JPS598925B2 - 低損失電気絶縁紙の製造方法 - Google Patents

低損失電気絶縁紙の製造方法

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JPS598925B2
JPS598925B2 JP13046877A JP13046877A JPS598925B2 JP S598925 B2 JPS598925 B2 JP S598925B2 JP 13046877 A JP13046877 A JP 13046877A JP 13046877 A JP13046877 A JP 13046877A JP S598925 B2 JPS598925 B2 JP S598925B2
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JP
Japan
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insulating paper
silicone
fibers
grafted polyethylene
low
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JP13046877A
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JPS5463400A (en
Inventor
健 児島
昌 木下
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、絶縁油を含浸させた状態で使用するのに適し
た低損失電気絶縁紙の製造方法に関する。
従来から、低損失のOFケーブル用電気絶縁紙として、
ポリエチレンテレフタレート繊維やポリプロピレン繊維
を加圧、加熱融着した合成絶縁紙が知られている。かか
る従来の合成絶縁紙は、セルロース系の絶縁紙と比較し
て、誘電圧接が小さいという利点を有するが、その反面
繊維間の結合が弱く、特に、高温の油中下では、膨潤に
より繊維間の結合が離れる惧れがあつた。
また、このような純プラスチックの絶縁紙では、ヤング
率ガン」、さく、例えば、導体上に巻回して屈曲させた
場合、しわが寄D易いという難点があつた。
ヤング率を改良するため、ポリオレフィン繊維とセルロ
ース繊維とを混抄することも知られているが、かかる方
法により得られた電気絶縁紙では、ポリオレフィン繊維
が疎水性であるのに対してセルロース繊維が親水性であ
るため、両者の結合(からみ合い)が弱く、均質な混抄
紙が得られていないのが実情である。両者を化学的に結
合できれば勿論このような難点は解消されるが、このよ
うな電気絶縁紙は、未だ開発されていない。本発明は、
かかる従来の難点を解消すべくなされたもので、その要
点は、繊維径20μ以下、好ましくは0.5〜1.5μ
の、多数のシリコーングラフト化ポリエチレン繊維と、
セルロース繊維とを、後者が70重量%以下となるよう
に混抄し、密度0.4〜0.9g/ cwl、厚さ70
〜250μ、気密度400〜30000ガーレー ・秒
/100aとなるよう加圧、加熱融着し、かつシリコー
ングラフト化ポリエチレン繊維を架橋させることを特徴
とする電気絶縁紙の製造方法にあり、これにより電気的
特性および油中特性も良好で、かつヤング率をも改善さ
せた低損失電気絶縁紙が得られるものである。本発明に
使用するシリコーングラフト化ポリオレフインは、高密
度、中密度あるいは低密度のポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフインにジクミルパーオキサイド(D
CP)のようなラジカル発生剤の好ましくは0.01〜
2.0重量%とビニルトリメトキシシラン(VTMOS
)やビニルトリエトキシシラン(VTEOS)のような
加水分解可能なシリル基を有する化合物を0.1〜5.
0重量%となるよう添加して、これを例えば押出機の如
ぎ加熱混練機能を有する装置に供給して、約200℃で
加熱混練することにより得られる。
而して、シラン化合物が反応し、好ましくはグラフト率
1.0〜2.5となつた段階で、このシリコーングラフ
ト化ポリオレフインはペレツト化される。このようにし
て得られたシリコーングラフト化ポリオレフインペレツ
トには、ジブチルチンジラウレート、ジブチルチンジア
セテートの如きシラノール縮合触媒を含むマスターバツ
チが添加混合され、スパンボンド法その他公知の方法に
より、繊維に形成される。繊維の外径は、20μ以下が
好ましく、20μを越えるときは、ウエブに成形した際
気密度が小さくなり過ぎ、インパルス絶縁破壊特性が低
下するので好ましくない。なお、シリコーングラフト化
ポリエチレンの製造に使用するポリエチレンは、気密度
、例えば0.92〜0.98g/d程度のものが耐油特
性に優れているので好適する。また、シリコーングラフ
ト化ポリエチレングラフト化率も耐油性を考慮して、1
.0〜2.5程度のものが適している。以上のようにし
て得られたシリコーングラフト化ポリエチレンの繊維は
、セルロース繊維と混抄後、プレスパート、カレンダー
ロール等により、密度0.4〜0.9g/CTfl、厚
さ70〜250μ、気密度400〜30000ガーレ一
・秒/100αとなるよう加圧加熱し、かつ繊維間を融
着せしめる。
本発明において、ウエブの特性を上記のように限定した
のは次の理由による。
既ち、密度が0.4f/d未満であるが、厚さが70μ
