JPS6049401B2

JPS6049401B2 - 文様付きマツトの製造方法及びこの方法に用いる文様マツトの製造装置

Info

Publication number: JPS6049401B2
Application number: JP16159178A
Authority: JP
Inventors: 康夫田中
Original assignee: Iwatani Corp
Current assignee: Iwatani Corp
Priority date: 1978-12-26
Filing date: 1978-12-26
Publication date: 1985-11-01
Also published as: JPS5587534A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、ベースに密植された毛様突起群の一部を異色
にして所望の文様を現出した文様付きマットの製造方法
とこの方法に用いる装置に関する。

従来、上記のような文様付きマットの製造方法としては
第８図に示すように、射出成形等によつてベース２０と
毛様突起群２１とを一体成形した合成樹脂製のマット本
体２２の一部に所望の文様の切抜孔２３を形成するとと
もに、異つた色の合成樹脂材で同様に一体成形したマッ
トから前記文様と同形の文様マット２４を切出し、この
文様マット２４を前記切抜き孔２３に嵌入し、ベース２
０の裏面からシート２５を貼着して固定するものがあつ
た。

しかし、この方法は切抜き孔２３の加工、これと同形の
文様マット２４の切出し、及び嵌入接着等を要するため
に、加工に手数を要して高価につきやすく、又、切抜き
孔２３と文様マット２４が完全に同形でないと嵌合部に
隙間が表われて外観を損うおそれがあり、又、文様が複
雑になると加工が極めて困難になる問題があつた。本第
１発明は、文様切抜き孔やこれと同形の文様マットの切
出しを要することなく、簡単な加工て美麗な外観を呈す
る文様付きマットを製造する方法を提供することを目的
としたものてあり、又、本第２発明は上記方法に用いる
文様マットの製造装置を提供することを目的としたもの
てある。以下本発明の実施例を図面に基ついて説明する
。

第１図は本発明の文様付きマットの製造方法に使用する
文様マットを製造する装置を示し、１は上金型、２は下
金型であり、接合した両金型１２、間に加熱溶融した合
成樹脂材を加圧注入して、後述の文様マットを射出成形
するものてある。

前記上金型１には上下に貫通する多数の小孔３・・・が
隣接して並置形成されており、各小孔３・・・に２種類
の頭付きピン状中子４ａ，４ｂを上下方より挿抜するよ
う構成されている。そして、一方の中子４ａはその全長
において中実であり、又、他方の中子４ｂはその下端に
毛様突起成形用の穴５を有している。又、下金型２は一
定形状（実施例ては矩形）の浅い凹部６が形成されてい
る。以上の構成の金型１，２と中子４ａ，４ｂを用いた
文様マットの製造方法を次に説明する。先ず、第２図に
示すように、上金型１１の小孔３・・・に所望パターン
の文様となるように穴付きの中子４ｂ・・・を挿入し、
残りの総ての小孔３・・・を他方の中子４ａ・・・にて
閉塞し、且つこれら中子４ａ，４ｂの上方への抜出しを
阻止するために当て板７を上金型１上に装着してクラン
プ８，８で固定する。上記のように準備した上金型１と
下金型２とを連結し、両金型間に所望の色に着色した溶
融合成樹脂材を加圧注入すると、中子４ｂの穴５の部分
は毛様突起９が形成されるとともに、下金型２の凹部６
に一定形状のベース１０が形成されるのであり、その結
果、例えば第３図に示すような文様マット１１が射出成
形されるのである。そして、上記のように成形された文
様マット１１を用いて文様付きマットが次のように製造
される。第４図は文様付きマットの製造状態を示してお
り、図において１２はマット本体成形用の上金型、１３
は下金型であり、上金型１２の内面には、前記文様マッ
ト１１の毛様突起９と同形状で、且つ突起９長さよりも
やや浅い毛様突起成形、用の穴１４が、文様マット成形
用上金型１に形成した小孔３・・・と同一のピッチで多
数形成されるとともに、下金型１３の内面には、文様マ
ット１１のベース１０厚さよりやや深い凹部１５が形成
されている。

