JPS6041331Y2 - 遠心鋳造用金型 - Google Patents
遠心鋳造用金型Info
- Publication number
- JPS6041331Y2 JPS6041331Y2 JP18125579U JP18125579U JPS6041331Y2 JP S6041331 Y2 JPS6041331 Y2 JP S6041331Y2 JP 18125579 U JP18125579 U JP 18125579U JP 18125579 U JP18125579 U JP 18125579U JP S6041331 Y2 JPS6041331 Y2 JP S6041331Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- mold
- centrifugal casting
- outer cylinder
- fire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は遠心鋳造用金型に関腰特に片状のA型黒鉛が
均一に分布析出した鋳鉄管体の鋳造に好適な遠心鋳造用
金型に関する。
均一に分布析出した鋳鉄管体の鋳造に好適な遠心鋳造用
金型に関する。
テイーゼルエンジン用鋳鉄製シリンダライナの如く使用
状態において耐摩耗性並びに強靭性が要求される鋳鉄部
材においては、析出する黒鉛の形状が重要であり、AS
TMに規定された片状のA型黒鉛か均一に分布している
ことが必須の条件とされている。
状態において耐摩耗性並びに強靭性が要求される鋳鉄部
材においては、析出する黒鉛の形状が重要であり、AS
TMに規定された片状のA型黒鉛か均一に分布している
ことが必須の条件とされている。
一般に鋳鉄の特性として鋳鉄部材中の析出黒鉛は凝固時
の冷却速度により片状のA型黒鉛から共晶状黒鉛、極端
な場合は白銑組織まで変化する。
の冷却速度により片状のA型黒鉛から共晶状黒鉛、極端
な場合は白銑組織まで変化する。
そのためシリンダライナ等を金型を用いて遠心鋳造する
場合には、鋳鉄溶湯に接する金型内周面に適当な耐火物
の被覆層を形威して溶湯の凝固速度を低下させることに
より片状のA型黒鉛を析出させる種々の手段が従来から
実施されている。
場合には、鋳鉄溶湯に接する金型内周面に適当な耐火物
の被覆層を形威して溶湯の凝固速度を低下させることに
より片状のA型黒鉛を析出させる種々の手段が従来から
実施されている。
例えは、予熱した金型外筒内周面に、珪砂に粘結材とし
てベントナイトを加えたスラリー状の水溶液をスプレー
して耐火性被覆層を形威し、該被覆層により溶湯から金
型外筒への熱伝導を阻害させて凝固速度を遅らせる方法
が実用されている。
てベントナイトを加えたスラリー状の水溶液をスプレー
して耐火性被覆層を形威し、該被覆層により溶湯から金
型外筒への熱伝導を阻害させて凝固速度を遅らせる方法
が実用されている。
しかしながら、シリンダライナの如く片状のA型黒鉛が
要求される場合には、適当な化学組成の溶湯を鋳造した
ときでも少くとも1.2m、好ましくは1.5rIr!
n以上の厚さの被覆層を必要とするが、かかる厚さの被
覆層を得るためには、スプレーしたスラリーの乾燥のた
めに金型外筒の予熱温度を高くする必要があり、少くも
350〜400°C位が望ましい。
要求される場合には、適当な化学組成の溶湯を鋳造した
ときでも少くとも1.2m、好ましくは1.5rIr!
