JPS6045708B2 - 時計用外装部品の製造方法 - Google Patents
時計用外装部品の製造方法Info
- Publication number
- JPS6045708B2 JPS6045708B2 JP56199019A JP19901981A JPS6045708B2 JP S6045708 B2 JPS6045708 B2 JP S6045708B2 JP 56199019 A JP56199019 A JP 56199019A JP 19901981 A JP19901981 A JP 19901981A JP S6045708 B2 JPS6045708 B2 JP S6045708B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- watches
- stainless steel
- manufacturing
- exterior parts
- exterior
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、Ａ１。
０３とＴｉＯ。
の混合物を溶射し、黒色を現出せしめた時計用外装部品
に係わり、鏡面研磨により質感を出し、耐食性、装飾性
共にすぐれた外装部品を与えることを目的とする。一般
に、時計用外装部品とは、胴、ガラス縁、裏蓋、文字板
、針、バンド、りユーズ等を指す。
に係わり、鏡面研磨により質感を出し、耐食性、装飾性
共にすぐれた外装部品を与えることを目的とする。一般
に、時計用外装部品とは、胴、ガラス縁、裏蓋、文字板
、針、バンド、りユーズ等を指す。
最近、これら時計用外装部品は、色彩の多様化、デザイ
ンのバラエテイー化等、今までにはない新鮮さが要望さ
れている。しかし、これらの時計用外装部品の多くは金
属または合金であり、地色のままでは、ほととんどが白
色系て装飾性に乏しい。もつとも、一部、銅または金の
合金類は有色であり、地色のままで使われる場合もある
が、高価であることまたは地のままては耐蝕性が悪いこ
とから、多くは用いられていない。そこで、これら時計
用外装部品には表面処理が施される。表面処理としては
、従来、メッキ、塗装、着色等が主に用いられていた。
しかし、これらの表面処理では、金属特有の光沢性が失
なわれたたり、傷つきやすく耐久性に乏しい場台が多か
つた。本発明は、硬質て傷のつきにくい鏡面の黒色と従
来の金メッキ又はＴｉＮのイオンブレーティングによる
ツートンの外装部品を容易につくり出す法に関するもの
である。
ンのバラエテイー化等、今までにはない新鮮さが要望さ
れている。しかし、これらの時計用外装部品の多くは金
属または合金であり、地色のままでは、ほととんどが白
色系て装飾性に乏しい。もつとも、一部、銅または金の
合金類は有色であり、地色のままで使われる場合もある
が、高価であることまたは地のままては耐蝕性が悪いこ
とから、多くは用いられていない。そこで、これら時計
用外装部品には表面処理が施される。表面処理としては
、従来、メッキ、塗装、着色等が主に用いられていた。
しかし、これらの表面処理では、金属特有の光沢性が失
なわれたたり、傷つきやすく耐久性に乏しい場台が多か
つた。本発明は、硬質て傷のつきにくい鏡面の黒色と従
来の金メッキ又はＴｉＮのイオンブレーティングによる
ツートンの外装部品を容易につくり出す法に関するもの
である。
本発明による時計用外装部品は、つぎのようにて得られ
る。
る。
まず時計用外装部品、たとえばケースの原型をプレス加
工及び荒研磨によりつくる。そこに、溶射の密度を上げ
るためにホーニング処理を行う。このケースの溶射処理
を行いたくな部分にシリコンゴム等でマスキングを行う
。そうした上で、黒色溶射材（Ａ１。へ＋Ｔ１Ｏ。）を
Ｏ、ｌｍｔ以上プラズマアーク法、あるいは爆発溶射法
等によりコーティングを行う。その後、溶射面をダイヤ
モンドホィールで研磨し、鏡面を出す。その後、ステン
レス鋼の地肌の出ている部分を仕上げ研磨し、ステンレ
ス鋼上に湿式金メッキを１〜５μ施すかあるいは、イオ
ンブレーティング法により、ＴｉＮのコーティングを０
．２〜１．５μ程度施す。湿式良金メッキは、Ａｕ−Ａ
