JPS6043819B2 - 自硬性鋳型の製造方法 - Google Patents
自硬性鋳型の製造方法Info
- Publication number
- JPS6043819B2 JPS6043819B2 JP3923880A JP3923880A JPS6043819B2 JP S6043819 B2 JPS6043819 B2 JP S6043819B2 JP 3923880 A JP3923880 A JP 3923880A JP 3923880 A JP3923880 A JP 3923880A JP S6043819 B2 JPS6043819 B2 JP S6043819B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- mold
- glyoxal
- acid
- aqueous solution
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は白砂性鋳型の製造方法に関するものであり、
更に詳しくは鋳砂にセメント、グリオキサール水溶液及
びヒドロキシジカルボン酸を加えて混練し、成型するこ
とを特徴とする白砂性鋳型の製造方法に係るものである
。
更に詳しくは鋳砂にセメント、グリオキサール水溶液及
びヒドロキシジカルボン酸を加えて混練し、成型するこ
とを特徴とする白砂性鋳型の製造方法に係るものである
。
従来から無機白硬性鋳型粘結剤の一つとしてセメント
が広く用いられてきた。
が広く用いられてきた。
このセメント鋳型は安価で有害ガスの発生もほとんどな
く、作業性良好で、鋳型性質が安定しているなどの長所
をもつ反面、硬化が遅く作業効率が悪い、注湯後の砂の
崩壊性がよくない、回収砂の再生効率が有機系粘結剤に
比べて低いなどの欠点の他、比較的多量のセメントを用
いるため通気度の低下や水分の増加による「きらい」の
発生などが懸念されている。 そこで、本発明者らはセ
メントとグリオキサール水溶液を特定の比率で組合せた
粘結剤が常温で迅速に硬化し、しかも、従来のセメント
系に比べて、少量で高い抗圧力が得られ、種々の鋳砂に
幅広く適用できることを見出し、先に提案した。
く、作業性良好で、鋳型性質が安定しているなどの長所
をもつ反面、硬化が遅く作業効率が悪い、注湯後の砂の
崩壊性がよくない、回収砂の再生効率が有機系粘結剤に
比べて低いなどの欠点の他、比較的多量のセメントを用
いるため通気度の低下や水分の増加による「きらい」の
発生などが懸念されている。 そこで、本発明者らはセ
メントとグリオキサール水溶液を特定の比率で組合せた
粘結剤が常温で迅速に硬化し、しかも、従来のセメント
系に比べて、少量で高い抗圧力が得られ、種々の鋳砂に
幅広く適用できることを見出し、先に提案した。
ところが、このセメント、グリオキサール水溶液系 は
硬化が速いため再任時間にかなり制約を受けることが難
点であつた。 これまで、セメント系粘結剤の再任時間
調節にはセメントの種類をかえる、水分の添加量を調節
する、酸性物質を添加するなどの技術が知られており、
これらの方法をセメント、グリオキサール系に適用する
と確かに硬化速度を低下させることはできるが、鋳型の
抗圧力(24hr)も低下の傾向を示す。
硬化が速いため再任時間にかなり制約を受けることが難
点であつた。 これまで、セメント系粘結剤の再任時間
調節にはセメントの種類をかえる、水分の添加量を調節
する、酸性物質を添加するなどの技術が知られており、
これらの方法をセメント、グリオキサール系に適用する
と確かに硬化速度を低下させることはできるが、鋳型の
抗圧力(24hr)も低下の傾向を示す。
J そこで、本発明者らはセメント、グリオキサール系
の長所を活カルつつ、再任時間を延長し、しかも鋳型の
抗圧力(24hr)を低減させない方法を提供すること
を目的に鋭意研究を重ねた結果、このセメント、グリオ
キサール系にN、N’−ジメチロール尿素を共存させる
と目的を達成し得ることを見出し、先に提案した。
の長所を活カルつつ、再任時間を延長し、しかも鋳型の
抗圧力(24hr)を低減させない方法を提供すること
を目的に鋭意研究を重ねた結果、このセメント、グリオ
キサール系にN、N’−ジメチロール尿素を共存させる
と目的を達成し得ることを見出し、先に提案した。
しかし、N、N′−ジメチロール尿素は、適当な溶媒が
少なく、通常は粉体で加えるため、量が多くなり均一分
散が困難なため、再現性に難点があることが判明した。
そこで、更に検討を重ねた結果、セメント、グリオキサ
ール水溶液の系にヒドロキシジカルボン酸、例えば酒石
酸、リンゴ酸などを単独又は2種以上組合せて共存させ
ることにより、再任時間の延長と高い抗圧力を保持し、
注湯後の崩壊性良好な鋳型を作製することができること
を見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は鋳砂に
セメント、グリオキサール水溶液及びヒドロキシジカル
ボン酸を加えて混練し、成型することを特徴とする自硬
性鋳型の製造方法に関するものである。
少なく、通常は粉体で加えるため、量が多くなり均一分
散が困難なため、再現性に難点があることが判明した。
そこで、更に検討を重ねた結果、セメント、グリオキサ
ール水溶液の系にヒドロキシジカルボン酸、例えば酒石
酸、リンゴ酸などを単独又は2種以上組合せて共存させ
ることにより、再任時間の延長と高い抗圧力を保持し、
注湯後の崩壊性良好な鋳型を作製することができること
を見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は鋳砂に
セメント、グリオキサール水溶液及びヒドロキシジカル
ボン酸を加えて混練し、成型することを特徴とする自硬
性鋳型の製造方法に関するものである。
本発明において使用されるセメント、グリオキサール水
溶液、ヒドロキシジカルボン酸の使用量は鋳砂1凹重量
部に対して、セメント0.5〜2鍾量部、グリオキサー
ル(40%水溶液として)0.5〜15重量部、ヒドロ
キシジカルボン酸0.05〜2.0重量部程度が好まし
い。
溶液、ヒドロキシジカルボン酸の使用量は鋳砂1凹重量
部に対して、セメント0.5〜2鍾量部、グリオキサー
ル(40%水溶液として)0.5〜15重量部、ヒドロ
キシジカルボン酸0.05〜2.0重量部程度が好まし
