JPS6045863B2 - シス−3−アルケナ−ル類の製法 - Google Patents

シス−3−アルケナ−ル類の製法

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JPS6045863B2
JPS6045863B2 JP15203179A JP15203179A JPS6045863B2 JP S6045863 B2 JPS6045863 B2 JP S6045863B2 JP 15203179 A JP15203179 A JP 15203179A JP 15203179 A JP15203179 A JP 15203179A JP S6045863 B2 JPS6045863 B2 JP S6045863B2
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恵一 高木
実 岩本
昇 久保田
国雄 湖上
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T Hasegawa Co Ltd
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T Hasegawa Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、香料、医薬品、農薬などの合成原料、更には
香料として有用な下記式(1)、R〜C−C−CH2C
H0(1)但し式中、Rはアルキル基、アルケニル基及
びアルキニル基より成る群からえらばれた基を示す、で
表わされる公知化合物シスー3−アルケナール類の新し
い合成方法に関する。
更に詳しくは、下記式(2)、 1j、−”・ R−C−C−CH。
(jl1(2)XO−CH。
但し式中、RはC1〜CIOのアルキル基、C2〜CI
Oのアルケニル基及びC2〜CIOのアルキニル基より
成る群からえらばれた基を示す、で表わされるシスー3
−アルケナールエチレンアセタールを、酸触媒の存在下
に、脱アセタール化反応せしめることを特徴とする下記
式(1)但し式中、Rは上記したと同義である、で表わ
されるシスー3−アルケナール類の製法に関する。
従来、前記式(1)で表わされるシスー3−アルケナー
ル類の合成に関しては、種々の提案がなされてきたが、
工業的に満足し得る提案は現在までいまだ知られていな
い。
一例えば、Synthesis昶?132頁〜133頁
には、下記式、R:C2H59n−C4H99n−C6
Hl39n−C8Hl79Ts−0H:パラトルエンス
ルホン酸に従つてシスー3−アルケナール類を合成する
方法が記載されている。
この方法においては、中間体シスー3−アルケナールト
リメチレンアセタール類(a)が、酸による通常の加水
分解条件では、不活性な為、さらに一工程を経て、シス
ー3−アルケナールールジメチルアセタール(b)に変
換し、その後加水分解反応してシスー3−アルケナール
類(1)を合成している。本発明者等は、シスー3−ア
ルケナール類の改善された製法を提供すべく研究を行つ
た。
本発明者等の知見によれば、上記式(a)は、上記提案
にも記載されているように、酸による通常の加水分解に
対しては極めて安定であつて、直接、脱アセタール化反
応せしめて式(1)化合物に転化し難いが、強酸を用い
た苛酷な条件を採用すると、一部、脱アセタール化反応
を生起させることは可能である。
しかしながら、形成された脱アセタール化物はトランス
ー2−アルケナール類に転化して、所望のシスー3−ア
ルケナール類を、事実上、取得できないことがわかつた
。意外なことに、本発明者等は、上記提案の式(a)化
合物に類縁の前記式(2)で表わされるシスー3−アル
ケナールエチレンアセタールを用い、これを酸触媒の存
在下に、直接、脱アセタール化反応せしめることにより
、トランスー体への不都合な転化を生ずることなしに、
高純度、高収率をもつて式(1)シスー3−アルケナー
ル類が、一挙に形成でき、従来提案におけるシスー3−
アルケナールジメチルアセタール形成工程を経る必要な
しに、工業的に有利に短縮された工程及び操作をもつて
、ノ式(1)化合物を高純度、高収率で取得できること
を発見した。
従つて、本発明の目的は、前記式(1)化合物を製造す
る新しい改善製法を提供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら夕びに利
点は、以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明によれば、前記式(1)シスー3−アルケナール