未満であるか、あるいは気密度400ガーレ一・秒/1
00ω未満であると、必要な電気特性、特に、インパル
ス破壊電圧値が高くなシ、逆に、厚さが250μを超え
る力\密度が0.9g/Cdを越えるか、あるいは、気
密度が30000ガーレ一・秒/100αを越えると油
流抵抗が大となり、絶縁油の含浸が困難となるうえに、
剛性が大となり過ぎ、ケーブルの可撓性が損なわれるよ
うになるのでいずれも好ましくない。
このようにして得られたシリコーングラフト化ポリエチ
レン繊維とセルロース繊維からなるウエプは、加湿雰囲
気中に曝されて、シリコーングラフト化ポリエチレンの
架橋が行なわれ、本発明の電気絶縁が得られる。
なお、シラノール縮合触媒は、シリコーングラフト化ポ
リエチレン繊維とセルロース繊維からなるウエブ中に配
合せずに、例えば、前記の加水架橋工程において、水分
散液あるいは水溶液として、ウエブをこれらのシラノー
ル縮合触媒の水性液中に浸漬することによ人添加するこ
ともできる。
シリコーングラフト化ポリエチレン単独ではヤング率が
小さく、特に0Fケーブルの絶縁紙として使用した場合
には、屈曲によね、しわの発生をみる場合がある。第2
の発明においては、繊維径20μ以下の多数シリコーン
グラフト化ポリエチレン繊維と、セルロース繊維とを後
者が70重量%以下好ましくは、前者:後者の比が重量
で80:20〜35:65となるよう混抄し、密度0.
4〜0.9g/Cdl厚さ70〜250μ、気密度40
0〜30000ガーレ一・秒,/100αとなるよう加
圧、加熱融着し、シリコーングラフト化ポリエチレン繊
維を架橋させることにより、ヤング率の改善された低損
失電気絶縁紙を提供する。
セルロース繊維を前記の比で混抄することにより、得ら
れる電気絶縁紙のヤング率は改良され、巻回層を屈曲さ
せた場合にもしわの発生はみられない。
なお セルロース繊維を70重量%を越えて混抄した場
合には、誘電損失が大きくなるので好ましくない。
また、セルロース繊維の混抄により、加熱により繊維間
を融着させた場合、セルロース繊維の0H基により吸着
されていた水分の影響により、シリコーングラフト化ポ
リエチレン繊維の架橋は促進され、更にセルロース繊維
の0H基の一部はシリコーングラフト化ポリエチレンと
化学的に結合して、油中の剥離強度は著しく向上する。
本発明の電気絶縁紙は、0Fケーブル用絶縁紙、コンデ
ンサー紙等として有利に使用し得る。次に実施例につい
て記載する。
実施例 M,I.二2.0の高密度ポリエチレンをベースとする
シリコーングラフト化ポリエチレンを使用して、TMO
Sをグラフト化させ(グラフト率1.5、これを繊維径
10μの繊維とした。
次にこの繊維をセルロース繊維と共に抄紙し、温度80
℃、圧力101(f重/Cdで加圧してシート状試料と
し、更に、DBTDL含有水に浸漬して架橋させた。得
られたシートの特性は次表の通りであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維径20μ以下の、多数のシリコーングラフト化
    ポリエチレン繊維と、セルロース繊維とを、後者が70
    重量%以下となるよう混抄し、密度0.4〜0.9g/
    cm^3、厚さ70〜250μ、気密度400〜300
    00ガーレー、秒/100ccとなるよう加圧、加熱融
    着し、かつシリコーングラフト化ポリエチレン繊維を水
    の存在下で架橋させることを特徴とする低損失電気絶縁
    紙の製造方法。 2 シリコーングラフト化ポリエチレン繊維とセルロー
    ス繊維とは、重量化で80:20〜35:65の範囲で
    混抄される特許請求の範囲第1項記載の低損失電気絶縁
    紙の製造方法。 3 シリコーングラフト化ポリエチレンは、密度0.9
    4〜0.96g/cm^3である特許請求の範囲第1項
    記載の低損失電気絶縁紙の製造方法。 4 シリコーングラフト化ポリエチレンのグラフト化率
    は1.5〜2.0である特許請求の範囲第1項乃至第3
    項のいずれか1項記載の低損失電気絶縁紙の製造方法。
JP13046877A 1977-10-31 1977-10-31 低損失電気絶縁紙の製造方法 Expired JPS598925B2 (ja)

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JPS5463400A JPS5463400A (en) 1979-05-22
JPS598925B2 true JPS598925B2 (ja) 1984-02-28

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ID=15034954

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ES2361141T3 (es) * 2009-03-18 2011-06-14 Baumhueter Extrusion Gmbh Fibra polimérica, su uso y procedimiento de fabricación.

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JPS5463400A (en) 1979-05-22

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