JPS60487B2 - 水門及びそのベ−スインバ−トシ−ルの形成方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内部に開□部を有するフレ−ムと該閉口部を閉
鎖するため該開□部に掛け渡されフレーム内を垂直方向
に滑動可能なドアとからなる水門に関し「特に、河川、
海峡またはその他の水流に配置され「ベースインバート
として知られるフレームの底部横部材が水が通る川床と
実質上同一平面に配置されている水門に関する。

この種の水門においては、ほとんどの場合、ドアを閉め
た時、水門からの漏れを防止するためドアの周囲に水漏
れ防止用のシールを形成する必要があるが、ドァの側緑
部およびその下緑、特にシール面が垂直から水平に変わ
る下角部での水漏れを防止するには著しい困難が生じる
。

本発明は、従来困難であった、水門からの水漏れ、特に
、ドアの下角部での水漏れを完全に防止することを技術
的課題とし、水漏れのない水門を提供することを目的と
する。

本発明の要旨は、閉口部を有する断面凹字形状のフレー
ムと、前記関口部を開閉するため前記フレームの側方部
材の構内を垂直方向に移動可能なドアとからなる水門に
おいて、前記フレームの各側方部材の溝の相対する壁面
の少なくとも一方に前記ドアの側緑部が摺接する垂直な
ガイド兼シール部材を固設する一方、前記フレームのベ
ースィンバート部材上にその全長にわたって弾性材料製
パットを酢設し、前記ガイド兼シール部材の下端部を前
記弾性材料製パットで部分的に圧縮した状態に維持させ
てなることを特徴とする水門にある。

前記水門のベースィンバートシールは、本発明によれば
、前記フレームの各側方部材の溝の相対する壁面の少な
くとも一方に前記ドアの側綾部が摺接するように固設さ
れた垂直なガイド兼シール部材の下端部に力を加えて該
下端部を一時的にかつ少なくとも部分的に圧縮させ、前
記フレームのベースィンバート部村上に形成された溝内
に液状弾性シール材料を導入してベースィンバート部材
上に前記ガイド兼シール部村の下端部に接合された弾性
材料製パットを形成させ、次いで前記ガイド兼シール部
材の下端部に加えた一時的な力を除去することにより形
成される。

前記弾性材料製パットは、液状弾性シール材料を境界ス
トリッパによって形成される溝に導入して該液状弾性シ
ール材料がガイド兼シール部材の下端部の周囲にそれと
薮合すべ〈流入するようにし、該液状弾性シール材料が
硬化するまで前記圧縮力を保持するようにして形成する
のが好ましい。

以下添付の図面を参照して説明する。

図において、水門は横部材１１とベースィンバート部材
１２との間に開口部１３を形成する断面凹字形状のフレ
ーム１０から成っている。

ドア１４はフレーム１０内を垂直移動することによって
前記閉口部１３を開閉するようにしてある。ドア１４を
垂直移動させるため、例えばハンドル１５とネジ軸１６
が設けられている。フレーム１０の各垂直な側方部材１
０ａの溝３２の相対する壁面３２ａには一対の垂直なガ
イド部材１７およびガイド兼シール部村１８が設けてあ
る。

ガイド部材１７は、垂直方向にある間隔をおいて配置さ
れた一以上の硬質のストリップ１９を含み、一以上のネ
ジ軸２０によって水平方向に調節可能であり、フレーム
１０の側方部材１０ａの溝３２の一方の壁面３２ａに取
り付けられている。このストリップ１９には、ドア１４
の表面とのすべり摩擦を少なくするためポリエチレンま
たは類似の材料など摩擦係数の小さな半硬質材料で作ら
れたストリップ２１が装着させてある。ドア１４の反対
側にあるガイド兼シール部材１８は、フレーム１０の各
側方部材１０ａの糟３２の他方の壁面３２ａに内側表面
を接合された発泡ネオプレンなどの弾性材料製ストリッ
プ２３と、、その外側表面に接合された、ポリエチレン
などの半硬費材料製ストリップ２２から構成されている
。弾性材料製ストリップ２３の厚さよりも小さな直径の
鋼製または他の硬質材料製のロッド２４が前記フレーム
１０の壁面３２ａに接触する弾性材料製ストリップ２３
の中に配設されている。硬質材料製ロッド２４は、水門
の運用時、ドァ１４に作用する力により弾性材料製スト
リップ２３が過度に圧縮されるのを防止し、過大圧力下
で長時間保持した場合に生じる弾性材料製ストリップ２
３の永久変形を防止する働きをする。ガイド兼シール部
材１８によって形成されるシールはドア１４の側緑部１
４ａのまわりからの漏れを防止する働きをするが、同様
に、ドアの下縁、特にその下角部１４ｃでの漏れを防止
することも必要である。このため、第５図に示すように
、ドア１４の基部４４ｂはドアの基部１４ｂにネジ締め
または他の手段で取り付けられた１形補強ストリップ２
５によって薄肉の緑にしてある。