類は、前記式(2)シスー3−アルケナールエチレンア
セタールを、酸性触媒の存在下に、脱アセタール化反応
せしめることによつて高収率、高純度をもつて容易に得
ることができ、又、該式(2)化合物は、例えば、後記
式(3)で表わされる2一(1,3−ジオキソランー2
−イル)一エチリデントリフェニルホスホランを、有機
溶媒の存在5下、式(4)R−CHO〕ここで、Rは(
1)及び(2)についてのべたと同義〕のアルデヒドと
ウイツチヒ反応(WittigreactiOn)せし
めることにより、容易に得ることができる。
上記式(2)化合物形成反応の例を含めて、本発明O方
法を示すと、以下のように示すことができる。
上記式(3)の2−(1,3−ジオキソランー2−イル
)一エチリデントリフェニルホスホランは、例えば、2
−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソランのトリ
フェニルホスホニウム塩を、ウイツチヒ反応においてホ
スホニウム塩からホスホランを与えるような塩基、たと
えば、ブチルリチウム、t−ブトキシカリウム、水素化
ナトリウムなどの塩基と、無水反応系において接触せし
めることにより容易に得ることができる。この際用いる
上記2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン
のトリフェニルホスホニウム塩は、例えば、J.Org
.Chem.,?,1122頁〜1123頁(1969
)に公知の手法により、2−(2−ブロモエチル)一1
,3−ジオキソランをトリフェニルホスフィンと接触さ
せることにより得ることができる。本発明方法で用いる
式(2)シスー3−アルケナールエチレンアセタールは
、たとえば、上述のようにして得ることができる前記式
(3)の2−(1,3一ジオキソランー2−イル)一エ
チリデントリフェニルホスホランを前記(4)アルデヒ
ド類と、無水条件下に不活性有機溶媒中で接触せしめる
ウイツチヒ反応により容易に形成でき、斯くして形成で
きる式(2)シスー3−アルケナールエチレンアセター
ルは、酸触媒存在下の脱アセタール化反応により、不都
合はトランスー配置への異性化を伴うことなしに、容易
に式(1)シスー3−アルケナール類に転化することが
できる。上記ウイツチヒ反応は、例えば、不活性有機溶
媒中式(3)化合物を調製しておき、次いで式(4)化
合物を滴下接触せしめることにより容易に行うことがで
き、好収率、且つ好純度をもつて式(2)化合物を製造
することができる。反応は、例えば約−80℃〜約15
0℃の如き広い温度範囲で行うことができ、約−40℃
〜約+100℃程度の温度範囲を一層好ましく例示する
ことができる。滴下および反応時間は、反応温度等によ
つても適宜に変更でき、例えば、約1〜約印時間程度の
反応時間を例示す・ることができる。又、上記ウイツチ
ヒ反応に用いられる式(4)化合物は、式(3)化合物
の原料となる例えば2−(2−ブロモエチル)−1,3
−ジオキソラン等の2−(2−ハロゲノエチル)−1,
3ージオキソラン1モルに対して、例えば約0.5〜約
1モル程度の使用量が屡々採用される。上記反応に用い
る式(4)R−CHOアルデヒド類は、目的とする式(
1)化合物に所望のRを導入し得るアルデヒド類を適宜
に選択利用すればよい。
Rとしては、C1〜ClOアルキル基、C2〜ClOの
アル”ケニル基、及びC2〜ClOのアルキニル基より
成る群からえらばれた基が挙げられる。このような式(
4)アルデヒド類の具体例としては、例えば、アセトア
ルデヒド、プロパナール、プタナール、ペンタナール、
ヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナー
ル、デカナール、2−メチルプロパナール、シトラール
、シトロネラール、フルフラール、メチルフルフラール
の如きアルキル基;例えば、アクロレイン、クロトンア
ルデヒド、2−ペンテナール、2−ヘキセナール、2−
”ヘプテナール、2−オクテナール、3−ヘキセナール
、6−ノネナール、7−デセナールの如きアルケニル基
:例えば、プロピナール、2−ブチナール、2−ペンチ
ナール、2−ヘキシナールの如きアルキニル基;を例示
とすることができる。又、上記ウイツチヒ反応において
用いる不活性有機溶媒の具体例としては、例えば、メタ
ノール、エタノール、t−ブタノール、t−アミルアル
コール等のアルコール系溶媒;又例えばジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジメ
