JPS6047300B2 - 塩化ビニル系樹脂成形物類用防臭剤 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂成形物類用防臭剤

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JPS6047300B2
JPS6047300B2 JP11997677A JP11997677A JPS6047300B2 JP S6047300 B2 JPS6047300 B2 JP S6047300B2 JP 11997677 A JP11997677 A JP 11997677A JP 11997677 A JP11997677 A JP 11997677A JP S6047300 B2 JPS6047300 B2 JP S6047300B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石綿不含有の塩化ビニル系樹脂成形物類(以
下において単に塩化ビニル系樹脂成形物類と略称するこ
とがある)用の防臭及び表面ペタつき発生防止剤、とく
に塩化ビニル系樹脂て成形された各種成形物類(但し、
本発明においては、電子謄写原紙用フィルムを除外する
)の加熱時に発生する塩化水素等による異臭発生のトラ
ブルを防止し且つ高湿度条件下とくには高温高湿度条件
下ての表面ペタつき発生(表面に粘着性が表われる)を
防止するのに有効な防臭及ひ表面ペタつき発生防止剤に
関する。
塩化ビニル系樹脂は、その優れた成形性、成形品の優れ
た物性及び価格の低廉さ等の故に広い分野における成形
物類として利用されている。
例えば、フィルム、シート、テープ、板、管、繊維、発
泡体など各種の形状の成形物類として、テーブルクロス
、レーンコート、風呂敷、袋物、包装材料、人工皮革、
玩具類、苗代・苗床・ハウス等用の農園芸用被覆材、電
線電覆材、更に、床材、壁紙材、シャワーカーテン、フ
ィルム積層鋼板、フィルム積層パネル類、塗膜類等の各
種形状を有する成形物類として広汎な用途を有している
。その成形物類形成手段も、カレンダー加工、押出加工
、射出成形加工、中空成形加工、インフレーシヨン成形
加工、流誕成形加工、塗装成形加工など多くの主段が採
用される。塩化ビニル系樹脂は、優れた加工性と製品の
優れた特性により、上記の例の様な広汎な成形物類とし
ての用途を有しているが、使用時、加熱そのJ他の熱に
よる影響を受ける場合に、塩化水素ガス等の異臭が発生
し、それを使用する人に不快の念を与えるのみならず、
屡々人の健康を阻害し、作業環境を悪化させるなどのト
ラブルがあるため、このような悪臭発生のトラブルの点
で、その使用・に制約をうける難点があつた。
塩化ビニル系樹脂成形物類を加熱した場合に発生する異
臭の原因となるガス組成は、塩化ビニル系樹脂の組成に
より必しも一定では無いが、一般には塩化水素ガス、一
酸化炭素ガス及び二酸化炭素ガス等が主である。
これらの発生ガスの中でも塩化水素ガスが刺激性が最も
強く又発生量も最も多い。又、原料塩化ビニル系樹脂よ
り塩化ビニル系樹脂成形物類を製造する場合にも、加工
条件によつては塩化水素ガスが発生し、所謂熱分解を起
す場合も多かつたので、この面からも、ビニル系樹脂成
形物類における塩化水素ガス等の異臭の発生を抑制する
熱安定剤が要望されている。従来、塩化ビニル系樹脂の
加工時の熱分解を抑制する安定剤及び塩化ビニル系樹脂
成形物の加熱時に発生する塩化水素を抑制する防臭剤に
ついては、可成り多くの研究が行なわれて来た。
例えば、B.P.576293では、アミノグアニジン
又はその塩が塩化ビニル系樹脂フィルムの熱安定剤とし
て提案されており、又、B.p.68l944(0Ct
1291952公告)では芳香族置換尿素(ArylU
rea)による塩化ビニル系樹脂の熱安定性の改良が提
案されている。更にJ塩化ビニル樹脂用安定剤J(高分
子文庫41、高分子刊行会、昭3排発行)P.45−4
7及びP.l4には、ジフェニルチオ尿素等のチオ尿素
誘導体やエポキシ化合物、アミン類等も熱安定剤乃至防
臭剤として使用される旨記載されている。又、。塩ビと
ポリマーョVOl.l6.NO.3、PlO〜19(ポ
