JPS6042067Y2 - シヨツトブラストマシンのエンドレスゴム破損防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はショツトブラストマシンにおいて、はぼＬ字
形に沿って回転駆動されるエンドレスゴムとキャビネッ
トの天井板との間に品物が挾まった際に、エンドレスゴ
ム等の駆動を自動的に停止す乞ことによって、エンドレ
スゴムの破損を防止するショツトブラストマシンのエン
ドレスゴム破損防止装置に関するものである。

一般に箱状のキャビネット内にほぼＬ字形に沿って回転
駆動されるエンドレスゴムが配設されるショツトブラス
トマシンは、キャビネットの天井板に装着される投射装
置から投射されたショット（鉄製等の粒状物）がエンド
レスゴム上に載置される品物に当てられ、その後エンド
レスゴムに穿設された小孔を通って回収装置に行き、こ
の回収装置によって分離装置まで運ばれ、そして分離装
置によってごみ等の夾雑物が分離除去された後に再び投
射装置によって投射される構成になっている。

しかし、前述のようなショツトブラストマシンでは、シ
ョットを回収装置に落下させるためにエンドレスゴムに
小孔が穿設されるので、この小孔に品物や夾雑物等が引
っ掛った際には、エンドレスゴムの回転によって上方に
運ばれ、そしてキャビネットの天井板との間に挾まれ、
そのままの状態でエンドレスゴムが回転駆動されるとエ
ンドレスゴムが縦に切断され破損してしまうという問題
がある。

この考案は以上に述べた事情に鑑みなされたもので、そ
の目的は、エンドレスゴムのＬ字形の垂直部上方に長方
形の回転板がその長手方向をエンドレスゴムの進行方向
にほぼ直交するように位置されるとともに回動自在に配
設され、この回転板の一方の長辺がエンドレスゴムに近
接され、前記回転板の他方の長辺の両端縁には長辺と同
方向に支持軸が固着され、これらの両支持軸は前記キャ
ビネットの側壁に軸着されるとともにこれらの両支持軸
の一方は側壁から外部へ突出され、この突出される支持
軸の突出端部にはこの支持軸にほぼ直交するように突片
が固着され、この突片は前記キャビネットの側壁の外面
に形成される支持突起に当接されるとともに前記側壁の
外面に装着される位置検出器によってこの突片の位置が
検出され、この位置検出器からの出力信号によってエン
ドレスゴム駆動用モータとショット投射用モータのＯＦ
Ｆ操作がなされることによってエンドレスゴムの破損を
防止することができるショツトブラストマシンのエンド
レスゴム破損防止装置を提供することにある。

以下、添付図面に示す一実施例に基づいてこの考案を詳
細に説明する。

第１図はこの考案によるエンドレスゴム破損防止装置を
施こしたショツトブラストマシンの前部開閉扉を省略し
て示す全体正面図で、図中、１はほぼ四角形の箱形をし
たキャビネットを示しており、このキャビネット１の天
井板２上には投射装置１３が載設され、この投射装置３
は投射用モータ４によって駆動される。

またキャビネット１内には第２図に示すように３本のロ
ーラ５，６．７に架設されてほぼＬ字形に沿って回転駆
動されるエンドレスゴム８が配設される。

このエンドレスゴム８はローラ７に連結されるエンドレ
スゴム駆動用モータ８ａによって駆動される。

またエンドレスゴム８にはほぼ全面に渡って小孔９が穿
設される。

エンドレスゴム８の下方には網１０を介して回収装置１
１が配設される。

回収装置１１はキャビネット１の下部に装着されるスク
リューコンベア１２とキャビネット１の側部に装着され
るパケットコンベア１３とで構成される。

またパケットコンベア１３の角筒状カバー１４の上方に
は分離装置１５が装着され、この分離装置１５の下方は
連結シュート１６によって投射装置３に連結される。

前記エンドレスゴム８のＬ字形の垂直部上方には長方形
の回転板１７がその長手方向がエンドレスゴム８の進行
方向にほぼぼ直交するようにキャビネット１内に回動自
在に配設される。

