JPS6049511B2 - 液分吸収性部材 - Google Patents

液分吸収性部材

Info

Publication number
JPS6049511B2
JPS6049511B2 JP51016618A JP1661876A JPS6049511B2 JP S6049511 B2 JPS6049511 B2 JP S6049511B2 JP 51016618 A JP51016618 A JP 51016618A JP 1661876 A JP1661876 A JP 1661876A JP S6049511 B2 JPS6049511 B2 JP S6049511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
net
pad
absorbing
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51016618A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5299984A (en
Inventor
健一郎 斉藤
駒和 西井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP51016618A priority Critical patent/JPS6049511B2/ja
Publication of JPS5299984A publication Critical patent/JPS5299984A/ja
Publication of JPS6049511B2 publication Critical patent/JPS6049511B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は吸液性を有する主として外科治療用に使用され
る液分吸収性部材で、ネット孔を有する合成樹脂層面を
患部に当てるようにし、患部の分泌液がネット孔を経て
吸液拡散性ネット基材で拡散され、さらに吸液性パッド
に浸み込むようにしたものである。
患部に対して付着性のない外科治療用の手当て材として
、多孔性フィルムと吸液性パッドとを貼り合わせてなる
ものが一般的に使用されている。
多くの場合、手当て材は患部に貼着後適当な時間をおい
て全体を剥ぎ取るのであるが、フィルムの表面が患部に
付着していることが多いため、十分に治癒されていない
患部からフィルムを無理に剥離しようとすると、患部の
表皮が損傷し、患部の治癒を遅らせることになる。そこ
で手当て材を剥ぎ取る際に、多孔性フィルムが患部に付
着したまま残し、次にその残されたフィルムを剥ぎ取る
ようにすれば、傷口に損傷を与ええることが少なく剥離
することが容易になる。
かかる効果を目的として、これまで多孔性フィルムと吸
液性パッドとを剥離可能な状態に接着した手当て材が開
発され使用されている。
例えば実公昭36−1280吟公報には、綿帯と多数の
透孔を穿つたポリエステルフィルムとを添着して成る傷
口衛生綿帯が、実公昭42−10467号公報には、傷
口に接する穿孔透明フィルムと吸液性裏当て或いはパッ
ドとを剥離可能な状態に貼着して成る外科医療用の手当
て材が、また米国特許第j2923298号明細書には
、フィルムに孔が穿設され、これと吸収性裏当て材とを
貼り合わせてなる手当材が開示されている。
これらの開示されている従来技術から得られる製品は、
傷口にフィルムを残したままパッドが剥離できるという
点では十i分に満足が得られるものであるが、パッドの
保有する吸液機能が十分に生かされないという問題点を
有している。即ちフィルムの孔を通して吸収された分泌
液は、吸収された部分下のバッドのみに保液され、バッ
ド全体に亘つて吸液されないということである。そのた
め多量の分泌液が排出されると、バッドの吸収能力が劣
り、手当て材の一部が大なる湿潤状態のまま患部に保持
され、患部の治癒を遅らせ、しかも分泌液が患部以外の
部分に移着するという問題も呈している。本発明の液分
吸収性部材は、かかる従来技術の問題点を解決した特に
外科治療用の手当て材に好適に供されるものである。
本発明の液分吸収性部材は、患部に貼着後、ネット孔を
有す合成樹脂層面に患部の表皮が付着していない場合は
手当て材を簡単に剥がし得るが、付着している場合は吸
液拡散性ネット基材と合成樹脂ネット層とからなる表層
複合体を患部に残して、吸液性バッドのみを剥ぎ取るこ
とができる手当て材として好適に用いられるものであつ
て、患部の表皮に損傷を与えず、患部を治癒できるもの
である。
即ち本発明は、吸液拡散性ネット基材の一面に該基材の
ネット孔をほぼ維持するようにネット組織上に熱可塑性
合成樹脂ネット層を設けてなる表層複合体の該基材面に
、吸液性バッドが剥離可能な状態で結合されている液分
吸収性部材を提供するものである。
本発明の液分吸収性部材は、合成樹脂ネット層のネット
目から吸液された分泌液をその直下の吸液性バッドに浸
み込ませると共に次いで吸液部分からネット基材に沿つ
て四方に拡散させ、さらに拡散下の吸液性バッドに吸着
されるものである。
そのため吸液拡散性ネット基材には、毛細管現象によつ
て液分を徐々にあるいは急速に拡散するものであつて、
規則あるいは不規則に多数の、比較的大なる孔(イ).
3〜20.Tfrm)を有するネット状の基材である。
該ネット状基材としては、例えば.紙、布、不織布など
に物理的あるいは化学的手段を用いて穿孔して得られる
ものであるが、製織時あるいは繊維の絡ませ時にネット
状になるようにして作られたものでもよい。取分け繊維
の絡ませ時にネット状になるようにして作られた絡み繊
維・からなるネット状不織布は、吸液拡散性に優れ、し
かも後述する吸液性バッドと特に接着剤などを用いるこ
となく両者表面に起毛している繊維糸相互の絡みによつ
て、剥離可能な状態に結合させておくことができるので
好ましいものである。該吸液拡散性ネット基材の一面に
は、ポリオレフィン樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合
体樹脂などの熱可塑性合成樹脂が、基材のネット組織上
にネット層状に設けられ、表層複合体が形成される。こ
のようにネット基材の一面に設けられた合成樹脂ネット
層は、第1図および第2図にて例示する如く、基材の一
面側のみに形成される。前記表層複合体は、ネット基材
と極めて薄い(約2〜QOμ)プラスチックスフィルム
を該フィルムの融点以上の温度で加熱圧着されることよ
つて得られるが例えばネット基材の一面に、ほぼ同一形
状に成型したネット状合成樹脂フィルム、多数の孔る穿
設したフィルムあるいは熱可塑性樹脂繊維製不織布など
を、フィルムなどの面から該フィルムの融点以上の温度
で加熱加圧することによつて得ることもできる。このよ
うに形成された表層複合体のネット基材面には、吸液性
