JPS6051242B2 - 磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 - Google Patents
磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法Info
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- JPS6051242B2 JPS6051242B2 JP56066483A JP6648381A JPS6051242B2 JP S6051242 B2 JPS6051242 B2 JP S6051242B2 JP 56066483 A JP56066483 A JP 56066483A JP 6648381 A JP6648381 A JP 6648381A JP S6051242 B2 JPS6051242 B2 JP S6051242B2
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
- G11B5/68—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
- G11B5/70—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
- G11B5/706—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material
- G11B5/70626—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material containing non-metallic substances
- G11B5/70642—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material containing non-metallic substances iron oxides
- G11B5/70678—Ferrites
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- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、磁気記録材料用の磁性酸化鉄粒子粉″末時
にコバルト、第一鉄及びバリウム又はストロンチウムで
変成された磁性酸化鉄粒子粉末の製造法に関するもので
ある。
にコバルト、第一鉄及びバリウム又はストロンチウムで
変成された磁性酸化鉄粒子粉末の製造法に関するもので
ある。
従来、磁気記録材料用の磁性酸化鉄粒子として一般的
には針状のマグネタイト粒子あるいはマグヘマイト粒子
又はこれらの磁性酸化鉄粒子にコバルト等の金属を含有
させたもの(特公昭37−9457号公報、特公昭49
−4264号公報参照)、更には磁性酸化鉄粒子をコバ
ルトあるいはコバルトと第一鉄とで変成させたもの(特
公昭52−24237号公報、特公昭52−24238
号公報、特公昭52−36751号公報、特公昭52−
36863号公報参照)が使用されている。
には針状のマグネタイト粒子あるいはマグヘマイト粒子
又はこれらの磁性酸化鉄粒子にコバルト等の金属を含有
させたもの(特公昭37−9457号公報、特公昭49
−4264号公報参照)、更には磁性酸化鉄粒子をコバ
ルトあるいはコバルトと第一鉄とで変成させたもの(特
公昭52−24237号公報、特公昭52−24238
号公報、特公昭52−36751号公報、特公昭52−
36863号公報参照)が使用されている。
特にコバルトあるいはコバルトと第一鉄とて変成させた
磁性酸化鉄粒子粉末は高保磁力、高飽和磁化で且つ磁気
特性の経時変化、加圧および温度に対する安定性が高い
ことから高密度高忠実度磁気記録用の材料として種々の
分野て使用されているものである。上記した種々の磁性
酸化鉄粒子粉末のうち、コバルトと第一鉄とで変成させ
た磁性酸化鉄粒子粉末は、特に高保磁力の特性を示すも
のであり、例えば磁気録画等の高記録密度の分野に最適
のものである。
磁性酸化鉄粒子粉末は高保磁力、高飽和磁化で且つ磁気
特性の経時変化、加圧および温度に対する安定性が高い
ことから高密度高忠実度磁気記録用の材料として種々の