回転板１７の一方の長辺はエンドレスゴム８に近接され
、一方回転板１７の他方の長辺の両端縁には長辺と同方
向に支持軸１８．１９が固着される（第３図に示す）。

これらの支持軸１８．１９はキャビネット１の側壁２０
の上部に軸着される。

前記支持軸１８．１９の一方の支持軸１９はキャビネッ
ト１の側壁２０から外部へ突出される。

この支持軸１９の突出端部１９ａには支持軸１９にほぼ
直交する板状の突片２１が固着される。

この突片２１はキャビネット１の側壁２０の外面に形成
される支持突起２２に当接支持される。

また突片２１の支持軸１９を中心とした回動範囲内のあ
る位置にはその位置における突片２１を検出するための
位置検出器であるリミットスイッチ２３が側壁２０に装
着される。

そして前記リミットスイッチ２３が突片２１を検出した
際の出力信号によってエンドレスゴム駆動用モータ８ａ
とショット投射用モータ４のＯＦＦ操作がなされる。

なお、第３図に示す実施例においては回転板１７の重力
による回転力によって突片２１を支持突起２２に当接状
態にしているが、第４図に示すように突片２１の先端と
キャビネット１の側壁２０との間に架設されるばね２４
による牽引力によって当接状態にすることも可能である
。

この考案によるエンドレスゴム破損防止装置は以上に述
べたようであるから、第１図に示すように品物Ａがエン
ドレスゴム８の小孔９に引っ掛ってエンドレスゴム８の
Ｌ字形の垂直部を登っていった際にも、一定位置まで登
って来ると回転板７の一方の長辺に当たり、この回転板
７を回動させる。

するとそれに伴って突片２１も回動されて一定位置まで
来るとリミットスイッチ２３によって検出され、この際
リミットスイッチ２３から出力される出力信号によって
エンドレスゴム駆動用モータ８ａとショット投射用モー
タ１のＯＦＦ操作がなされ、直ちにエンドレスゴム８の
回転は停止され、同時にショットの投射も停止される。

したがってエンドレスゴム８と天井板２との間に品物Ａ
が挾ってエンドレスゴム８が破損することが全＜無＜安
心してショツトブラストマシンを使用スることができる
。

またエンドレスゴム８に引っ掛った品物Ａを外せば重力
によって又はばね２４の力によって回転板１７は再び元
の状態に戻るので直ちにショツトブラストマシンを使用
することが可能である。

また同時にショットの投射も停止されるので品物Ａが一
方のみ投射されることも防止できる等の効果を有しその
利用価値は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるエンドレスゴム破損防止装置を
施こしたショツトブラストマシンの正面図、第２図は第
１図に示すショツトブラストマシンの断面図、第３図は
この考案によるエンドレスゴム破損防止装置の全体斜視
図、第４図はこの考案による他の実施例を示す全体斜視
図である。 なお図において、１・・・・・・キャビネット、４・・
・・・・ショット投射用モータ、８・・曲エンドレスゴ
ム、８ａ・・・・・・エンドレスゴム駆動用モータ、１
７・・曲回転板、１８，１９・・・・・・支持軸、２１
・・・・・・突片、２２・・・・・・支持突起、２３・
・・・・・リミットスイッチ（位置検出器）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱状のキャビネット内にほぼＬ字形に沿って回転駆動さ
   れるエンドレスゴムが配設され、このエンドレスゴム上
   に載置される品物に向って粒状のショットを投射するシ
   ョット投射装置が配設されてなるショツトブラストマシ
   ンにおいて、前記エンドレスゴムのＬ字形の垂直部上方
   に長方形の回転板がその長手方向をエンドレスゴムの進
   行方向にほぼ直交するように位置されるとともに回動自
   在に配設され、この回転板の一方の長辺がエンドレスゴ
   ムに近接され、前記回転板の他方の長辺の両端縁には長
   辺と同方向に支持軸が固着され、これらの両支持軸は前
   記キャビネットの側壁に軸着されるとともにこれらの両
   支持軸の一方は前記側壁から外部へ突出され、この突出
   される支持軸の突出端部にはこの支持軸にほぼ直交する
   ように突片が固着され、この突片は前記キャビネットの
   側壁の外面に形成される支持突起に当接されるとともに
   前記側壁の外面に装着される位置検出器によってこの突
   片の位置が検出され、この位置検出器からの出力信号に
   よって前記エンドレスゴム駆動用モータとショット投射
   用モータのＯＦＦ操作がなされることを特徴とするショ
   ツトブラストマシンのエンドレスゴム破損防止装置。