JPS6045871B2 - アントラキノン系中間物の製造法 - Google Patents

アントラキノン系中間物の製造法

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JPS6045871B2
JPS6045871B2 JP7242980A JP7242980A JPS6045871B2 JP S6045871 B2 JPS6045871 B2 JP S6045871B2 JP 7242980 A JP7242980 A JP 7242980A JP 7242980 A JP7242980 A JP 7242980A JP S6045871 B2 JPS6045871 B2 JP S6045871B2
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JP
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amino
acid
hydroxyanthraquinone
sulfuric acid
bromo
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JP7242980A
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明 竹下
正夫 西栗
誠 服部
寛人 劍持
陽治 戸田
真一 鍜治
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特に染料工業上有用なアントラキノン系中間
物の製法に関する。
更に詳しくは、本発明は、1−アミノー2|4−ジブロ
ムアントラキノンを濃硫酸または発煙硫酸中、硼酸およ
び1−アミノー2、4−ジブロムアントラキノンに対し
0.05−1.5’モル比の脂肪族モノカルボン酸の存
在下に加水分解して1−アミノー2−ブロムー4−ヒド
ロキシアントラキノンとすることを特徴とするアントラ
キノン系中間物の製造法である。 従来、1−アミノー
2−ブロムー4−ヒドロキシアントラキノンの製造法と
しては、11−アミノー2、4−ジブロムアントラキノ
ンを硼酸の存在下、濃硫酸あるいは発煙硫酸中で加水分
解する方法(PBレポートNo、8613仄5頁、US
P2604480など)、21−アミノー4−ヒドロキ
シアントラキノンをブロム化する方法(有機合成化学協
会誌 ■、140頁)、33’−ニトロー4’−ブロム
ベンゾイル安息香酸を閉環させる方法(特開昭48−6
8626号公報)などが知られている。 しカルながら
、これらの方法は実際工業化しようとすると、種々の問
題があり、有利な方法とは言えない。
これらの方法を改良したものとして、4特開昭53−1
207句号公報には、1−アミノアントラキノンを50
−85%硫酸中でジブロム化して1−アミノー2、4−
ジブロムアントラキノンとした後、この化合物を単離し
ないで硫酸濃度を96%と5%発煙硫酸との間に調整し
て硼酸の存在下に加水分解して1−アミノー2−ブロム
ー4−ヒドロキシアントラキノンを得る方法が記載され
ている。しかし、この方法により得られる1−アミノー
2−ブロムー4−ヒドロキシアントラキノンは品質が充
分とはいえず分散染料の製造にそのまま使用することは
できない上、廃酸の発生も大である。 また、 特開昭
53−133231号公報には、濃硫酸、特に85−9
8%の硫酸中でジブロム化し、ついで必要により硫酸濃
度をあげて加水分解する方法が記載されている。
この方法は、二工程を一貫して行うことができ、高濃度
の硫酸を使用する点で生産性が高く、廃酸の発生も少な
く、かつ品質のすぐれた1−アミノー2−ブロムー4−
ヒドロキシアントラキノンを得ることができる点で注目
される。本発明者らは、これらの従来法に比べて更に一
段と品質のすぐれた1−アミノー2−ブロムー4一ヒド
ロキシアントラキノンを得るべく鋭意検討した結果、加
水分解反応時に、脂肪族モノジカルボン酸を少量存在さ
せることにより、副生物を含まないすぐれた品質の1−
アミノー2−ブロムー4−ヒドロキシアントラキノンを
高収率で得ることができることを見い出した。
すなわち、本発明の方法によれば、従来法において加水
分解時に生成する微量の青色不純物およびタール成分の
副生が抑制されるので、得られる1−アミノー2−ブロ
