JPS58106711A - シ−ト状絶縁体 - Google Patents

シ−ト状絶縁体

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JPS58106711A
JPS58106711A JP20452981A JP20452981A JPS58106711A JP S58106711 A JPS58106711 A JP S58106711A JP 20452981 A JP20452981 A JP 20452981A JP 20452981 A JP20452981 A JP 20452981A JP S58106711 A JPS58106711 A JP S58106711A
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JP
Japan
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polyolefin resin
cellulose
paper
temperature
sheet
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Pending
Application number
JP20452981A
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English (en)
Inventor
享 高橋
中山 四郎
和夫 太田
後関 文雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、OFケーブル、油入りトランス等に使用する
のに好適なシート状絶縁体に関する。
周知の如<、OFケーブル、油入りトランス等の絶縁材
料としてセルロース系絶縁紙が使用されているが、この
セルロース系絶縁紙のみでは近年の使用電圧の高電圧化
に対応することはできない、そこで、このような高電圧
化に対応でき、優秀な誘電特性や耐電圧特性を有する絶
縁体の出現が強く要望されており、この要望を満たすも
のとしてポリオレフィン樹脂とセルロース系絶縁紙とを
貼り合わせたシート状絶縁体が提案されている。しかし
ながら、ポリオレフィン樹脂は極性基を有していないた
め、セルロースのような極性基を有する化合物とは接着
しに<<、単に紙表面の繊維と機械的に絡まることによ
って貼り合わされているにすぎない。従ってポリオレフ
ィン樹脂層とセルロース系絶縁紙との接着力は低く、剥
離等の不都合が生じていた。また、ポリオレフィン樹脂
の吸油膨潤を抑制するために炭化水素系絶縁油を混練し
たポリオレフィン樹脂をセルロース系絶縁紙とから構成
されるシート状絶縁体も提案されているが、絶縁油がポ
リオレフィン樹脂層とセルロース系絶縁紙との間に介在
してしまうため、ポリオレフィン樹脂層とセルロース系
絶縁紙との接着力が更に低下し、剥離等の不都合が度々
生じていた。
ここで、セルロース系絶縁紙との貼り合せにポリオレフ
ィン樹脂が主に使われる理由は、電気特い 性、加工性、コスト等の点で非常に優れた材料だからで
ある。しかし、ポリオレフィン樹脂は、一般に絶縁油と
して使用される炭化水素系絶縁油と分子構造が類似する
ため、絶縁油との溶解度パラメーターの差が小さく絶縁
油に対する膨潤、溶解が避けられない。従って、現実的
にはポリオレフィン樹脂の中でも結晶性の樹脂が使用さ
れる。結晶性のポリオレフィン樹脂であって本、結晶融
点の低いものは、高温絶縁油中では結晶構造が成る程度
崩れ膨潤、溶解が顕著となる。従って実用的な使用温度
を考えると結晶融点が150℃以上のポリオレフィン樹
脂が望ましく、このような樹脂としては具体的にポリプ
ロピレン(FP)、ポリ−4−メチルペンテン−1(T
P]()等があげられる。
前述のポリオレフィン樹脂とセルロース系絶縁紙のラミ
ネート紙の剥離の不都合をなくすため、その接着力改善
に対して、本発明者等は特願昭54−70801号(4
!開昭55−164154 )及び特願昭54−708
02号(特開昭55−164155号)において有機シ
ランをグラフト化させたポリオレフィン樹脂を用゛、・
□、。
いることが有効であることを見出している。