い。
セメントとしては、超早強ボルトランドセメント、早強
ボルトランドセメント、普通ボルトランセメント、アル
ミナセメント、ドロマイトセメントなど、何れも使用で
きるが、普通ボルトランドセメントの使用が好ましい。
ボルトランドセメント、普通ボルトランセメント、アル
ミナセメント、ドロマイトセメントなど、何れも使用で
きるが、普通ボルトランドセメントの使用が好ましい。
これらの各種セメントは単独で使用してもよいし、二種
以上混合して使用してもよい。前述したように、セメン
ト鋳型の硬化遅延には一般に酸の添加が有効であるが、
一般の酸を添加すると、硬化遅延と同時に24hr抗圧
力を低下させるという欠点を生ずる。
以上混合して使用してもよい。前述したように、セメン
ト鋳型の硬化遅延には一般に酸の添加が有効であるが、
一般の酸を添加すると、硬化遅延と同時に24hr抗圧
力を低下させるという欠点を生ずる。
これに対して、本発明のヒドロキシジカルボン酸を添加
すると硬化遅延の効果があるとともに、2411r抗圧
力を殆んど低下させないので、本発明の鋳型粘結材料は
極めて好ましいものである。
すると硬化遅延の効果があるとともに、2411r抗圧
力を殆んど低下させないので、本発明の鋳型粘結材料は
極めて好ましいものである。
以下実施例で本発明の詳細な説明。実施例中、部及び百
分率は特に断らない限り重量規準とする。実施例1 珪砂10(1)部にグリオキサールの40%水溶液35
部及び各種遅延剤を表−1のごとく加え、1分間ミキサ
ーでかきまぜ、更に普通ボルトランドセメント旬部を添
加して2@間混練し、50T!U!t×5『φのポリ塩
化ビニル製枠内に混砂を充填して試験片を作製し、25
℃、湿度55〜60%の条件下に放置した。
分率は特に断らない限り重量規準とする。実施例1 珪砂10(1)部にグリオキサールの40%水溶液35
部及び各種遅延剤を表−1のごとく加え、1分間ミキサ
ーでかきまぜ、更に普通ボルトランドセメント旬部を添
加して2@間混練し、50T!U!t×5『φのポリ塩
化ビニル製枠内に混砂を充填して試験片を作製し、25
℃、湿度55〜60%の条件下に放置した。
各時間毎に試験片を型枠より取り出して抗圧力を測定し
、表−1の結果を得た。実施例2 セメント鋳型における必要な鋳型抗圧力を14kg/C
ltと定め、酒石酸添加による可使時間への影響を調べ
た。
、表−1の結果を得た。実施例2 セメント鋳型における必要な鋳型抗圧力を14kg/C
ltと定め、酒石酸添加による可使時間への影響を調べ
た。
即ち、珪砂10(1)部にグリオキサールの40%水溶
液35部、普通ボルトランドセメント旬部を混練するに
際して酒石酸(5部)を添加するか否かが可使時間に及
ぼす結果を表−2に示した。
液35部、普通ボルトランドセメント旬部を混練するに
際して酒石酸(5部)を添加するか否かが可使時間に及
ぼす結果を表−2に示した。
表−2から明らかなように、セメント/グリオキサール
水溶液系では可使時間は3〜4分と短いが、酒石酸のご
ときヒドロキシジカルボン酸の添加により60分という
飛躍的な可使時間の延長が可能となつた。* 造型後、
25℃、湿度55〜60%の条件下で2411r硬化さ
せたときの値。
水溶液系では可使時間は3〜4分と短いが、酒石酸のご
ときヒドロキシジカルボン酸の添加により60分という
飛躍的な可使時間の延長が可能となつた。* 造型後、
25℃、湿度55〜60%の条件下で2411r硬化さ
せたときの値。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鋳砂にセメント、グリオキサール水溶液及びヒドロ
キシジカルボン酸を混練し、成型することを特徴とする
自硬性鋳型の製造方法。 2 ヒドロキシジカルボン酸が酒石酸、リンゴ酸である
特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3923880A JPS6043819B2 (ja) | 1980-03-27 | 1980-03-27 | 自硬性鋳型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3923880A JPS6043819B2 (ja) | 1980-03-27 | 1980-03-27 | 自硬性鋳型の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56136250A JPS56136250A (en) | 1981-10-24 |
JPS6043819B2 true JPS6043819B2 (ja) | 1985-09-30 |
Family
ID=12547544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3923880A Expired JPS6043819B2 (ja) | 1980-03-27 | 1980-03-27 | 自硬性鋳型の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6043819B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6298924U (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-24 | ||
JPS63148024U (ja) * | 1987-03-19 | 1988-09-29 |
-
1980
- 1980-03-27 JP JP3923880A patent/JPS6043819B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6298924U (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-24 | ||
JPS63148024U (ja) * | 1987-03-19 | 1988-09-29 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56136250A (en) | 1981-10-24 |
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