ムー4−ヒドロキシアントラキノンの品質が著しく改善
され、ひいては、これを原料として得られた分散染料を
鮮明な染色物を与える。本発明において、脂肪族モノカ
ルボン酸としては、たとえば酢酸、プロピオン酸、酪酸
、イソ酪酸およびこれらの混合物をあげることができる
これらカルボン酸の添加量は、1−アミノー2,4ージ
ブロムアントラキノンに対し、0.05−1.5モル比
、好ましくは0.1−1.4モル比で行われる。多量使
用することは目的物の酸への溶解等による収率の低下、
更には臭気、排水処理の点からも好ましくない。本発明
において、反応媒体は濃硫酸、好ましくは95%(重量
)以上の硫酸または発煙硫酸好ましくは10%(重量)
以下の発煙硫酸を用いる。
反応温度は100−140℃の範囲が好ましい。また硼
酸の使用量は、アントラキノン化合物に対して約1モル
比ないし3モル比が適当である。場合により発生する臭
素は不活性ガスを用いるかまたは吸引により回収し、再
利用するのが好ましい。原料とする2,4ージブロムア
ントラキノンは、公知の方法(たとえばPBレポートN
O.86l39、第6頁、特開昭53−13323吋公
報などに記載の方法)に従つて得られたものを使用する
ことができる。
)このようにして得られた1−アミノー2−ブロムー4
−ヒドロキシアントラキノンは染料中間体として極めて
価値あるものであり、特に赤色系分散染料の原料として
使用した場合、従来法で得られたものに比して鮮明度の
著しく向上したものを得ることができる。
次に実施例をあげて本発明を説明する。
文中、部、%とあるのは重量部、重量%を意味する。実
施例14%発煙硫酸2印部に硼酸11.哨艮酢酸2.8
部を加え、更にPBレポートNO.86l39第6頁、
の方法で得られた1−アミノー2,4ージブロムアント
ラキノン34.2部(純度100%換算値)を加え、攪
拌下昇温し、100℃で1時間保温した後、120℃に
昇温し、同温度で未反応の1−アミノー2,4ージブロ
ムアントラキノンが消失するまで約5時間保温する。
この間発生する臭素、臭化水素および二酸化イオウ等の
ガスは窒素により充分系外に除去する。反応終了後、9
0℃に冷却、水135部を2時間で滴下した後、55℃
でろ過する。
60%硫酸10娼で洗浄し、水洗、乾燥して、1−アミ
ノー2−プロームー4−ヒドロキシアントラキノン27
.5部(純度98.2%、収率94.8%)を得た。
これを原料として得た分散染料(C.I.デスパースレ
ツド60)は鮮明度がすぐれていた。
比較のため、酢酸不存在下では他は同様にして反応も行
なつたが、実施例1の生成物に比べて純度、収率は低く
、また特にこれを原料として得た分散染料は鮮明度にお
いてかなり劣るものであつた。
実施例2 ) 実施例1において、特開昭53−133231号公
報に記載の方法で得られた1−アミノー2,4ージブロ
ムアントラキノンを、PBレポートNO.86l39第
6頁の方法で得られた2,4ージブロムアントラキノン
の代わりに用いて、他は同様にして反応を7行なつた。
1−アミノー2−ブロムー4−ヒドロキシアントラキノ
ン27.6部(純度98.5%、収率95.4%)を得
た。実施例3 実施例1において、酢酸2.8部の代わりにプロピオン
酸3.4部を用い、他は同様に反応させた。
1−アミノー2−ブロムー4−ヒドロキシアントラキノ
ンを高純度(97.7%)、高収率(95.9%)で得
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1−アミノ−2,4−ジブロムアントラキノンを濃
    硫酸または発煙硫酸中、硼酸および1−アミノ−2,4
    −ジブロムアントラキノンに対し0.05−1.5モル
    比の脂肪族モノジカルボン酸の存在下に加水分解して1
    −アミノ−2−ブロム−4−ヒドロキシアントラキノン
    とすることを特徴とするアントラキノン系中間物の製造
    法。
JP7242980A 1980-05-29 1980-05-29 アントラキノン系中間物の製造法 Expired JPS6045871B2 (ja)

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JPS56167647A (en) 1981-12-23

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