そして、前述のように成形された文様！マット１１の毛
様突起９・・・が上金型１２の穴１４・・・に係入され
た状態で上下金型１２，１３を連結し、この金型内に文
様マット１１とは異つた色に着色された溶融合成樹脂材
を加工注入して、文様マット１１の存在部分を除く穴１
４・・・及び凹部１５に充填し、もつて文様付きマット
１６を射出成形する。つまり、文様マット１１をインサ
ートして文様付きマット１６を成形するのである。この
ようにして成形された文様付きマット１６は、第５図に
示すように、ベース１７が全面に同一色で、これと同色
の毛様突起群１８・・・の間に異色の毛様突起群９・・
・が所望の文様パターンを呈して植立したものである。
尚、マット本体の母材に不透光性のものを選べは上記の
ようにベース１７が全面同一色となるが、母材に透光性
の合成樹脂を用いれば文様マット１１のベース１０も外
観に表われることになり、素材の選択によつて、文様マ
ット１１の毛様）突起９文様パターンのみならず文様マ
ット１１のベース１０の形状及び色をも含めた複合的な
文様を外観に呈することができるものである。

又、文様マット１１のインサート形態を次のようにして
実施することも可能である。

例えば第６；図に示すように、文様マット１１の毛様突
起９の寸法とベース１０の厚さをマット本体のそれと同
一にしてインサートすれば、文様マット１１のベース１
０の形状及び色がそのまま文様パターンの一部として表
われる。又、第７図に示すような形゛態でインサートし
ても同様である。以上説明したように、本第１発明によ
る文様付きマットの製造方法は、予め成形した文様マッ
トをマット本体成形用の金型にインサートして、文様マ
ットと異なる着色の合成樹脂材を注入成形するものであ
るから、マット本体の切抜き加工、文様マットの切出し
加工、及び文様マットの嵌入接着加工等の手数の煩わし
い加工がなく、マット本体の成形と同時に文様マットの
一体化加工を行つて、加工工程を少なく安価に製造でき
るものである。

又、文様マットのインサート成形であるために、どのよ
うに複雑な文様パターンであつても、文様マットとマッ
ト本体との接合部に間隙が発生するおそれはなく、美麗
な外観の仕上りが可能であり商品価値を高めるのである
。又、本第２発明による文様マットの製造装置を用いれ
ば、金型に予め成形してある小孔群に、毛様突起成形の
中子と小孔閉塞用の中子とを組合わせて挿入するだけで
任意の文様パターンの文様マットを成形することができ
るので、文様マット用に予め成形したマットを切出して
所望の文様マットに仕上げるような煩わしい工程を要す
ることなく、しかも同一の文様パターンの文様マットを
幾枚でも任意に繰返し簡単に製造することができるのみ
ならず、中子の組替えによつて簡単に異つた文様パター
ンの文様マットも製造でき、上記第１発明の方法を実施
するに際して極めて有効に利用できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は文様マット製造
装置の分解斜視図、第２図は文様マット製造状態を示す
縦断面図、第３図は文様マットの一例を示す斜視図、第
４図は文様付きマットの製造状態を示す要部の縦断正面
図、第５図は完成された文様マットの要部を示す平面図
、第６図及び第７図は夫々文様マットインサート形態の
別例を示す要部縦断正面図、第８図は従来の文様マット
製造方法を示す分解斜視図である。１，２・・・・・・金型、３・・・・・・小孔、４ａ，
４ｂ・・中子、５・・・・・・毛様体成形用穴、９・・
・・・・毛様突起、１０・・・・・・ベース、１１・・
・・・・文様マット、１２，１３・・・・・・金型。

Claims

【特許請求の範囲】１合成樹脂からなる一定形状のベース１０に所望の文
様状に配備した毛様突起９・・・を一体形成して文様マ
ット１１を構成し、マット本体成形用の金型１２，１３
に形成された毛様突起形成用の穴群１４・・・の一部に
前記文様マット１１の毛様突起９・・・を係入させて文
様マット１１を金型１２，１３に組付けたのち、文様マ
ット１１と異なる着色の合成樹脂素材を金型１２，１３
内に注入して、マット本体に文様マット１１をインサー
ト成形することを特徴とする文様付きマットの製造方法
。２上記方法に用いる文様マットの製造装置であつて、
一定形状のベース１０を射出成形する金型１，２に多数
の小孔３・・・を並置形成し、この小孔３・・・に、毛
様突起成形用の穴５を先端に有するピン状の中子４ｂと
、小孔閉塞用のピン状の中子４ａとを任意の組合わせで
挿着可能に構成してあることを特徴とする文様マットの
製造装置。