分野て使用されているものである。上記した種々の磁性
酸化鉄粒子粉末のうち、コバルトと第一鉄とで変成させ
た磁性酸化鉄粒子粉末は、特に高保磁力の特性を示すも
のであり、例えば磁気録画等の高記録密度の分野に最適
のものである。
上記したコバルトと第一鉄とで変成させた磁性酸化鉄粒
子粉末においては、第一鉄は、保磁力の向上の効果を示
すものであるが、一方、該第一鉄は、上記磁性粒子粉末
を使用して磁気テープ等の磁気記録材料とした際に、転
写特性を低下させてしまうのである。
子粉末においては、第一鉄は、保磁力の向上の効果を示
すものであるが、一方、該第一鉄は、上記磁性粒子粉末
を使用して磁気テープ等の磁気記録材料とした際に、転
写特性を低下させてしまうのである。
本発明者は、コバルトと第一鉄とで変成させた磁性酸化
鉄粒子粉末の転写特性低下を防ぐべく研究を重ねて来た
。
鉄粒子粉末の転写特性低下を防ぐべく研究を重ねて来た
。
そして、変成に際しコバルト及び第一鉄以外の金属イオ
ンを同時に用いることによつて、上記した第一鉄の使用
量を減らしても保磁力はそのまま高い値を示し、且つ第
一鉄を減らしたことにより転写特性を向上させようとし
たのである。そして、コバルトと第一鉄とで磁性酸化鉄
粒子を変成させる際に同時にバリウム又はストロンチウ
ムを使用すると、第一鉄の変成量を少くしても高保磁力
の磁性酸化鉄粒子が得られ、且つ該磁性酸化鉄粒子を使
用して磁気テープ等の磁気記録材料を製造した場合には
、第一鉄の変成量を少くしたことに起因して、転写特性
の低下が可及的に少くなるということを知つたのである
。本発明者は、上記知見に基づき、コバルトと第一鉄及
びバリウム又はストロンチウムを用いて磁性酸化鉄粒子
を変成させる各種条件について検討を重ねた結果、本発
明を完成するに至つたのである。即ち本発明は、磁性酸
化鉄粒子(FeOOFe2O3但しO≦x≦1)の分散
液中に、コバルト塩水溶液、第一鉄塩水溶液及びバリウ
ム又はストロンチウム塩を添加し、次いでアルカリを加
えて溶液中の0H基濃度を0.05〜3.0rT101
1eとし、溶液温度50〜100′Cにおいて非酸化性
雰囲気で攪拌保持することにより磁性酸化鉄粒子をコバ
ルト、第一鉄及びバリウム又はストロンチウムで変成さ
せた後、戸別、乾燥することを特徴とする磁気記録材料
用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法である。
ンを同時に用いることによつて、上記した第一鉄の使用
量を減らしても保磁力はそのまま高い値を示し、且つ第
一鉄を減らしたことにより転写特性を向上させようとし
たのである。そして、コバルトと第一鉄とで磁性酸化鉄
粒子を変成させる際に同時にバリウム又はストロンチウ
ムを使用すると、第一鉄の変成量を少くしても高保磁力
の磁性酸化鉄粒子が得られ、且つ該磁性酸化鉄粒子を使
用して磁気テープ等の磁気記録材料を製造した場合には
、第一鉄の変成量を少くしたことに起因して、転写特性
の低下が可及的に少くなるということを知つたのである
。本発明者は、上記知見に基づき、コバルトと第一鉄及
びバリウム又はストロンチウムを用いて磁性酸化鉄粒子
を変成させる各種条件について検討を重ねた結果、本発
明を完成するに至つたのである。即ち本発明は、磁性酸
化鉄粒子(FeOOFe2O3但しO≦x≦1)の分散
液中に、コバルト塩水溶液、第一鉄塩水溶液及びバリウ
ム又はストロンチウム塩を添加し、次いでアルカリを加
えて溶液中の0H基濃度を0.05〜3.0rT101
1eとし、溶液温度50〜100′Cにおいて非酸化性
雰囲気で攪拌保持することにより磁性酸化鉄粒子をコバ
ルト、第一鉄及びバリウム又はストロンチウムで変成さ
せた後、戸別、乾燥することを特徴とする磁気記録材料
用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法である。
次に本発明の構成の詳細について説明する。本発明にお
いて最も特徴とするバリウム又はストロンチウムの使用
は、磁性酸化鉄粒子を核晶とし、コバルトと第一鉄とで
変成させる際に同時に行なわなければならない。コバル
トと第一鉄及びバリウム又はストロンチウムの両者又は
一方を磁性酸化鉄粒子を得る過程、即ちゲータイトの生
成反応時あるいはゲータイト粒子に対して添加して置き
、結果的に最終目的物てある磁性酸化鉄粒子に含有させ