上記発明によって、ポリオレフィン樹脂とセルロース系
絶縁紙との接着力に大幅な改善が認められたが、油浸電
力機器の絶縁体は、比較的高温の絶縁油に長時間浸漬さ
れて使用されるものであり油浸状態に於ける@崎的力剥
離力低下が比較的大きい。更に1例えばOFケーブルで
はケーブル布設時に鉛工が施され、この時にケーブルの
外側絶縁層は開明的で#iあるが通常使用温度より50
−80℃位高い温度に曝されることになり、この時のt
電力の低下は更に顕著となる。
ポリオレフィン樹脂によるラミネート絶縁紙を用いたO
Fケーブルの検討が進むにつれて、上述のような油浸高
温時の剥離力の低下が問題として表面化してきており、
このような剥離が生ずると電気特性上にも悪影響を及ぼ
す。
ポリオレフィン樹脂とセルロース紙間の接着力が必要な
ことから、ポリプロビレ、ンと電気絶縁紙との貼り合せ
紙に於て、接着力が509/15m幅以上′のものとす
る提案があるが、このような接着力で表現されるものは
以下の2つの点が含まれる。
1)セルロース紙と樹脂層は引き剥すことが可能である 2)接着力は成る暢(15m$i )に於ける平均値で
ある また、上記提案に於て509/15m幅以上の接着力が
必要とされる理由は1ポリプロピレンはポリエチレンに
比べ接着強度が低いが、ケーブル巻きなどを行うために
テープ状にスリットする際、或いは導体上にテープ巻き
する際に1紙が剥離することを防止するためには、接着
強度が5n9/15■幅以上あればよく、この強度には
ポリプロピレンを接着剤としても充分に到達できる と
している。
上の理由にもあるようにケーブル絶縁層が絶縁油に含浸
される前のケーブル製造加工時に於ては上述程度の接着
力でも許容されるが、以下に述べるようにその後の油浸
状態を考慮すると不充分な接着力である。
油浸電力機器絶縁層の多くは適当幅にスリットされた絶
縁テープを導体に巻き廻して使用される亀のであるが、
絶縁テープが前述のラミネート紙の場合、ラミネート紙
テープの単位幅当りの接着力はスリットカットの際の影
響が入るため、平均的な接着力に比ベテープのエツジ部
で小さく、中央部で大きい。さらにOFケーブル等に於
ては、ラミネート紙テープは導体上にギャップ巻されて
積層されるので、テープのエツジ部はオイ、’b 台y
ブに接することになる。従って平均的な接着力がある値
以上に維持される本のであってもテープエッヂ部の接着
力の低下は比較的大巻い。特に、近年ラミネート絶縁紙
の実用的検討が進むにつれて前記したような高温油浸時
の長期安定性や、耐鉛工性が重要視されるようになり、
一段と強力な接着力が必要とされ、望ましくは、接着力
という言葉で表現することが不可能々、すなわち、ポリ
オレフィン樹脂とセルロース紙とが、殆んど一体となっ
て、剥離することが不可能な程度のものが要望される。
本発明は上記状況に鑑みてなされたものであシ先に提案
した、特願昭54−70801号及び %願昭54−7
0802号の内容に、更に検討を加え改善を施したもの
である。
すなわち、本発明のうち第1の発明は前記したように、
ポリオレフィン樹脂として耐絶縁油性のよい結晶融点が
150℃以上のポリオレフィン樹脂を使用し、一般式R
R’13AYl(式中Rはオレフィン性不飽和の一価の
炭化水素基またはハイドロカーボンオキシ基及び−NH
,−晶−、SH基 、<(l、H−基をH− 1個以上含む炭化水素基等であり、Yは加水分解し得る
有機基であって、R1はRあるいは基Yである)で表わ
されるシランをグラフト化したシランクラフトポリオレ
フィン樹脂シートの少なくともその片面に、ポリオレフ
ィン樹脂のA8TM ll−1525によるビカット軟
化点以上の温度でセルロース系絶縁紙が熱圧着され複合
一体化していることを特徴とするシート状絶縁体であり
、第2の発明は上記第1の発明のポリオレフィン樹脂シ
ートに代、tて、ポリオレフィン樹脂と同樹脂に対し5
〜30重量−の炭化水素系絶縁油とからなる混和物シー
トを用い第1の発明同機にセルロース系絶縁紙を一体化
しているシート状絶縁体である。
本発明に於てはポリオレフィンとセルロース絶縁紙を貼
9合わせるに際し直接前記した温度で熱圧着してもよい
し、−たん低温で熱圧着し、後で前記した温度で熱圧着
