JPS5925109A - 電力ケ−ブルの製造方法 - Google Patents

電力ケ−ブルの製造方法

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JPS5925109A
JPS5925109A JP13471482A JP13471482A JPS5925109A JP S5925109 A JPS5925109 A JP S5925109A JP 13471482 A JP13471482 A JP 13471482A JP 13471482 A JP13471482 A JP 13471482A JP S5925109 A JPS5925109 A JP S5925109A
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JP
Japan
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paper
polypropylene
oil
temperature
mixed
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JP13471482A
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English (en)
Inventor
享 高橋
中山 四郎
武夫 山本
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、油浸型カケープル特に超高圧もしくは超々
高圧下で使用できる電カケープルの製造方法に関するも
のである。
近時送電々圧の高電圧化に伴ない、OF ケーブルに使
用される絶縁体も通常のクラフト紙より優れた誘電特性
や絶縁耐力が要求されている。
この要求に対して現在プラスチックとセルロースとを混
抄もしくはラミネートした構造の半合成紙の開発が進め
られておシ、相当有望なものと認められ、一部は実用化
に進んでいる。これらに使用されるプラスチックとして
は電気特性、加工性及びコスト等の点からオレフィン系
ポリマーが主として使用されておシ、耐絶縁油性を考慮
して結晶性の高いポリエチレン(PK、 ) 、  ポ
リプロピレン(PP )、ポリ−4−メチルペンテン(
TPX )等が用いられているが、このような結晶性の
高いオレフィン系ポリマーでも、絶縁油として主に用い
られている炭化水素系絶縁油とは化学構造が類似してい
るので絶縁油によるある程度の膨潤は避けられない。
又、半合成紙としてはプラスチックシートとセルロース
紙とを貼シ合わせるラミネートタイプのものと、プラス
チック繊維或いはフレークとセルロースパルプとを混抄
する混抄紙タイプのものとがあるが、前者のラミネート
タイプのものでは、貼り合わせに際してセルロース紙の
層間に溶融プラスチックを絡ませる物理的な接着にょシ
構成されているものであって、接着剤等は誘電特性を低
下させることから使用することができず、前記ラミネー
トのプラスチックシートとして用いられるオレフィン系
ポリマーが無極性のポリマーであることから、セルロー
ス紙との化学的な結合は期待されず、貼シ合わせ面の接
着力は弱く、剥離し易い欠点がある。
従って、このようなラミネート紙をテープ状にスリット
加工する際や、導体上に巻回する際に、剥離現象が生じ
易く、製造能率が悪いことと、萬−電気機器の油浸状態
で眉間剥離を生ずるようなことがあれば、電気的性能に
大きな影響を及ぼすおそれなしとしない。またラミネー
ト紙ではシート状のプラスチックと貼シ合わせであるの
で、絶縁油による膨潤も大きく、更にケーブル絶縁体と
して使用する場合は、端末処理に際して鉛工等の高温加
熱処理の場合にラミネート紙のプラスチック層が融解し
てテープのエッヂ部にはみ出すおそれがあるという問題
がある。
一方混抄紙タイブの半合成紙では、上述した剥離の問題
は生ぜず、また絶縁油によるプラスチックの膨潤につい
ても、紙パルプ繊維間に微細なプラスチック繊維或はフ
レークが分散されている構造であるので1紙パルプが一
種のクッションとして働き膨潤も緩和され、更に鉛工等
の高温加熱処理を受ける場合でも、融解プラスチックの
はみ出しが軽減されるという利点もある。
混抄紙に使用されるプラスチックの形態としては、加工
コスト、紙パルプ中への分散性を考慮すると繊維状のも
のが有利であり、中でも電気特性、耐油性、入手の容易
さ等の点からポリプロピレン繊維が好ましい。
紙パルプとポリプロピレン繊維との混抄は、適飾長に切
断されたポリプロピレン繊維を紙パルプ水溶液中に分散
させて、これを長網或は丸網で紙状に抄き、乾燥するこ
とによって製造するが、ポリプロピレン繊維がセルロー
スパルプ繊維間の強固な結合を阻害するために、機械的
強度を強くし或は所定の密度のものとするためには熱カ
レンダル処理等が必要となってくる。
以上のようにポリプロピレン繊維混抄紙はラミネートタ
イプの半合成紙上に比べ種々の長所を有するものの、ポ
リプロピレンを含むために絶縁油による若干量の膨潤は
