JPS6048842B2 - 電気絶縁用ラミネ−ト紙 - Google Patents

電気絶縁用ラミネ−ト紙

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JPS6048842B2
JPS6048842B2 JP8345378A JP8345378A JPS6048842B2 JP S6048842 B2 JPS6048842 B2 JP S6048842B2 JP 8345378 A JP8345378 A JP 8345378A JP 8345378 A JP8345378 A JP 8345378A JP S6048842 B2 JPS6048842 B2 JP S6048842B2
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JP
Japan
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paper
silicone
laminated paper
laminated
grafted polyolefin
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Expired
Application number
JP8345378A
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JPS5510749A (en
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健 児島
昌 木下
健三 武内
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気絶縁用ラミネート紙の改良に係わり、特
に超々高圧ケーブル用絶縁紙に好適する電気絶縁用ラミ
ネート紙に関する。
近時、超々高圧ケーブル用絶縁材料としてクラフト絶縁
紙に代わる合成紙が検討されている。
この合成紙は、プラスチック繊維を紙状に加工したもの
で、厚さ方向の通気性があり、誘電損失もクラフト紙と
比較して小さいという利点を有するが、その反面ヤング
率が小さく、ケーブル化したとき、シワが発生し易く、
また誘電損失の小さいポリオレフィン系材料では、耐油
性に之しいという難点がある。更に、プラスチック繊維
は天然のセルロース繊維と比較して単一な太さであつて
、高気密度化してもAC破壊値、インパルス破壊値共に
低い値となる欠点がある。
このため、ポリプロピレンフィルムをはさんで、上下に
2枚のクラフト紙を積層させたラミネート紙(PDラミ
ネート紙)の使用が検討されているが、ポリプロピレン
は、OFケーブル油に対して若干の溶解、膨潤性を有し
ており、更にクラフト紙との密着性が必ずしも充分なも
のではなく、加熱油中で剥離を起し、ケーブルのオフセ
ット部、スネーク部等でシワや座屈発生の原因となるお
それがあつた。
J 本発明者等は、かかる従来の難点を解消すべく、先
にセルロース紙とシリコーングラフト化ポリオレフィン
フィルムとを積層融着し、シラノール縮合触媒の存在下
に架橋させて成る密着性の優れたラミネート紙を開発し
、特許出願した(特願昭52−94385号)。
このラミネート紙は、セルロース紙とシリコーングラフ
ト化ポリオレフィンフィルムとを、積層融着する過程で
、セルロース紙の0H基とシリコーングラフト化ポリオ
レフィンフィルムの反応性の基が結合するものと考えら
れ、このためきわめて大きい剥離強度を発揮し、特に油
浸絶縁紙として好適しているが、巻回した場合の気密度
が小さいところから真空乾燥、油填あるいは樹脂含浸に
際して長時間を要するという難点があつた。
本発明は、かかる難点を解消するもので、セルロース紙
とシリコーングラフト化ポリオレフィンフィルムとを積
層融着し、シラノール縮合触媒の存在下して架橋させて
成るラミネート紙において前記ラミネート紙は、シリコ
ーングラフト化ポリオレフィンフィルムに、10−゜〜
10−゛d)好ましくは、10−゜〜10−゜Cイの大
きさの多数の透孔が、単位面積あたり0.1〜35%と
なるよう、ほぼ均一に分布されて穿設されて成ることを
特徴とする電気絶縁用ラミネート紙を提供しようとする
ものである。本発明に使用するシリコーングラフト化ポ