リマーエ業研究所、昭51年8月10日発行)には、N
a2cO3やSb2O3等が塩化水素ガスの捕促剤乃至
難燃剤として有効な旨記載されている。然しながら、最
近の様に公害問題についての問.題意識が強くなり、又
作業環境の改善が強く要望される様になつた状況では、
上記の熱安定剤乃至防臭剤では、塩化ビニル系樹脂成形
物の加熱時発生する塩化水素ガス等の異臭を防止するに
は必しも十分ではなく、改善が強く望まれて来た。この
ような要望をみたすために、上述のような従来提案にお
ける熱安定剤や防臭剤の添加量を従来の使用量より増加
させることにより、防臭効果の改良を期待することは、
使用量の増加に伴う添加剤のブリード●アウトのトラブ
ルと共に、塩化くビニル系樹脂成形物本来の物性に無視
し得ない悪化を生ずるという致命的な欠陥を伴うため実
用化できなかつた。本発明者等は、加熱時異臭の発生の
トラブルを克服した塩化ビニル系樹脂成形物用防臭剤に
ついて研究を重ねた結果、従来の防臭剤ては達成し得な
かつた効果、即ち成形物よりのブリード・アウトも無く
、成形物の外観や物性の低下を招かすに、優れた防臭、
効果を有する防臭剤を発見し、先に、下記式(1)、ノ
芸でR1は、フェニル基、アルキル●フェニル基、フ
ェニルアルキル基、置換フェニル●アルキル基、アルコ
キシフェニル基、ニトロフェニル基、ベンゾイル基もし
くは置換ベンゾ イル基を示す、・で表わされるビクア
ニド誘導体を包含する化合物類の塩化ビニル系樹脂成形
物用防臭剤としての利用を提案した(特願昭52−70
978号:特開昭54−6043号)。
更に研究を進めた結果、上記ビクアニド誘導体・の利用
に際して、該誘導体類を含有する塩化ビニル系樹脂成形
物類が高湿度、さらには高温高湿度条件に長期間さらさ
れると、成形物表面にペタつき現象を生じ、成形物の貯
蔵、或は高温高湿度条件下での使用に際して、新たなト
ラブルを招来するという解決すべき技術課題を有するこ
とがわかつた。
本発明者等は、この新たな技術的課題を解決すべく、上
記ペタつき現象の生ずる原因について探究してきたが、
その理由は不明であつた。
他のビグアニド誘導体の開発、他の添加剤の配合など多
くの努力を行つたが、満足すべきペタつき現象防止主段
は発見できなかつた。ところが、全く意外なことに、極
めて安価且つ入手容易な有機酸の少量を、上記ビグアニ
ド誘導体と併用するという簡単な手段で、ビグアニド誘
導体の優れた防臭効果を低下せしめることなしに且つブ
リード・アウト発生のおそれや塩化ビニル系樹脂の物性
に悪影響を与えるおそれ無しに、上記ペタつき現象が有
利に防止できることを発見した。更に又、単独使用では
不都合なブリード・アウトの発生がさけられない量のビ
グアニド誘導体の使用においても、少量の有機酸の併用
によつて、ブリード・アウト現象が阻止でき、防臭剤と
してのビグアニド誘導体の利用を更に効果的にするのに
役立つことがわかつた。従つて、本発明の目的は、一層
改善された石綿不含有の塩化ビニル系樹脂成形物類用の
防臭及び表面ペタつき発生防止剤を提供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的ならびに利点
は、以下の記載から一層明らかとなるであろう。本発明
の組み合わせ有効成分の一成分として利用するビグアニ
ド誘導体は、下記式(1)、芸にR1はフェニル基、ア
ルキルフェニル基好ましくはC1〜C6アルキル基を有
するアルキルフェニル基、フェニルアルキル基好ましく
はC1〜C6アルキル基を有するフェニルアルキル基、
置換フェニルアルキル基好ましくはアミノ基、低級アル
コキシ基、低級アルキル基、ニトロ基などで置換された
C1〜C6アルキル基を有する置換フェニルアルキル基
、アルコキシフェニル基好ましくはC1〜C6アルコキ
シ基を有するアルコキシフェニル基、ニトロフェニル基
、ベンゾイル基もしくは置換ベンゾイル基好ましくはア
ミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキル基、ニトロ基
などて置換された置換ベンゾイル基を示す、で表わされ
る化合物である。
これらビグアニド誘導体は一種にかぎらす、二種或はそ
れ以上併用することができる。このような式(1)ビグ
