JPS6047030B2

JPS6047030B2 - 鋳型造型機

Info

Publication number: JPS6047030B2
Application number: JP52105631A
Authority: JP
Inventors: 永人鵜崎; 安太郎河村; 和春松井
Original assignee: SHINTO IND
Current assignee: SHINTO IND
Priority date: 1977-09-01
Filing date: 1977-09-01
Publication date: 1985-10-19
Also published as: JPS5438222A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は鋳枠内に充填された鋳物砂にスクイズ動作を
与えて鋳型を造型する鋳型造型機に関する。

従来の鋳型造型機では模型の形状が複雑な場合に、ス
クイズ動作だけでは所定の硬度及ひ成型状態を有する鋳
型を得ることが困難であるために、ジヨルト機構を付設
して鋳物砂にジヨルト動作を与えて後、スクイズ動作を
するようにしている。

その結果、ジヨルト機構によつて振動・騒音公害が発生
する欠点があり、しかもジヨルト動作に耐え得るように
造型機を過剰な程に強固なものにしなければならず、そ
れに伴ない装置全体が大型化し、且つその設置のための
基礎工事も大規模となり、総じて設備費が膨大なもの
となる。また、ジヨルト動作を受けた鋳物砂は模型の表
面近傍が固くなつていて、スクイズカが模型の表面近く
に及ばない所謂かつぎ現象を呈するためスクイズカを大
きくしなければならず、スクイズ機構が大型化して高価
なものとなり、しかもスクイズカが大きいため模型板の
摩耗が激しい欠点もある。本発明は上記事情に鑑みて
なされたものであり、鋳物砂にジヨルト動作を与えなく
ても所定の硬度及ひ成形状態を有する鋳型を造型するこ
とができる鋳型造型機を提供することを目的とする。

以下本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。１は基礎Ａ上に設置された直方体状の基台で、これ
の中央部にシリンダ２が基台１を貫通するように設置さ
れ、ピストンロッド３を上方に指向させている。

４は中央部がピストンロッド３の上端部に固着された水
平な板状をなすテーブルで、これは図示しないガイドピ
ンにより水平面内の回転が防止されており、上面に排気
口５を介”して図示しないマフラーに連通された凹部６
が適宜設けられている。

７はテーブル４の上面に固着された模型板で、これは模
型部８と、この模型部８を上面に固着した外装部材９と
によつて構成されている。

１０は模型部８を上下に貫通するよう、に形成された通
気孔で、これの上端部に気体だけ通過できる大きさの網
目を有するベントプラグ１１が埋設されている。

そして、通気孔１０はスクイズ造型時に鋳物砂に圧力が
かかりにくく所定の硬度を得にくい個所に設けられてお
り、ベントプラグ１１の網目は模型部８の表面と同レベ
ルとなるように形成されている。１２は通気孔１０を凹
部６に連通するように外装部材９を上下に貫通するよう
に形成された通気孔、１３は後述する鋳枠を模型板７上
の所定位置に載置させるためのガイドピンである。

１４は基台１の四隅所に立設された柱部材で、これらの
中間部には前後方向に指向する補強用の固定フレーム１
５，１５が橋設されている。

１６は固定フレーム１５，１５及び基礎Ａから立設され
た支柱１７との間にわたつて左右方向に水平に設置され
たローラコンベアで、これは対向する面に多数個のつば
付ローラ１８を回転自在に枢支した二本の水平基枠１９
（一方のみ図示）をテーブル４等が通過し得るように前
後に所定間隔をもつて配置したもので、短形状の鋳枠２
０の前後両端部がつば付きローラ１８上に載置されて、
左右に移動されるようになつている。

２１は内，外側寸法が鋳枠２０のそれと略同一寸法に設
定された短形枠状の盛枠で、これの四隅所に脚部２２が
外方に向けて突設されている。

２３は柱部材１４に夫々内方に向けて略水平に延設され
た４個のブラケット（２個のみ図示）で、上面にガイド
ピン２４が立設されており、盛枠２１は脚部２２がブラ
ケット２３上に載置され、且つガイドピン２４に昇降自
在に係合されて、模型板７の上方に対向位置されている
。

