JPS6042121B2 - トロリ−ダクト給電装置および感電防止回路を有する棚積設備 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、トロリーダクトを集電子とからなる給電
装置および感電防止回路を有する棚積設備に関するもの
である。

従来、棚積設備としては、前後方向に平行に延長する
複数のリフト通路の左右両側に多段積層棚列を配置し、
かつリフト通路の後方には左右方向に走行するトラバー
サを設置し、上部を支持しない自立走行式棚積リフトを
前記トラバーサに載置して一方のリフト通路から他方の
リフト通路に移設できるように構成し、さらに自立走行
棚積リフトにケーブリールを設けて、棚積リフトの駆動
部に対しケーブル給電を行なうように構成した型式のも
のが知られている。

しかし、このケーブルールによる給電方式の場合は、長
距離の給電や大容量の給電には適しないという問題があ
つた。 この発明は前述の問題を有利に解決できると共
に感電事故を防止できるトロリーダクト給電装置および
感電防止回路を有する棚積設備を提供することを目的と
するものである。 次にこの発明の図示の例によつて詳
細に説明する。

図面はこの発明の一実施例を示すものであつて、前後
方向に平行に延長する複数のリフト通路１の左右側に、
それぞれ前後方向に延長する多段積層棚列２が配置され
、かつ各多段積層棚列２におけるリノト通路側の支柱９
の下部には、前後方向に延長するリフト走行用レール１
０が固定され、さらにリフト通路１の一側部の上方には
多段積層棚列２のほぼ全長にわたつて前後方向に延長す
る前部トロリーダクト５が配置され、その前部トロリー
ダクト５の側部には多数の支持アーム１１の一端部が支
柱９と等ピッチで固定され、各支持アーム１１の他端部
は支柱９の上部側面に対しボルト１２により着脱自在に
固されている。

リフト走行用レール１０に直角な方向に延長するトラバ
ーサ走行用レール１３は床１４に固定され、そのレール
１３上を転動する車輪１５を有するトラバーサ４には走
行用駆動装置１６および前後方向に延長するリフト支承
用レール１７が固定され、そのリフト支承用レール１７
はリフト走行用レール１０と同一レベルおよび同一間隔
で配置され、かつトラバーサ４の後部側方の上部には前
後方向に延長する後部トロリーダクト６が配置され、そ
の後部トロリーダクト６の後端部はトラバーサの後部上
面に一体に設けられている支持台１８に固定されている
。リフト走行用レール１０の上を転動する車輪１９、走
行用駆動装置（図示を省略した）、巻上機により昇降さ
れる荷台２０およびその上に設けられた伸縮フォーク２
１等を備えている自立走行式棚積リフト３における縦フ
レーム２２の上部には、ブラケット２３の基端部がボル
ト２４により着脱自在に固定され、そのブラケット２３
の先端部には、リフト通路１の上部側方にある前部トロ
リーダクト５に対応する前部集電子７が取付けられ、か
つ棚積リフト３における下部フレーム２５には、トラバ
ーサ４４の上部の後部トロリーダクト６に対応する後部
集電子８が支持部材２６を介して固定されている。

またトラバーサレール１３に平行に延長する横行トロリ
ーダクト２７は床１４に固定された多数の支持具２８に
取付けられ、さらにトラバーサ４には横行トロリーダク
ト２７に対応する横行集電子２９が支持アーム３０を介
して取付けられている。第４図および第５図はトロリー
ダクトと集電子との構造の具体例を示すものであつて、
下向きに開口している内向きフランジ付き溝形断面の鋼
製ダクト本体３１における上面板の内面に、下部に３本
の導体３２を固着した電気絶縁体３３の上部が固定され
て、トロリーダクト５，６，２７が構成され、ダクト本
体３１のフランジの上面を転動するローラ３４および電
気絶縁材料製支承部材３５を備えているトロリー３６に
おける前記支承部材３５には、各導体３２に接触される
集電シュー３７が昇降自在に嵌挿され、その集電シー３
７にはこれを導体３２に押付けるための押圧ばね３８が
係合され、各集電シュー３７に給電用ケーブル３９が接
続される。

前部トロリーダクト５および横行トロリーダクト２７の
各導体は３相電源に接続され、かつ横行集電子２９から
ケーブル（図示を省略した）を経て後部トロリーダクト
６の導体に給電される。