アニド誘導体の例としては、オルソトリルビグアニド、
p−エトキシフェニル●ビグアニド、フェニル●ビグア
ニド、ベンジルビグアニド、p−エチル・フェニル●ビ
グアニド、m−ニトロ●フエニルビグアニド、m−ペン
チル●フェニル●ビグアニド、キシリル・ビグアニド、
ベンゾイルビグアニドなどを例示することができる。本
発明において、上記式(1)ビグアニド誘導体と併用さ
れる有機酸としては、広汎な有機酸が利用できる利点が
ある。
このような有機酸の例としては、脂肪族、芳香族、芳香
脂肪族など広い範囲の有機酸が例示でき、例えば、酢酸
、氷酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ト
リメチル酢酸、力フロン酸、ヘプタン酸、力フリル酸、
ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸
、リノール酸、ナフテン酸、リノレン酸、フルオル酢酸
、クロル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢酸、α−ク
ロルプロピオン酸、グリコール酸、乳酸、メトキシ酢酸
、アクリル酸、メタアクリル酸、マロン酸、コハク酸、
無水コハク酸、無水ドデシルサクシニツク酸、無水ジク
ロルコハク酸、無水フェニレン−ビス(3−ブタンー1
,2−ジガルボン酸)、マレイン酸、無水マレイン酸、
フマル酸、シトラコン酸、グルタル酸、アジピン酸、ビ
メリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、酒石酸、リンゴ
酸、クエン酸、安息香酸、2一メチルービシクロ(2,
2,1)ヘプタンー2−カルボン酸、5−ノルボネルー
2−メチルー2一カルボン酸、o−トリル酸、p−トリ
ル酸、0−クロル安息香酸、p−クロル安息香酸、m−
クロル安息香酸、o−ニトロ安息香酸、サリチル酸、m
−オキシ安息香酸、アホス酸、没食子酸、アントラニル
酸、m−アミノ安息香酸、ジフエン酸、フタル酸、無水
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、無水ナジツク酸、無水メチルナジツク酸、
無水クロレンテイク酸、メチルテトラヒドロフタル酸、
ヘキサヒドロフタル酸、クロレンデイツク酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、トリメリツク酸、ピロメリット酸
、無水ピロメリット酸、フェニル酢酸、ヒドロケイ皮酸
、フェニル酪酸、フエニルプロピオール酸、ホモフタル
酸、等を挙げることができる。これら有機酸の中でも、
安息香酸、フタル酸、無水フタル酸、トリメリット酸、
無水トリメリツj卜酸、無水ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸、エチレングリコールビストリメリテート、グリ
セロールトリストリメリテート、無水トリメリット酸、
ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、無水メロフアン
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、コ7ハク酸、無水コ
ハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、クエ
ン酸等がより好ましい。本発明において、上述の如きビ
グアニド系化合物の少なくとも一種と上述の如き有機酸
の少なくとも一種との組み合わせからなる塩化ビニル系
樹フ脂成形物類用防臭剤及ひ表面ペタつき発生防止剤の
該成形物への添加量は適宜に選択できるが、例えば、塩
化ビニル系樹脂成形物類の重量当り約1〜約3鍾量%程
度がよい。一層好ましくは約1〜約25重量%程度、更
に好ましくは、約3〜約2鍾量%程度である。約1重量
%未満過少すぎると防臭効果は不充分であり、又、約3
呼量%を越えて過剰すぎると、表面ペタつき発生防止効
果が悪化し、さらに、成形物よりのブリード・アウトが
生じたり、或は又、成形物の物性の低下を招く楊合があ
るので、上記例示量程度の量で用いるのがよい。更に、
本発明において、ビグアニド誘導体に対する有機酸の使
