JPS604832Y2 - 車両用シ−トベルト取付部のガ−ニツシユ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用シートベルトがボディパネル側に取付け
られている部分のガーニッシュに関するものであり、ボ
ディパネルに取付けやすく、該取付後におけるリトラク
タ付のシートベルトウェビングの挿通も容易であり、構
造が簡単で部品数も少なく、見映えのよいガーニッシュ
を提供することを目的とする。

一般に車両用シートベルトのりトラクタ部分等のごとく
、シートベルトがボディパネル側に取付けられている部
分は、安全上および見映え向上のためガーニッシュで被
覆されているが、リトラクタあるいはアンカ等から引出
されるシートベルトウェビングをガーニッシュのベルト
引出口かう外へ引出さなければならず、従来、この引出
口の構造に問題があった。

従来の引出口周りのガーニッシュの構造としては、第４
図〜第６図に示すごときものがある。

第４図に示す第１の従来例においては、ガーニッシュ２
０にベルト引出口２１が穿設されているものであり、ウ
ェビング２２を前記ベルト引出口２１を通してからりト
ラクタ（図示せず）に取付けなければならず、ウェビン
グ２２のリトラクタへの取付は車両の組立工場で行うの
は無理であり、ベルトメーカサイドで行う必要があり、
従ってウェビング２２がガーニッシュ２０のベルト引出
口２１から引出され、かつリトラクタに取付けられた完
成した状態のシートベルトとしてベルトメーカから搬入
され、車両の組立工場へ納品されなければならず、運搬
上も、納品保管上も余分のスペースを要するため、組立
工場の部品整理収納の面でスペース的に効率が悪いとい
う問題があった。

第５図に示す第２の従来例においては、ガーニッシュ本
体２３にベルト引出口２４を形威し、このガーニッシュ
本体２３のウェビング２５の広い引出位置を装飾被覆す
るため、別体の引出ロガーニッシュ２６を取付ける構成
のものであり、この場合はりトラクタに装着された状態
のウェビング２５がボディパネルに取付けられた後ベル
ト引出口２４から引出されうるので、そのま）組立の際
使用されうるが、引出ロガーニッシュ２６をガーニッシ
ュ本体２３に取付けるためのねじ、ワッシャ等の細かい
部分点数が多くなり、保管位置も別に必要となり、取付
工数も多くかかり、またガーニッシュ本体２３と引出ロ
ガーニッシュ２６との当接個所が多くなるだけガーニッ
シュ全体としての見映えも悪くなるという問題もあった
。

第６図に示す第３の従来例においては、ガーニッシュ２
７のベルト引出口２８の側壁を一部分割したものであり
、シートベルトの車両への組付時に、リトラクタ等を装
備したシートベルトをまずボディパネルへ取付け、次い
でウェビング２９を分割口３０からベルト引出口２８へ
通した後、ガーニッシュ２７をボディパネルへ取付け、
別体ガーニッシュ３１で前記分割口３０をつないでいた
が、前記第２の従来例と同様、分割口３０の合わせ個所
が多くなり、別体ガーニッシュ３１がその上に取付けら
れるため、見映えが悪いといった問題があった。

本考案は従来のものと異なり、部品の運搬性を向上し、
部品点数を増加せしめることなく、また部品間の合わせ
個所を少なくし、見映えを向上し、取付工数を低減させ
ることができ、従来技術の前記諸問題を解決したもので
あり、その構成について以下第１図〜第３図により説明
する。

第１図は取付状態を示す車室内側面図であり、ガーニッ
シュ１はベルト引出口２からシートベルトのウェビング
３が引出された状態でウニパネル４に取付けられている
。

前記ガーニッシュ１は、ベルト引出口２を形成する膨出
した覆片５を有し、該覆片５は、図において右端におい
てガーニッシュ１の本体に連接され、かつベルト引出口
２の一端、図においては左端において、ガーニッシュ１
の本体と分離されており、ガーニッシュ１の本体側のガ
ーニッシュ合せ部１６と、分離量ロアにおいて当接して
いる。

ウェビング３は、第３図に示されるように、ガーニッシ
ュ１で覆われた位置において、ボディパネル４に取付け
られている図示を省略したりトラクタから引出された後
、ボディパネル４に回転可能に取付けられているアンカ
６を巡った後に、ベルト引出口２から出没可能に引出さ
れている。

前述の覆片５は第２図に示される構造で、ガーニッシュ
合せ部１６と接続される。

すなわち覆片５とガーニッシュ合せ部１６とは、分離量
ロア端に臨んでそれぞれ当接片８，９を、ガーニッシュ
１の内方へ、互に当接するよう延設されており、両名接
片８，９は、互に当接した位置でクリップ１０で係止さ
れるよう構成されている。