ｇ系、Ａｕ−Ｎｉ−Ｉｎ系、Ａｕ−Ｎｉ系等である。又
、イオンブレーティングは、多陰極法ホローカソード法
、活性化反応性蒸着法のいずれを用いてもよい。上記の
加工方法において、用いる溶射材料は、門深みのある質
感の高い黒色を得るためにＡ１２ＯａとＴｉＯ。
工及び荒研磨によりつくる。そこに、溶射の密度を上げ
るためにホーニング処理を行う。このケースの溶射処理
を行いたくな部分にシリコンゴム等でマスキングを行う
。そうした上で、黒色溶射材（Ａ１。へ＋Ｔ１Ｏ。）を
Ｏ、ｌｍｔ以上プラズマアーク法、あるいは爆発溶射法
等によりコーティングを行う。その後、溶射面をダイヤ
モンドホィールで研磨し、鏡面を出す。その後、ステン
レス鋼の地肌の出ている部分を仕上げ研磨し、ステンレ
ス鋼上に湿式金メッキを１〜５μ施すかあるいは、イオ
ンブレーティング法により、ＴｉＮのコーティングを０
．２〜１．５μ程度施す。湿式良金メッキは、Ａｕ−Ａ
ｇ系、Ａｕ−Ｎｉ−Ｉｎ系、Ａｕ−Ｎｉ系等である。又
、イオンブレーティングは、多陰極法ホローカソード法
、活性化反応性蒸着法のいずれを用いてもよい。上記の
加工方法において、用いる溶射材料は、門深みのある質
感の高い黒色を得るためにＡ１２ＯａとＴｉＯ。
の混合物とし、その混合比率を５：５〜７：３（重量比
）とする。この範囲から組成がずれると、色調がくすん
だ感じとなり、実用には不向きである。最適条件はＡｌ
２Ｏ３：ＴｉＯ２＝６：４である。この成分でビッカー
ス硬さ９００〜９５０となり、長期の実用的な使用によ
つても、まつたく傷がつかない、一方溶射の厚みを０．
１Ｔｆ＄Ｌ以上としたのは、これ以下の厚みでは、研磨
の際に素地の露出する恐れがあり、又、溶射面のピンホ
ールが素地まで貫通して部分的な孔食につながる恐れが
ある。又、素地がステンレス鋼であるために、コンクリ
ート上などの硬い個所に落した場合、溶射層が薄すぎる
と、へこみ傷になりやすいため、最低０．１ＴＴ＄Ｌ以
上必要てある。しかし、あまり厚くて１順以上もあると
密着不良になりやすく、又溶射コストが高くなるため、
外装部品としては、不適である。本発明に用いるステン
レス鋼は、溶射時に溶融状態の酸化物が付着して凝固す
るため、その界面において鋭敏化反応を生じやすく、耐
食性劣化の原因となりやすい。
）とする。この範囲から組成がずれると、色調がくすん
だ感じとなり、実用には不向きである。最適条件はＡｌ
２Ｏ３：ＴｉＯ２＝６：４である。この成分でビッカー
ス硬さ９００〜９５０となり、長期の実用的な使用によ
つても、まつたく傷がつかない、一方溶射の厚みを０．
１Ｔｆ＄Ｌ以上としたのは、これ以下の厚みでは、研磨
の際に素地の露出する恐れがあり、又、溶射面のピンホ
ールが素地まで貫通して部分的な孔食につながる恐れが
ある。又、素地がステンレス鋼であるために、コンクリ
ート上などの硬い個所に落した場合、溶射層が薄すぎる
と、へこみ傷になりやすいため、最低０．１ＴＴ＄Ｌ以
上必要てある。しかし、あまり厚くて１順以上もあると
密着不良になりやすく、又溶射コストが高くなるため、
外装部品としては、不適である。本発明に用いるステン
レス鋼は、溶射時に溶融状態の酸化物が付着して凝固す
るため、その界面において鋭敏化反応を生じやすく、耐
食性劣化の原因となりやすい。
そのため、本発明においては通常の溶射加工において鋭
敏化しない０．０３％以下の炭素を含む低炭素のオース
テナイト系ステンレス鋼を用いることより外装部品とし
て充分に実用に耐えうる耐食性を保つとができた。以下
に実施例を述べる。実施例１ ＳＵＳ３１６Ｌ．材で製造したバンドの上面の外周部を
金属板でマスキングを行い、その中心部分にＡｌ２Ｏ３
とＴｉＯ２の比率が７：３の割合の材料を０．３顛の厚
みにプラズマ溶射を行つた。
敏化しない０．０３％以下の炭素を含む低炭素のオース
テナイト系ステンレス鋼を用いることより外装部品とし
て充分に実用に耐えうる耐食性を保つとができた。以下
に実施例を述べる。実施例１ ＳＵＳ３１６Ｌ．材で製造したバンドの上面の外周部を
金属板でマスキングを行い、その中心部分にＡｌ２Ｏ３
とＴｉＯ２の比率が７：３の割合の材料を０．３顛の厚
みにプラズマ溶射を行つた。
これをダイヤモンドホィールで、荒、中、仕上げと加工