用量は、使用するビグアニド誘導体の種類、有機酸の種
類などによつても適宜に変更されるが、ビグアニド誘導
体1モルに対して例えば約0.1〜2モル程度の範囲量
が例示できる。
有機酸の使用量は、該有機酸の有するカルボキシル基の
数によつても変更され、ビグアニド誘導体1モルに対し
て、一塩基性酸の場合には、約0.5〜約1.5モル程
度、二塩基性酸の場合には約0.2〜約1モル程度、三
塩基性酸の場合には約0,2〜約0.7モル程度、四塩
基性酸の場合には約0.1〜約0,5モル程度の使用量
が好ましく例示できる。本発明のビグアニド系化合物と
有機酸との組み合わせは、使用時に、塩化ビニル系樹脂
成形物の成形用組成物に別々に配合してもよいし、予め
混合して配合することもてきる。更に又、予め両者を混
合反応させた反応生成物の形で用いることもできる。本
発明の石綿不含有の塩化ビニル系樹脂成形物類用の防臭
及ひ表面ペタつき発生防止剤を利用する塩化ビニル系樹
脂としては、ポリ塩化ビニルのほかに、塩化ビニルとこ
れと共重合可能な他の共単量体、例えば、酢酸ビニル、
エチレン、プロピレン、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル等の少量、例えば塩化ビニルに対して約2
0重量%程度以下の量でこれら共単量体との共重合樹脂
を利用することができる。
望むならば、副次量の他の相容性樹脂類、たとえば、塩
化ビニル系樹脂!100重量部に対して約20重量部以
下の量の相容性樹脂類、たとえば塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンンー塩化ビニル共重合体、プロピ
レンー塩化ビニル共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重
合体、エチレン−プロピレンー塩化ビニル共っ重合体な
ど(なお、これら共重合体はクラフト共重合体を包含す
る呼称である)をブレンドした塩化ビニル系樹脂を利用
することもできる。更に、該塩化ビニル系樹脂は、他の
添加剤類を含有していてもよく、例えばジエチルフタレ
ート、ジブチルフタレート、ジーn−オクチルーフタレ
ート、ジペンチルフタレートの如きフタル酸エステル類
、ジーn−ブチルーセバケート、ジー(2−エチルヘキ
シル)セバケートの如きセバシン酸エステル類、ジー(
2−エチルヘキシル)アゼレート、ジイソオクチルアゼ
レート、ジー2−エチルヘキシルー4−チオアゼレート
の如きアゼライン酸エステル類、トリー(2−エチルヘ
キシル)卜)リメリテート、トリーn−オクチルトリメ
リテート、トリイソデシル、トリメリテートの如きトリ
メリット酸エステル類、ジー(2−エチルヘキシル)ア
ジペート、ジイソデシルアジペート、ジーn−ブチルー
アジペート、ジー(ブトキシ・エトキシエチル)アジペ
ートの如きアジピン酸エステル類、エポキシ化大豆油、
エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化アマニ油の如きエポキ
シ化脂肪酸エステル類、セバシン酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、フタル酸系のポリエステル等の可塑剤類:ポ
リエチレンワツクス、流動パラインの如きワックス類、
ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸の如き脂肪酸
類、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミチ
ン酸アミドの如き脂肪族アミド類、ブチルステアレート
、メチルヒドロキシステアレートの如き脂肪酸エステル
類等の、滑剤類:ジブチルスズシマレート、ジブチルス
ズジラウレート、ジブチルスズメルカプチド、ジオクチ
ルスズマレートの如き有機錫系安定剤類;ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、
ラウリル酸カルシウム、リシノール酸バリウム、オレイ
ン酸バリウム、ステアリン酸カドミウム、の如き金属石
けん系安定剤類、オルトケイ酸シリカゲル共沈鉛、ステ
アリン酸鉛等の安定化剤類;エポキシ化大豆油、エポキ
