JPS6041813B2 - 間欠接合型フラツトケ−ブルの製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は間欠接着型フラットケーブルの製造装置に係る
。

絶縁電線を複数条並列して配置し隣接する電線間を接合
して成るフラットケーブルは、機器内、機器間の配線に
多く用いられている。

このようなフラットケーブルの接続に使用するものとし
てワンタッチコネクタがあり、これのフラツトケーブル
ヘの取付けは容易に行うことができるが、フラットケー
ブルを構成する個々の絶縁電線に端子を取付けるには、
端子取付け端部において電線間を切りはなす作業が必要
である。また、絶縁電線相互が接合されたフラットケー
ブルは変形し難く、スペースのせまい所では、丸めて小
さくまとめようとしても希望通りにならない場合が多い
。このような問題を解決するため、長手方向に分布した
複数箇所で絶縁電線間を接合させた間欠接合型フラット
ケーブルが使用されている。この型のフラットケーブル
は、線間が分離している部分・で切断すれば各線への端
子取付けを容易に行うことができ、接合されている部分
で切断すればワンタッチコネクタの取付けを容易に行う
ことができる。また、相隣る接合部で切断し中間に分離
部、両端に接合部を有するものとすれば、両端にはワフ
ンタツチコネクタを取付け、中間部は適宜形状にまとめ
てスペースファクタ良く、せまい場所での配線を行うこ
とができる。本発明は上記の如き間欠接合型フラットケ
ーブルの製造装置を提供する。

５ 以下、図面につき本発明の詳細を説明する。

複数のサプライリール１から引出された絶縁電線２は、
整列用の目板３を経由して上下に対向するフェルト製の
線押え４を経由し、絶縁電線の数だけまたその配列ピッ
チの間隔で設けられた円周方向溝５を有するガイドロー
ラ６に送られ各溝に係合される。ガイドローラ６を通過
した絶縁電線は、エアシリンダ７によつて上下方向に位
置可変とされ、前記ガイドローラ６と同様の円周方向溝
８を有するテンションローラ９の各溝にローラ下面にお
いてかけられている。

次いで電線の列は加熱ブレス１０の入口側に設けられ前
記各ローラと同様の円周方向溝１１を有する入口側修正
ローラ１２、出口側に設けられ同様の円周方向溝１３を
有する出口側修正ローラ１４の各溝に係合される。次に
同様の円周方向溝１５を有するガイドローラ１６を経由
して、間欠引取機１７によつて間欠引取りされる。１８
は巻取機を示している。

加熱ブレスの上型１９、下型２０は、それぞれヒータ２
１，２２によつて加熱されており、上型、下型の成形面
には第２図に示すように、電線の通過方向に電線の配列
ピッチに等しいピッチで、断面円弧状の溝２３，２４が
設けられている。

この断面の曲率半径Ｒは、絶縁電線２の外径をＲＯとし
た時、Ｒ〈０．９Ｒ０になる如く選定されて．いる。ま
た、成形面は各溝間において平坦面２５，２６とされて
いる。間欠引取機１７は加熱ブレス１０側に設けられた
固定の電線押え２７と、巻取機１８側に設けられ電線の
列に平行に可動とされた可動の電線押え！２８とを有す
る。

固定の電線押え２７は、下方に位置する押え台２９と、
エアシリンダ３０により押え台２９に対して接近離間さ
れる押え部材３１とを有する。

また、可動の電線押え２８は、上型下型の長さ３より大
きなストローク長を有するエアシリンダ３２によつて電
線の列と平行に前記固定の電線押え２７に対し接近離間
される枠構３３と、この枠構に固定された押え台３４と
、枠構３３の上方に設けられ出力軸をエアシリンダ３２
の出力軸と垂直４にしたエアシリンダ３５によつて駆動
される押え部材３６とを有する。上記構成の本発明装置
は次のように作動して間欠接合型フラットケーブルの製
造を行う。