して屯よい。
従って本発明のシート状絶縁体を製造する場合には、シ
ラングラフト化ポリオレフィン樹脂本しくはこれに炭化
水素系絶縁油を5〜30重量%配合したものを、通常T
ダイを取り付けた押出機により押出し、ポリオレフィン
の溶融状態にある時点でセルロース紙を添わせて、圧着
ロールに挟んで熱圧着することにより得られるが、単な
るポリオレフィン樹脂を使用したラミネートと異なり、
シランクラフトポリオレフィンであるので接着強度がか
なり向上し、これに加えて、圧着ロールの温暖をポリオ
レフィン樹脂のビカット軟化点(A8TMD−1525
による)以上の温度とすることにより、ポリオレフィン
樹脂とセルロース紙との間の剥離は殆んど不可能となる
位強力か接合を達成しているものである。
第2の発明では、炭化水素系絶縁油を前記ポリオレフィ
ン樹脂に対し5〜30重量嘔混練配合して樹脂層とした
ものを使用し、樹脂層゛の吸油膨潤を(9) 一層抑制しているものであり、この炭化水素系絶縁油と
しては、ポリブテン、アルキルベンゼン。
鉱油系絶縁油等を使用できる。又、その使用量は前記シ
ランをグラフトしたポリオレフィン樹脂に対し5〜30
重量%であシ、5重量−未満であるとポリオレフィン樹
脂の吸油膨潤を充分に抑制できがいおそれがあり、一方
30重量嗟より多いと配合した絶縁油がシート表面に分
離することがある。
この場合、前記絶縁油の配合は、シランをグラフトする
前或いは後のいずれでもかまわない。
本発明でポリオレフィンのグラフト化に使用される有機
シランとしてはRR’8LY、で、へ中Rはビニル基又
はビニル基を含むオレフィン・性不飽和の一価の炭化水
素基またはハイドロカーボンオキシ基、−ME−(MH
z−を含む)、 −N)! 、 −NU (Nが51 価で1個以上の水素を含む基)、−5)Iを1個以上基
等であシ、Yは加水分解し得る有機基であって、例えば
−01’l 、−0CHs 、 −OC*Hs 、−0
0ITtOI(moOHs 。
−0OOOHs等である。
(10) 又、RJiR又Fiyである。
上記有機シランの使用量はポリオレフィン樹脂100重
量部当九り0.5〜5重量部が好ましい。余シに少ない
と充分な接着力が得られず、一方余りに多いと成形が困
難となることがある。さらにRがビニル基又はビニル基
を含む炭化水素基の場合はグラフト化に際して有機過酸
化物(遊離ラジカル発生剤)を併用すると一層効果的で
ある。
有機過酸化物は、150℃程度まだはそれ以上の温度で
ラジカルを形成するものであれば如何なる化合物でも良
い。例えば、有機過酸化物として、過酸化ベンゾイル、
過酸化ジクロルベンゾイル、ジクミルパーオキサイド、
ジーt−プチルノ々−オキサイド、2.5−ジ(パーオ
キシベンゾエート)ヘキシン−3,1,3−ビス(t−
ブチルパーオキシイソプロビル)ベンゼン、ラウロイル
パーオキサイド、t−ブチルパーアセテ−1−,2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン−3,2,5−ジメチル−2,5−り(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、t−ブチル(11) バーヘンシェード等を使用でき、その使用量はポリオレ
フィン樹脂100重量部当たり0.01〜05重量部で
ある。有機過酸化物の量が余シに少ないと充分なグラフ
ト化が起こらず、余シに多いと成形が困難となることが
ある。
ところで、有機シランをポリオレフィン樹脂にグラフト
化させることによって、本発明のシート状絶縁体のポリ
オレフィン樹脂層とセルロース紙との接着力は向上する
が、その理由は以下のように考えられる。
ここで使用されるポリオレフィン樹脂は、結晶融点が1
50℃以上のものが対象であシ、従って例えば通常多く
用いられる押出ラミネート法によって貼り合せを行う場
合、その押出温度は相当な高温となる。結晶融点が15
0℃以上のポリオレフィ0’H (IH□H3 判るように、分子鎖中に3級炭素を含むことから(12
) 熱分解を受は易く、通常の押出温度以上の高温では僅か
ではあるが熱分解してラジカルを発生する。
このラジカル化したポリオレフィン樹脂と、前出の=で
示さ廖る有機シラ・の活性基に相当するR(がポリオレ