シ化オレイン酸オクチルエステル、トリフェニルオスフ
ァイト、ジオクチルフオスフアイト、トリス(ノニルフ
ェニル)−ホスファイト、トリラウリルトリチオホスフ
ァイト等の如き安定化助剤類;フェニルβ−ナフチルア
ミン、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニ
ルアミン、N,N″−ジフェニルーp−フェニレンジア
ミン、2,5−ジーTert−ブチルヒドロキノン、2
,6−ジーTert−ブチルフェノール、2,6−ジー
Tert−ブチルー4−メチルフェノール、4,4″−
メチレンービスー(2,6−ジーTert−ブチルフェ
ノールの如き酸化防止剤類;例えは酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、酸化ケイ素、雲母、炭酸ストロチウム等の無
機充填剤類;クロムイエロー、クロムパーミリオン、酸
化鉄、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニングリーン、キナクリドン等の有機、無機の顔
料又は染料類;等を挙げることができる。これらの他の
添加剤量の使用量の例としては、塩化ビニル系樹脂の樹
脂重量100部に基いて、約3〜約60部程度の可塑剤
、約0.1〜約5部程度の滑剤類、約0.1〜約5部程
度の安定化剤類、約0.1〜約5部程度の安定化助剤類
、約0.1〜約2部程度の酸化防止剤類、約0.1〜約
20部程度の無機充填剤類、約0.1〜約30部程度の
顔料又は染料類の如き使用量を例示できる。斯くして、
本発明の防臭及ひ表面ペタつき発生防止剤を塩化ビニル
系樹脂成形物に配合することにより、従来不可能とされ
ていた加熱時の塩化水素等異臭の発生か無く、且つ優れ
た物性を有し、更に表面ペタつき発生のトラブルからも
解放された成形物が得られることとなつた。
此の様な成形物の用途は、数多くあり、数例を挙げれば
、例えば電線ケーブルの難燃無煙化ケーブルであるとか
、又ヒート・シール時異臭を発生しない包装用フィルム
、その他床材、壁材との他の建材ないし装飾材、塗装材
類、等がある。又、基材に塗布してフィルム状成形物層
を形成するのにも有用てあつて、上記の如き建材ないし
装飾材の表面層形成に利用てきる。本発明防臭剤をフィ
ルム状成形物の製造に利用する場合、防臭及ひ表面ペタ
つき発生防止剤量を含有する塩化ビニル系樹脂溶媒溶液
の形で流延成形もしくは基材に塗布することもできる。
この態様において用いる溶媒としては、塩化ビニル系樹
脂を溶解し且つ本発明防臭剤を溶解するものが好ましく
、例えば、メチルエチルケトン、アセトン、ベンゼン、
トルエン、キシレン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロ
フラン、塩化メチレン、などの単独もしくは適宜な組み
合わせを例示できる。以下に実施例により本発明の数態
様を説明する。
部数は全て重量部て表した。実施例1〜1&比較例1〜
5、対照例1 (ヒート◆シールされる包装フィルムに用いた例)重合
度1050のポリ塩化ビニル100部、ジオクチルアジ
ペーエト(以後DOAと略す)20部、エポキシ化大豆
油9部、アデカアーガス社製Ca−Zn系安定剤゜゜ア
ーク36゛1部、防臭剤(第一表に示す化合物)を第一
表に示す量(フィルム当りの重量%で示す)及び有機酸
(第一表に示す化合物)を第一表に示す量(防臭剤に対
するモル数比率で示す)を、メチル●エチル●ケトンと
トルエンの混合溶媒(MEK対トルエンが8対2)に全
体が2呼量%の濃度になるように溶解し、此の溶液をス
テンレス・ベルト上に薄く流延した。
最高温度120℃で乾燥後ベルトより剥離して均一な厚
さを有する60μのフィルムを得た。このフィルムを1
05℃の条件下て常法により縦及び横方向に各々2倍の
倍率て二軸延伸して熱収縮性のある15μ厚の塩化ビニ
ルフィルムを得た。ノ これらのフィルムのヒート・シ
ール時の塩化水素ガス発生濃度及び臭気有無(感能試験
)又フィルムの貯蔵安定性試験結果を第一表に示す。
第一表の試験法(イ)ヒート・シール時の発生塩化水素
量:自社製インパルスシーラーを使用した。
電圧200V..瞬間容量2KWの条件下で、1wr!
