JPS6045055B2 - 硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法Info
- Publication number
- JPS6045055B2 JPS6045055B2 JP53087469A JP8746978A JPS6045055B2 JP S6045055 B2 JPS6045055 B2 JP S6045055B2 JP 53087469 A JP53087469 A JP 53087469A JP 8746978 A JP8746978 A JP 8746978A JP S6045055 B2 JPS6045055 B2 JP S6045055B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- pressure
- thermoplastic resin
- water vapor
- steam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体の製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
熱可塑性樹脂発泡体の製造方法は、一般に熱可塑性樹
脂の発泡性粒子を所望の形状の型窩を持つた型内に入れ
型内に120゜C前後の水蒸気を導入して型内の圧力を
0.5〜1.2に9/clt−Gに保ち樹脂を発泡させ
ることによつて製造されている。
脂の発泡性粒子を所望の形状の型窩を持つた型内に入れ
型内に120゜C前後の水蒸気を導入して型内の圧力を
0.5〜1.2に9/clt−Gに保ち樹脂を発泡させ
ることによつて製造されている。
なお、この様な発泡体の製造用金型としては、従来から
型窩の周りに水蒸気室を設けた2重壁構造のものが使
用されている。この結果製造された発泡成形体は、表面
と内部で発泡倍率の差がほとんどなく密度の均一な発泡
体が得られる。 ところが、熱可塑性樹脂発泡体を、浮
子、容器等に使用する場合には、表面が外力をよつて損
傷を受けないように表面を硬くする必要がある。
型窩の周りに水蒸気室を設けた2重壁構造のものが使
用されている。この結果製造された発泡成形体は、表面
と内部で発泡倍率の差がほとんどなく密度の均一な発泡
体が得られる。 ところが、熱可塑性樹脂発泡体を、浮
子、容器等に使用する場合には、表面が外力をよつて損
傷を受けないように表面を硬くする必要がある。
又、表面になめらかな表皮を有する発泡体は表面からに
吸水率が従来のそれに比べて小さいという特性を有して
いる。従来、表面に硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡
体を製造する方法としては、特開昭48−2806代特
開昭52−47866に示されてい るごとく、まず第
一段階として0.5〜1.2に9/d ・Gの水蒸気圧
力で通常の成形を行なつた後、第二段階として高温高圧
の水蒸気又は電熱器等で加熱された過熱水蒸気を型内に
導任する方法が採用されている。しカルながら、これら
の方法では、通常の発泡成形の後に表皮を形成するため
の加熱工程及びそのための装置を必要とする。その結果
、J成形機コスト・ユーテイリテイーコストが高くつく
欠点がある。又、高温高圧の蒸気を使用した場合は金型
強度、成形機強度に従来にない過大なものが要求される
という欠点がある。 本発明は上記の様な欠点を解消し
たもので、簡;単に熱可塑性樹脂発泡体に表皮を形成を
する方法であり、しかも硬い滑らかな表面をもつた発泡
成形体を工業的に有利に製造し得る方法を提供するもの
である。
吸水率が従来のそれに比べて小さいという特性を有して
いる。従来、表面に硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡
体を製造する方法としては、特開昭48−2806代特
開昭52−47866に示されてい るごとく、まず第
一段階として0.5〜1.2に9/d ・Gの水蒸気圧
力で通常の成形を行なつた後、第二段階として高温高圧
の水蒸気又は電熱器等で加熱された過熱水蒸気を型内に
導任する方法が採用されている。しカルながら、これら
の方法では、通常の発泡成形の後に表皮を形成するため
の加熱工程及びそのための装置を必要とする。その結果
