JPS6042324Y2 - 気泡管ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、水準器のフレームに気泡管を取付ける気泡
管ホルダーに関するものである。

水準器のフレームは、ウェブの両側に平行な基準面を有
する。

従来、このフレームに気泡管を取付ける手段は、上記ウ
ェブに気泡管取付は用の開口を形成し、この開口の両側
に一対の気泡管ホルダーを設け、この一対の気泡管ホル
ダーによって気泡管の両端を狭んで取付けるというもの
であった。

しかしながら、上記取付手段は、まず気泡管をウェブに
形成した開口に係止し、次に、ウェブの両側から一対の
気泡管ホルダーによって気泡管の両端を挾み付け、この
後に気泡管ホルダーをウェブに固定するというものであ
るから、気泡管の取付は作業が煩雑であり、また、気泡
管ホルダーとウェブとの固定状態をゆるめた場合には、
気泡管ホルダーによる気泡管の挟持力もゆるむため、気
泡管の基準面に対する位置調整作業が困難であると共に
、使用中に気泡管の位置調整が狂い易いという欠点があ
った。

そこで、この考案は、円形の開口を有する水準器のフレ
ームに対して簡単にかつ強固に取付けることができ、し
かもフレームの基準面に対する気泡管の位置調整が容易
に行える気泡管ホルダーを提供することを目的としてい
る。

以下、この考案を添付図面に示す実施例に基づいて説明
する。

図示のように、この考案に係る気泡管ホルダーは、対向
一対のホルダー半体１ａ、ｌｂから戒る。

この一対のホルダー半体１ａ、ｌｂは、上面及び側面を
切欠いた窓部２を有し、一方のホルダーｌａのホルダー
１ｂに対する対向面には上記窓部２に沿って突出部３が
形成され、この突出部３の外周は半円形になっている。

突出部３の両側には切欠き１０が形成され、この切欠き
１０に気泡管９の両端部を挿入して接着している。

上記気泡管９の外側には透明な筒体７が嵌め合わされ、
上記筒体７の両端に形成した内向きのフランジ１１の内
周１２が気泡管９の外周に密着している。

また、筒体７の両端部は突出部３の両側部に形成した半
円形の切欠き８に嵌合している。

前記他方のホルダー半体１ｂのホルダー半体１ａに対す
る対向面には、突出部３の先端部が嵌合可能な半円形の
凹所４が形成され、上記凹所４に突出部３の先端部を嵌
合して一対のホルダー半体１ａ、１ｂを組合わせると、
他方ホルダー半体１ｂの窓部２に形成した半円形の切欠
き８に筒体７の両端部の外周一部が嵌合し、また一対の
ホルダー半体１ａ、ｌｂの対向面間において突出部３の
外側に所要寸法の間隙が形成される。

一対のホルダー半体１ａ、ｌｂの下側隅部にはビス挿入
孔５が形成され、この挿入孔５にビス６が挿入され、挿
入孔５から突出する端部にナツト（図示省略）がねじ結
合される。

図中１３は気泡管９固定用の接着剤を示す。

実施例で示す水準器本体は上記の構造から威り、この本
体は、水準器フレームに形成した円形の開口に取付けら
れる。

ここで水準器フレームは、第１図及び第２図に示すよう
に、ウェブＤの両側に平行な基準面となるフランジＡ、
Ｃを形成しており、上記ウェブＤに円形の開口Ｂが設け
られている。

いま、ウェブＤの一方の面にホルダー半体１ａを重ねて
このホルダー半体１ａに設けた突出部３を円形の開口Ｂ
に挿入し、かつウェブＤの他方の面にホルダー１ｂを重
ね、上記ホルダー半体１ｂの切欠き８に透明筒体７の両
端部を嵌合し、そして各ホルダー半体１ａ、ｌｂの隅部
に設けたビス挿入孔５をウェブＤに設けた透孔と一致さ
せ、その部分にビス６を挿入し、端部にナツトをねじ合
わせて締付けることによって、枠体に水準器本体を取付
けることができる。

以上のように、この考案は、一方のホルダー半休に設け
た突出部をフレームに設けた円形の開口に挿入し、この
突出部の先端部を他方のホルダー半休の半円形凹所に嵌
合してホルダー半休の隅部に設けたビス挿入孔５にビス
を挿入し、その端部にナツトをねじ合わせて締付ける簡
単な作用によって枠体の開口に水準器本体を取付けるこ
とができると共に、一対のホルダー半休は開口の外周部
を挾持するため、取付けが強固である。

また、ナツトを弛め、枠体の透孔によってビスが制限さ
れる範囲内において一対のホルダー半休を回転させるこ
とにより、突出部の外周が開口の内周に沿って回動する
ため、一方のホルダー半体に支持された気泡管のフレー
ムの基準面に対する位置調整が簡単である。

そのほか、気泡管の外側に透明な筒体を嵌め合わせたの
で、気泡管の破損、損傷等を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る水準器本体を枠体に取付けた状
態の正面図、第２図は第１図の■−■視断面断面図３図
は同上の水準器本体の分解斜視図である。 ｌａ、ｌｂ・・・・・・ホルダー半体、２・曲・窓部、
４・・・・・・凹所、７・・・・・・筒体、８・・・・
・・切欠き、９・曲・気泡管、１０・・・・・・切欠き
、１１・・・・・・フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ウェブの両側に平行な基準面を有するフレームを形成し
   、上記ウェブに円形の開口を形成し、この開口に気泡管
   を取付ける気泡管ホルダーにおいて、上記気泡管ホルダ
   ーを対向一対のホルダー半体１ａ、ｌｂによって構威し
   、上記ホルダー半体ｌａ、ｌｂの上面及び側面を切欠い
   て窓部を形成し、ホルダー半体１ａのホルダー半体１ｂ
   に対する対向面に、ウェブの開口に嵌合する半円形の突
   出部を上記窓部に沿って形成し、且つこのホルダー半体
   １ａの窓部の対向する内壁面間に気泡管の両端を支持し
   、他方のホルダー半体１ｂのホルダー半体１ａに対する
   対向面にホルダー半体１ａの突出部の先端部が嵌合する
   半円形凹所を形成し、上記ウェブの一方の面にホルダー
   半体１ａを重ねてこのホルダー半体１ａに設けた突出部
   を円形の開口に挿入し、かつウェブの他方の面にホルダ
   ー半体１ｂを重ね、上記ホルダー半体１ａの突出部をホ
   ルダー半体１ｂの半円形凹所に嵌合し、上記各ホルダー
   半体１ａ、１ｂの下端をウェブにビス固定することを特
   徴とする気泡管ホルダー。