FLφのニクロム線を用いて、熱シールと熱切断を同時
に行なつた。インパルスシーラー機は密閉箱の中に設置
した。シール部分の近くに吸引用ダクトを設置して毎分
27TIの内部空気を排気した。箱の側面には外気を取
り入れるための吸気孔(径50?φ)をつけた。測定は
チューブ状の試料フィルム(巾200T!$L)を毎分
10ケ所の速度でインパルスシールを行ない、3分後の
排気孔出口排ガス中のHClガス濃度を測定した。
新たな試料に移る前には充分時間をとつて、排出口にお
けるHClガス濃度がゼロになるのを確認した。
HCl検出には北沢産業(株)製のHClガス検知管を
使用した。尚、HClガス濃度が希薄な場合には同一検
知管で2〜3回繰り返し吸引を行つて測定した。(ロ)
臭気 上記(イ)の塩化水素量測定直後の排気ガスについて臭
気の程度を感能検査によつて調べた。
一は、殆んど臭気を感じないとき、+は少し臭気を感じ
るとき、++は臭気が中位いのとき、+++は臭気が著
しいときを表わす。(ハ)ブリード・アウト ブリード・アウト試験とは、100Tr$t幅で長さ5
001TUrtのフィルムを1kgの荷重をかけながら
直径20wtのステンレス棒に巻きつけ、セロテープ等
て端を押えて、気温40′C1相対湿度50%の恒温槽
中で1週間貯蔵した後に巻きもどして、その表面状態を
観察した。
表中のO印は全くブリード・アウトの無いもの、Δ印は
、ややブリード・アウトの有るもの、X印はブリード・
アウトの甚しいものを夫々表わす。(ニ)静止摩擦係数
(表面ペタつきの測定)静止摩擦係数試験は本発明に使
用する防臭剤を配合した塩化ビニル系樹脂フィルム状成
形物が、高湿度条件で貯蔵された時に発生する表面状態
の変化(表面に粘着性が表われる)を定量化する試験で
ある。
試験サンプルフィルム(15―幅で長さ40h)を気温
30′C1相対湿度90%の恒温槽中て1週間貯蔵した
後に、150T1$L幅て長さ30−1枚と75順幅で
長さ100m!N2枚に切り取つて、150瓢幅て長さ
300?のフィルムは同じサイズのガラス板にしわのな
いようにセロテープ等で貼りつける。
一方75Tr0!l幅で長さ100T!$Lのフィルム
2枚は鉛を入れて重量を200gに調整した63.5T
r01L角のポリウレタンフォーム2個に各1枚すつ貼
りつける。ガラス板に貼りつけたフィルムを固定台の上
にのせ、更にこの上にポリウレタンフォームに貼りつけ
たフィルムを、フィルム同志が接するようにのせて、A
STMD−1894に準じて、引張試験機により、ガラ
ス板とポリウレタンフォームを互いに反対方向に引張つ
て摩擦力に抗して動き始める時の荷重ACg〕を読みと
る。静止摩擦係数P。
は次の式により求められる。 =人PO2OOフィル
ム表面が粘着性を帯びるほど静止摩擦係数が大きい値を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(1)、 ▲数式、化学式、表等があります▼(1)但し式中、R
    はフェニル基、アルキルフェニル基、フェニルアルキル
    基、置換フェニルアルキル基、アルコキシフェニル基、
    ニトロフェニル基、ベンゾイル基及び置換ベンゾイル基
    よりなる群からえらばれた基を示す、で表わされるビク
    アニド系化合物の少なくとも一種と有機酸の少なくとも
    一種との組み合わせを有効成分として含有することを特
    徴とする石綿不含有の塩化ビニル系樹脂成形物類用防臭
    及び表面ベタつき発生防止剤。
JP11997677A 1977-10-07 1977-10-07 塩化ビニル系樹脂成形物類用防臭剤 Expired JPS6047300B2 (ja)

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