、J成形機コスト・ユーテイリテイーコストが高くつく
欠点がある。又、高温高圧の蒸気を使用した場合は金型
強度、成形機強度に従来にない過大なものが要求される
という欠点がある。 本発明は上記の様な欠点を解消し
たもので、簡;単に熱可塑性樹脂発泡体に表皮を形成を
する方法であり、しかも硬い滑らかな表面をもつた発泡
成形体を工業的に有利に製造し得る方法を提供するもの
である。
即ち、本発明は、所望の形状の型高をもつ型内に熱可塑
性樹脂発泡体粒子を入れ、型窩内に水蒸気を導入して発
泡成形体を得る方法において、型内における水蒸気圧を
1.5〜3.0kg/C7i(ゲージ圧)の内の一つの
圧力に維持した状態下に水蒸気を1〜2旬秒間導入した
後、水蒸気弁を閉じて水蒸気の導入を止め、保持し、次
いて排気弁を開いて水冷することを特徴とする硬い表皮
を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法を内容とする。
本発明の方法では、所望の形状の形窩の外側に水蒸気室
を備えた2重壁構造の型内に、熱可塑性樹脂発泡体粒子
を充填後、ただちに水蒸気を水蒸気室を通して型内へ導
入する。
性樹脂発泡体粒子を入れ、型窩内に水蒸気を導入して発
泡成形体を得る方法において、型内における水蒸気圧を
1.5〜3.0kg/C7i(ゲージ圧)の内の一つの
圧力に維持した状態下に水蒸気を1〜2旬秒間導入した
後、水蒸気弁を閉じて水蒸気の導入を止め、保持し、次
いて排気弁を開いて水冷することを特徴とする硬い表皮
を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法を内容とする。
本発明の方法では、所望の形状の形窩の外側に水蒸気室
を備えた2重壁構造の型内に、熱可塑性樹脂発泡体粒子
を充填後、ただちに水蒸気を水蒸気室を通して型内へ導
入する。
該水蒸気は、保持圧とほぼ同じ1.5〜3.0k9/d
(ゲージ圧)のものを用いる。水蒸気の型内圧力を1.
5〜3.0k9/Clt(ゲージ圧)に1〜2旬秒間、
好ましくは1.5〜3.0k9/d(ゲージ圧)に10
〜24囲2間、さらに好ましくは2.5〜2.5kg/
CIL(ゲージ圧)に30〜180秒間保持する。水蒸
気圧が1.5k9/d(ゲージ圧)未満、保持時間が1
秒未満のような低圧、短時間の保持では硬い表皮が形成
され難くなる。また3.0k9/cイをこえ、保持時間
が240秒間をこえる高圧、長時間の保持では熔融した
樹脂が蒸気スリット中に噛み込んで了い、成形物の離型
が不良とな,る。その後、水蒸気の導入を止めその状態
を保持し、次いで水冷を行なう。保持の時間は発泡成形
体の厚みにより変わるが、例えば、厚さ25Tf0nの
場合、1〜4分間、蒸気の出口を閉じたまま放置するこ
とにより、放冷する。その後、蒸気出口を開!き、冷却
水を通して型を冷却した後、型を開いて発泡成形体を取
り出す。本発明て使用する金型の型窩面に有する蒸気孔
は、成形中に溶融した樹脂がこびりつかない構造のもの
が望ましい。
(ゲージ圧)のものを用いる。水蒸気の型内圧力を1.
5〜3.0k9/Clt(ゲージ圧)に1〜2旬秒間、
好ましくは1.5〜3.0k9/d(ゲージ圧)に10
〜24囲2間、さらに好ましくは2.5〜2.5kg/
CIL(ゲージ圧)に30〜180秒間保持する。水蒸
気圧が1.5k9/d(ゲージ圧)未満、保持時間が1
秒未満のような低圧、短時間の保持では硬い表皮が形成
され難くなる。また3.0k9/cイをこえ、保持時間
が240秒間をこえる高圧、長時間の保持では熔融した
樹脂が蒸気スリット中に噛み込んで了い、成形物の離型
が不良とな,る。その後、水蒸気の導入を止めその状態
を保持し、次いで水冷を行なう。保持の時間は発泡成形
体の厚みにより変わるが、例えば、厚さ25Tf0nの
場合、1〜4分間、蒸気の出口を閉じたまま放置するこ
とにより、放冷する。その後、蒸気出口を開!き、冷却
水を通して型を冷却した後、型を開いて発泡成形体を取
り出す。本発明て使用する金型の型窩面に有する蒸気孔
は、成形中に溶融した樹脂がこびりつかない構造のもの
が望ましい。
3なお、本発明で使用す
る熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン及びスチレンの
共重合体のようなスチレン系樹脂が好適である。上記の