リオレフィンは、高密度、中密度あるいは低密度のポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンにジクミ
ルパーオキサイド(DCP)のようなラージカル発生剤
の好ましくは0.01〜2.腫量%とビニルトリメトキ
シシラン(VTMOS)やビニルトリエトキシシラン(
VTEOS)のような加水分解可能なシリル基を有する
化合物を0.1〜5.腫量%となるよう添加して、これ
を例えは押出機の如き−加熱混練機能を有する装置に供
給して、約200゜Cで改熱混練することにより得られ
る。
而して、大部分のシラン化合物が反応した段階で、この
シリコーングラフト化ポリオレフィンはペレット化され
る。
このようにして得られたシリコーングラフト化ポリオレ
フィンペレットには、ジブチルチンジラウレート、ジブ
チルチンジアセテートの如きシラノール縮合触媒を含む
マスターバッチが添加混合され、Tダイを有する押出機
に供給されて常法に4よりフィルムに成形される。
なお、シラノール縮合触媒は、シラン化合物のグラフト
化反応に先立つて、シラン化合物、ラジカル発生剤等と
共に、ポリオレフィンに添加するようにしてもよく、ま
た、ラミネート加工に際して、予じめラミネートすべき
セルロース紙に含有せしめておくようにしてもよい。
本発明において、シリコーングラフト化ポリオレフィン
フィルムに穿設する透孔の大きさを10−6〜10−゛
dとしたのは、10−゜d未満では、油流抵抗あるいは
真空乾燥時の乾燥速度の改善効果がさほど認められず、
逆に、10−”d以上になると、1個あたりの透孔の大
きさが巻回時の絶縁紙間のオイフルギヤツプよりも大き
くなり、均質性に欠けるようになるためである。
また、透孔の単位面積あたりの総面積の0.1〜35%
としたのは、単位面積あたりの総面積が0.1%未満で
は油流抵抗が大きくなり、単位面積あたりの総面積が3
5%で、ほぼク・ラフト絶縁紙単独の場合の油流抵抗に
相当し、充分油流抵抗の改善効果が得られているうえに
、単位面積あたりの透孔の総面積の増加につれてAC破
壊電圧が低下する傾向があるためである。而して、本発
明においては、第1図に示すよう”に、押出機1から押
出されたシリコーングラフト化ポリオレフィンフィルム
2は、一旦冷却エアジェット3で冷却されてパンチング
ロール4により多数の透孔が穿設され、次いで、赤外線
ヒーター5により加熱軟化され、クラフト絶縁紙6,6
’が上下に張合され100゜C程度に加温された加圧ロ
ール7により加圧されて電気絶縁用ラミネート紙8とな
る。このようにして、クラフト絶縁紙6,6’に挾持さ
れたシリコーングラフト化ポリオレフィンフィルム2は
、クラフト絶縁紙6,6’の親水性の0H基により吸着
されている水分と反応して架橋され、高い耐油性を保持
するに至る。
なお、後述する実施例て示す如くクラフト絶縁紙とシリ
コーングラフト化ポリオレフィンフィルムとの接着強度
は、通常の熱融着の楊合と比較してきわめて大きいとこ
ろから、シリコーングラフト化ポリオレフィンフィルム
の加水分解し得るシリル基の一部は、クラフト絶縁紙の
0H基と直接反応するものと考えられる。なお、電気絶
縁用ラミネート紙のシリコーングラフト化ポリオレフィ
ンフィルムの厚さは、40〜120μ、セルロース紙の
厚さは、10〜60μ、ラミネートした後の厚さは10
0〜250μ程度が適している。
また、以上の説明では、シリコーングラフト化ポリオレ
フィンフィルムに、多数の透孔を穿設するのに、パンチ
ングロールを使用した例につき説明したが、Tダイから
の押出成形時に、放電加工により穿設したり、針付ロー
ルにより穿設するようにしてもよい。また必要に応じて
、ラミネー .ト加工後に、セルロース紙の上から、シ
リコーングラフト化ポリオレフィンフィルムに透孔を穿
設するようにしてもよい。次に実施例について記載する
実施例 高密度ポリエチレンをベースとするシリコーングラフト
化高密度ポリエチレンペレットを使用して、前述の方法
により、厚さ40μのコンデンサー紙の間に、直径約1
−の大きさの多数の透孔を、単位面積当りの、透孔の占
める総面積が20%となるよう一様に分布させて穿設し
た、厚さ60μのシリコーングラフト化高密度ポリエチ
レンフィルムの介在された構造の電気絶縁用ラミネート
紙を得た。
このラミネート紙を、第2図に示すように、シリコーン
