JPS6051280B2 - タンタル酸リチウム単結晶ウエハ−の製造方法 - Google Patents

タンタル酸リチウム単結晶ウエハ−の製造方法

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JPS6051280B2
JPS6051280B2 JP51119417A JP11941776A JPS6051280B2 JP S6051280 B2 JPS6051280 B2 JP S6051280B2 JP 51119417 A JP51119417 A JP 51119417A JP 11941776 A JP11941776 A JP 11941776A JP S6051280 B2 JPS6051280 B2 JP S6051280B2
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    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタンタル酸リチウム単結晶のウェハーの製造方
法に関する。
酸化物圧電体の単結晶をそのX軸に垂直な方向で切断し
て得られるx板ウェハーは、カラーテレビジョン受像機
用のPIF表面波フィルタ等の基板として有効である。
X板ウェハーを単結晶から切断するめの都合上この単結
晶はX軸方向に円柱状に成長された言い換えればX軸を
長さ方向とした円柱状のものが一般に製造され、利用さ
れている。このような円柱状の単結晶はチヨコラルスキ
ー法等の引き上け法又は引き下け法等により製造される
。次に、酸化物圧電体の円柱状単結晶からX板ウェハー
を製造する従来の代表的方法を説明する。1 最初に、
この単結晶のZ軸方向をX線ラウエ法等により決定し、
このZ軸に垂直な2面で単結晶の(わん曲)側面部を第
1図Aに示す如く一部切断する。
この切断をZ軸切断という。
単結晶1のx面2と形成されたZ面3とが交叉する稜の
長さはもとの円柱の半径以上が必要である。この両Z面
間に5〜10VIcmの電圧をかけてポーリングを行な
う。ポーリングは結晶成長のマイルドメインの単結晶を
シングルドメインの単結晶に変える。2 次に、X線ラ
ウエ法等で決定した+112.2。
Y方向に平行な面て側面部を切断して第1図Bの如くオ
リエンテーションフラット4を形成する。3 最後に、
この単結晶をX軸に垂直な方向に切断し、オリエンテー
ションフラット4の入つた第1図Cの如くX板ウェハ5
を得る。
従来の方法によれば、Z軸切断、オリエンテーションフ
ラットを形成するための切断及びウェハーを得るための
切断によつてそれぞれ単結晶のクラックが発生すること
が多かつた。
特に、大口径の単結晶をZ軸切断する時にクラックが入
ることが多かつた。
円柱状の成長した単結晶は内部に歪が蓄積しているため
で、歪が集中している(102)面にクラックの発生が
多いことが知られている。
このような切断時におけるクラックの発生はウェハーの
製造歩留りを著しく低下させ、得られるウェハーの製造
コストを大巾に引き上げる結果となつていた。また、上
記した従来方法で製造されたX板ウェハーの表面積は円
柱状の成長した単結晶のx面の表面積の約85%であり
、不経済であつた。本発明の目的は上記点に鑑みなされ
たもので、菱面体晶系のタンタル酸リチウム単結晶から
高歩留りてかつ効率よくウェハーを製造する方法を提供
することである。本発明の他の目的は円柱状の上記タン
タル酸リチウム単結晶を切断するときにクラックが発生
することを防止することである。
本発明のウェハーの製造方法は長さ方向をX軸方向とし
た円柱状の菱面体のタンタル酸リチウム単結晶からx板
ウェハーを製造する方法で、成長した円柱状のタンタル
酸リチウム単結晶の(わん曲)側面部分て該単結晶の特
定方向にある部分を長さ方向に沿つてカットでなく例え
ば帯状にする落してフラットな部分を形成することを特
徴とする。
すり落すべき上記の特定な方向とは、タンタル酸リチウ
ム単結晶の場合、〈102〉±15タの方向である。な
お、長さ方向がX軸である円柱状の単結晶の製造は引き
上げ法、例えばチョクラルスキ−ー(CzOchral
ski)法、又は引き下げ法により従来と同様に実施す
る。
これらの方法により製造された円柱状のタンタル酸リチ
ウム(LiTaO3)単結晶は内部に非常に多くの歪を
有している。本発明者等はこの円柱状のLiTaO3単
結晶の〈.102〉の方向にある側面部分を長さ方向に
沿つてすり落すことにより歪が除かれ、後の切断時にも
単結晶にクラックが発生しないことを見い出した。
単結晶のX軸に垂直な方位のステレオ投影図である第2
図において、〈102〉方向にある側面一部分a及びa
″の少なくとも一個所を長さ方向に沿つてすり落す。ま
た、これらの方向から±15にの範囲内の側面部分であ
ればほぼ同様の効果があることがわかつた。方向の決定
はX線ラウエ法、X線回折法等による。このすり落しに
よつて第3図に示すように、円注状の単結晶20の長さ
方向に沿つて帯状のフラットな部分21が形成される。
フラットな部分21とX面22とが交叉する稜の長さ(
以下、すり落し巾という)Wは単結晶の直径Rに依存す
る。W/Rが01以上でX板ウェハーの製造歩留りが著
しく向上する。しかし、W/Rが0.5よりも大きくな
ると、得られたx板ウェハーの表面積が極めて小さくな
ると共にすり落し゛に時間がかかり不経済である。従つ
て、W/Rは0.2〜0.5が好ましく、0.3〜0.
4が更に好ましいW/Rとオリエンテーションフラット
加工工程での良品率との実験結果を第4図に示した。