２５は盛枠２１の下面全周にわたつて埋設されたシール
部材で、これは下端部が若干下方に突出されていて、鋳
枠２０の上端部に当接された時鋳枠２０と盛枠２１との
間を気密状態に密封し得るようになつており、脚部２２
がブラケット２３上に載置された第１図に示す原位置に
おいてはそのシール部材２５の下端部がローラコンベア
１６上に載置された鋳枠２０の上端部と所定の間隔を有
するようになつている。

２６は柱部材１４の上端部に位置されて左右方向に水平
に設置されたローラコンベアで、これは対向する面に多
数個のつば付きローラ２７を回転自在に枢支した二本の
固定基枠２８（一方のみ図示）を柱部材１４の上端部に
互いに平行状態をなすように固着したもので、基枠１の
直上より左右に夫々所定長突出されている。

２９は下面が開口する逆置皿状のカバー部材でこれの下
端部は内，外側寸法が盛枠２１のそれと略同一寸法の短
形枠状に設定されており、これの上面に延設された断面
逆Ｌ字形の支持部材３０の支持部３０ａを夫々つば付き
ローラ２７上に載置することにより該カバー部材２９は
ローラコンベア２６に左右に移動可能に設置されている
。

３１はカバー部材２９の下面全周にわたつて埋設された
シール部材で、これは下端部が若干下方に突出されてい
て盛枠２１の上端部に当接された時カバー部材２９と盛
枠２１との間を気密状態に密封し得るようになつており
、支持部材３０の支持部３０ａがつば付きローラ２７上
に載置され且つ脚部２２がブラケット２３上に載置され
た第１図に示す原位置においては、カバー部材２９に取
着されたシール部材３１が盛枠２１の上端部と所定の間
隔を有するようになつている。

３２はカバー部材２９の上面に固着されたスクイズプレ
ート上昇用のシリンダで、これのピストンロッド３３は
カバー部材２９に設けた貫通孔３４をＯリング３５を介
して気密に間通して下向きに指向しており、そのピスト
ンロッド３３の下端部に水平板状のスクイズプレート３
６が固着されている。

このスクイズプレート３６は鋳枠２０内に侵入し得るよ
うに鋳枠２０，盛枠２１及びカバー部材２９の内側寸法
より僅かに小さい短形状に形成されているとともに内部
に中空部３７が形成され、且つ下面にその中空部３７に
連通する吐出口３８が多数穿設されている。３９はスク
イズプレート３６の上面に中空部３７に連通するように
立設されたガイドピン兼用の給気管で、これはカバー部
材２９に設けたガイド孔４０をＯリング４１を介して気
密に貫通して、スクイズプレート３６の水平面内の回転
を阻止している。

４２は固定基枠２８の対向する面に突設された四個のス
トッパ部材（二個のみ図示）で、これらは第１図に示す
原位置においてカバー部材２９の上面四隅所に形成され
た当接部２９ａの所定長上方に対向位置されている。

４３は一鋳型造型分の鋳物砂量を収納し得る鋳物砂供給
用のホッパで、これはローラコンベア２６のつば付きロ
ーラ２７上に走行可能に載置され、且つこのホッパ４３
の右側面に突設した連結部材４４とカバー部材２９の左
側面に突設した連結部材４５とを接手ピン４６で連結し
てカバー部材２９とともにローラコンベア２６上を左右
に移動し得るようになつている。

そして、接手ピン４６は連結部材４５に摺動可能に嵌入
されていて、カバー部材２９が第１図に示す原位置から
独立して所定長上方に移動し得るようになつている。４
７はホッパ４３の底部を形成する複数個のダンパ部材で
、これらは図示ない駆動装置によつて回動されて開閉す
るようになつている。

４８は固定基枠２８に支持されたシリンダで、これのピ
ストンロッド４９の先端部がブラケット５０を介してカ
バー部材２９に連結されており、このシリンダ４８を作
動させることによつてカバー部材２９をホッパ４３とと
もにローラコンベア２６上を左右に移動させるようにし
ている。

