JPS6041270Y2 - バスケツトボ−ル台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は屋内床面上又は屋外地面上に設置される形式の
バスケットボール台に関するものである。

床面上（又は地面上）設置形のバスケットボール台では
その全体の高さがかなり高く構成されるため、従来この
種のバスケットボール台では、不使用時に邪魔になった
り或いは格納するためには高さの高い格納スペースが必
要であった。

又、バスケットポール競技においては、大人用と小人用
ではゴール用バスケットまでの高さが異なっているため
、従来の床面上設置形のバスケットボール台では１台で
成人用と少年用に兼用することが困難であった。

本考案は上記の如き従来の床面上設置形バスケットポー
ル台の問題点を改善することを目的としてなされたもの
であって、本考案のバスケットボール台は、屋内床面上
又は屋外地面上等に設置され且つ移動可能な基台上に、
軸によって前後に起伏自在に枢着せしめられた支柱と、
該支柱を立起し又は倒伏させるための支柱起伏用エアシ
リンダと、先端にバックボードを取付は且つ基端側を前
記支柱の上方部に軸によって枢着させて上下方向に揺動
自在とした揺動杆と、先端を前記揺動杆基端側における
前記支柱との軸着部から該揺動杆の長さ方向に離れた位
置に軸によって枢着させた揺動杆作動用の連結杆と、該
連結杆の基端側に連結され且つ２段階伸縮可能であって
前記連結杆を２段階に移動させることにより前記支柱の
立起し時に前記揺動杆先端のバックボードの高さを２段
階に調節しさらに前記支柱の倒伏時に前記揺動杆と前記
連結杆を倒伏された支柱の近傍で折たたみし得るように
した連結杆作動用エアシリンタとを備え、もってバスケ
ットボール台の不使用時には折たたんでコンパクトにす
ることができ、さらに使用時にはバンクボードの高さ調
節ができるようにしたことにより１台で成人用と少年用
に兼用できるようにしたことを特徴とするものである。

以下、図示の実施例に基づいて本考案のバスケットポー
ル台を説明すると、第１図ないし第４図に示す実施例の
バスケットポール台１は、床面上（又は地面上）に設置
され且つ移動可能な基台２上に、起伏自在に支持される
支柱３と、該支柱３を立起し又は倒伏させるための左、
右２基の支柱起伏用エアシリンダ１１．１１と、先端６
ｂにパンクボード８を取付は且つ基端６ａ側を支柱３の
上方部に枢着させた揺動杆６と、先端５ｂ側を揺動杆６
の基端６ａ側に枢着させた揺動杆作動用の連結杆５と、
２段階収縮可能であって連結杆５を２段階に移動させる
ことによって支柱３の立起し時にバックボード８の高さ
を２段階に調節しさらに支柱３の倒伏時に揺動杆６と連
結杆５を倒伏された支柱３の近傍で折たたみし得るよう
にした連結杆作動用エアシリンダ１２等の基本部材を備
えて構成されている。

基台２には４個のキャスター１０．１０・・が取付けら
れていて、バスケットボール台１全体を走行移動させる
ことができるように構成されている。

支柱３は、その基端３ａを軸２０で基台２上に枢着する
とともに、該支柱基端３ａ寄りでやや先端３ｂ側に離れ
た位置に伸展及び屈折可能な屈伸杆１３の先端１３ｂを
軸２１で枢着させることにより２点で支持させるように
して取付けられている。

屈伸杆１３は上側杆１４と下側杆１５を有し且つ上側杆
１４の下端と下側杆１５の上端を軸２３て枢着して構成
されている。

屈伸杆１３の基端（下側杆１５の下端）１３ａは軸２２
によって基台２上に固定されている。

又屈伸杆１３の上側杆１４中間部には支柱起伏用エアシ
リンダ１１のロッド１７先端が軸２４によって枢着され
ている。

そしてこの支柱３は、支柱起伏用エアシリンダ１１を伸
張させると屈伸杆１３の両社１４，１５が伸展して第１
図に示すように直立状態に立起され、逆に該エアシリン
ダ１１を収縮させると該屈伸杆１３の両社１４．１５が
屈折して第３図に示すようにほぼ水平状態に倒伏される
ようになっている。

支柱起伏用エアシリンダ１１の基端１１ａは、基台２の
上面で前後方向にスライドし得るように取付けられてい
る。

即ち、基台２上には可動台１９が所定範囲だけ前後方向
にスライド自在に取付けられていて、支柱起伏用エアシ
リンダ１１の基端１１ｂを該可動台１９に軸２５て枢着
して取付けている。