グラフト化高密度ポリエチレンフイル.ム9を直立させ
、片面のコンデンサー紙10を180℃折返した状態で
オートグラフ試験器により引張速度100mm/分の条
件て接着強度を測定した。測定結果を第3図に示す。な
お、図中油浸後のデータは、80’Cの合成油−(ドデ
シルベンゼン)中に1時間浸漬した後の測定によるもの
てある。
また、比較例1〜比較例4は、それぞれ次の構造のラミ
ネート紙であり、比較のために示したものてある。
比較例1:低分子量ポリエチレンフィルム(厚さ100
μ)とコンデンサー紙(厚さ40μ)とを、150゜C
でブレス融着 比較例2:高分子量ポリエチレンフィルム(厚さ100
μ)とコンデンサー紙(厚さ40μ)とを180゜Cで
ブレス融着。
比較例3:ポリプロピレンフイルム(厚さ60μ)とコ
ンデンサー紙(厚さ40μ)とを220゜Cでブレス融
着。
比較例4:エクストルージヨン法により押出されJた軟
化状態のポリプロピレンフィルム(厚さ60μ)とコン
デンサー紙(60 μ)とをブレス融着。
次に、得られた絶縁用ラミネート紙を、200一巾に裁
断し、600−の導体に7wgn厚に巻回したモデルケ
ーブルにつき、径方向の油流抵抗(Z)を測定した。
測定結果は次表の通りである。但し、 2πl)P Z= γ2 Qy10gT1Q :流量Cc/Seccm p:圧力Dyne/D y:粘度POise γ,:導体外径 γ。
:絶縁体径l:有効長さ 但し、比較例5、比較例6は、それぞれ、実施例におけ
る孔あけラミネート紙にかえて、クラフト絶縁紙および
孔あけをしないラミネート紙を使用した以外は、実施例
と同様にして得たモデルケーブルであつて、比較のため
に、掲げたものである。
また更に、これとは別に、前記の孔あけラミネート紙を
m−φの銅バイブ上へ、8枚巻回し、合成油を含浸させ
たモデルケーブルにつき、AC破壊電圧を測定した。但
し、比較例7、比較例8は、それぞれ実施例におけるラ
ミネート紙にかえて、クラフト絶縁紙および孔あけをし
ないラミネート紙を使用した以外は、実施例と同様にし
て得たモデルケーブルであつて、比較のために掲げたも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の電気絶縁用ラミネート紙の製造方法
を示す説明図、第2図はラミネート紙の接着強度試験の
サンプルを示す横断面図、第3図は各種ラミネート紙の
剥離強度試験の結果を示すグラフである。 1 ・・・・・・押出機、2・・・・・・シリコーング
ラフト化ポリオレフィンフィルム、3 ・・・・・・冷
却エアジェット、4・・・・・・パンチングロール、5
・・・・・・赤外線ヒーター、6,6’・・・・・・ク
ラフト絶縁紙、7 ・・:ー,−]口圧ロール、8・・
・・・・ラミネート紙。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セルロース紙とシリコーングラフト化ポリオレフィ
    ンフィルムとを積層融着し、シラノール縮合触媒の存在
    下に架橋されて成るラミネート紙において、前記ラミネ
    ート紙は、シリコーングラフト化ポリオレフィンフィル
    ムに10^−^6〜10^−^1cm^2の大きさの多
    数の透孔が単位面積あたり0.1〜35%となるよう、
    ほぼ均一に分布されて穿設されて成ることを特徴とする
    電気絶縁用ラミネート紙。 2 シリコーングラフト化ポリオレフィンは、ベースポ
    リマーが高密度ポリエチレンから成る特許請求の範囲第
    1項記載の電気絶縁用ラミネート紙。 3 シリコーングラフト化高密度ポリエチレンフィルム
    を介して2枚の電気絶縁紙が積層融着されて成る特許請
    求の範囲第1項又は第2項のいずれか1項記載の電気絶
    縁用ラミネート紙。
JP8345378A 1978-07-07 1978-07-07 電気絶縁用ラミネ−ト紙 Expired JPS6048842B2 (ja)

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JPS58161215A (ja) * 1982-03-19 1983-09-24 株式会社フジクラ 孔あきプラスチック部を持つ合成絶縁紙とその製造方法

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