避けられない。
一般にOF ケーブルの絶縁層は導体の外部にテープ状
にスリットした絶縁紙を巻き回し、水分除去のために真
空加熱乾燥を行なった後に、絶縁油を含浸して得られる
ものであるが、従来のクラフト紙の場合では、乾燥中の
紙中水分の除去によって1紙厚が若干減少し、注油含浸
による紙厚の変化もないために、紙層間の面圧は小さく
絶縁層の油流抵抗には有利な結果を与えている。一方半
合成紙では絶縁体中の紙分率が小さいために、乾燥時の
水分除去による紙厚減少効果が少ないのに加えて、注油
含没後のプラスチックの膨潤によって紙厚が増加する。
従って、その膨潤が僅かであってもクラフト紙の場合に
比べ紙層間の面圧は太きく増大し、その結果、絶縁層の
油流抵抗は極めて大きい値を与える。特に高温度では膨
潤量が犬きくなると同時に、プラスチックの熱膨張も加
わるので、この傾向は一層顕著となる。以上のことから
半合成紙の絶縁油に対する膨潤を出来るだけ小さくする
ことがケーブルの製造を容易ならしめるとともに、ケー
ブルの特性上からも好ましいことが理解されよう。
ポリプロピレンを用いた半合成紙の絶縁油に対する膨潤
量は、ポリプロぎレン分率を同一とすると、前述の理由
によりラミネート紙タイプに比べ、混抄紙タイプでは半
分以下の水準であるが1本発明者等は種々検討の結果、
ポリプロピレン繊維とセルロースパルプと3混抄し、ポ
リプロピレンの融点以上で熱圧着せしめた混抄紙を絶縁
体として導体の外部に纏巻し、絶縁体中の水分除去を目
的とする真空加熱乾燥工程を真空度5 Torr 以下
で、少なくも130℃以上の温度に10時間以上保持す
る条件を含む条件で行なった後油含浸及び金属外被を施
すことを特徴とする電カケープルの製造方法にして、特
別な製造設備を必要とせず、従来に比べて工程も煩雑と
はならず、油に対する膨潤特性が一層大きく改善され、
ケーブル油流抵抗も極めて優れた性能を発揮するもので
ある。
即ち本発明ではポリノロピレンの融点以上で熱圧着した
ポリン0ロピレンとセルロースの混抄からなる半合成紙
を、導体の外部に補巻し、真空乾燥する際に少なくも1
60°C以上の温度で10時間以上の時間を保持するこ
とによって、ポリプロピレンの結晶化が進み、絶縁油に
よる膨潤が改善される。ポリゾロピレン繊維そのものは
製造加工中に受ける分子鎖配向によって結晶性はかなυ
大きく、熱処理によって結晶性が更に向上するという効
果は少ないが、前述のように本発明に於て適用されるポ
リゾロピレン繊維混抄紙は、ポリゾロピレン繊維とセル
ロースパルプの混抄紙を得た後に、機械的強度を出すた
めに熱圧着を必要とし、機械的強度を向上させるために
混抄紙中のポリゾロピレン繊維を少なくとも部分的には
熱融着させることが望ましいのでこの熱圧着はポリゾロ
ピレンの融点以上の温度で行なわれる。
熱圧着によってポリプロピレン繊維が−たん融解すると
、分子鎖配向を受けた結晶構造が崩れ結晶性が低下する
。よって本発明に用いられるポリプロピレン繊維の融点
以上の温度で熱圧着処理を施したポリゾロピレン繊維混
抄紙に対しては前述の熱処理が結晶性を向上する効果が
大きく、これよって絶縁油に対する膨潤抑制効果も顕著
なものとなるのである。
次に通常のクラフト紙OF ケーブルの真空加熱乾燥温
度は120°C程度が妥当なものとされているが、ポリ
プロピレン+哉糸任とセルロースパルレゾの混抄紙を用
いたOF  ケーブルでは120℃程度の温度で真空加
熱乾燥したのではポリプロピレンの熱処理に基づく結果
成長が小さいために絶縁油による膨潤抑制の効果が小さ
い。ポリプロピレンの結晶化を高め、絶縁油による膨潤
抑制効果を高めるためには、13000以上の温度で1
0時間以上の時間が必要であることを実験的に確認した
。そしてポリプロピレン繊維混抄紙を160°C以上の
高温に保ちながら混抄紙の熱劣化を少なく抑えるために
は、空気中の酸素及び乾燥中に紙から揮散する水分を遮
断した雰囲気とすることが望ましい。
特に本発明で使用されるポリゾロピレン混抄紙では、絶
縁紙の一般的な熱劣化現象のみならず、ポリノロピレン
繊維の酸化劣化現象も考慮する必要があるが、ポリプロ
ピレン混抄紙ではセルロース紙の中間にポリプロピレン
紙を介在させたラミネート型の半合成紙と異なり、シー
トの表面にもポリプロピレンが存在するため、酸化劣化
についても一層配慮しなければならない。
さて、QF ケーブルの加熱乾燥は通常減圧下で行なっ
ているが、空気の排気及び1紙からの水分の揮散が暫ら
く続くので、減圧を開始してから真空度は急には一定の
レベルに落ち着かない。従って減圧乾燥中の真空度は空
気中の酸素濃度と紙から揮散する水分濃度の和に対応す
る量と考えることができる。
本発明者等は酸素及び水分をある一定レベル以下に遮断
した雰囲気では乾燥温度を130°C以上(望ましくは
140℃以下)とした場合に、酸素及び水分による紙の
熱分解の促進並びに酸素によるポリプロピレンの酸化劣
化にちえる影響がポリプロピレン繊維混抄紙に対して実
用上誘電特性。
機械的特性にはとんどさしつかえないことを見出したも
のである。即ちiso’c以上の乾燥温度を与えるに際