トキシエタン、ジグリム、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル系溶媒:又例えばヘキサン、ベンゼン
、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒:又ジメチル
ホルムアミド及びジメチルスルホキシド等を挙げること
ができる。これらの溶媒は、単独でも2種以上、併用し
てでも用いることができる。これらの溶媒の使用量には
特別な制約はないが、前記2−(2−ハロゲノエチル)
−1,3−ジオキソラントリフエニルホスホニウム塩に
対して約1〜約200重量倍程度、一層好ましくは約5
〜約5呼量倍程度の使用量を例示することができる。上
記ウイツチヒ反応の終了後、例えば、溶媒を回収後、適
当な溶媒にて反応生成物を抽出し、水洗し、乾燥後、濃
縮することにより、式(2)化合物を高収率、高純度で
得ることができる。
ひき続き式(2)化合物は酸触媒の存在下に、脱アセタ
ール化反応を行なつてもよいが、更に望むならば、式(
2)化合物は、例えば減圧蒸留等の手段によりさらに精
製して用いることも可能である。本発明方法によれば、
上述のようにして得ることのできる前記式(2)シスー
3−アルケナールエチレンアセタールを、酸触媒の存在
下に脱アセタール化反応することにより式(1)化合物
を、好収率、好純度で且つ不都合なシス配置の異性化を
伴うことなしに得ることができる。反応は、例えば、約
−80℃〜約+200℃の如き広い温度範囲で行うこと
ができ、約−10℃〜約80℃程度の温度範囲を一層好
ましく例示することができる。
反応時間は反応温度、使用する酸触媒等によつても適宜
変更でき、例えば、約1時間〜約5011寺間程度の反
応時間を例示することができる。上記脱アセタール化反
応に用いる酸触媒の具体例としては、例えば、硫酸、塩
酸、リン酸等の鉱酸類;例えば、ギ酸、酢酸、シユウ酸
、等の有機酸類;又、例えば、モノクロロ酢酸、トリク
ロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等のハロゲン有機酸;を挙
げることができる。これらの酸の使用量は例えば前記式
(2)化合物1モルに対し約0.0001〜約0.1モ
ル程度で充分であるが、酸触媒の種類によつてもその使
用量は適宜に変更できる。反応は水もしくは含水不活性
有機溶媒の存在下に好ましく実施でき、例えば水、又例
えば水と適当な有機溶媒、例えばアセトン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、メタノール等の水溶性溶媒を挙げるこ
とができる。
これらの溶媒の使用量には特別な制約はないが、前記式
(2)化合物に対して約1〜約20唾量倍程度、一層好
ましくは、約5〜約5鍾量倍程度の使用量を例示するこ
とがある。上記反応の終了後、例えば反応生成物を適当
な溶媒で抽出し、溶媒層を水洗し、中和後、乾燥し、濃
縮することにより、式(1)で表わされるシスー3一ア
ルケナール類を高収率、高純度で得ることができる。更
に望むならば、例えば減圧蒸留やカラムクロマト等の手
段により、さらに精製することができる。以下実施例に
より本発明の数態様について更に詳しく説明する。
参考例1 2−(2−クロロエチル)−1,3−ジオキソラン(M
w:136.5)エチレングリコール500g中にO〜
20キCにて塩化水素ガス170g(4.7モル)を導
入吸収させる。
氷冷下20〜25℃にてアクロレイン112g(2.0
モル)を1.時間で滴下する。滴下後1時間同温度で反
応を続ける。ヘキサン500mtにて2回抽出をおこな
い、ヘキサン抽出層は、重ソー水にて中和する。乾燥処
理後ヘキサンを回収し粗製165gを得る。減圧下蒸留
し68〜70℃/14wnHg留分136g(50%)
を得る。参考例2 2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソランMw
:181塩化水素ガス170gの替りに臭化水素ガス3
81g(4.7モル)を用い参考例1と同様の反応をお
こない2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラ
ン55〜58ロC/5=Hg留分246g(68%)を
得る。
参考例3 2−(2−ヨードエチル)−1,3−ジオキソランMw
:2282−(2−クロロエチル)−1,3−ジオキソ
ラン31g10.3モル)を2当量のヨウ化カリウム、
ジメチルホルムアミド31g1ベンゼン150gととも