これは、後述するように支柱起伏用エアシリンダ１１の
伸張作用（支柱立起し作用）に先立って連結杆作動用エ
アシリンダ１２が１段又は２段収縮した際に第４図に示
すように支柱３がそれぞれ所定角度だけ立起するように
なるが、そのとき支柱起伏用エアシリンダ１１のロッド
１７先端の枢支部（軸２４部）が前側斜め上方に移動す
るのに伴って該支柱起伏用エアシリンダ１１全体が前方
に移動し得るようにしたものである。

揺動杆６は、その基端６ａ寄りで該基端６ａより適宜長
さだけ先端６ｂ側に離れた位置を軸２６で支柱３の先端
３ｂ側に枢着されていて、該揺動杆６を上下に揺動させ
ることにより揺動杆先端６ｂに取付けたバンクボード８
の高さを調節し得るようにしている。

なおバックボード８の前面にはゴール用バスケット９が
取付けられている。

連結杆５は、揺動杆６を上下に揺動させるためのもので
、該連結杆５の先端５ｂを揺動杆６の基端６ａに軸２９
て枢着するとともに連結杆５の基端５ａをＬ形しバー７
を介して連結杆作動用エアシリンダ１２のロッド１８先
端に軸３０で枢着することによって取付けられている。

Ｌ形しバー７はその屈曲部（Ｌ形角部）を軸２７で基台
２上に枢着されており、又該り形レバーの先端７ｂに軸
２８で連結杆基端５ａを枢着しさらにＬ形しバー７の基
端７ａを軸３０でエアシリンダ１２のロッド１８先端に
枢着することにより該エアシリンダ１２と連結杆５とを
連結している。

連結杆作動用エアシリンダ１２は、その基端１２ａを基
台２上に軸３１で枢着して取付けられている。

又このエアシリンダ１２は、最伸張状態（第３図の状態
）、第１段収縮状態（第１図の実線１２で示す状態）及
び第２段収縮状態（第１図の鎖線１２′で示す状態）の
３通りの伸縮作用を行うようになっている。

そして第１図に示すように支柱３の立起し状態、即ち支
柱起伏用エアシリンダ１１の伸張状態において連結杆作
動用エアシリンダ１２が第１段収縮した状態では、Ｌ形
しバー７、連結杆５及び揺動杆６をそれぞれ実線で示す
ように位置させ、そのときのゴールポスト９の高さＨを
成人用の高さく３０５Ｃ７Ｆ＋）に設定させるようにし
ており、又支柱３の立起し状態で連結杆作動用エアシリ
ンダ１２が第２段収縮した状態では、Ｌ形しバー７、連
結杆５及び揺動杆６をそれぞれ鎖線７／、５／。

６′で示すように位置させ、そのときのゴールポスト９
の高さｈを少年用の高さく ２６０ｃｍ ）に設定させ
るように構成している。

又、第３図に示すように支柱３の倒伏状態において連結
杆作動用エアシリンダ１２が最伸張した状態では、連結
杆５と揺動杆６とが支柱３の近傍で水平方向に向いた状
態で折たたまれるようになっている。

支柱３の先端３ｂとバックボード８の裏面上部との間に
は控え杆１６が介設されている。

次に図示のバスケットボール台１の使用方法並ひに作用
について説明すると、このバスケットボール台１は、格
納時又は移動時には第３図に示すように折たたまれてい
る。

そしてこのバスケットボール台１を例えば成人用として
使用する場合には、バスケットボール台設置場所におい
て、第４図に示すようにまず支柱起伏用エアシリンダ１
１を収縮させたままの状態で連結杆作動用エアシリンダ
１２を第１段収縮させる。

するとＬ形しバー７、連結杆５及び揺動杆６が第４図に
おいて実線図示の状態となり、その状態で支柱起伏用エ
アシリンダ１１を伸張させると第１図に示すように支柱
３が立起されるとともにそれに従って揺動杆６が実線図
示の状態となってその先端６ｂのパンクボード８が成人
用の高さに設定される。

又これに対してこのバスケットボール台１を少年用とし
て使用する場合には、第３図に示す折たたみ状態から連
結杆作動用エアシリンダ１２を第２段収縮させる。

するとＬ形しバー７、連結杆５及び揺動杆６が第４図に
おいて鎖線７’、５’、６’で示す状態となり、その状
態で支柱起伏用エアシリンダ１１を伸張させると第１図
に示すように支柱３が立起されるとともに揺動杆６が鎖
線６′の状態となってバックボード８の高さが少年用に
設定される。