すなわち、サプライリール１から引出した絶縁電線２を
前記の順にかけわたし、エアシリンダ３０を作動させて
固定の電線押え２７により電線の列を押える。

この電線の列には、電線押え２７とバックテンションロ
ーラ９との間でバックテンションが加えられる。ここで
加熱ブレス１０を作動させ、上型、下型を圧接する。

この時、列を形成する各電線は上、下型１９，２０の成
形面の溝２３，２４の形成すノる円筒状の空間にはさみ
込まれ、それらの絶縁被覆は軟化される。而して、各溝
の曲率半径は前記の如く選定されているので、軟化した
絶縁材料は前記空間からはみ出し、溝間に形成された平
坦面２５，２６が対向して形成する空隙に流れ込む。・
隣接する溝から流れ込んだ絶縁材料は、前記空間で合体
し、隣接する電線間を連結接合する。ここで加熱ブレス
１０を開き、次に可動の電線押え２８の押え部材３６の
下降を行わせ、可動の電線押え２８により電線の列を押
圧支持する。次いで、固定の電線押え２７の押え部材３
１を上昇させる。この状態でエアシリンダ３２を附勢し
、枠構３３を巻取機１８側に移動される。

これにより、サプライリール１からは前記の移動距離に
相当する長さ電線がくり出される。当然前記の電線相互
間を接合された部分も加熱ブレス１０から引出される。
ここで、固定の電線押えにより電線の列を押え、可動の
電線押えによる押えを解除し、枠構３３をもとの位置に
戻し、この状態で前記と同様にして加熱ブレスによる電
線間の接合を行う。

前記のように引出される長さは電線間相互が接合される
部分の長さより大きくしてあるので、前記の引出された
接合部分と上型下型に対向し新たに接合された部分との
間には、未接合の部分が存在し、上記の操作を次々とく
り返せば、前記説明した間欠接合型フラットケーブルが
得られる。上記のように本発明装置によれば間欠接合型
フラットケーブルを自動的に製造することができる。ま
た、隣接する電線間を接合する加熱ブレスの前後には電
線の配列ピッチと等しいピッチで円周方向溝を設けられ
た修正ローラが設けられ、また電線にテンションを加え
てあるので、加熱ブレスによる接合時に電線の配列ピッ
チが乱れることはなく、高精度の間欠接合型フラットケ
ーブルを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の概略正面図、第２図はその要
部の側面図である。 １・・・・・・サプライリール、２・・・・・・絶縁電
線、３・・・・・目板、９・・・・・・テンションロー
ラ、１０・・・・・・加熱ブレス、１２，１４・・・・
・修正ローラ、１７・・・・・・間欠引取機、１８・・
・・・巻取機、１９・・・・・・上型、２０・・・・下
型、２３，２４・・・・・・溝、２５，２６・・・・・
・平坦面、２７・・・・・・固定の電線押え、２８・・
・・・可動の電線押え。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下記構成要件を有する間欠接合型フラットケーブル
   の製造装置。 ａ 複数箇の絶縁電線サプライリール。 ｂ このサプライリールから引出された絶縁電線を所定
   配列ピッチで整列させる目板。 ｃ 前記絶縁電線配列ピッチと等しいピッチで設けられ
   電線外径より小さな曲率半径の断面円弧状の前記絶縁電
   線と同数の溝を有する上型および下型をそなえた前記目
   板から下記間欠引取機による引取方向にはなれて設けら
   れた加熱プレス。 ｄ この加熱プレスの入口出口にそれぞれ設けられ前記
   絶縁電線配列ピッチと等しい配列ピッチで設けられた円
   周方向溝を有する修正ローラ。 ｅ 前記加熱プレスの出口側に設けられ固定の電線押え
   とこれに対し電線延長方向に接近離間される可動の電線
   押えとを有する間欠引取機。 ｆ 前記加熱プレスに入る前の絶縁電線に係合しこれに
   バックテンションを加えるバックテンションローラ。