JPS6041327Y2 - 連続鋳造設備におけるオツシレ−シヨンプツシユロツドの脱着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続鋳造設備におけるオツシレーションプッシ
ュロツドの脱着装置に関するものである。

モールド及びストランドガイド間の型替え及び芯出し作
業を簡便にするためにモールドとストランドガイドとオ
ツシレーション機構の一部とを一体に取出すことがある
が、この場合オツシレーションプッシュロツドは上下に
分割されねばならない。

そして、その脱着はより確実迅速に連結しまたは切離せ
ることか必要である。

しかしながら、従来の油圧シリンダによる脱着機構では
、ブツシュロッドに絶えず働く引張りの変動荷重に対し
連結保持するためには強い力で油圧を絶えずかけておく
必要があり、操業中に脱着部が外れるなどの事故が起る
おそれがあった。

本考案は前記従来の問題点を解決するために創案された
もので、上下のブツシュロッドを簡易迅速かつ確実に脱
着できる簡単なオツシレーションプッシュロツドの脱着
装置を提供することを目的とするものである。

以下、本考案を図示する実施例により説明する。

このオツシレーションプッシュロツド１はパイプ製の上
側ブツシュロッド２と下側ブツシュロッド３とよりなり
、上側ブツシュロッド２の下端部は厚肉化されており、
該下端部の上部分にはコツタ穴４が設けられ、また該下
端部の下部分には下方に拡大開口する挿入ガイド面５が
設けられている。

他方、下側ブツシュロッド３の上端部はその下方部分に
一体でかつより大径となった下部分３ａと、その上端に
支持板３ｃを介し対接しかつボルト６により連結した筒
状の上部分３ｂとよりなり、該下部分３ａ内には駆動装
置７が支持板３ｃに吊持されて格納され、その出力軸７
ａはスプライン軸に形成されて前記上部分３ｂ内に同芯
に突出しており、該上部分３ｂ内にはこの出力軸７ａに
かみ合う筒軸８が軸受９，１０を介し回転自在に支持さ
れている。

さらに、上部分３ｂの上端部にはジヨイントロッド１１
がキー１２を介し上下方向のみ摺動自在に取付けられて
いる。

該ロッド１１の下端部にはおねじ１３が刻設されており
、また前記筒軸８の上端部にほめねじ１４が刻設されて
おり、これらが螺合したネジ機構を介しロッド１１が筒
軸８に連結されている。

このジヨイントロッド１１は前記上側ブツシュロッド２
の下端部内に嵌挿可能であり、その上端部は挿入ガイド
面５にガイドされて挿入し易いように先細りにされ、ま
た中間部には前記コック穴４より太き目のコツタ穴１５
が設けられている。

そして、合致したコツタ穴４，１５にコツタ１６が挿入
される。

第２図は本考案のオツシレーションプッシュロツドの脱
着装置を使いモールド、ストランドガイド及びオツシレ
ーション機構を一体に取出せるようにした連続鋳造設備
を示す。

図中１８は工場建屋に構成された粱１９，１９間に裁置
吊下された一体フレームで、上部に駆動レバー２０と従
動レバー２１が軸受２３，２３’を介し取付けられてお
り、下部には専用体ストランドガイド２４，２７が取付
けられている。

２５は駆動、従動両レバー２０．２１に取着支持された
モールドテーブル、２６はそのモールドテーブル上に取
付けられたモールド、２８はフレーム１８上に設けられ
た、駆動レバー２０の下降端ストッパーである。

さて、オツシレーションプッシュロツド１は、上側ブツ
シュロッド２の下端部内にジヨイントロッド１１を嵌挿
してコツタ穴４，１５にコツタ１６を挿通させた後、駆
動装置７により筒軸８を回転駆動してネジ機構を介し該
ジヨイントロッド１１を下へ移動させ、コック穴１５の
上端とコック穴４の下端にてコツタ１６をクランプし、
これにより上下のブツシュロッド２，３を圧接させて、
一本に連結したものである。

このオツシレーションプッシュロツド１を介し、駆動レ
バー２０がオツシレーション用駆動装置（図示せず）に
連結され、その作動によりモールド２６が上下に円弧運
動するようにしている。