フィン樹脂にグラフト化し、その結果、シランクラフト
ポリオレフィン樹脂が形成される。そして、ポリオレフ
ィン樹脂にグラフト化されたシラン内の極性基Yが絶縁
紙の水酸基と結合する。例えば、Yが一層Hの場合には
セルロースの一〇H基と化学反応するか、又は水素結合
を形成する。また、Yが一層(3&、−0C8h、 −
00H! OHzooHs 、−0COOIts等の場
合にはこれらの形で化学結合するか、或い紘これらが加
水分解されて一〇H基となって上記と同様にして結合す
る。このように、ポリオレフィン樹脂層と絶縁紙とがシ
ランを介して結合するため、これらの間の接着力もしく
は貼り合わせ強度が向上すると考えられる。また、有機
シランのRがビニル基又はビニル基を含む炭化水素基の
場合、前述したように有機過酸化物を併用することがグ
ラフト化に非常に効果的であるが(13) その理由は、分子内にOH*=QFi−を有しているた
め、加熱下で有機過酸化物よシ発生するラジカルによっ
てラジカル反応し、シランがポリオレフィン樹脂にグラ
フト化されるためであると考えられる。
ポリオレフィン樹脂とセルロース紙とを押出ラミネート
法で貼り合せる場合、溶融ポリオレフィンシートの直稜
に位置するセルロース紙との貼り合せ圧着ロールの温度
は通常100℃以下と子る場合が多いが、このような条
件であって本、ポリオレフィン樹脂に有機シランをグラ
フト化させることによって、有機シランが無い場合に比
べ得られるラミネート紙の接着力は大幅に向上する。
一方、貼シ合せ圧着ロールの温度を上げるととKよって
、ラミネート紙の接着力は更に向上し。
圧着ロールの温度がポリオレフィン樹脂のビカット軟化
点(A8’[’M D−1525による)を越えると1
その傾向は顕著と彦る。これは以下のような理由による
ものと思われる。
すなわち、セルロース紙との貼抄合せに際してポリオレ
フィン樹脂の温度が軟化点以上になると、(14) セルロース紙繊維間への樹脂の食い込みが大きくなり、
ポリオレフィン樹脂にクラフト化された有機シランの極
性基であるYとセルロース繊維との接触距離が短かくな
シセルロースの水酸基との接触確率が増大する結果、こ
の間の結合が強固になる。更に、前述したように有機シ
ランのYとセルロース間には、成る程度化学的結合も可
能であるため、ポリオレフィン樹脂の軟化温度以上とな
って分子鎖の運動性が増大し、温度による結合反応の促
進効果も考えられる。
上述のように、有機シランをグラフト化させたポリオレ
フィン樹脂の軟化点以上の温度の圧着ロールによってセ
ルロース紙と貼り合せを行うことによって、セルロース
紙とポリオレフィン樹脂間に化学的な結合の促進も考え
られるため圧着条件によって社、ポリオレフィン樹脂と
セルロース紙は殆んど一体となって引き剥すことが出来
ない位傾力なものとなる。
有機シランのグラフトされていないポリオレフィン樹脂
でもセルロース紙との貼り合せ圧着ロール(15) の温度をポリオレフィン樹脂の軟化点以上の温度に上げ
ることによって、ポリオレフィン樹脂のセルロース紙へ
の食い込みが大きくなシ、セルロース繊−と樹脂の絡み
合いが増大するため、接着力は成る程度向上する。しか
し、それはポリオ〃イン樹脂とセルロース繊維間の物理
的な絡み合いに過ぎず、従って、接着力の向上は小さい
なお、本発明において有機シランをグラフト化したポリ
オレフィン樹脂とセルロース紙とをポリオレフィン樹脂
の軟化点以上の温度で圧着貼り合わせするに際して、押
出ラミネート法による場合は押出直後に貼り合わせ圧着
ロールを位置させても構わないし、ポリオレフィン樹脂
の軟化点温度以下の圧着ロールで貼り合わせたラミネー
ト紙をポリオレフィン樹脂の軟化点以上の温度の圧着ロ
ールをかけ直すといった方法をとっても構わない。
また、押出ラミネート法に限らず、別個に造った有機シ
ラングラフ゛ト化ポリオレフィン樹脂シートとセルロー
ス紙をポリオレフィン樹脂の軟化点温度以上で貼り合わ
せ圧着を行ってもよい。また、(16) 貼り合わせ圧着用具はロールでなくとも、ポリオレフィ
ン樹脂の軟化点以上の温度であれば他の形態のものであ
っても良い。更に、貼シ合わせ層数もポリオレフィン樹
脂とセルロース紙の2層に限ったことではなく、3層以