るという方法(特公昭53−26315号公報参照)を
採つても本発明と同じ効果を期待することはできない。
上記した特公昭53−26315号公報記載の発明は、
コバルトとバリウムとをゲータイト粒子に対して作用さ
せ(但し第一鉄は作用させていない。)、結果としてコ
バルトとバリウムとを含有した磁性酸化鉄粒子を得る方
法てあるが、該方法においては、保磁力の向上は認めら
れても、飽和磁化の低いものとなつており、磁気記録材
料用に適したものとは言い難くなつてしまう。(比較例
3参照。)本発明においては、コバルトと第一鉄及びバ
リウム又はストロンチウムは、核晶として磁性酸化鉄粒
子(FeOO−Fe2O3但しO≦X≦1)を用い、該
磁性酸化鉄粒子を分散させた液中にコバルト塩及び第一
鉄塩、更にバリウム又はストロンチウム塩を添加し、以
下に詳細に説明する条件下に攪拌保持することによつて
、核晶である磁性酸化鉄粒子をコバルト、第一鉄及びバ
リウム又はストロンチウムで変成させるという方法を採
るのである。上記方法を採ることによつて、高保磁力且
つ高飽和磁化であり、磁気記録材料とした際の転写特性
の優れたものとなるのである。・尚、上記方法において
、コバルト、第一鉄及びバリウム又はストロンチウムの
変成がどのような機構で生起しているかは定かではない
が、結果として、従来からよく知られているコバルトと
第一鉄とで変成させることにより得られる保磁力等の磁
気特性の向上効果にバリウム又はストロンチウムの存在
による効果が相乗的に働くこととなり、従つて特に保磁
力について言えば、従来コバルトと第一鉄による変成で
知られているものよりも少量の第一鉄量て高い保磁力の
磁性酸化鉄粒子を得るノことができるのである。次に変
成させるコバルトと第一鉄及びバリウム又はストロンチ
ウムの量について説明する。
いて最も特徴とするバリウム又はストロンチウムの使用
は、磁性酸化鉄粒子を核晶とし、コバルトと第一鉄とで
変成させる際に同時に行なわなければならない。コバル
トと第一鉄及びバリウム又はストロンチウムの両者又は
一方を磁性酸化鉄粒子を得る過程、即ちゲータイトの生
成反応時あるいはゲータイト粒子に対して添加して置き
、結果的に最終目的物てある磁性酸化鉄粒子に含有させ
るという方法(特公昭53−26315号公報参照)を
採つても本発明と同じ効果を期待することはできない。
上記した特公昭53−26315号公報記載の発明は、
コバルトとバリウムとをゲータイト粒子に対して作用さ
せ(但し第一鉄は作用させていない。)、結果としてコ
バルトとバリウムとを含有した磁性酸化鉄粒子を得る方
法てあるが、該方法においては、保磁力の向上は認めら
れても、飽和磁化の低いものとなつており、磁気記録材
料用に適したものとは言い難くなつてしまう。(比較例
3参照。)本発明においては、コバルトと第一鉄及びバ
リウム又はストロンチウムは、核晶として磁性酸化鉄粒
子(FeOO−Fe2O3但しO≦X≦1)を用い、該
磁性酸化鉄粒子を分散させた液中にコバルト塩及び第一
鉄塩、更にバリウム又はストロンチウム塩を添加し、以
下に詳細に説明する条件下に攪拌保持することによつて
、核晶である磁性酸化鉄粒子をコバルト、第一鉄及びバ
リウム又はストロンチウムで変成させるという方法を採
るのである。上記方法を採ることによつて、高保磁力且
つ高飽和磁化であり、磁気記録材料とした際の転写特性
の優れたものとなるのである。・尚、上記方法において
、コバルト、第一鉄及びバリウム又はストロンチウムの
変成がどのような機構で生起しているかは定かではない
が、結果として、従来からよく知られているコバルトと
第一鉄とで変成させることにより得られる保磁力等の磁
気特性の向上効果にバリウム又はストロンチウムの存在
による効果が相乗的に働くこととなり、従つて特に保磁
力について言えば、従来コバルトと第一鉄による変成で
知られているものよりも少量の第一鉄量て高い保磁力の
磁性酸化鉄粒子を得るノことができるのである。次に変
成させるコバルトと第一鉄及びバリウム又はストロンチ
ウムの量について説明する。
コバルトの変成量は、核晶(磁性酸化鉄粒子)に対しC
Oとして0.1〜1暉量%が好ましい。0.1重量%以
下の変成では、コバルトによる変成効果は顕著に表われ
ない。
Oとして0.1〜1暉量%が好ましい。0.1重量%以
