JPS6041018Y2 - デイスク装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は磁気ディスク等を用いてデジタルデータを書き
込み、読み出すディスク装置に係り、特に、複数のディ
スク装置を並列運転してデータの書き込み、読み出しを
行なう場合に、複数の同期信号を設けるようにしたディ
スク装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、放送局等に於て、コマーシャル（以下ＣＭと記す
）の音声処理は、実際に放送でＣＭを送出する日より数
日前に送出順序に１本化したテープによりオンエアさせ
たり、多数のカートリッジにＣＭを収録し、これら多数
のカートリッジを自動的に選択して、ＣＭを送出する様
にしている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

然し、前者の場合は、１本の磁気テープ中に多くのＣＭ
を１本化する作業に多くの時間と手間とを要する欠点が
あり、後者の場合は、再生機器及びカートリッジの台数
、並に機器の接置スペースが膨大となり、信頼性の面で
も問題が多い欠点がある。

更に、テープ等に記録された音声情報たるＣＭは、アナ
ログ信号を記録しているため、たび重なるダビングによ
ってＳ／Ｎが劣化し、保守面で取扱上の注意を必要とす
る。

従って、この様な複雑な管理面での事前作業、並に多く
の機材の投入を極力避ける様なＣＭ送出システム装置が
要望されている。

このような要望に鑑み、本出願人は、コンピュータ等の
外部メモリーとして利用されている大容量の磁気ディス
クを用いて、オンエアせんとするＣＭをアナログ−デジ
タル変換して書き込み、この大容量磁気ディスクに書き
込まれたＣＭデータを読み出す様にしたデジタルディス
ク装置を、本件考案と同日に特願昭５４−５４２６８号
として提案している。

この別件提案装置は、必要なデータ容量がユーザ毎に異
なる点、単一の特大容量のディスク装置を用いた場合は
アクセス時間が長くなる点等を考慮して、複数のディス
ク装置を並列運転することができるようになされている
。

並列運転されている複数のディスク装置が、ＣＭデータ
の書き込み、読み出しを並列に行なうとき、名ＣＭデー
タの長さは必ずしも等しいとは限らず、従って、各ディ
スク装置の書き込み、読み出し終了時点がそれぞれ異な
る場合がある。

ところが、別件提案装置においては、後述のように、ヘ
ッド切換えパルスを発生するための同期信号発生回路が
複数のディスク装置に共通に１個だけ設けられているの
で、最も長いＣＭデータの書き込み、読み出しが終了す
るまで、既に書き込み、読み出しを終了したディスク装
置も次のＣＭデータの書き込み、読み出しを行なうこと
ができず、最長のＣＭデータと個々の短いＣＭデータと
の長さの差に応じて、個々のディスク装置に動作の空白
期間が生じ、システムの運用効率が低下するという問題
があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は叙上の如き欠点を除去したＣＭ送出用システム
を提供するものであり、本考案の特徴とするところは、
並列運転される複数のディスク装置と、この複数のディ
スク装置にそれぞれ接続される複数のデータ処理部と、
複数のディスク装置にそれぞれ対応する複数の同期信号
発生回路とを有し、長さの異なる複数のデータが、複数
のデータ処理部を介して、複数のディスク装置にそれぞ
れ搭載されたディスクの異なる複数本のトラックに書き
込まれ、またはこの異なる複数本のトラックから読み出
されるとき、複数のディスク装置は、上記データが書き
込まれ、または読み出される末尾のトラックの書き込み
または読み出し期間が終了した時点で、それぞれ対応す
る上記複数の同期信号発生回路により制御されて、書き
込み又は読み出し可能とされるようにしたディスク装置
によって遠戚される。

〔実施例〕

本考案を理解するために、まず、第１図〜第４図を参照
しながら、本考案が適用されるデジタルディスクシステ
ム（別件提案装置）について詳述する。

別件提案装置の全体的な構成を第１図に示す。

この第１図において、アナログＣＭ信号はデータ処理部
３の入力端子３ａに供給され、アナログ−デジタル変換
されたＣＭデータが書き込み読み出し制御部４に入力さ
れる。

この書き込み読み出し制御部４のＣＭデータを磁気ディ
スク６に書き込む際に、中央制御部１から出力さるスポ
ットアドレス番号（以ＴＳＰＡＤと記す）がディスク制
御部２に転送され、このディスク制御部２に於て、ディ
スク６内の空トラツクを探し、ディスク制御部２の出力
で書き込み読み出し制御部４を制御し、この制御部４を
書き込み状態として、ヘッド７によりＣＭデータ及び５
ＰＡＤをディスク６上に書き込む。

又、読み出し時には、中央制御部１より指示された５Ｐ
ＡＤにより、中央制御部２を制御して、その出力で書き
込み読み出し制御部４を制御し、ディスク６のトラック
から５ＰＡＤに対応するＣＭデータを探し出し、ヘッド
７により読み出しが威され、読み出されたデータは、書
き込み読み出し制御部４を介してデータ処理部３に送ら
れ、そこで、デジタル−アナログ変換されて、アナログ
ＣＭ信号として出力端子３ｂ・・・・・・３ｃより取り
出されて、ＣＭがオンエアされる。

