JPS6044580B2 - 保存庫の温度制御方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は血液等の保存庫の温度制御方式に関する。

一般に保存庫の温度制御方式は第１図に示す如く、保
存庫内の温度を温度検知器１て検知し、制御装置２は検
知された温度を表示装置３に表示し、更に庫内温度が所
定の温度になつたとき冷却あるいは加熱装置４を制御し
て庫内温度を調整すると共に警報装置５に依り警報を発
していた。

しかし斯る方式に於いては温度検知器１あるいは制御装
置２が何らかの原因て故障した場合温度制御が不能とな
り、その時庫内温度が所定温度範囲外になつていた時間
即ち警報の出されていた時間がわからない欠点を有して
いた。 本発明は上述した欠点に鑑みて為されたもので
あり、従来の欠点を完全に除去した保存庫の温度制御方
式を提供するものである。

以下図面を参照して本発明を詳述すると第２図におい
て６、７はそれぞれ保存庫内に設置される第１及び第２
の温度検知器、８、９はそれぞれ第１及び第２の温度検
知器６、７の出力が印加される第１及び第２の制御装置
、１０は温度表示装置、１１は冷却装置、１２は警報装
置、１３は警報記録装置であり、本実施例は血液保存庫
の場合を示す。

第１の制御装置８は第１の温度検知器６て検知した庫
内温度を表示装置１０に依りデジタルあるいはアナログ
表示すると共に、任意の温度に設定された設定温度を外
れると冷却装置１１を動作させ更に警報装置１２に依り
警報を発することに依つて庫内の温度を制御するもので
ある。

本発明の最も特徴とするところは、前述した第１の温
度検知器６及び第１の制御装置８の他に、第２の温度検
知器７及び第２の制御装置９を設け、更に第２の制御装
置９に警報記録装置１３を設けることにある。

例えば血液を保存する場合その保存温度な日本では４０
Ｃ〜６０Ｃの範囲に規定されているが、各国の規定を参
照すると最低は３℃から最高は７℃となつている。従つ
て第２の制御装置９の制御温度範囲を３℃〜７０Ｃと固
定し、第１の制御装置８の制御温度範囲３℃〜７℃の範
囲内で任意に設定できる様にし、例えば、４℃〜６℃に
設定すれば、通常は第１の制御装置８に依り冷却装置１
１及び警報装置１２を制御して設定された４℃〜６℃の
温度範囲に庫内の温度を保つが、何らかの原因に依り、
庫内温度が国際的な範囲３℃〜７℃の外になつた場合、
第２の温度検知器７及び第２の制御装置９の働きに依り
、冷却装置１１が制御され、警報装置１２に依り警報が
為される一方、警報が為されていた時間は警報記録装置
１３に依つて記録される。従つて第１の温度検知器６あ
るいは第１の制御装置８に異常があつても警報が為され
ていた時間を検討することに依り、庫内の血液が使用で
きるか否かが判断できるのである。尚、上述に例におい
ては、第１の制御装置８の設定温度に、４℃〜６℃、即
ち、５℃±１℃というように幅を持たせたが、幅を持た
せず５℃としても良い。

そして、この場合は、警報装置１２を第２の制御装置９
によつてのみ駆動するようにすれば良い。上述の如く本
発明に依れば血液等の重要なものの保存庫の温度制御系
統を２系統設けることに依り温度制御が確実になり、２
次的安全対策として最適なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を説明する為のブロック図、第２図は本
発明の実施例を示すブロック図である。 ６・・・・・・第１の温度検知器、８・・・・・・第１
の制御装置、１０・・・・・・温度表示装置、１１・・
・・・・冷却装置、１２・・・・・警報装置、７・・・
・・・第２の温度検知器、９・・・・・・第２の制御装
置、１３・・・・・・警報記録装置である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 庫内温度を検知する第１の温度検知器と、保存庫を
   冷却あるいは加熱する冷却あるいは加熱装置と、前記第
   １の温度検知器で検知される温度を設定温度に保つよう
   に、前記冷却あるいは加熱装置を制御する第１の制御装
   置とを備えた保存庫の温度制御方式において、庫内温度
   を検知する第２の温度検知器と、該第２の庫内温度で検
   知される温度が、前記設定温度を含む所定の温度範囲を
   越えたとき、前記冷却あるいは加熱装置を駆動し、且つ
   、警報装置を駆動する第２の制御装置とを設けると共に
   、前記警報装置により警報が行なわれた時間を、警報記
   録装置で記録することを特徴とする保存庫の温度制御方
   式。