ように、本発明の方法で得られた発泡体は硬い表皮を有
するので、表面が損傷し難く従来4の同密度の叛泡体に
比べて表面からの吸水率が1/2以下である利点を有し
ている。
る熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン及びスチレンの
共重合体のようなスチレン系樹脂が好適である。上記の
ように、本発明の方法で得られた発泡体は硬い表皮を有
するので、表面が損傷し難く従来4の同密度の叛泡体に
比べて表面からの吸水率が1/2以下である利点を有し
ている。
この間の事情は第1図〜第3図のグラフに示す通りであ
る。第1図〜第3図は、本発明の成形条件の範囲内であ
る熔融蒸気圧2.0〜2.5kg/CTl(ゲージ圧)
における熔融時間とスキン層の厚み、表面硬度および吸
水量の変化を発泡倍率毎にプロットしたものである。次
に、実施を記載する。
る。第1図〜第3図は、本発明の成形条件の範囲内であ
る熔融蒸気圧2.0〜2.5kg/CTl(ゲージ圧)
における熔融時間とスキン層の厚み、表面硬度および吸
水量の変化を発泡倍率毎にプロットしたものである。次
に、実施を記載する。
実施例
j 発泡倍率1皓に予備発泡させたポリスチレンの発泡
粒子を必要な形窩を備えた型内に入れ、型を完全に閉鎖
した後、圧力2.3k9/Cd−Gの水蒸気を蒸気室を
通して型窩内へ導入して型窩内の水蒸気の圧力を2.2
k9/Clt−Gに15@保持した。
粒子を必要な形窩を備えた型内に入れ、型を完全に閉鎖
した後、圧力2.3k9/Cd−Gの水蒸気を蒸気室を
通して型窩内へ導入して型窩内の水蒸気の圧力を2.2
k9/Clt−Gに15@保持した。
なお、型窩内の水蒸気圧力が2.2kg/Cd・Gに上
昇するには、水蒸気の導入を開始してから5[株]前後
かかつた。その後の蒸気の導入を止め、蒸気の出口(ド
レイン弁)を閉じたまま約4[株]放令し、その後蒸気
出口を開き、冷却水を180秒通して型を冷却した後、
型を開いて発泡成形体を取り出した。成形体の発泡倍率
を測定した所、表面から厚さ1T!Rm程の所では、発
泡倍率が約2倍であり、中央部では約托倍であつた。又
、表皮のある成形体の表面は硬く滑らかで形窩通りの形
状を備えたものであり、表皮のある表面からの吸水率は
、同じ発泡倍率で通常成形したものの吸水率に比べて1
12であつた。比較例 型内における水蒸気圧を、11.3k9/Clt(ゲー
ジ圧)、23.3kg/c遭(ゲージ圧)とする外は実
施例と同じ条件で発泡、成形したところ、1の場合は、
成形体の表面硬化が不良であり、かつ収縮の発生がみら
れた。
昇するには、水蒸気の導入を開始してから5[株]前後
かかつた。その後の蒸気の導入を止め、蒸気の出口(ド
レイン弁)を閉じたまま約4[株]放令し、その後蒸気
出口を開き、冷却水を180秒通して型を冷却した後、
型を開いて発泡成形体を取り出した。成形体の発泡倍率
を測定した所、表面から厚さ1T!Rm程の所では、発
泡倍率が約2倍であり、中央部では約托倍であつた。又
、表皮のある成形体の表面は硬く滑らかで形窩通りの形
状を備えたものであり、表皮のある表面からの吸水率は
、同じ発泡倍率で通常成形したものの吸水率に比べて1
12であつた。比較例 型内における水蒸気圧を、11.3k9/Clt(ゲー
ジ圧)、23.3kg/c遭(ゲージ圧)とする外は実
施例と同じ条件で発泡、成形したところ、1の場合は、
成形体の表面硬化が不良であり、かつ収縮の発生がみら
れた。
また2の場合は、成形中に溶融した樹脂が蒸気スリット
中に噛み込んだため成形体の離型が困難であつた。
中に噛み込んだため成形体の離型が困難であつた。
第1図は熔融蒸気圧2.0〜2.5kg/d・Gにおけ
る熔融時間とスキン層の厚み、第2図は同表面硬度、第
3図は同吸水量(JIS−A−9511による)の変化
を、夫々、発泡倍率毎にプロットしたものである。
る熔融時間とスキン層の厚み、第2図は同表面硬度、第
3図は同吸水量(JIS−A−9511による)の変化
を、夫々、発泡倍率毎にプロットしたものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 所望の形状の型窩をもつ型内に熱可塑性樹脂発泡性
粒子を入れ、型窩内に水蒸気を導入して発泡成形体を得
る方法において、型内における水蒸気圧を1.5〜3.