下の変成では、コバルトによる変成効果は顕著に表われ
ない。
一方、1鍾量%以上の場合には、得られる磁性酸化鉄粒
子の保磁力の分布が大きくなる恐れがあり好ましくない
。尚、コバルト塩としては水可溶性塩、例えば硫酸コバ
ルト等が使用できる。第一鉄の変成量は、核晶に対しF
e++として0.1〜15重量%が好ましい。
子の保磁力の分布が大きくなる恐れがあり好ましくない
。尚、コバルト塩としては水可溶性塩、例えば硫酸コバ
ルト等が使用できる。第一鉄の変成量は、核晶に対しF
e++として0.1〜15重量%が好ましい。
0.1重量%以下の場合には、保磁力向上の効果が低く
なり、また電気抵抗が上る。
なり、また電気抵抗が上る。
一方、15重量%以上の場合には、バリウム又はストロ
ンチウムの効果が表われ難く、転写効果が悪くなる。尚
、第一鉄塩としては硫酸第一鉄、塩化第一鉄等が使用で
きる。バリウム又はストロンチウムの変成量は、核晶に
対してBa又はSrとして0.05〜10重量%が好ま
しい。
ンチウムの効果が表われ難く、転写効果が悪くなる。尚
、第一鉄塩としては硫酸第一鉄、塩化第一鉄等が使用で
きる。バリウム又はストロンチウムの変成量は、核晶に
対してBa又はSrとして0.05〜10重量%が好ま
しい。
0.05重量%以下の場合には、変成の効果、即ち保磁
力向上の効果が期待できない。一方、10重量%以上の
場合には、飽和磁化が低下し好ましくない。尚、バリウ
ム塩としては、例えば塩化バリウム、硫酸バリウム、炭
酸バリウム等が使用でき、ストロンチウム塩としては塩
化ストロンチウム、硫酸ストロンチウム、炭酸ストロン
チウム等が使用できる。上記したコバルト、第一鉄及び
バリウム又はストロンチウムの変成量は、目的とする磁
性酸化鉄粒子の磁気特性に合わせて種々組合わせを変化
させることができる。
力向上の効果が期待できない。一方、10重量%以上の
場合には、飽和磁化が低下し好ましくない。尚、バリウ
ム塩としては、例えば塩化バリウム、硫酸バリウム、炭
酸バリウム等が使用でき、ストロンチウム塩としては塩
化ストロンチウム、硫酸ストロンチウム、炭酸ストロン
チウム等が使用できる。上記したコバルト、第一鉄及び
バリウム又はストロンチウムの変成量は、目的とする磁
性酸化鉄粒子の磁気特性に合わせて種々組合わせを変化
させることができる。
尚、工業的に磁気記録材料用として適した磁性酸化鉄粒
子粉末を得るには、コバルト2.0〜3.睡量%、第一
鉄1.5〜4.鍾量%、バリウム又はストロンチウム0
.1〜2.呼量%の範囲で組合わせることが望ましい。
次に本発明て変成の対象となる核晶としては、FeOO
−Fe2O3(但しO≦x≦1)て表わされる磁性酸化
鉄粒子が使用てき、マグヘマイト粒子(x=0)、マグ
ネタイト粒子(x=1)あるいはこれらの中間組成物で
ある磁性酸化鉄粒子のいずれであつてもよい。
子粉末を得るには、コバルト2.0〜3.睡量%、第一
鉄1.5〜4.鍾量%、バリウム又はストロンチウム0
.1〜2.呼量%の範囲で組合わせることが望ましい。
次に本発明て変成の対象となる核晶としては、FeOO
−Fe2O3(但しO≦x≦1)て表わされる磁性酸化
鉄粒子が使用てき、マグヘマイト粒子(x=0)、マグ
ネタイト粒子(x=1)あるいはこれらの中間組成物で
ある磁性酸化鉄粒子のいずれであつてもよい。
尚、上記磁性酸化鉄粒子は、例えば一般的な製法、即ち
湿式反応により生成した針状ケータイト粒子を脱水、還
元、更には酸化することにより得られるものが適してい
る。また、その他の条件について説明すると、溶液中の
0H基濃度は0.05〜3.0rT1011eでなけれ
ばならない。0.05m011e以下の場合には変成が
充分生起しない。
湿式反応により生成した針状ケータイト粒子を脱水、還
元、更には酸化することにより得られるものが適してい
る。また、その他の条件について説明すると、溶液中の
0H基濃度は0.05〜3.0rT1011eでなけれ
ばならない。0.05m011e以下の場合には変成が
充分生起しない。
一方3.0rT1011f以上の場合には、水酸化コバ
ルトが溶解しはじめるため好ましくない。溶液温度は5
0〜100℃の範囲であることが必要である。50℃以
下の場合には、本発明の目的生成物が生成し難く、生成
するとしても極めて長時間の処理を必要とする。
ルトが溶解しはじめるため好ましくない。溶液温度は5