５１はカバー部材２９の上面に貫通形成された給気孔で
、ここに例えば開閉弁を介して圧縮空気源に連結させた
エアホース５２が接続される。

尚、２０ａは鋳枠２０の下面にガイドピン１３と対向す
るように穿設されたガイド孔である。

次に以上のように構成された本実施例の作用について説
明する。まず、シリンダ４８を作動してカバー部材２９
及びホッパ４３を第１図に示す原位置から右方向に移動
させて、ホッパ４３を盛枠２１の直上方に位置させる。
次に、シリンダ２を作動させると、テーブル４とともに
模型板７が上昇され、ガイドピン１３がガイド孔２０ａ
に嵌合してローラコンベア１６上の鋳枠２０が模型板７
上に載置されて上昇し、更に、鋳枠２０上にシール部材
２５を介して盛枠２１が載置された状態となつて盛枠２
１も上昇される。盛枠２１の上面がホッパ４３の下面に
当接する寸前にシリンダ２の作動が停止され（第２図参
照）、引続いてダンパ部材４７が図示しない駆動装置に
よつて回動されて開放し、ホッパ４３内に収納された鋳
物砂が鋳枠２０及ひ盛枠２１内に投入充填される。この
後、シリンダ４８が逆作動してカバー部材２９が盛枠２
１の直上方に移動され、再びシリンダ２が作動されてテ
ーブル４上の模型板７，鋳枠２０及び盛枠２１が上昇さ
れ、盛枠２１上にシール部材３１を介してカバー部材２
９が載置された状態となつてカバー部材２９が上昇され
る。そして、カバー部材２９の当接部２９ａがストッパ
部材４２に当接することにより、シール部材２５及び３
１の下端部が夫々鋳枠２０及び盛枠２１の上面に圧接さ
れ、模型板７の上方部に、鋳枠２０，盛枠２１及びカバ
ー部材２９によつて密閉空間が形成される。この後、給
気管３９から中空部３７内に圧縮空気を供給すると、こ
の圧縮空気は吐出孔３８を貫流して盛枠２１及び鋳枠２
０内に流れ込み、ここで鋳物砂の粒子を（スクイズ造形
時に圧力のかかりにくい位置に設けられた）ベントプラ
グ１１に向けて流動させて模型部８の表面に緻密に、且
つ強固に堆積させ、以つて模型部８の表面に沿つて固化
した鋳物砂の層を形成し、空気だけがベントプラグ１１
，通気孔１０及び１２を介して排気口５から排出される
。所定時間給気管３９から圧縮空気を供給した後その供
給が停止され、引続いてシリンダ３２が作動され、且つ
、吸気孔５１からカバー部材２９内に圧縮空気が供給さ
れてスクイズプレート３６が下降され鋳枠２０及び盛枠
２１内の鋳物砂がスクイズされる。この時、カバー部材
２９の内部に供給された圧縮空気はごく一部がスクイズ
プレート３６の周囲とカバー部材２９の隙間を介して鋳
枠２０及び盛枠２１内に流入するが、大部分の圧縮空気
はスクイズプレート３６を下方に押し出すように作用し
、スクイズプレート３６は盛枠２１及び鋳枠２０内に嵌
合状態となつて下降し、前述の圧縮空気による押下刃及
びシリンダ３２の押下刃で鋳枠２０及び盛枠２１内の鋳
物砂が、スクイズされ、所定の硬度及び成型状態に成型
される（第３図参照）。さて、スクイズ動作が完了する
と、給気孔５１から圧縮空気の供給が停止されて排気状
態になされ、シリンダ３２が逆作動してスクイズプレー
ト３６が上昇される。これと同時に、シリンダ２も逆作
動して、カバー部材２９が支持部材３０を介してローラ
コンベア２６上に支持された原位置に復帰移動され、且
つ、盛枠２１及び鋳枠２０がブラケット２３及・びロー
ラコンベア１６に載置された原位置に復帰移動され、模
型板７が鋳枠２０をローラコンベア１６に載置した状態
から更に第１図に示す原位置に下降する間に離型が行わ
れる。一方、ホッパ４３内にはシリンダ４８が逆作動し
て原位置に復帰）され”（から離型動作完了迄の間に図
示しない手段によソー鋳型造型分の鋳物砂が収納される
。そして、離型終了後鋳型を内蔵した鋳枠２０は図示し
ない移動手段によつてローラコンベア１６上を例えば右
方向に移動され、空の鋳枠２０が模型板７の直上方迄移
動され、上記した一連の作動が繰返されて連続的に鋳型
が造型される。このように本実施例によれば、適宜の部
位にベントプラグ１１を埋設して通気性を持たせた模型
板７上に鋳枠２０及び盛枠２１を順次載置するとともに
盛枠２１を気密に被うようにしたカバー部材２９に中空
部３５を有するスクイズプレート３６を昇降可能に設け
、給気管３９から中空部３７内に供給された圧縮空気を
吐出孔３８から鋳枠２０及び盛枠２１内に噴出させて鋳
物砂を模型板７の表面（スクイズ動作時に圧力のかかり
にくい適宜の部位）に緻密に、且つ強固に堆積させるよ
うにし、その後、給気孔５１からカバー部材２９内に圧
縮空気を供給してスクイズプレート３６を下降させ該圧
縮空気の圧力て鋳物砂をスクイズする構成としたので、
全体が略均一に圧縮された所望の状態の鋳型を造形する
ことができ、ジヨルト動作を行う必要がないから、ジヨ
ルト機構による振動・騒音公害の発生が確実に防止でき
るとともに、装置はジヨルト機構を付設した従来構造の
もののように強固に製作する必要がなく、所定の強度を
有する小形なもので済み、小形軽量化が可能となり、基
礎工事も従来構造に比して小規模なもので済み、総じて
設備費を大巾に低廉化できる。