n以上の厚さの被覆層を必要とするが、かかる厚さの被
覆層を得るためには、スプレーしたスラリーの乾燥のた
めに金型外筒の予熱温度を高くする必要があり、少くも
350〜400°C位が望ましい。
しかし、かかる高温の金型外筒にスラリーをスプレーす
ると、外筒内面でスラリー中の水分が直ちに気化して強
固な被覆層を形威し難く、被覆層が剥離して鋳造部材中
に巻きこまれる危険がある。
ると、外筒内面でスラリー中の水分が直ちに気化して強
固な被覆層を形威し難く、被覆層が剥離して鋳造部材中
に巻きこまれる危険がある。
このような鋳造欠陥を改善するため、上記スラリーに表
面活性剤を添加して気孔性に富む耐火性被覆層を形成し
、該気孔中に空気を介在させて溶湯から金型外筒への熱
伝導を阻害させる方法も考案されているが、溶湯が気孔
を貫通して外筒内面に接触する差し込みを起し、かえっ
て冷却を早めるので、必すしも予期した効果が得られな
い。
面活性剤を添加して気孔性に富む耐火性被覆層を形成し
、該気孔中に空気を介在させて溶湯から金型外筒への熱
伝導を阻害させる方法も考案されているが、溶湯が気孔
を貫通して外筒内面に接触する差し込みを起し、かえっ
て冷却を早めるので、必すしも予期した効果が得られな
い。
第1図は溶湯1が被覆層2内の気孔を通って金型外筒3
の内面に接触した差し込み状態を示している。
の内面に接触した差し込み状態を示している。
本案の目的は、従来の上記欠点を改善した被覆層を有す
る遠心鋳造用金型を提供するにある。
る遠心鋳造用金型を提供するにある。
以下第2図に示す実施例について説明する。
金型外筒3は内周面に被覆層を有しない通常の金型外筒
より多少大きな抜はテーパーを有し、両端にストッパコ
ア4,5をポルト6及びストッパ7にて固定する。
より多少大きな抜はテーパーを有し、両端にストッパコ
ア4,5をポルト6及びストッパ7にて固定する。
予熱した外筒3の内周面に先づ珪砂、珪藻土、シリコン
粉、ジルコン粉等の耐火物に粘結材としてベントナイト
等を加えたスラリー状の水溶液をスプレーして気孔性に
乏しい耐火性被覆層8を形成し、更に該被覆層の内周面
に上記スラリー状水溶液に界面活性剤を添加したものを
スプレーして気孔性に富む耐火性被覆層9を形成し、両
被覆層8,9の合成作用により、片状のA型黒鉛析出に
好適な溶湯の凝固速度を得ると共に、溶湯が被覆層9の
気孔を貫通しても被覆層8にまり外筒1への接触を阻止
させるのである。
粉、ジルコン粉等の耐火物に粘結材としてベントナイト
等を加えたスラリー状の水溶液をスプレーして気孔性に
乏しい耐火性被覆層8を形成し、更に該被覆層の内周面
に上記スラリー状水溶液に界面活性剤を添加したものを
スプレーして気孔性に富む耐火性被覆層9を形成し、両
被覆層8,9の合成作用により、片状のA型黒鉛析出に
好適な溶湯の凝固速度を得ると共に、溶湯が被覆層9の
気孔を貫通しても被覆層8にまり外筒1への接触を阻止
させるのである。
本案によれば、気孔性に冨む被覆層9による熱伝導性の
低下分たけ両被覆層8,9の合計厚さを減少させ、した
がって両被覆層8,9の乾燥のための外筒1の予熱温度
を従来よりも低下させ、金型の製作をならしめる効果が
ある。
低下分たけ両被覆層8,9の合計厚さを減少させ、した
がって両被覆層8,9の乾燥のための外筒1の予熱温度
を従来よりも低下させ、金型の製作をならしめる効果が
ある。
実験例
外?Z133mm、内径110M、長さ250mの鋳鉄
製シノンダライナの粗材の遠心鋳造において、約300
°Cに予熱した内1135mの鋼製の遠心鋳造用金型外
筒の内周面に、珪藻±3幅、ベントナイト7部に水1叩
部を加えて作成したスラリーをスプレーして厚さ約1m
mの気孔性に乏しい耐火性被覆層を形成した従来金型と
、前記と同様の金型外筒の内周面に上記と同成分のスラ
リーをスプレーして約0.5rrr!rL厚さの被覆層
を形成し、更にその内周面に上記と同成分のスラリーに
界面活性剤(陰イオン系界面活性剤ドデシルベンゼンス
ルフオン酸ナトリウム、花王製ネオペレックスF25)
を0.3部添加したスラリーをスプレーして厚さ約0.
5−arL(7)被覆層(気孔率約aa/d)を形成し
た本案金型とを使用して、T、C3,1%si2.3%
、Mn Q、7%の溶湯を重力倍数1ooc、鋳込温度
1350°Cにて鋳造したところ、鋳造粗材(肉厚釣札
5wrL)における片状のA型黒鉛の析出範囲は、従来
金型では粗材肉厚の約半分にすぎないが、本案金型では
ほぼ肉厚全部に均一に達していることが認められた。
製シノンダライナの粗材の遠心鋳造において、約300
°Cに予熱した内1135mの鋼製の遠心鋳造用金型外
筒の内周面に、珪藻±3幅、ベントナイト7部に水1叩
部を加えて作成したスラリーをスプレーして厚さ約1m
mの気孔性に乏しい耐火性被覆層を形成した従来金型と
、前記と同様の金型外筒の内周面に上記と同成分のスラ
リーをスプレーして約0.5rrr!rL厚さの被覆層
を形成し、更にその内周面に上記と同成分のスラリーに
界面活性剤(陰イオン系界面活性剤ドデシルベンゼンス
ルフオン酸ナトリウム、花王製ネオペレックスF25)
を0.3部添加したスラリーをスプレーして厚さ約0.