また、ドア１４の片側の壁２６はＬ型補強ストリップ２
５の下縁まで下向きに伸ばしておくのが好ましい。ベー
スィンバートシールは、第２図および第３図に示すよう
に、ウレタンェラストマーなどの弾性材料で作られた弾
性材料製パット２８からなり、この弾性材料製パット２
８はフレーム１０のベースィンバート部材１２の一端か
ら池端部へ伸びると共に、無可塑ポリ塩化ビニルなどの
硬質材料でつくられた境界ストリップ２９，３０により
その側縁を接合されている。

ドア１４が閉じられた位置にある時、ガイド兼シール部
村１８の弾性材料製ストリップ２３は水漏れしないシー
ルを形成するため少なくとも部分的に圧縮されるので、
ベースィンバートシールの弾性材料製パット２８を形成
する際、使用時に弾性材料製ストリップ２３が圧縮され
るのと同程度のところまで形成する必要があることは明
らかである。

従って、ベースィンバートシールを形成するため、例え
ば、木製の支持体３１が通常ドア１４によって占められ
る位置を占めるように一時的にガイド部村１７とガイド
兼シール部村１８の下部間に配置される。

第４図に示すように、支持体３１は、半硬質材料製スト
リップ２２がその下端部で硬質材料製ロッド２４にほと
んど接触する程度にまで弾性材料製ストリップ２３が圧
縮されるような長さにしてある。水平な弾性材料製パッ
ト２８は、前記方法では、予め取付けられた境界ストリ
ップ２９，３０間に存在する溝３３に、選択された液状
弾性シール材料を注ぎこむことによって形成される。従
って、選択された液状弾性シール材料、例えば、ウレタ
ンはガイド兼シール部材１８の下端部１８ａの周囲に流
れ込み、それと接合されてシールする一方、弾性材料製
パッド２８を形成する。ウレタンが硬化した後、支持対
３１は取り除かれるのでこれらの部材はほぼ第３図に示
すような配列をとる。

従って、ドア１４を閉位置に降下させると、その各々の
側緑部１４ａがガイド兼シール部材１８でシールされる
と同時に、その下縁が弾性材料製パッド２８と密接する
ようになり、弾性材料製ストリップ２３の圧縮により、
ドア１４が完全に閉じられたとき、ガイド兼シール部材
１８は弾性材料製パッド２８の表面と直角をなすように
なるため、ドア１４の対応する面と良好なシールを形成
する。

本発明は前記実施例のみに限定されるものではなく、当
該技術分野の通常の知識を有するものが容易になしうる
ような種々の変形が可能であることは言うまでもない。

例えば、前記ガイド部村１７をガイド兼シール部村１８
と同様にガイド兼シール部材としてもよい。また、ドア
の基部１４ｂは薄肉の縁とするためＬ形以外の形状、例
えば、くさび形にすることができる。

ガイド兼シール部材１８の弾性材料製ストリップ２３お
よび弾性材料製パッド２８の形成に使用する材料は前記
した以外の、同様の物理的性質をもつ種々の材料を使用
してもよい。