また、吐出孔３８からの圧縮空気の噴出によつて模型板
７の表面部のベントプラグ１１近傍の鋳物砂は強固に固
化した状態になるが、それ以外の部分はジヨルト動作を
与えた場合のように固くなることはなく、従つて小さな
スクイズカで均一な硬度を有する鋳型を得ることができ
、スクイズ機構．も小型で済み、模型板の摩耗も最小限
に抑えることが可能となる。更に、給気孔５１からカバ
ー部材２９内に供給した圧縮空気によつてスクイズプレ
ート３６を押下げるから、シリンダ３２はスクイズ用と
しての大型のシリンダを用いる必要がなく、単にスクイ
ズプレート３６を上昇させ得る程度の小型のもので済み
、スクイズプレート３６の下降時にはシリンダ３２を不
作動状態にしておいて、上昇時のみ作動させるようにし
てもよい。尚、模型板７はテーブル４上に固定的に取り
付けることなく、テーブル４の直上方に進退自在に配置
するようにしてもよく、或いは模型板７はその上面に鋳
枠２０を載置し、且つ鋳枠２０内に鋳物砂を充填した後
にテーブル４上に載置される構成としてもよく、更には
、模型板７が昇降せずに鋳枠２０がローラコンベア１６
とともに昇降し、且つカバー部材２９及びスクイズプレ
ート３６等がローラコンベア２６とともに昇降する構成
としてもよい。また、盛枠２１は模型部８に対して鋳枠
２０が充分な高さを有しておれば省略することができ、
必要に応じて設ければよい。

更に、離型時にベントプラグ１１から模型部８の表面に
向けて圧縮空気を噴出させながら離型を行うようにして
もよい。

本発明は以上の説明から明らかなように、鋳物砂にジヨ
ルト動作を与えなくても所定の硬度及び成形状態を有す
る鋳型を造型することができる鋳型造型機を提供できる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものてあり、第１図乃至
第３図は夫々異なる作用状態を示す縦断正面図である。

Claims

【特許請求の範囲】

１適宜の部位が通気性を有する模型板と、この模型板
上に載置される鋳枠の上部を着脱可能に被うようにした
カバー装置と、このカバー装置に昇降可能に内設され内
部に圧縮気体源と連通する中空部を形成するとともに下
面に該中空部と連通して前記鋳枠内に圧縮気体を噴出す
るための吐出孔を有するスクイズプレートと、前記カバ
ー装置の上部にそのカバー装置内に圧縮気体を供給する
ように設けられ前記圧縮気体の圧力で前記スクイズプレ
ートを下降させてスクイズ動作を行なわせる気体供給口
とを具備してなる鋳型造型機。