覆片５は、当接片９を当接片８に当接させる前は、図中
符号５ａで示すように、分離量ロアを広く開口させうる
ようガーニッシュ１の前面方向へ突出した位置を占める
ことができるように威形構成されている。

クリップ１０は断面Ｅ字状であり、両外辺１１．１２と
中央辺１３とを有し、両外辺１１，１２にはそれぞれ喰
込爪１４，１５が内方に突設されている。

当接片８は前述のクリップ１０の外辺１１て中央辺１３
との間に係止され、ガーニッシュ１の組付時において、
クリップ１０の係止された先端が略ボディパネル４に当
接しうる長さとされている。

また当接片９は当接片８より短くされ、覆片５の当接片
９寄りの内面にはリブ１７が突設されている。

この当接片９は、組付時に、前述の当接片８とクリップ
１０の外辺１２ての間に嵌挿され、喰込爪１５で噴込係
止され、この係止状態において、リブ１７が外辺１２の
先端１８に当接し、ガーニッシュ１に対する覆片５の位
置が決定されるように構成されている。

組付は次のごとくにして行なわれる。

初めに装備を完備したシートベルトのりトラクタおよび
アンカ６をボディパネル４に取付ける。

次いでガーニッシュ１の覆片５が５ａで示すように開い
た位置に保たれたま）、ガーニッシュ合せ部１６の当接
片８の先端をクリップ１０の外辺１１と中央辺１３との
間隙に間隙底に達するまで押込み嵌挿し、当接片８を中
央辺１３と外辺１１の喰込爪１４とにより噴込係止させ
、クリップ１０をガーニッシュ合せ部１６の当接片８に
取付けた状態とする。

次にグリップ１０の装着されたガーニッシュ１の、第２
図に示すよう覆片５が５ａの位置に保たれたま）で開か
れている分離量ロアから、ウェビング３をベルト引出口
２へ挿入し、この状態でガーニッシュ１をボディパネル
４に取付ける。

取付後、覆片５を５ａの位置から５の位置まで押付け、
９ａの位置にある当接片９が９の位置たる当接片８とク
リップ１０の外辺１２との間隙に挿入され、リブ１７が
外辺１２の先端１８に当接するまで押込む。

この位置でクリップ１０の背面はボディパネル４に押付
けられ、当接片８と喰込爪１５との間の喰込力により当
接片９は極めて容易に固定され、覆片５とガーニッシュ
合せ部１６とはあたかも一体で成形されているかのよう
に形成されるものである。

本考案は上述の構成のものであるから、シートベルトの
ボディパネルへの装着後に、ガーニッシュの装着が可能
であり、シートベルトとガーニッシュとを別々に組立工
場に搬入することができるので、それぞれの運搬性が良
く、覆片がガーニッシュと一体として成形されており、
その分離開口を形成する当接片を押込力によって極めて
容易に係合されうるクリップによって係合するのみであ
るから、部品点数を特に増加することがなく、合せ面ば
両当接片間のみであり、覆片の端に形成されるため、合
せ面として見られることがなく、見映えが向上し、取付
工数も低減することができた優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例側面図、第２図は第１図中■−■線断面
図、第３図は第１図中■−■線断面図、第４図〜第６図
は従来例の斜視図である。 １・・・・・・ガーニッシュ、２・・・・・・ベルト引
出口、５．５ａ・・・・・・覆片、７・・細分離開口、
８．９．９ａ・・・・・・当接片、１０・・・・・・ク
リップ、１１，１２・・・・・・外辺、１４，１５・・
・・・・喰込爪、１６・・・・・・ガーニッシュ合せ部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両用シートベルト取付部のガーニッシュにおいて、ベ
   ルト引出口を形成する覆片が、一端でガーニッシュ本体
   に連設され、ベルト引出口の一端において、該本体から
   分離され、ガーニッシュ本体側のガーニッシュ合せ部と
   分離開口において当接させられており、分離開口におい
   て当接する覆片とガーニッシュ合せ部とは、それぞれガ
   ーニッシュ内方へ延びる当接片を延設されており、両方
   接片は、断面Ｅ字状をなし、両外辺縁にそれぞれ喰込爪
   が突設されているクリップにより当接した状態で噴込係
   止され、前記分離開口が閉鎖されうる構成とされている
   ことを特徴とする車両用シートベルト取付部のガーニッ
   シュ。