JPS60480Y2 - 梯子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物外壁、水槽、煙突等構造物に取付固定する
梯子に関する。

従来のこの種の梯子は需要現場ごとに形状、長さなどを
その都度需要現場に合せて製作するため、ときに長大と
なり、輸送に不便であり、又その都度製作のため、見込
生産、大量生産が出来ず、コスト的にも高くなり納期も
多くの日数を要するものであった。

そのため予め１種又は数種の短い梯子ユニットを多数生
産在庫しておき必要に応じてそれを連続せしめて壁に取
付けることにより、いかなる長尺、或いは短尺の梯子を
必要とする施工現場にも対応できるようにすることが近
年側なわれるようになって来た。

しかし乍ら、このように複数個の梯子ユニットを上下に
連続させて壁に取付ける場合、上下の梯子ユニットがず
れないように正確に位置決めして壁に取付けなければな
らず、もし上下の梯子ユニット相互にずれがあると、手
や衣服を引掛けたり、握り損なったりする恐れがあり、
危険である。

一方、壁等への取付作業は高所で行なわれるため正確な
位置決め等は非常に困難である。

本考案は上記問題を解決し、上下のユニットをずれない
ように位置決めして接続することを容易にすることを目
的とするものである。

本考案の基本的な構成は上位の梯子ユニットの側枠杆の
下端及び下位の梯子ユニットの側枠杆の上端に小径部を
設け、これを突き合せて双方の小径部に連結管を嵌着す
ることにより上位の梯子ユニットと下位の梯子ユニット
のずれをなくすと共に側枠杆には小径部との境の段部ま
でゴム等のライニングを施こし、連結管を補強芯体を有
するゴム製とすることにより上下梯子ユニットのがたつ
きをなくすものである。

以下、本考案の実施の一例を図に基づいて説明する。

この実施例は梯子Ａが２個の梯子ユニットａ。

ｂを連結したものであり、この２個の梯子ユニットａ、
ｂは相互に間隔を設けて平行に配置される左右１対の側
枠杆１，１．２，２の径や側枠杆１．１．２，２相互の
間隔、側枠杆１，１．２゜２に亘って架設される複数（
図示例では３本）の足掛杆４・・・、５・・・の径や足
掛杆４・・・、５・・・相互の間隔即ちステップ間隔が
同じに形成されている。

そして、上位の梯子ユニットａの足掛杆４・・・の最も
上のものは、側枠杆１，１の上端に亘って設けられ最も
下のものは側枠杆１，１下端よりステップ間隔の半分に
相当する高さ針上に、また下位の梯子ユニットｂの足掛
杆５・・・の最も下のものは、側枠杆２，２の下端に亘
って設けられ、最も上のものは側枠杆２，２の上端より
ステップ間隔の半分に相当する高さ針下に夫々設けられ
ており、上下の梯子ユニットａ、 ｂを連結したとき
上記二本の足掛杆の間隔が他の足掛杆相互の間隔と同じ
になるようになっている。

上記、上位の梯子ユニットａの側枠杆１，１の下端部及
び下位の梯子ユニットｂの側枠杆２，２の上端部は適宜
長さに亘り段部６を介して小径に形成されている。

そして、上位及び下位の梯子ユニットａ、ｂは夫々上記
小径部３，３を残して側枠杆１，１．２．２及び足掛杆
４・・・、５・・・がネオブレンゴム等のコムでライニ
ングされており、このゴムライニング７は段部６にまで
およんでいる。

また梯子ユニットａ、ｂは背面にこれを建物等の構造物
の壁Ｂへ取付けるための取付脚８を適宜数備えている。

この取付脚８は側枠杆１，１．２，２の背面に突設され
、その先端部が直角に曲がっており、そこにポルト９等
を挿通せしめる孔１０が開穿されている。

而して梯子Ａは下位の梯子ユニットｂを壁Ｂの所定の位
置に沿わしめ、取付脚８の孔１０に挿通せしめたボルト
９等を介して壁Ｂに取付固定し、側枠杆２，２上端部の
小径部３に連結管１１を嵌着する。

次いで上位の梯子ユニットａをその側枠杆１゜１下端部
の小径部３を下位の梯子ユニットｂの側枠杆２，２の小
径部３に嵌着した連結管１１に嵌着せしめて小径部３，
３相互を突き合せて壁Ｂに固定する。

上記、連結管１１は金属の円筒状芯体１２をゴムで包被
した長さが上位及び下位の梯子ユニットａ、 ｂ夫々の
小径部３，３の長さの和に相当する長さの筒体であり、
側枠杆１，１．２，２の小径部３，３以外の部分の径と
同径の外径と、小径部３．３の径と同径の内径を有する
。

従って、上位の梯子ユニットａと下位の梯子ユニットｂ
の連結部は他の部分と同じ径で連続し段差等が生じない
。

本考案は上記の構成であるから以下の利点を有する。

（１）上位の梯子ユニットの側枠杆の下端部と下位の梯
子ユニットの側枠杆の上端部に夫々小径部を設けてこれ
を突き合せ、その外周に連結管を嵌着して上下の梯子ユ
ニットを嵌着するので、上下の梯子ユニットをおれのな
いように連続せしめて位置決めすることができ、施工に
当っての位置決め及び取付作業が容易である。

（２）上位及び下位の梯子ユニットの連続部にずれがで
きないので、衣服を引掛けたり、握り損う等の危険がな
く安全である。

（３）側枠杆及び足掛杆はゴムライニングが施されてい
るので、錆ることがなく、また冬期の使用においても冷
さを緩和することができるし、使用に際して手や足が滑
ることもない。

（４）ゴムライニングは、側枠杆の小径部の境目にまで
施されているので、該部とゴム製の連結管とのゴムの摩
擦力により、上下の梯子のがたつきが防止される。

（５）連結管は硬質の芯体で補強されているので、折れ
たり曲がったりせず確実に上下の梯子ユニットをおれな
く連結することができる。

（６）連結管は側枠杆の小径部以外の部分の径と同じ外
径を有するので、上位及び下位の梯子ユニットの連結部
も他の部分と同じ径となり段差等ができないので、外観
が損なわれることがなく、また握り難い等の問題もない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す梯子の正面図、第２図
は第１図の■−■線断面図、第３図は上位の梯子ユニッ
トと下位の梯子ユニットを連結する状態を示す正面図、
第４図は要部を分解して示す拡大斜視図で一部切欠して
示しである。 Ａ・・・梯子、Ｂ・・・壁、ａ・・・上位の梯子ユニッ
ト、ｂ・・・下位の梯子ユニット、１，２・・・側枠杆
、３・・・小径部、７・・・ゴムライニング、８・・・
取付脚、１１・・・連結管、１２・・・芯体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 夫々壁等への取付脚を有する複数個の梯子ユニットを上
   下に連続せしめて構造物の壁等に取りつける梯子であっ
   て、上記、梯子ユニットは側枠杆と足掛杆がゴム等でラ
   イニングされているが、上位の梯子ユニットの側枠杆下
   端と下位のユニットの側枠杆上端に夫々ライニングされ
   ない小径部を有しており、上位の梯子ユニットと下位の
   梯子ユニットが双方の小径部を突き合せ、双方の小径部
   に亘って嵌着された連結管を介して連結され、上記連結
   管は硬質材よりなる芯体で補強されたゴム製の筒で、ラ
   イニングされた側枠杆の径と同径の外径と、側枠杆のラ
   イニングされない小径部の径と同径の内径を有する梯子
   。