本発明方法により、円柱状の単結晶の側面部分の特定個
所をすり落し方法としては研磨又は研削が最も簡単で且
つ能率的である。
通常約400〜800メッシュのアルミナ粉末を用いて
研磨又は研削する。
上記すり落しの代りにダイヤモンドホィール等による切
断を利用することはできない。
切断では単結晶の歪を十分除くことができないからであ
る。円柱状の単結晶の〈102〉方向にある側面部分を
W/R=0.3で切断及びすり落した場合、その後のオ
リエンテーションフラット加工工程でクラックが発生す
る割合は切断した単結晶では約43%であり、本方法に
よりすり落した単結晶ではO%であつた。更に、側面部
分を一部分すり落した単結晶をその後約1000℃以上
の温度でアニールすると歪が一層完全に除かれる。単結
晶の特定方向にある側面部分をすり落した単結晶はその
後従来と同様に、Z軸切断オリエンテーションフラット
を入れるための切断を経てX板ウェハーに切断されても
よい。
本方法によれば各切断工程で単結晶にクラックがほとん
ど入らない。尚Z軸切断をせずに円柱状のままポーリン
グすることができるので好都合である。次に、本発明を
実施例により更に詳しく説明する。
実施例1 チョクラルスキー(CzOchralski)法により
ルツボ例えば20〜40%のRhを含むPtルツボを用
いて直径60Tn1長さ4−のタンタル酸リチウムの円
柱状単結晶を製造した。
この円柱状単結晶は長さ方向がX軸となるように成長さ
せた。この円柱状単結晶の〈102〉方向X線ラウエ法
により決定した。この円柱状単結晶を治具に取り付け、
〈102〉方向の側面部分をすり落し巾15wnですり
落した。
このすり落しはダイヤモンド又はアルミナ粉で形成した
ヤスリですり落す。その後、単結晶をZ軸切断し、ポー
リングして単分域化した。
次に、+112.7Y方向に沿つてオリエンテーション
フラットを形成した。最後に、単結晶をX軸に垂直な方
向に切断して厚さ0.5TIrIn(7)X板ウェハー
を製造した。1個の単結晶からX板ウェハー4敗がクラ
ックが発生することなく製造できた。
従来の方法によりX板ウェハーを製造した場合上記と同
じ大きさの円柱状単結晶から平約2散のX板ウェハーが
得られた。
従つて、本方法によれは従来方法よりもウェハー製造歩
留りが1.皓となつた。実施例2 実施例1と同じ方法により同じ大きさの円柱状単結晶を
用意した。
この単結晶を円柱状の結晶のまま単分域化した。その後
、X線ラウエ法により〈102〉方向から+15、傾い
た方向を求め、この方向の側面部分を実施例1と同様に
してすり落し巾15Tm!nですり落した。次に、11
2.2つてオリエンテーションフラットを形成した。こ
の時の切断でクラックは発生しなかつた。その後単結晶
から厚さ0.57r0n(7)X板ウェハーを切断した
。全くクラックが入らずに4敗のウェハーが得−られた
。各ウェハーから2.7Tn!ItxlO77!77!
のチップ基板が2教製造できた。従つて、1個の円柱状
単結晶から100敗のチップ基板が得られた。これに対
して、すり落し工程を除いて上記と同様にしてX板ウェ
ハーを製造した場合、クラックの発生のため同じ大きさ
の単結晶から2散のX板ウェハーしか製造できなかつた
このX板ウェハー1枚から上記寸法の基板が2敢製造で
きた。更に、従来方法に従つてポーリングのためにZ軸
切断が行なつた場合には、X板ウェハーの表面積が小さ
いので上記寸法のチップ基板がX板ウェハー1枚から1
激しか製造できない。従つて、1個の円柱状単結晶から
450枚以下のチップ基板しか製造できない。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは従来方法によりZ軸切断した単結晶の斜視図
、B図はA図の単結晶に更にオリ2エンテーシヨンフラ
ツトを形成させた単結晶の斜視図C図はB図の単結晶か
ら切断された従来のX板ウェハーの斜視図、第2図は本
発明方法の実施例を説明するための、単結晶のX軸に垂
直な方位のステレオ投影図、第3図は本発明方法の実施
例を説明するための側面部分の一部をすり落して帯状の
フラットな部分を形成して単結晶の斜視図、第4図は本
発明方法による単結晶の直径Rに対するすり落し巾Wの
比W/Rとすり落し後のオリエンテーションフラット加
工工程での良品率との関係を示すグラフである。 20・・・・・単結晶、21・・・・・フラット部分、
22・・・・X面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 引上げ法によりX軸方向にタンタル酸リチウム単結
    晶を引上げる工程と、該工程で引き上げられたタンタル
    酸リチウム単結晶をポーリングする工程と、該ポーリン
    グしたタンタル酸リチウム単結晶の<102>±15゜
    方向をすり落し研磨加工する工程と、該工程後にする落
    し研磨加工した方向と異なる方向にオリエンテーション
    フラットを形成する工程と、該工程後に前記タンタル酸
    リチウムを切断してウェハーにする工程とを具備したこ
    とを特徴とするタンタル酸リチウム単結晶ウェハーの製
    造方法。 2 すり落すのは帯状であることを特徴とする前記特許
    請求の範囲第1項記載のタンタル酸リチウム単結晶ウェ
    ハーの製造方法。
JP51119417A 1976-10-06 1976-10-06 タンタル酸リチウム単結晶ウエハ−の製造方法 Expired JPS6051280B2 (ja)

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