上側フッシュロッド２を下側ブツシュロッド３より切離
す作業は次の通り行なえばよい。

駆動装置７によりネジジヤツキ機構を働かせてジヨイン
トロッド１１を上動させると、駆動レバー２０にはテー
ブル２５、モールド２６の重量がかかつているから、ス
トッパー２８に当るまでは第２図において右廻りに回動
し、これにより上側ブツシュロッド２は引上げられるか
らコツタ１６のクランプ状態は未だ解放されないが、ス
トッパー２８に接した位置から、さらにジヨイントロッ
ド１１を僅かに上げると、ジヨイントロッド１１におけ
るコック穴１５の上端がコツタ１６より離れてそのクラ
ンプが解かれ、さらに該コツタ穴１５の下端がコツタ１
６を浮かすから、このコツタ１６はコツタ穴４，１５か
ら容易に抜き取れる状態となる。

コツタ１６を抜き取った状態においては上側ブツシュロ
ッド２がその引上げによりジヨイントロッド１１から抜
き取れるから、コツタ１６の抜き取り後一体フレーム１
８を上げれば、モールド２６とストランドガイド２４．
２７とオツシレーション機構の１部は一体に設備外に取
出せる。

上記と逆の手順を行なえば、下側ブツシュロッド３の上
端から突出しているジヨイントロッド１１に上側ブツシ
ュロッド２の下端部をその挿入ガイド面５の働きにより
容易に嵌合させることができ、次いで上下のブツシュロ
ッド２，３を対接させることができる。

その際、コツタ穴４，１５が合致すればよいが、その合
致を確実ならしめるには上下のブツシュロッド２，３の
一方の対接面にピン３０を、他方の対接面にピン孔３１
を設けてこれらの嵌合によりジヨイントロッド１１のコ
ツタ穴１５に上側ブツシュロッド２のコック穴４を合致
させればよい。

次いで、駆動装置７によりネジジヤツキ機構を働かせて
ジヨイントロッド１１を下げると、上下のブツシュロッ
ド２，３の対接状態においてジヨイントロッド１１のコ
ツタ穴１５の上端がコック穴４間に架渡されたコツタ１
６の中間を引下げるから、コック１６を確実にクランプ
できる。

必要ならさらにコツタ１６の先端に抜止ピン２９を挿設
してもよい。

なお、コツタ１６は作業員が手で挿入しまた外してもよ
いが、例えば上側ブツシュロッド２の下端部側部にエヤ
シリンダ等を利用した進退操作手段を設けて自動的に行
ってもよい。

本考案は以上の通り下側ブツシュロッドの上端部に、上
側ブツシュロッドの下端部内に嵌挿可能なジヨイントロ
ッドをネジジヤツキ機構により進退自在に設けると共に
、該ジヨイントロッド及び前記上側ブツシュロッドに上
下ブツシュロッドの対接状態にて合致可能なコック穴を
設け、該コック穴に挿入したコックを前記ジヨイントロ
ッドの引下げによりクランプできるよう構成したことに
より、迅速、確実に脱着することができ、従って一体取
出しまた一体装着の作業を従来より確実迅速に行なえる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のオツシレーションプッシュロツドの脱
着装置を示す縦断面図、第２図は同装置の使用状況を示
す概要図である。 １・・・・・・オツシレーションプッシュロツド、２・
・・・・・上側フッシュロッド、３・・・・・・下側フ
ッシュロッド、４，１５・・・・・・コツタ穴、７・・
・・・・駆動装置、８・・・・・・筒軸、９，１０・・
・・・・軸受、１１・・・・・・ジヨイントロッド、１
２・・・・・・キー、１３・・・・・・おねじ、１４・
・・・・・めねじ、１６・・・・・・コツタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下側ブツシュロッドの上端部に、上側ブツシュロッドの
   下端部内に嵌挿可能なジヨイントロッドをネジジヤツキ
   機構により進退自在に設けると共に、該ジヨイントロッ
   ド及び前記上側ブツシュロッドに上下ブツシュロッドの
   対接状態にて合致可能なコツタ穴を設け、該コツタ穴に
   挿入したコックを前記ジヨイントロッドの引下げにより
   クランプできるよう構成したことを特徴とする連続鋳造
   設備におけるオツシレーションプッシュロツドの脱着装
   置。