JPS6042279Y2 - 放電式ライタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、放電火花によりノズルから噴出する燃料ガ
スを着火するようにした放電式ライターにおいて、放電
火花を発生させるための火花放電発生回路に投入される
端子を良好な接触状態を確保しつ）ライターケーシング
内に取り付は得るようにした放電式ライターであって、
以下に図面を参照しつ）詳細に説明する。

図において１は、上下両端を開放した偏平で縦長方形の
ライターケーシング、２は該ライターケーシング１内に
上方から挿入されて、保持される着火機構部材であって
、燃料タンク３、該燃料タンク３内に連通ずるバーナー
ノズル手段４、並びに燃料タンク３の一側に並列して配
置された高電圧発生回路等が組み付けられている。

高電圧発生回路は例えばライターケーシング１の外部に
露出している２つの接触端子を使用者の指等の導電性物
質で同時に接触するとき導通されるいわゆるタッチ式の
スイッチによって作動されて高電圧を発生する高電圧発
生回路であって、コンデンサー５、トランス６並びにＩ
Ｃ素子等の回路構成部品を収納した絶縁性のボックス７
等を含み、該ボックス７の下方空間８内に下方から挿入
される電池によって作動される。

生起した高電圧は、前記バーナーノズル手段４と該手段
４の上方近傍に間隙を存して固設せられた放電々極との
間に形成される放電間隙で火花放電腰バーナーノズル手
段４から噴出している燃料ガスが着火される。

着火機構部材２の上部は、平行に対向配置された２枚の
金属製のフレーム板９ａ、９ｂをもって構成され、該金
属製フレーム板９ａ、９ｂにライターケーシング１の上
面に閉塞する蓋１０が開閉自在に枢着される。

金属製フレーム板９ａ、９ｂは下部において水平な板で
連結されて断面し状をなし、該水平な板部分に挿通され
るビスにより前記燃料タンク３の上部に固着される。

金属製フレーム９ａ、９ｂの間に前記バーナーノズル４
に先端の２又状部分が係合してバーナーノズル４を上下
動させるテコ部材１１が枢支され、該テコ部材１１は前
記蓋１０から垂下された脚杆１２に連係されており、蓋
１０の開閉作動に連動してバーナーノズル４が開閉され
る。

一方の金属製フレーム板９ａには一側を開放した方形の
切欠窓孔１３が形成される。

該切欠窓孔１３はその上下面に案内レール１４を有し、
該案内レール１４に案内されて電気絶縁性の合成樹脂か
らなる可動絶縁体１５が切欠窓孔１３に挿着される。

該可動絶縁体１５は方形の薄い板形状をなし、上下面に
前記案内レール１４が係入するレール溝１６を有する。

案内レール１４とレール溝１６との係合により可動絶縁
体１５は切欠窓孔１３に確実に挿着され、切欠窓孔１３
から外れるおそれがなくなると共に、案内レール１４に
レール溝１６を係入してスライドさせるのみで良いため
、可動絶縁体１５の取り付けが容易である。

可動絶縁体１５の外表面の一部は凹設されて凹部１５ａ
に形成され又これに連続する他の一部は凹部１５ａより
は高いが可動絶縁体１５の外表面より若干凹んだ溝部１
５ｂに形成され、凹部１５ａ内中央に連結ビス１８を遊
挿するための孔１７が貫穿され、又他方の一段高くなっ
た溝部１５ｂにはネジ孔１９が貫穿される。

可動絶縁体５が切欠窓孔１３に挿着された状態において
、凹設部の孔１７に対応して、他方の金属製フレーム９
ｂにリング状の固定絶縁体２０が固定され、該固定絶縁
体２０内に中心にネジ孔を有した円板状の導電板２１が
埋設された状態で固定されている。

そして、この円板状の導電リング２１の内面に接触して
通電板２２の先端のリング状部分が位置腰通電板２２の
先端孔２３が導電リング２１の中心ネジ孔に整合する。

通電板２２は前記高電圧発生回路に接続されている。

可動絶縁体２０の外表面にはその段形状に做って段状に
折曲された導電性の弾性板２４が位置づけられ、段部の
一方には前記ビス遊挿孔１７に整合する孔２５が開穿さ
れ、他方の段部にはネジ孔１９に整合する孔２６が形成
される。

可動絶縁体１５に形成されたビス遊挿孔１７は連結ビス
１８に巻装されるスプリング２７を挿通するに充分な径
を有し、これに整合して導電性弾性板２４に形成された
孔２５は連結ビス１８より大径であるが、スプリング２
７よりは小径に形成されており、連結ビス１８は弾性板
２４を挿通可能であるが、スプリング２７は弾性板２４
に圧接する。

そして、弾性板２４の孔２５並びに可動絶縁体１５の孔
１７に連結ネジ１８を挿通し、外周にスプリング２７を
巻挿し、且連結ネジ１８の先端を通電板２２の先端孔２
３に挿通しつ）導電板２１の中心ネジ孔に螺着する。