また前部ロリーダクト５、後部トロリーダクト６の各導
体３２および前部集電子７、後部集電子８の集電シュー
３７の相は互いに揃うように配線される。前部集電子７
または後部集電子８がトロリーダクトから離脱したとき
、それらの集電子における集電シュー３７が露出し、こ
の露出した集電シュー３７には回り込み回路により通電
されている状態になるので、感電の恐れがあり危険であ
る。

このため集電子がトロリーダクトから離脱する直前に電
路を遮断して安全を計るための感電防止回路を設けてい
る。すなわち棚積リフト３に下部フレーム２５に第１リ
ミットスイッチＬＳｌおよび第２リミットスイッチＬＳ
２が棚積リト走行方向に間隔において取付けられ、かつ
トラバーサ４にはそれらのリミットスイッチを操作する
ためのストライカ４０が取付けられ、第１リミットスイ
ッチＬＳｌと後部集電子用リレーＲＹ２とは制御回路電
源Ｒｌ，Ｓｌに直列に接続され、そのリレーＲＹ２のａ
接点ＲＹ２−ａは後部集電子８の給電ケーブルに介在さ
れ、さらに第２リミットスイッチＬＳ２と前部集電子用
リレーＲＹｌとは制御回路電源Ｒｌ，Ｓｌに直列に接続
され、そのリレーのａ接点ＲＹ−ａは前部集電子７の給
電ケーブルに介在されている。棚積リフト３が後方に走
行してリフト走行用レール１０からリフト支承用レール
１７に移乗するとき、第６図に示すように後部集電子８
が通電可能状態になると、第１リミットスイッチ？１が
オンになり、その回路の後部集電子用リレーＲＹ２に通
電されるので、そのリレーＲＹ２のａ接点ＲＹ２一ａが
閉じられ、したがつて後部集電子８が通電状態になる。
棚積リフトがさらに後方に走行して前部集電子７が前部
トロリーダクト５から離脱する直前の位置に達すると、
ストライカ４０により第２リミツトスイツヂ飄２がオフ
にされるので、前部集電子用リレーＲＹｌに対する通電
が遮断されて、そのリレーＲＹｌのａ接点ＲＹｌ−ａが
開かれ、したがつて前部集電子７は通電停止状態になる
。

次に棚積リフト３が前進走行してリフト支承用レール１
７からリフト走行用レール１０に移乗する場合は、まず
第７図に示す状態から、ストライカ４０により第２リミ
ットスイッチＬＳ２がオンにされるので、前部集電子用
リレーＲＹｌに通されてそのリレーＲＹｌのａ接，点Ｒ
Ｙｌ−ａが閉じられ、したがつて前部集電子７が通電状
態になる。

棚積リフトがさらに前方に走行して、後部集電子８が後
部トロリーダクト６から離脱する直前の位置に達すると
、ストライカ４０により第１リミツトスイツ５上Ｓ１が
オフされるので、後部集電子用リレーＲＹ２に対する通
電が遮断され、そのリレーＲＹ２のａ接点ＲＹ２−ａが
開かれ、したがつ後部集電子８は通電停止状態になる。

前部集電子７および後部集電子８に前述のような感電防
止回路を付属させることにより感電事故を防止すること
ができる。この発明を実施する場合、各トロリーダクト
５，６，２７および各集電子７，８，２９としては図示
以外の任意構造のものを使用してもよく、また各トロリ
ーダクトおよび集電子の取付手段は図示以外の任意型式
であつてもよい。

さらにまた、ストライカ４０を棚積リフト３に取付ける
と共に、第１リミットスイッチＬＳｌおよび第２リミツ
トスイツＦＬＳ２をトラバーサ４に取付けてもよい。こ
の発明によれば、リフト通路１に沿つて延長するように
架設された前部トロリーダクト５の棚積リフト３に取付
けられた前部集電子７とによるトロリーダクト給電を行
うので、多段積層棚２の長さが如何に長くても支障なく
給電を行なうことができると共に、大容量給にも適して
おり、かつトラバーサ４に後部トロリーダクト６が取付
けられると共に、これに対応する後部集電子８が棚積リ
フト３に取付けられているので、棚積リフト３がトラバ
ーサ４に乗つている状態でもトロリーダクト給電を行な
うことができ、さらに棚積リフト３がリフト通路１のリ
フト走行用レール１０とトラバーサ４のリフト支承用レ
ール１７との間を移行する場合も連続してトロリーダク
ト給電を行なうことができ、しかも棚積リフト３に大型
のケーブルリールを設ける必要がないので、棚積リフト
３を小型で軽量にすることができる。