なお第４図に示すように連結杆作動用エアシリンダ１２
を第１段又は第２段収縮させたときには、それぞれ支柱
３が適宜角度づつ立起こされるが、そのとき支柱起伏用
エアシリンダ１１のロッド１７先端の枢着部は前側斜め
上方に引き上げられそれに伴って支柱起伏用エアシリン
ダ１１全体が前側に移動する。

そして支柱起伏用エアシリンダ１１を伸張させるとまず
該ニアシリンダ１１全体が元の位置まで後退して停止さ
れ、その後に支柱３を立起するように作用する。

なお伸展させたバスケットボール台１を折たたむ際には
上記伸展順序とは逆順序で各エアシリンダ１１．１２を
収縮又は伸張させればよい。

又、図示の実施例では、連結杆５は支柱３より後側に設
置されていて、該連結杆５を上動させたときに揺動杆６
の先端６ｂ側（バックボード８の取付側）が逆に下動す
るようにしているが、他の実施例では、連結杆５を支柱
３より前側に設置して該連結杆５を下動又は上動させた
ときにそれと同じ方向に揺動杆先端６ｂ側か下動又は上
動するようにしてもよく、その際には連結杆作動用エア
シリンダ１２は図示の場合とは逆に支柱３の倒伏状態で
は最収縮状態となり支柱３の立起し状態では第１段又は
第２段伸張状態になるようにすればよい。

なお、本考案のバスケットボール台は、上記の各構成に
限定されるものでなく、実用新案登録請求の範囲内で適
宜に設計変更することができる。

続いて本考案の効果を説明すると、本考案のバスケット
ボール台は次のような効果がある。

（１）支柱３を起伏自在に枢着しさらに連結杆５及び揺
動杆６を折たたみ自在に構成しているので、床面上（又
は地面上）設置形のバスケットボール台であっても不使
用時には折たたんでコンパクトにすることができ、それ
によってバスケットボール台の格納スペースを小さくす
ることができる。

（２）２つのエアシリンダ１１．１２の伸縮作用によっ
てバスケットボール台を折たたんだり伸展させたりし得
るようにしているので、その折たたみ或いは伸展操作が
簡単となる。

（３）連結杆作動用エアシリンダ１２の２段階伸縮作用
によって揺動杆先端６ｂに取付けたバンクボード８の高
さを２段階に調節し得るようにしているので、１台のバ
スケットボール台で成人用と少年用に兼用することがで
き、しかもバックボード８（及びゴール用バスケット９
）の高さ調節を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかるバスケットボール台の
伸展状態における側面図、第２図は第１図のバスケット
ボール台の平面図、第３図は第１図のバスケットボール
台の折たたみ状態を示す側面図、第４図は第１図のバス
ケットボール台の伸展方法説明図である。 １・・°°・°バスケットポール台、２・・・・・・基
台、３・・・・・・支柱、５・・・・・・連結杆、５ａ
・・・・・・連結杆基端、５ｂ・・・・・・連結杆先端
、６・・・・・・揺動杆、６ａ・・・・・・揺動杆基端
、６ｂ・・・・・・揺動杆先端、８・・・・・・バック
ボード、９・・・・・・ゴール用バスケット、１１・・
・・・・支柱起伏用エアシリンダ、１２・・・・・・連
結杆作動用エアシリンダ、２０，２６，２９・・・・・
・軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋内床面上又は屋外地面上等に設置され且つ移動可能な
   基台２上に、軸２０によって前後に起伏自在に枢着せし
   められた支柱３と、該支柱３を立起し又は倒伏させるた
   めの支柱起伏用エアシリンダ１１と、先端６ｂにバック
   ボード８を取付は且つ基端６ａ側を前記支柱３の上方部
   に軸２６によって枢着させて上下方向に揺動自在とした
   揺動杆６と、先端５ｂを前記揺動杆基端６ａ側における
   前記支柱３との軸着部２６から該揺動杆６の長さ方向に
   離れた位置に軸２９によって枢着させた揺動杆作動用の
   連結杆５と、該連結杆５の基端５ａ側に連結され且つ２
   段階伸縮可能であって前記連結杆５を２段階に移動させ
   ることにより前記支柱３の立起し時に前記揺動杆先端６
   ｂのパンクボード８の高さを２段階に調節しさらに前記
   支柱３の倒伏時に前記揺動杆６と前記連結杆５を倒伏さ
   れた支柱３の近傍で折たたみし得るようにした連結杆作
   動用エアシリンタ１２とを備えたことを特徴とするバス
   ケットボール台。