5−arL(7)被覆層(気孔率約aa/d)を形成し
た本案金型とを使用して、T、C3,1%si2.3%
、Mn Q、7%の溶湯を重力倍数1ooc、鋳込温度
1350°Cにて鋳造したところ、鋳造粗材(肉厚釣札
5wrL)における片状のA型黒鉛の析出範囲は、従来
金型では粗材肉厚の約半分にすぎないが、本案金型では
ほぼ肉厚全部に均一に達していることが認められた。
因みにASTM規定による黒鉛サイズは従来金型では5
、本案金型では4〜4.5であった。
、本案金型では4〜4.5であった。
上記実験例からも明らかな通り、本案金型は同じ厚さの
被覆層を有する従来金型より溶湯の凝固速度が低く、溶
湯の差し込みもなく、片状のA型黒鉛の均一な分布析出
に著しく有利であることが実証されたのである。
被覆層を有する従来金型より溶湯の凝固速度が低く、溶
湯の差し込みもなく、片状のA型黒鉛の均一な分布析出
に著しく有利であることが実証されたのである。
第1図は気孔性に富む耐火性被覆層を有する従来構造の
金型を用いた場合の溶湯差し込み状態を示す部分断面図
、第2図は本案の一実施例の縦断面図である。 3・・・・・・金型外筒、8・・・・・・気孔性に乏し
い耐火性被覆層、9・・・・・・気孔性に富む耐火性被
覆層。
金型を用いた場合の溶湯差し込み状態を示す部分断面図
、第2図は本案の一実施例の縦断面図である。 3・・・・・・金型外筒、8・・・・・・気孔性に乏し
い耐火性被覆層、9・・・・・・気孔性に富む耐火性被
覆層。
Claims (1)
- 鋳鉄管体の遠心鋳造用金型において、金型外筒の内周面
に気孔性に乏しい耐火性被覆層を形威し、該被覆層の内
周面に気孔性に富む耐火性被覆層を形威し、該両被覆層
により片状のA型黒鉛析出に必要な溶湯の凝固時冷却速
度を得ることを特徴とする遠心鋳造用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18125579U JPS6041331Y2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 遠心鋳造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18125579U JPS6041331Y2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 遠心鋳造用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56100259U JPS56100259U (ja) | 1981-08-07 |
JPS6041331Y2 true JPS6041331Y2 (ja) | 1985-12-16 |
Family
ID=29691651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18125579U Expired JPS6041331Y2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 遠心鋳造用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6041331Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6084118B2 (ja) * | 2013-05-24 | 2017-02-22 | 本田技研工業株式会社 | 遠心鋳造方法 |
-
1979
- 1979-12-28 JP JP18125579U patent/JPS6041331Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56100259U (ja) | 1981-08-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5803151A (en) | Soluble core method of manufacturing metal cast products | |
CN1173790C (zh) | 用于金属连铸锭模耐火材料件的防护涂料及耐火材料件 | |
KR890008058A (ko) | 유연한 층 | |
US2882568A (en) | Lining for ingot molds | |
JPS6041331Y2 (ja) | 遠心鋳造用金型 | |
US3211560A (en) | Mold wash composition and casting mold coated therewith | |
US8833433B2 (en) | Foundry mold insulating coating | |
US8376024B1 (en) | Foundry mold insulating coating | |
US20080178767A1 (en) | Dry-Spray Products For Protecting Centrifugal Casting Molds of Cast Iron Pipes in Association With a Wet-Spray Product | |
US4630667A (en) | Coated refractory shapes useful in bottom pouring of ingots in ingot molds | |
JPH07112619B2 (ja) | セラミックス被覆鋳造法 | |
JPH03447A (ja) | 遠心力鋳造用金型の塗型剤 | |
JPH0760396A (ja) | 接合方法および鋳型 | |
CN1332772C (zh) | 铸型润滑剂 | |
JP2005169440A (ja) | 金型用塗型剤 | |
JPS6349357A (ja) | 2層遠心鋳造管及びその鋳造法 | |
JPH11342460A (ja) | 鋳ぐるみ方法 | |
JP2541691B2 (ja) | 鋳鉄管の受口成形用中子 | |
JPS5857262B2 (ja) | 球状黒鉛鋳鉄遠心力鋳造鋳物 | |
JPH0459983B2 (ja) | ||
JP3092751B2 (ja) | 砂中子の製造方法 | |
JPH03226334A (ja) | 圧力鋳造用中子 | |
JPH0428689Y2 (ja) | ||
JPS5923897B2 (ja) | 遠心力鋳造管の受口内面において焼き付きを防止するための塗型塗布構造 | |
JPH02129064A (ja) | チタン酸アルミニウム製鋳ぐるみ部品 |