0〜100℃の範囲であることが必要である。50℃以
下の場合には、本発明の目的生成物が生成し難く、生成
するとしても極めて長時間の処理を必要とする。
一方100℃以上とする場合は特殊な装置を必要とする
。また、本発明を非酸化性雰囲気下で行うのは、酸化性
雰囲気下の場合には分散液中の水酸化コバルトが核晶を
変成することなく酸化物となり、そのまま分散液中に残
存するため好ましくないからである。
。また、本発明を非酸化性雰囲気下で行うのは、酸化性
雰囲気下の場合には分散液中の水酸化コバルトが核晶を
変成することなく酸化物となり、そのまま分散液中に残
存するため好ましくないからである。
以上、詳細に説明した本発明により得られるコバルト、
第一鉄及びバリウム又はストロンチウムて変成された磁
性酸化鉄粒子粉末は、高保磁力、高飽和磁化の特性を有
しているものである。
第一鉄及びバリウム又はストロンチウムて変成された磁
性酸化鉄粒子粉末は、高保磁力、高飽和磁化の特性を有
しているものである。
従つて、同一の保磁力のものを得ようとする場合には、
コバルトと第一鉄で変成する場合に比し、第一鉄の使用
量は少量でよく、磁気テープ等とした際の転写特性は大
幅に向上するのである。次に本発明を実施例及ひ比較例
により説明する。
コバルトと第一鉄で変成する場合に比し、第一鉄の使用
量は少量でよく、磁気テープ等とした際の転写特性は大
幅に向上するのである。次に本発明を実施例及ひ比較例
により説明する。
実施例1
針状マグヘマイト粒子(保磁力Hc:3520e1飽和
磁化σs:73.5emu八Oを核晶とし、該核晶1k
9を12eの水に分散させ、該分散液にCOSO,・7
H2095.4y(核晶に対しCOとして2.0重量%
に相当する。
磁化σs:73.5emu八Oを核晶とし、該核晶1k
9を12eの水に分散させ、該分散液にCOSO,・7
H2095.4y(核晶に対しCOとして2.0重量%
に相当する。
)を500m1の水に溶解した溶液、Fe++1.20
8m01Ieを含む硫酸第一鉄溶液222m1(核晶に
対し1.5重量%に相当する。)及ひSrCl。・′6
H2030.1ダ(核晶に対し1.0重量%に相当する
。)を500mLの水に溶解した溶液を加えて充分分散
させ、得られた分散液を99℃に昇温保持し、空気の混
入を防止して攪拌しながら18−N(7)NaOH水溶
液690m1を加え、0H基濃度を0.8rT10vf
の分散液とした。上記分散液の温度を99゜Cに保持し
攪拌を続けて120分後にスラリーを取り出し、水洗、
淵別した後、75℃の温度で乾燥してコバルト、第一鉄
及びストロンチウムて変成した針状マグヘマイト粒子粉
末とした。ノ 得られた針状マグヘマイト粒子粉末の磁
気特性を測定した結果、保磁力Hc:6530e、飽和
磁化σS:73.(ト)Mulyであつた。
8m01Ieを含む硫酸第一鉄溶液222m1(核晶に
対し1.5重量%に相当する。)及ひSrCl。・′6
H2030.1ダ(核晶に対し1.0重量%に相当する
。)を500mLの水に溶解した溶液を加えて充分分散
させ、得られた分散液を99℃に昇温保持し、空気の混
入を防止して攪拌しながら18−N(7)NaOH水溶
液690m1を加え、0H基濃度を0.8rT10vf
の分散液とした。上記分散液の温度を99゜Cに保持し
攪拌を続けて120分後にスラリーを取り出し、水洗、
淵別した後、75℃の温度で乾燥してコバルト、第一鉄
及びストロンチウムて変成した針状マグヘマイト粒子粉
末とした。ノ 得られた針状マグヘマイト粒子粉末の磁
気特性を測定した結果、保磁力Hc:6530e、飽和
磁化σS:73.(ト)Mulyであつた。
上記コバルト、第一鉄及びストロンチウムで変成された
マグヘマイト粒子粉末を用いて下記に示す通りのバイン
ダー組成で配合した後、混合分散して磁気塗料とした。
マグヘマイト粒子粉末を用いて下記に示す通りのバイン
ダー組成で配合した後、混合分散して磁気塗料とした。
磁性酸化鉄粒子粉末 100qビニル
樹脂(酢酸ビニルニ塩化ビニルニ3:91共重合体)
20yニトリルゴム
5yトルエン
100yメチルエチルケトン
75yメチルイソブチルケトン 75ダ
レシチン 0.2y得ら
れた磁気塗料に溶剤(トルエンニメチルエチルケトンニ
メチルイソブチルケトンニ1:1:1)を加えて適正な
塗料粘度になるように調整し、ポリエステル樹脂フィル