また特にこの発明の場合は、トラバーサ４および棚積リ
フト３のうちの一方にストライカ４０が取付けられると
共に、他方に第１リミットスイッチＬＳｌおよび第２リ
ミットスイッチＬＳ２が棚積リフト走行方向に間隔をお
いて取付けられ、第１リミットスイッチＬＳｌと後部集
電子用リレーＲＹ２とは制御回路電源Ｒｌ，Ｓｌに直列
に接続され、そのリレーＲＹ２のａ接点ＲＹ２−ａは後
部集電子８の給電ケーブルに介在され、さらに第２リミ
ットスイッチ田２と前部集電子用リレーＲＹｌとは制御
回路電河沢，，Ｓ１に直列に接続され、そのリレーＲＹ
ｌのａ接点ＲＹｌ−ａは前部集電子７の給電ケーブルに
介在されているので、前部集電子７または後部集電子８
がトロリーダクトから離脱する直前に、その集電子にお
ける集電シュー３７に対する電路を遮断することができ
、そのため感電事故を防止できる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すものであつて、第１図は
棚積設備の一部を示す縦断側面図、第２図はその横断平
面図、第３図はその一部切欠正面図、第４図はトロリー
ダクトと集電子との関係を示す縦断正面図、第５図はそ
の縦断側面図、第６図および第７図は集電子の位置とリ
ミットスイッチの操作状態との関係を示す側面図、第８
図は感電防止回路を示す図である。 図において、１はリフト通路、２は多段積層棚列、３は
棚積リフト、４はトラバーサ、５は前部トロリーダクト
、６は後部トロリーダクト、７は前部集電子、８は後部
集電子、１０はリフト走行″用レール、１３はレール、
１７はリフト支承用レール、２２は縦フレーム、２５は
下部フレーム、２７は横行卜電ノークト、２９は横行集
電子、３１１は鋼製ダクト本体、３２は導体、３３は電
気絶縁体、３４はローラ、３６はトロリー、３７は集電
シュー、３８は押圧ばね、３９は給電用ケーブル、４０
はストライカ、ＬＳ，は第１リミットスイッチ、ＬＳ２
は第２リミットスイッチである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ リフト通路１を挾んで前後方向に延長する多段積層
   棚列２と、前記リフト通路１を走行する棚積リフト３と
   、リフト通路１の後方においてその棚積リフト３を載置
   して左右方向に走行するトラバーサ４とからなる棚積設
   備において、リフト通路１において前後方向に延長する
   前部トロリーダクト５が多段積層棚列２に架設固定され
   、かつトラバーサ４には前後方向に延長する後部トロリ
   ーダクト６が固定され、棚積リフト３には、前部トロリ
   ーダクト５に対応する前部集電子７および後部トロリー
   ダクト６に対応する後部集電子８が取付けられ、トラバ
   ーサ４および棚積リフト３のうちの一方にストライカ４
   ０が取付けられると共に、他方に第１リミットＬＳ＿１
   および第２リミットスイッチＬＳ＿２が棚積リフト走行
   方向に間隔をおいて取付けられ、第１リミットスイッチ
   ＬＳ＿１と後部集電子用リレーＲＹ＿２とは制御回路電
   源Ｒ＿１、Ｓ＿１に直列に接続たれ、そのリレーＲＹ＿
   ２のａ接点ＲＹ＿２−ａは後部集電子８の給電ケーブル
   に介在され、さらに第２リミットスイッチＬＳ＿２と前
   部集電子用リレーＲＹ＿１とは制御回路電源Ｒ＿１、Ｓ
   ＿１に直列に接続され、そのリレーＲｙ＿１のａ接点Ｒ
   Ｙ＿１−ａは前部集電子７の給電ケーブルに介在されて
   いることを特徴路を有する棚積設備。