および保液性を有する木綿バッドあるいは木綿と合成繊
維糸とを混合してなる混合物からなる吸液性バッドが剥
離可能な状態で結合される。
ネット基材面とバッドとの結合は、両表面に起毛してい
る繊維糸の絡みによつて剥離可能な状態に結合させるの
がよいが、その他、例えば両者間に感圧性接着剤を薄く
あるいは部分的に介在させて剥離可能な状態に結合させ
てもよい。
しかして前記吸液性バッドをほぼぼ同一厚で層間分離で
きる積層タイプにしておくと、患部からの分泌液が少な
い場合に患部の状態に合わせてバッド厚を薄くすること
ができるので、経済的でありまた患部が嵩高にならない
ので好ましい。
該積層タイプのバッドは、吸液性バッド素材を予めシー
ト状に形成し、この複数枚をその素材面に起毛している
繊維糸の絡みによつて貼り合せすることにより得られる
。また前記シート状素材を貼り合わせて積層タイプの吸
液性バッドを得る際に、前記説明と同様の吸液拡散性ネ
ット基材を介在させて貼り合わせると、複合吸収性バッ
ドが得られる。
該複合タイプのバッドは、バッド内に浸み込んできた分
泌液が、さらに層間のネット基材によつてより拡散され
、バッドの吸液能力を最大限発揮させることができるの
で、分泌液の大なる患部の手当て材として特に好ましい
ものである。
なお該バッドの表面には、ガーゼ、気孔性不織布、プラ
スチックフィルムなどの裏打ち材を設けることがてき、
該裏打ち材は本発明の液分吸収性部材の取扱いを簡単に
する。
本発明の液分吸収性部材は、一般には所望の大きさに切
断され、そのまま手当て材として用いられるものである
が、方形小片あるいは短冊体小片に切断し、これを接着
テープ片の中央接着層面に前記裏打ち材を介して設け、
所謂救急創膏にして−使用することもできる。
第1図、第2図について説明すると、1は吸液拡散性ネ
ット基材、2は該基材1の一面に該ネット基材1のネッ
ト組織上に設けた熱可塑性合成樹脂ネット層、3はネッ
ト孔で、これら1,2および3より表層複合体Aが形成
される。
4は該複合体Aの基材1の面に剥離可能な状態で結合さ
れた吸液性バッド、5は裏打ち材である。
第2図において、1″はバッド4の層間に介在した吸液
拡散性ネット基材である。本発明の液分吸収性部材は以
上のように構成されているのて、これを外科治療用手当
て材として用いて患部に貼着すると、ネット孔を経て吸
液されたた分泌液は、先ず吸液部分下の吸液性バッドに
吸液され、次いで、吸液部分下の吸液拡散性ネット基材
によつて分泌液が四方に拡散され、さらに拡散下の吸液
性バッドに吸液されて、吸液性バッドの吸液能力が最大
限生されるという特徴を有する。
しかも貼着後は、必要に応じて吸液性バッドのみの取り
代えが自在に行なえ、患部の状態もバッドを剥がすこと
によつてネット孔を介して観察することができるという
特徴も有する。
またバッド剥離時も表層複合体のネット層から剥ぎ取る
ようにすることができるので、患部の表皮の損傷を少な
くし、治癒を遅らせることがないという利点もある。本
発明の液分吸収性部材は、外科治療用手当て材以外に、
オシメ、生理用ナプキン、食卓用吸液フキンなどの吸液
を必要とする他の製品の材料にも使用することができる
ものである。
実施例 絡み繊維からなるネット状不織布(旭化成工業社製、商
品名ハイゼガーゼ)の一方の面に、厚さ25μのポリエ
チレンフィルムを200〜250℃で熱圧着して表層複
合体を得た。
該複合体のフィルム圧着側表面を観察すると、第1図の
如くフィルムが不織布のネット組織上で溶融されて融着
され、不織布のネット目と連通するネット孔が形成され
ていた。次にこの不織布面に木綿バッド(厚さ3。
5鶏、120y/d)を繊維の絡みによつて結合して本
発明の液分吸収性部材を得た。
この部材のフィルム融着層面から、注射器により赤イン
クをほぼ1秒間隔で静かに点滴したところ、赤インクは
急速に吸収され、点滴を続けるに従つて、吸収された赤
インクは前記不織布に沿つて拡散れ、0.5cc点滴後
の拡散面積は約20c這で、更に1ccまで点滴を続け
ても急速に吸収され拡散される状態は変らないものであ
つた。
更に点滴後木綿バッド片で赤インク拡散の辺縁のフィル
ム融着層面を軽く拭いてみたが、バッド片への赤インク
の付着は僅かなものであ?た。
一方、多孔性ポリエステルフィルムと木綿パンドとを熱
圧着して貼り合わせて、同様に点滴試験を行なつたとこ
ろ、吸収された赤インクの拡散状態は悪く、0.5cc
点滴後の拡散面積は約9cT1で、更に1ccまで点滴
を続けたところバッドの吸収能力は弱く、一時的にフィ
ルム面に滴留されるものであつた。し.75)も前記と
同様フィルム面をバッド片で拭いたところ、バッド片に
多量の赤インクの付着がみられた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実例を示す部分拡大断面図、5第2図
、第3図は他の実例を示す部分拡大断面図である。 1・・・・・・吸液準散性ネット基材、2・・・・・・
熱可塑性合成樹脂層、3・・・・・・ネット孔、4・・
・・・・吸液バッド、5・・・・・・裏打ち材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 吸液拡散性ネット基材の一面に、該基材のネット孔
    をほぼ維持するようにネット組織上に熱可塑性合成樹脂
    ネット層を設けてなる表層複合体の該基材面に、吸液性
    パッドが剥離可能な状態で結合されている液分吸収性部
    材。 2 特許請求の範囲1において、吸液拡散性ネット基材
    が絡み繊維からなるネット状不織布である液分吸収性部
    材。 3 特許請求の範囲1において、吸液性パッドがほぼ同
    一厚で層間分離できる積層吸液性パッドである液分吸収
    性部材。 4 特許請求の範囲1において、吸液性パッドがシート
    状綿と吸液拡散性ネット基材とを順次剥離可能な状態で
    貼り合わせてなる複合吸液性パッドである液分吸収性部
    材。
JP51016618A 1976-02-17 1976-02-17 液分吸収性部材 Expired JPS6049511B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51016618A JPS6049511B2 (ja) 1976-02-17 1976-02-17 液分吸収性部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51016618A JPS6049511B2 (ja) 1976-02-17 1976-02-17 液分吸収性部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5299984A JPS5299984A (en) 1977-08-22
JPS6049511B2 true JPS6049511B2 (ja) 1985-11-02