を行い０．１５７７０７！の取り代で鏡面状態にした。
マスキングにより溶射の施していないステンレス鋼の部
分に、３μのＡｕ−Ｎｉ−１ｎメッキを２〜５ｐｍ施し
、たところ、黒と金メッキの組み合せの、従来にない外
観のバンドをつくることができた。実施例２ ＳＵＳ３０４の低カーボン相当材で製造した時計用側に
おいて上面部のみ、Ａｌ２Ｏ３：ＴｉＯ２＝５：５の溶
射を０．２順行い、ラッピング加工で鏡面にした。
を行い０．１５７７０７！の取り代で鏡面状態にした。
マスキングにより溶射の施していないステンレス鋼の部
分に、３μのＡｕ−Ｎｉ−１ｎメッキを２〜５ｐｍ施し
、たところ、黒と金メッキの組み合せの、従来にない外
観のバンドをつくることができた。実施例２ ＳＵＳ３０４の低カーボン相当材で製造した時計用側に
おいて上面部のみ、Ａｌ２Ｏ３：ＴｉＯ２＝５：５の溶
射を０．２順行い、ラッピング加工で鏡面にした。
その後、全体にＴｉＮのイオンブレーティング処理を０
．５〜１μｍ施した。この際イオンブレーティングは、
溶射部分にも、被膜を形成するため、溶射膜上を軽くラ
ッピング加工を行う。
．５〜１μｍ施した。この際イオンブレーティングは、
溶射部分にも、被膜を形成するため、溶射膜上を軽くラ
ッピング加工を行う。
Claims (1)
- １ Ａｌ＿２Ｏ＿３とＴｉＯ＿２の割合が、５：５〜７
：３（重量比）である溶射材料を、低炭素オーステナイ
ト系ステンレス上に、０．１〜１ｍｍの厚みに溶射した
後、ラッピング加工を施して鏡面状態にし、残りのステ
ンレス鋼部に金メッキ又はＴｉＮコーティングをするこ
のを特徴とする時計用外装部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56199019A JPS6045708B2 (ja) | 1981-12-10 | 1981-12-10 | 時計用外装部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56199019A JPS6045708B2 (ja) | 1981-12-10 | 1981-12-10 | 時計用外装部品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58100682A JPS58100682A (ja) | 1983-06-15 |
| JPS6045708B2 true JPS6045708B2 (ja) | 1985-10-11 |
Family
ID=16400764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56199019A Expired JPS6045708B2 (ja) | 1981-12-10 | 1981-12-10 | 時計用外装部品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6045708B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110205585A (zh) * | 2019-06-04 | 2019-09-06 | 天通（嘉兴）新材料有限公司 | 一种镜筒一体黑镀膜及其制作工艺 |
-
1981
- 1981-12-10 JP JP56199019A patent/JPS6045708B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110205585A (zh) * | 2019-06-04 | 2019-09-06 | 天通（嘉兴）新材料有限公司 | 一种镜筒一体黑镀膜及其制作工艺 |
| CN110205585B (zh) * | 2019-06-04 | 2021-11-30 | 天通（嘉兴）新材料有限公司 | 一种镜筒一体黑镀膜及其制作工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58100682A (ja) | 1983-06-15 |
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