しては真空度は5 Torr  以下とする必要がある
ことが判った。なお、本方法による熱処理は、混抄紙中
の水分を除去した後、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中
で行うことも可能である。
次に以下本発明の範囲を中心とする試験例について述べ
る。
セルロースパルプ水溶液に太さ2デニール、長さ1.5
羽長に切断したポリプロピレン繊維を加え、充分攪拌混
合した後長網にょシポリゾロピレ/繊維混抄紙を抄紙し
た。混抄紙中のpp 分率は40重重量子ある。
次にこの混抄紙を178℃の熱ロールによって熱圧着せ
しめ、厚さ150私密度0.70−0.7217/cm
3. JISP81 i 7にょるガーレ気密度約7、
oooBecのポリプロピレン繊維混抄紙を製造した。
このポリゾロピレン繊維混抄紙を絶縁層に用いた下記構
造のOFケーブルを作った。即ち、導体断面積400 
KH2の中心に油通路を有する撚線導体上に、100μ
m厚のカーボン紙及び片面絶縁カーボン紙を巻き回し、
その上に絶縁層として絶縁厚4朋に上記ポリプロピレン
繊維混抄紙を巻き回した。そして最外層にはカーボン紙
、金属化紙鋼テーノ等の遮蔽層を設け、7日間真空加熱
乾燥を行なった。
7日間の乾燥工程は、加熱温度、時間及び真空度を種々
変えるとともに、表1に定めた以外の期間は加熱温度1
20°C1真空度Q、i Torr 以下とした。− そして、それぞれの条件に従って真空加熱乾燥した後7
0°C以下の温度でアルキルベンゼン系絶縁油を注油含
浸して後、金属シースを施しOF ケーブルを製造した
又、それぞれ得られたQF ケーブルについて以下の試
験を行なった。
○油流抵抗;試料ケーブル約1m長を切り取り、80°
Cのアルキルベンゼン系絶縁油中に6日間浸漬処理を施
した後、ケーブル端末をシール処理し、片端末の導体油
通路からi Kg / nx”の油圧を加えたとき、ケ
ーブル絶縁層を通して流れ出る油量によって油流抵抗R
を求めた。測定温度は80℃であり次式により油流抵抗
を算出した。
五l Q;流量 η;絶縁油粘度 P;油圧 l;有効試料長 r1i導体半径 r25ケーブル外径 0誘電特性;シエーリングプリツゾにより、8cr″C
の温度で商用周波数15KV/flの課電条件で誘電正
接(tanδ)及び静電容量から算出し5た比誘電率(
りを求めた。
○破壊7a圧;標準負極性衝撃電圧にて、予想破壊値の
70係からスタートし、10KV3回ステツゾアツノの
条件で求めた。
○厚さ膨潤率;ケーブル試作に用いたポリノロピレン混
抄紙を次表に示す条件の真空加熱処理を行ない、以下の
方法によって絶縁油中における混抄紙の厚さの膨潤率を
求めた。
測定に当っては2crtt X 2 cm角′の試料シ
ートを60枚重ね、4 Kgの荷重を与えた( 11(
g/z2)状態で100°Cで乾燥し、乾燥による厚さ
の減少が平衡したところで100℃のアルキルベンゼン
系絶縁油中に浸漬し、絶縁油による厚さの膨潤の割合(
係)を求めた。
試験結果は表1に示す通9で、誘電率εはいずれの場合
も2.70〜2.72、破壊電圧は500KV以上であ
った。
表の試料隘1〜隘5の結果から、ポリゾロピレン繊維混
抄紙の膨潤抑制に効果を与える加熱温度は130°C以
上から有効で10時間以上で顕著な効果が表われ、以後
は飽和する傾向である。従って混抄紙の加熱劣化を考え
ると不必要に長い時間とする必要はない。試料隘8〜隘
11から真空度が5 TOrr よシ大きいと、混抄紙
の加熱劣化による誘電特性への影響の大きくなることが
判る。
よって本発明の電カケープルの製造方法は比較的簡単で
特別な設備を要するものではなく、本発明で特定した条
件下!L製造した電カケープルは前記衣から判るような
優れた性能を発揮することができる。
代理人 弁理士 竹 内   守 =33−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリプロピレン繊維とセルロースパルプとを混抄し、ポ
    リプロピレンの融点以上で熱圧着せしめた混抄紙を絶縁
    体として導体の外部に編巻し、絶縁体中の水分除去を目
    的とする真空加熱乾燥工程を、真空度5 Torr 以
    下で少なくも160°C以上の温度に10時間以上保持
    する条件を含む条件で行なった後、油含浸及び金属外被
    を施すことを特徴とする電カケープルの製造方法
JP13471482A 1982-08-03 1982-08-03 電力ケ−ブルの製造方法 Pending JPS5925109A (ja)

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JPS5925109A true JPS5925109A (ja) 1984-02-09

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ID=15134874

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