上にも適用される。
以下実施例及び比較例について述べる。
(例1) 結晶融点が160〜165℃、 A8’rM D−15
25によるビカット軟化点が140〜145℃のポリプ
ロピレン100重量部に対して以下の化学式で示される
有機シランを2重量部配合した。
上記試料りの場合には有機過酸化物として01電量部の
ベンゾイルパーオキサイドも配合した。
上記試料の各有機シラン配合物を押出ラミ不一(17) ト法により、押出温If 280℃でTダイで押し、1
90℃の2本のロールによってPP樹脂の両側に厚さ4
0μのセルロース系絶縁紙を圧着し厚さ120μのラミ
ネート紙を得、これを本発明による実施試料とした。
なお、同時に80℃の温度の2本のロールによって熱圧
着を施したものを比較試料とした。
得られた各試料について以下の試験を行なった。
・試験1;接着強度 各シート状絶縁体を120℃の温度で真空乾燥し、真空
下でアルキルベンゼン系の絶縁油を含浸させ、ついで8
0℃に20時間放置した後、室温に放置して冷却させた
ついで、各シート状絶縁体におけるポリオL/74 1
ン樹脂層とセルロース系絶縁紙との接着力を室温条件下
で次のようにして測定した。即ち、幅15鳩長さ250
簡の試験片の片側のセルロース系絶縁紙を一端より長さ
方向に50m剥離した後、ここから引張)試験機により
更に150■(合計200■)剥離し、この際の引張り
強度を測定した。そして、(18) 平均の引張り強度を接着力(9/幅15mm)とした。
・試験2.高温油浸時テープエッヂ剥離状況OFケ−1
ル鉛工時の油浸高温状態を模擬した試験である。10c
PRφの銅バイブに201幅にスリットカットした試料
テープを2IIII幅のギャップを設けたテープ幅の届
づつずらして10層巻き回した。
この上に125μのクラフト紙テープを3層巻き回した
後、これを120℃の温度で真空乾燥し、真空下でアル
キルベンゼン系の絶縁油を含浸させ、次いで80℃に2
0時間放置した後、室温に放置して冷却させた。
ついで150℃のアルキルベンゼン系絶縁油中に5分間
浸漬した後、表層のクラフト紙テープを取り除き試料テ
ープの状況を観察した。
試験1の結果は別表の通りであった。圧着温度を上げる
ことによって配合した有機シランの種類に依らず効果の
著るしいことが判る。実施例ではいずれの場合本セルロ
ーろ□紙とPP樹脂は一体とかって引き剥すことが出来
ず紙切れという結果にな−・ている。
(19) 次に試験2の結果は比較例の試料ではテープエッヂ部の
1〜2sI+が幅方向に食い込んで紙と剥離し、その結
果pp樹脂が溶出し、オイルギャップを融着していた。
一方、実施例試料では、いずれの場合も、テープエッヂ
部の剥離は認められず、僅かの溶出PP樹脂がオイルギ
ャップに突き出ているに過ぎなかった。
(例2) 結晶融点160〜165℃、AEITM  D−152
5によるビカッ(20) ト軟化点140〜145℃のポリプロピレン樹脂100
重量部に対し20重量部の重質アルキルベンゼン(J工
502320 、2種2号)絶縁油を配合し、更に0H
1=OH8j (OCT!10H@ OO1’1m )
sの化学式で示される有機シラン2重を部とベンゾイル
パーオキサイド旧重量部を配合した後、220℃の押出
機で混練してシラングラフトマーを得た。
上記絶縁油配合シラングラフト化ポリプロピレン[1+
1を押出ラミネート法により、270℃の押出温度でT
ダイで押し出し、2本のロールによってpp樹脂層の両
側に厚さ40μのセルロ゛−ス系絶縁紙を圧着して厚さ
120μのシート状絶縁体を得た。
ここで貼り合わせ、圧着ロールの温廖はsn℃。
・100℃、120℃、140℃(以上比較例)150
℃、 1707m、 190℃、210℃(以上実施例
)の各温度とした。
各圧着温度の試料に対して例1と同様の試験1及び試験
2の測定及び観察を行なった結果は別表の通りであった
(21) 上表のように、樹脂のビカット軟化点以上の温度で圧着
を施すことによって、接着の効果は著るし〈実施例の試
料ではいずれも紙と樹脂を引き剥すことができなかった
(例3) 結晶融点230〜240℃、ム8TM D−1525に
よるビカット軟化点180℃のポリ−4メチルペンテン