連結ネジ１８は螺着された状態において、第２図に示す
ように可動絶縁体１５の凹設部１５ａ内に位置し、可動
絶縁体１５の表面から外方に突出しない。

又、弾性板２６も凹部１５ａとこれに続く溝部１５ｂ内
に埋め込まれて、第２図に示すように可動絶縁体１５の
外表面から外方に突出しない。

更に、可動絶縁体１５をスライドさせる案内レール１４
は第１図に示すように金属製フレーム板９ａの表面から
若干内方へ入り込んだ位置に形成され、可動絶縁体１５
がそのレール溝１６を案内レール１４に係合させて切欠
窓孔１３内へ挿着されたとき、可動絶縁体１５の外表面
と金属製フレーム板９ａの表面とが同一平面にある。

このように、金属フレーム板９ａの表面と、可動絶縁体
１５、連結ネジ１８並びに導電性弾性板２６が同一平面
若しくはこれより引っ込んだ状態に位置し、金属フレー
ム板９ａの表面から外方へ突出する部分がないため、着
火機構部材をライターケーシング１へ挿着することが容
易で、スムースに行うことが出来る。

切欠窓孔３に整合して、ライターケーシング１に水平方
向に延びるスイッチ窓孔２８が形成され、該窓孔２８内
に位置してスイッチ端子保持板２９が配設される。

該スイッチ端子保持板２９は電気絶縁性の資材からなり
、中央に間隔をおいて２個のスイッチ接触片突出孔３０
が形成され、更に両側方にビス挿通孔３１が形成される
。

スイッチ端子保持板２９はその裏面に２枚のスイッチ端
子板３２が間隔をおいて保持され、該スイッチ端子板３
２の表面に突設されたスイッチ接触片３３が前記突出孔
３０から外方へ突出される。

そして、スイッチ端子保持板２９に挿通されるビス３５
をスイッチ端子板３２のビス挿通孔３４に挿通させつ）
、一方のビス３５は前記金属フレーム板９ａに形成した
ビス孔３６に螺着し、他方のビス３５は前記導電性弾性
板２４の孔２６に挿通させつ）、可動絶縁体１５に螺着
する。

３７はスイッチ端子保持板２９の外表面に貼着される化
粧板であって、ビス３５の頭部を被覆する。

以上のようにしてこの考案によれば、対向して平行に配
置された２枚の金属製フレーム板９ａ。

９ｂの一方９ｂに固定絶縁体２０を固着し、該絶縁体２
０の略中夫に導電板２１を配して、絶縁体２０を介して
導電板２１を金属フレーム９ｂから絶縁すると共に、他
方の金属製フレーム９ａに一側を開放した方形の切欠窓
孔１３を形威し、該切欠窓孔１３にスライド自在に可動
絶縁体１５を挿着腰該可動絶縁体１５に導電性を有する
弾性板２４を保持させ、前記導電板２１に螺着される導
電性の連結ビス１８により可動絶縁体１５と弾性板２４
とを結合連結し、連結ビス１８に巻装した導電性のスプ
リング２７を前記導電板２１と導電性弾性板２４とに圧
接させて、両者２１．２４間の通電状態を良好にしであ
るので、単に連結ビス１８により両者を連結する場合に
比して、きわめて良好で確実な通電状態の確保が出来る
と共に、ライターに加えられる何らかの衝撃により導電
性弾性板４が振動しても通電が断たれるようなおそれが
なく、常に安定した通電状態を保持することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解斜視図、第２図は要部の断面図である。 １・・・・・・ライターケーシング、２・・・・・・着
火機構部材、９ａ、９ｂ・・・・・・金属製フレーム板
、１３・・・・・・切欠窓孔、１５・・・・・・可動絶
縁体、１８・・・・・・連結ビス、２０・・・・・・固
定絶縁体、２１・・・・・・導電板、２４・・・・・・
導電性弾性板 ２７・・・・・・スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ライターケーシング１内に挿着される着火機構部材２の
   上部を、平行に対向配置した金属製フレーム板９ａ、９
   ｂにて構成し、一方の金属製フレーム９ａに側方に向っ
   て開放する方形の切欠窓孔１３を形成し、該切欠窓孔１
   ３に導電性の弾性板２４を保持した可動絶縁体１５をス
   ライド自在に挿着腰他方の金属製フレーム９ｂに固定絶
   縁体２０を介して該金属製フレーム９ｂと絶縁しつ）導
   電板２１を固着し、一方の金属製フレーム９ａから可動
   絶縁体１５と弾性板２４とを挿通して連結ビス１８を導
   電板２１に螺着し、該連結ビス１８に巻装した導電性の
   スプリング２７を導電板２１と弾性板２４に弾着させる
   と共に、放電火花発生回路の一端を導電板２１に他端を
   スイッチ手段を介して弾性板２４に接続したことを特徴
   とする放電式ライター。