に加熱還流を8時間行う。
終了後水150m1にて水洗後チオ硫酸水にて洗浄する
。中和水洗後ベンゼンを回収し、残渣を減圧下蒸留する
ことにより沸点67〜68℃/2Tn!FtHgを有す
る2−(2−ヨードエチル)−1,3−ジオキソラン4
9gを得る(72%)。実施例1 シスー3−ヘキセナール 2−(2−クロロエチル)−1,3−ジオキソラン27
g(0.2モル)、トリフェニルホスフィン52g(イ
).2モル)をテトラヒドロ7ラン200mLとともに
4満間還流し、2−(2−クロロエチル)−1,3−ジ
オキソランのトリフェニルホスホニウム塩を形成させる
次いでアルゴン雰囲気下に反応液を0℃に冷却し、同温
度にて1.5N−ブチルリチウムーヘキサン溶液130
mt(0.2モル)を滴下する。滴下後更に1紛間攪拌
を続ける。生成した赤色の2−(1,3−ジオキソラン
ー2−イル)−エチリデントリフェニルホスホランの溶
液に、0℃にてプロパナール5.8g(0.1モル)の
テトラヒドロフラン20m1の溶液を滴下する。終了後
エーテル200m11水50m1を加え油層を抽出分離
する。エーテル抽出層を水洗し、エーテルを回収する。
残液にヘキサン100mtを加えトリフエニルホスフイ
ンオキシドを析出させ、?過分離する。母液を濃縮しシ
スー3−ヘキセナールエチレンアセタールの粗製11.
0gを得る。減圧下に蒸留を行ない、52〜58℃/2
0wrmHg10.0(70%収率)留分のシスー3−
ヘキセナールエチレンアセタールを得た。得られたシス
ー3−ヘキセナールエチレンアセタール10g(0.0
7モル)を、テトラヒドロフラン10g15%塩酸水2
0m1とともに室温下4時間脱アセタール化反応を行う
。終了後油層をを分離、水一層をエーテル50mLで抽
出し、油層と合わせ、重ソー水にて中和洗浄する。乾燥
処理後エーテルを回収し、シスー3−ヘキセナール粗製
6.8gを得る減圧下蒸留し58〜60℃/50mHg
留分のシスー3−ヘキセナールを得た。尚得られたシス
ー3−ヘキセナールのシス比は96%であつた。
実施例2 シスー3−ノネナール 2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン36
g(0.2モル)、トリフェニルホスフィン104g(
イ).4モル)をシクロヘキサン200m1中2gi1
間還流する泥状の下層を分離し塩化メチレン−エーテル
溶媒にて結晶化させる。
析出したホスホニウム塩を淵過分離し、エーテルいて洗
浄する。減圧下乾燥を行ない62gホスホニウム塩を得
る(70%)Mp2Ol〜203ス。不活性ガス雰囲気
中に得られたホスホニウム塩44g(0.1モル)をテ
トラヒドロフラン中カリウムt−ブトキシ11g(0.
1モル)とともに6時間反応し赤色のホスホランを生成
させる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(2)、 ▲数式、化学式、表等があります▼(2)但し式中、R
    はC_1〜C_1_0のアルキル基、C_2〜C_1_
    0のアルケニル基及びC_2〜C_1_0のアルキニル
    基より成る群からえらばれた基を示す、で表わされるシ
    ス−3−アルケナールエチレンアセタールを、酸触媒の
    存在下に、脱アセタール化反応せしめることを特徴とす
    る下記式(1)▲数式、化学式、表等があります▼(1
    )但し式中、Rは上記したと同義である、 で表わされるシス−3−アルケナール類の製法。 2 該式(2)のシス−3−アルケナールエチレンアセ
    タールが、下記式(3)、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼(3)で表わされる2−(1,3−ジオキソラン
    −2−イル)−エチリデントリフエニルホスホランを、
    有機溶媒の存在下に、下記式(4)R・CHO(4) 但し式中、Rは上記したと同義である で表わされるアルデヒドとウイツチヒ反応せしめて形成
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製
    法。
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WO2010026855A1 (ja) 2008-09-05 2010-03-11 サントリーホールディングス株式会社 乳清タンパク質の含有量が低減された乳組成物及び乳入り飲料

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