−1(T、PI)樹脂及びこの樹脂100重量部に対し
て20重量部の(22) 重質アルキルベンゼン(J工8 (!2320.2m2
号)絶縁油を配合したものに対してそれぞれに、(!H
*=CH8k(OOHmOHxOOHm)sで示される
有機シラン2重量部とベンゾイルパーオキサイド0.1
重量部を配合し、260℃の押出機により混練してシラ
ングラフト化Tpxi14脂及びシラングラフト化絶縁
油配合TPX樹脂を得た。
上記各樹脂を押出ラミネート法により280℃の押出湿
層でTダイにより押出し、2本のロールによって樹脂層
の両側に厚さ40μのセルロース系絶縁紙を圧着して厚
さ12011のシート状絶縁体を造った。貼り合せ時の
圧着ロールの温度は120℃。
170℃、190℃、240℃、280℃の各々とした
なお、絶縁油及び有機シランの配合しないTPX樹脂に
ついても、押出ラミネート法により上記同一条件でシー
ト状絶縁体を造シ比較用試料に加えた。
各圧着温度で得られた試料について例1の場合と同様の
試験を行なった結果は別表の通シであった。
(23) (24) 有機シランを配合し、更に樹脂の軟化点以上の温度で貼
り合せた圧着処理を施したものの接着強度は紙と樹脂層
は引き剥すことが出来ない位に向上することが判る。試
験2によるテープエッヂの剥離状況も圧着温度が軟化点
以下では、幅方向に数−食い込んで剥離し、樹脂層がオ
イルギャップ間に05〜l+wはみ出すのに対しく’!
’PX樹脂の融点が高いため、例1.2のPP樹脂の場
合のような融着はない)圧着温度を軟化点以上とすると
、このような現象は全く認められない。
ポリオレフィン樹脂に有機シランの配合が無い場合は圧
着ロール温度が軟化点以下では接着強度が著るしく小さ
く圧着ロール温度を軟化点以上では、セルロース繊維へ
の樹脂の食い込みが大きくなるが、物理的絡み合いに過
ぎず、従って接着強度の向上も僅かである。また、試験
2によるテープエッヂの剥離程度も大きく、2−幅のオ
イルギャップ間に約tssm位の樹脂層のはみ出しがあ
り、オイルギャップで樹脂層同志がぶつかり、シワと々
っていた。
(25) 以上のように本発明は結晶性ポリオレフィン樹脂に、有
機シランをグラフト化させ、これを樹脂の軟化点以上の
温度で熱圧着することにより、接着強度、テープエッヂ
の接着、オイルギャップの状態等に極めて優れた効果を
発揮するものである。
特許出願人  藤倉電線株式会社 代理人 弁理士性内 守 (26)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結晶融点が150℃以上のポリオレフィン樹脂に
    一般式RR’日=y、 C式中Rはオレフィン性不飽和
    ノー価の炭化水素基またはハイドロカーボンオキむ炭化
    水素基等であり、Yは加水分解]2得る有機基であって
    、RIはRあるいけ基Yである)で表わされるシランを
    グラフト化したシランクラフトポリオレフィン樹脂シー
    トの少なくともその片面に、ポリオレフィン樹脂のAB
    TM D−1526によるビカット軟化点以上の温度で
    セルロース系絶縁紙が熱圧着され複合一体化しているこ
    とを特徴とするシート状絶縁体
  2. (2)結晶融点が150℃以上のポリオレフィン樹脂に
    一般式RR’8↓Y!(式中Rけオレフィン性不飽和の
    一価の炭化水素基またはハイドロカーボンオキ上含む炭
    化水素基等であり + Yは加水分解し得る有機基であ
    って、R′はRあるい拡基Yである)で表わされるシラ
    ンをグラフト化したシャングラフトポリオレフィン樹脂
    と、同樹脂に対シ25〜301J量チの炭化水素系絶縁
    油とからなる混和物シートの少なくともその片面に、ポ
    リオレフィン樹脂のABTM D−1525によるビカ
    ット軟化点以上の温度でセルロース系絶縁紙が熱圧着さ
    れ複合一体化していることを特徴とするシート状絶縁体
JP20452981A 1981-12-19 1981-12-19 シ−ト状絶縁体 Pending JPS58106711A (ja)

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