ム上に塗布して磁気塗膜を製造した。
樹脂(酢酸ビニルニ塩化ビニルニ3:91共重合体)
20yニトリルゴム
5yトルエン
100yメチルエチルケトン
75yメチルイソブチルケトン 75ダ
レシチン 0.2y得ら
れた磁気塗料に溶剤(トルエンニメチルエチルケトンニ
メチルイソブチルケトンニ1:1:1)を加えて適正な
塗料粘度になるように調整し、ポリエステル樹脂フィル
ム上に塗布して磁気塗膜を製造した。
この磁気塗膜の保磁力Hcは6980eであつた。次い
で、上記磁気塗膜を、所定の幅に裁断して磁気テープと
し、JISC5542「磁気記録テープ試験方法」5.
牽写の方法に従つて、テープに規定バイアス電流、規定
入力レベルより10dB高い入力レベルで1000Hz
信号をリールの1回転以内に録音し、その後約10回転
した後再び録音し、これを数回繰返して温度30℃で2
橢間放置した後、レベル記録計を使用してこれを再生し
、原信号と最大転写信号の再生出力レベルを測定し、そ
の差をBで表わして転写特性とした値は65.5dBで
あづた。
で、上記磁気塗膜を、所定の幅に裁断して磁気テープと
し、JISC5542「磁気記録テープ試験方法」5.
牽写の方法に従つて、テープに規定バイアス電流、規定
入力レベルより10dB高い入力レベルで1000Hz
信号をリールの1回転以内に録音し、その後約10回転
した後再び録音し、これを数回繰返して温度30℃で2
橢間放置した後、レベル記録計を使用してこれを再生し
、原信号と最大転写信号の再生出力レベルを測定し、そ
の差をBで表わして転写特性とした値は65.5dBで
あづた。
実施例2〜6、比較例1、2
核晶の種類、コバルト塩、第一鉄塩、バリウム又はスト
ロンチウム塩の種類及び量、更には溶液温度、0H基濃
度を種々変化させ、実施例1と同様にしてコバルト、第
一鉄及びバリウム又はストロンチウムで変成された磁性
酸化鉄粒子粉末を得た。
ロンチウム塩の種類及び量、更には溶液温度、0H基濃
度を種々変化させ、実施例1と同様にしてコバルト、第
一鉄及びバリウム又はストロンチウムで変成された磁性
酸化鉄粒子粉末を得た。
変成条件及び諸特性を表に示す。尚、実施例5は核晶と
して、保磁力Hc:3720e1飽和磁化s:82.C
y2muIyの針状マグネタイト粒子を使用したもので
ある。
して、保磁力Hc:3720e1飽和磁化s:82.C
y2muIyの針状マグネタイト粒子を使用したもので
ある。
比較例3
長軸の平均粒子径0.5pm1軸比7/1の針状ゲータ
イト粒子1.15k9を12eの水に分散させ、該分散
液にCOSO4・7H2095.4y(ゲータイトをF
e2O3に換算したものに対してCOとして2J重量%
に相当する。
イト粒子1.15k9を12eの水に分散させ、該分散
液にCOSO4・7H2095.4y(ゲータイトをF
e2O3に換算したものに対してCOとして2J重量%
に相当する。
)を500m1の水に溶解したコバルト溶液及びBaC
l2・2H2099f(ゲータイトをFe2O3に換算
したものに対して?として5.踵量%に相当する。)を
500mtの水に溶解した溶液を加えて充分分散させ、
攪拌しながら18−N(7)NaOH溶液680m1を
加え、そのまま30分間攪拌した。得られたスラリーを
p別、水洗し、100′Cて乾燥し、更に空気中300
℃で脱水し、次いで水素気流中430で還元し、空気中
270℃で再酸化して、コバルト及びバリウム含有針状
マグヘマイト粒子粉末とした。得られたコバルト及びバ
リウム含有針状マグヘマイト粒子粉末の磁気特性及び実
施例1と同様にして得た磁気テープの特性を測定した結
果を表に示す。
l2・2H2099f(ゲータイトをFe2O3に換算
したものに対して?として5.踵量%に相当する。)を
500mtの水に溶解した溶液を加えて充分分散させ、
攪拌しながら18−N(7)NaOH溶液680m1を
加え、そのまま30分間攪拌した。得られたスラリーを
p別、水洗し、100′Cて乾燥し、更に空気中300
℃で脱水し、次いで水素気流中430で還元し、空気中
270℃で再酸化して、コバルト及びバリウム含有針状
マグヘマイト粒子粉末とした。得られたコバルト及びバ
リウム含有針状マグヘマイト粒子粉末の磁気特性及び実
施例1と同様にして得た磁気テープの特性を測定した結