Family

ID=11921311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51016618A Expired JPS6049511B2 (ja) 1976-02-17 1976-02-17 液分吸収性部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6049511B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6380492A (ja) * 1986-09-24 1988-04-11 京セラエルコ株式会社 コネクタの結線方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6215329U (ja) * 1985-07-15 1987-01-29

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6380492A (ja) * 1986-09-24 1988-04-11 京セラエルコ株式会社 コネクタの結線方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5299984A (en) 1977-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4633415B2 (ja) 吸収性の物品およびその製造方法
US3285245A (en) Absorbent wound dressing
JP6126090B2 (ja) 傷あて材アセンブリ
US5632731A (en) Non-adherent wound dressing
US3908645A (en) Ophthalmic pressure bandage
US3888247A (en) First aid bandage
US6600085B2 (en) Absorbent article
JP2004130079A (ja) 接着ガーゼ包帯
US20170209312A1 (en) Absorbent articles including silicone
WO2008004380A1 (fr) Matériau de recouvrement d'une plaie
JP2004130079A5 (ja)
JP2014525291A (ja) 活性炭を含む創傷被覆材
US20020115972A1 (en) Absorbent article
US5453143A (en) Method of attaching adhesive to a tabbed absorbent article
JPH076890Y2 (ja) 粘着剤層付き吸収パッド
JP2006025918A (ja) 被覆材固定補助材
JPS6340548A (ja) 創傷用ドレッシング、その製法と用途
JP5527885B2 (ja) 医療用粘着テープ
JPS6049511B2 (ja) 液分吸収性部材
JP2012213614A (ja) 創傷・火傷用保護部材およびその製造方法
JPH061135Y2 (ja) 救急絆創膏
JPH076889Y2 (ja) 粘着剤層付き吸収パッド
CN215535620U (zh) 一种多用途创可贴
CN215020475U (zh) 一种医用敷料结构
JP2011115513A (ja) 救急絆創膏