例えば、弾性材料製パッド２８を形成する弾性材料とし
ては天然ゴムまたは合成ゴム化合物を使用することがで
きる。以上説明したように、本発明は、フレームの各側
方部村の溝の相対する壁面の少なくとも一方にガイド兼
シール部材を固設することにより、ドアの側緑部からの
水漏れを防止するだけでなく、ベースィンバート部材上
に弾性材料製パッドを配設し、該弾性材料製パッドでガ
イド兼シール部材の下端部を部分的に圧縮状態に維持さ
せておくことにより、ドァを閉めた時、ドアの下綾部か
らの水漏れを防止することができると共に、ドアでガイ
ド兼シール部材が圧縮されても「ガイド兼シール部材と
弾性材料製パッドとの間に隙間が生じることがなく「ド
アの下角部からの水漏れをも防止することができるとい
う優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は水門の正面図、第２図は第１図の０ーロ線にお
ける拡大断面図、第３図は第２図のｍ−ｍ線における拡
大断面図、第４図はィンバートシールを形成する前の配
列を示す第３図に類似の断面図「第５図は水門のドァの
下緑部の垂直断面図である。 １０……フルーム「 １０ａ・・・…側方部材、１１
・…・・横部材「 １２・・・…ベースィンバート部材
、１３……閉口部「 １４……ドア、１４ａ……ドアの
側緑部、１４ｂ……ドアの基部、１４ｃ・・・・・・ド
アの下角部、１５・・・・・・ハンドル、１６・・…・
ネジ軸、ＩＴ……ガイド部材、 ８・・・・・・ガイド
兼シール部材、１８ａ……ガイド兼シール部材の下端部
「 １９，２１…・・・ストリップ、２２…・・・半硬
質材料製ストリップ、２３・・・・・・弾性材料製スト
リップ、２４・…・・硬質材料製ロッド、２５・・・・
・・Ｌ形補強ストリップ、２８・・・弾性材料製パッド
、２９，３０・・・・・・境界ストリップ、３１・・・
・・・支持体、３２・・・・・・溝、３２ａ・・・・・
・壁面。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 開口部１３を有する断面凹字形状のフレーム１０と
   、前記開口部を開閉するため前記フレームの側方部材１
   ０ａの溝３２内を垂直方向に移動価能なドア１４とから
   なる水門において、前記フレームの各側方部材１０ａの
   溝３２の相対する壁面３２ａの少なくとも一方に前記ド
   アの側縁部１４ａが摺接する垂直なガイド兼シール部材
   １８を固設する一方、前記フレムのベースインバート部
   材１２上にその全長にわたって弾性材料製パツド２８を
   配設し、前記ガイド兼シール部材１８の下端部１８ａを
   前記弾性材料製パツト２８で部分的に圧縮した状態に維
   持させてなることを特徴とする水門。 ２ 前記ガイド兼シール部材１８が、一方の表面を前記
   フレームの側方部材１０ａの溝の壁面３２ａに接合され
   た弾性材料製ストリツプ２３と、該弾性材料製ストリツ
   プの他方の表面に接合された半硬質材料製ストリツプ２
   ２とからなる特許請求の範囲第１項記載の水門。 ３ 前記ガイド兼シール部材１８が、前記弾性材料製ス
   トリツプ２３内に配設され、かつ前記フレームの側方部
   材１０ａの溝の側面３２ａに接触する硬質材料製ロツド
   ２４を有し、該硬質材料製ロツド２４の太さが前記弾性
   材料製ストリツプ２３の厚さよりも小さい特許請求の範
   囲第２項記載の水門。 ４ 前記弾性材料製パツド２８がウレタンエラストマー
   製である特許請求の範囲第１項記載の水門。 ５ 前記半硬質材料製ストリツプ２２がポリエチレン製
   である特許請求の範囲第２項記載の水門。 ６ 前記弾性材料製ストリツプ２３が発泡ネオプレン製
   である特許請求の範囲第２項記載の水門。 ７ 前記硬質材料製ロツド２４が鋼製である特許請求の
   範囲第３項記載の水門。 ８ 前記ドア１４の基部１４ｂが該ドアの厚さに比べて
   薄肉の縁にしてあり、ドアを閉じた時、前記弾性材料製
   パツド２８に対してシールするようにドアの基部１４ｂ
   にＬ形補強ストリツプ２５を装着してなる特許請求の範
   囲第１項記載の水門。 ９ 開口部１３を有する断面凹字形状のフレーム１０と
   、前記開口部を開閉するため前記フレームの側方部材１
   ０ａの溝３２内を垂直方向に移動可能なドア１４からな
   り、前記フレームの各側方部材１０ａの溝３２の相対す
   る壁面３２ａに前記ドアの側縁部１４ａが摺接する垂直
   なガイド兼シール部材１８を固設してなる水門のベース
   インバートシールの形成方法であって、前記ガイド兼シ
   ール部材１８の下端部１８ａに力を加えて該下端部を一
   時的に、かつ少なくとも部分的に圧縮させ、前記フレー
   ムのベースインバート部材１２上に形成された溝３３内
   に液状弾性シール材料を導入して前記ベースインバート
   部材１２上に前記ガイド兼シール部材１８の下端部に接
   合された弾性材料製パツト２８を形成させ、次いで前記
   ガイド兼シール部材１８の下端部１８ａに加えた一時的
   な力を除去することを特徴とする水門のベースインバー
   トシールの形成方法。 １０ ガイド兼シール部材１８の下端部１８ａを、使用
   時にドアによって圧縮されるのと実質上同程度にまで一
   時的に圧縮させる特許請求の範囲第９項記載の方法。