果を表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 磁性酸化鉄粒子(FeO_x・Fe_2O_3但し
0≦x≦1)の分散液中に、コバルト塩水溶液、第一鉄
塩水溶液及びバリウム又はストロンチウム塩を添加し、
次いでアルカリを加えて溶液中のOH基濃度を0.05
〜3.0mol/lとし、溶液温度50〜100℃にお
いて非酸化性雰囲気で攪拌保持することにより磁性酸化
鉄粒子をコバルト、第一鉄及びバリウム又はストロンチ
ウムで変成させた後、濾別、乾燥することを特徴とする
磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。 2 コバルトの変成量が、磁性酸化鉄粒子に対しCoと
して0.1〜10重量%である特許請求の範囲第1項に
記載の磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。 3 第一鉄の変成量が、磁性酸化鉄粒子に対しFe^+
^+として0.1〜15重量%である特許請求の範囲第
1項又は第2項に記載の磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子
粉末の製造法。 4 バリウムの変成量が磁性酸化鉄粒子に対しBaとし
て0.05〜10重量%である特許請求の範囲第1〜3
項のいずれかに記載の磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉
末の製造法。 5 ストロンチウムの変成量が磁性酸化鉄粒子に対しS
rとして0.05〜10重量%である特許請求の範囲第
1〜3項のいずれかに記載の磁気記録材料用磁性酸化鉄
粒子粉末の製造法。 6 磁性酸化鉄粒子がマグネタイト粒子である特許請求
の範囲第1〜5項のいずれかに記載の磁気記録材料用磁
性酸化鉄粒子粉末の製造法。 7 磁性酸化鉄粒子がマグヘマイト粒子である特許請求
の範囲第1〜5項のいずれかに記載の磁気記録材料用磁
性酸化鉄粒子粉末の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56066483A JPS6051242B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56066483A JPS6051242B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57181102A JPS57181102A (en) | 1982-11-08 |
JPS6051242B2 true JPS6051242B2 (ja) | 1985-11-13 |
Family
ID=13317071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56066483A Expired JPS6051242B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 磁気記録材料用磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6051242B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5819733A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-02-04 | Toshiba Corp | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
US4851258A (en) * | 1987-01-21 | 1989-07-25 | Showa Denko Kabushiki Kaisha | Method for preparing magnetic particles for magnetic-recording media |
-
1981
- 1981-04-30 JP JP56066483A patent/JPS6051242B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57181102A (en) | 1982-11-08 |
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