0kg/cm^2(ゲージ圧)の内の一つの圧力に維持
した状態下に水蒸気を1〜240秒間導入した後、水蒸
気弁を閉じて水蒸気の導入を止め、保持し、次いで排気
弁を開いて水冷することを特徴とする硬い表皮を有する
熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 2 型内における水蒸気圧を1.5〜3.0kg/cm
^2(ゲージ圧)の内の一定圧に維持した状態下に水蒸
気を1〜240秒間導入する特許請求の範囲第1項記載
の製造方法。 3 型内における水蒸気圧を2.0〜2.5kg/cm
^2(ゲージ圧)の内の一定圧に維持した状態下に水蒸
気を30〜180秒間導入する特許請求の範囲第1項記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53087469A JPS6045055B2 (ja) | 1978-07-17 | 1978-07-17 | 硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53087469A JPS6045055B2 (ja) | 1978-07-17 | 1978-07-17 | 硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5514276A JPS5514276A (en) | 1980-01-31 |
JPS6045055B2 true JPS6045055B2 (ja) | 1985-10-07 |
Family
ID=13915755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53087469A Expired JPS6045055B2 (ja) | 1978-07-17 | 1978-07-17 | 硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045055B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58213028A (ja) * | 1982-06-04 | 1983-12-10 | Japan Styrene Paper Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂型内発泡成型体 |
JPS591923U (ja) * | 1982-06-28 | 1984-01-07 | 株式会社小松製作所 | トラニオン軸受け |
-
1978
- 1978-07-17 JP JP53087469A patent/JPS6045055B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5514276A (en) | 1980-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3264381A (en) | Method of manufacturing low density products of molded synthetic resin | |
US3984511A (en) | Method of rotational molding | |
JPH0313057B2 (ja) | ||
US3855377A (en) | Method for improving internal foam fusion of molded styrene polymer foam billets | |
JPS6045055B2 (ja) | 硬い表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 | |
JPS6052929B2 (ja) | 発泡ポリスチレンシ−トの製造方法 | |
JPS6127175B2 (ja) | ||
JPS5928169B2 (ja) | 発泡成形方法 | |
JPH11509490A (ja) | 成形品 | |
JPS55118837A (en) | Manufacture of polystyrene beed foam molded article having outer layer | |
US4083665A (en) | Apparatus for manufacturing a foamed article formed or pre-expanded polystyrene | |
JP3859330B2 (ja) | 高密度のスキン層を持つ成形体の製造方法 | |
US3590105A (en) | Method of manufacture of a foamed polystyrene body | |
JP2835965B2 (ja) | 樹脂成形品の製造方法 | |
JPS5849384B2 (ja) | エチレン系樹脂発泡成形品の製造方法 | |
JP3865937B2 (ja) | 発泡成形体の成形方法 | |
JPS6114934B2 (ja) | ||
CN111633901A (zh) | 一种发泡制品的快速成型工艺 | |
JP2000127193A (ja) | 表皮付きポリスチレン発泡体の製造方法 | |
JPS581657B2 (ja) | ハツポウセイケイニオケル カネツホウホウ | |
JPS5932300B2 (ja) | 型物発泡体の製造方法 | |
JPS6114935B2 (ja) | ||
JPS6151535B2 (ja) | ||
JPS62187018A (ja) | 発泡成形体の製造方法 | |
JPS63135436A (ja) | 予備発泡スチレン系樹脂粒子の製造方法 |