尚、符号５は、ディスク６を駆動するモータである。

上述のデータ処理部３の詳細を第２図を参照して説明す
る。

入力端子３ａに入力されるアナログＣＭ信号は、アナロ
グ−デジタル変換回路３ｄに供給され、これによってデ
ジタルデータに変換され、データの連続出力として、第
１のスイッチＳＷ１を介して第１のメモリ回路３ｅに供
給され、そこに書き込まれる。

この場合の第１のメモリ３ｅの容量は、後述するディス
ク６の１トラック分の時間Ｔをメモリし得る容量を可と
する。

今、ＣＭの実際の放送時間がディスク６の１トラック分
の時間Ｔを何倍かした実時間りであるとすれば、時間Ｔ
が経過した後に、第１のスイッチＳＷ。

の可動接片ａが図示とは逆の状態に切換えられて、接点
Ｃに接続されて、第２のメモリ３ｆに１トラック分のＣ
Ｍデータが書き込まれる。

更に、時間りに満たない時間しかメモリ出来ない場合は
、第１のスイッチＳＷ１の可動接片ａが再び接点す側に
接続されて、第１のメモリ３ｅに書込まれ、以下、この
様なスイッチングを交互にくり返す。

第２のスイッチＳＷ２は、第１のスイッチＳＷ１を介し
て、第１のメモリ３ｅにＣＭデータが書き込まれている
間、第２のメモリ３ｆ側の接点Ｃにその可動接片ａが接
続されて、第２のメモＩＪ ３ ｆにメモリされている
データが読み出されて、書き込み読み出し制御部４の書
き込み増幅回路４ａに加えられる。

上述のＣＭデータの読み出しは、各メモリ３ｅ、３ｆへ
のデータ書き込みを実時間のＴ秒で行った時に、この時
間を圧縮したｔ秒で行えば、両メモリ３ｅ、３ｆでは、
データはｔ／Ｔの比で時間圧縮されたことになる。

この様に、時間圧縮されたデータは、スイッチャ４Ｃを
介してディスク６上の異なったディスク又はトラック上
にヘッド７（７ａ〜？ｆ）により記録される。

ディスク６に記録された時間圧縮ＣＭデータは、ヘッド
７ａ〜７ｆにより読み出され、スイッチャ４ｃを介して
読み出し用増幅回路４ｂに加えられ、この増幅回路４ｂ
の出力は、第３のスイッチＳＷ３により、第３及び第４
のメモリ３ｇ及びいに交互に書き込まれる。

各メモリ３ｇｔ３ｈはＴ時間ごとに交互に読み出され、
前述の第１及び第２のスイッチＳＷ１及びＳＷ２と同様
に、第３のスイッチＳＷ３と連動して切り換えられる第
４のスイッチＳＷ４及びデジタル−アナログ変換回路３
１を介して、出力端子３ｂにアナログ信号として送出さ
れる。

上述の第３及び第４のメモリ３ｇ及び３ｈにおいて、時
間圧縮データはＴ／ｌの比で時間伸張される。

本考案に用いるデジタルＣＭデータをディスク６上に記
録するためのフォートマットを、第３図及び第４図に示
す。

ディスク６の外周より内側への数トラツクを、アドレス
を格納するアドレス格納エリア８として取り、このアド
レス格納エリア８に続いて、内周に音声等のデータを格
納するデータ格納エリア９を取る。

アドレス格納エリア８は、第３図に示す如く、ディスク
６の面上でその中心を通る破線（仮想線）により放射状
にｎ等分されたセクタから構成される。

このセクタは実際には６４等分である（第３図では８等
分した場合を示す）。

アドレス格納エリア８内の複数の同心状トラックには、
第４図Ａに示すように、セクタ毎に、各セクタの開始点
を示すインデックス信号（以下ＩＤ１．ＩＤ２・・・・
・・と記す）を付加し、その後に、トラック及びヘッド
番号を表すトラック及びヘッド番号信号（以下５ＣＡＤ
１．５ＣＡＤ２−−−−−−３ＣＡＤｎと記す）を順次
付加する。

この５ＣＡＤは、第２図のモータ５の回転軸に複数配置
されたディスク６にそれぞれ対応するヘッド７ａ〜７ｆ
と、これに対接されたディスクのトラックを指示するも
のである。

更に、データ格納エリア９には、複数のトラックにおい
て、上述のインデックス信号ＩＤ、、 ＩＤ２・・・・
・・を前出の５ＰＡＤにそれぞれ対応させ、ディスク６
の任意の半径、例えば第３図においてアドレス格納エリ
ア８のＩＤ１を過ぎる半径を基準として、第４図Ｂに示
す如く、１トラツク毎に５ＣＡＤ□〜５ＣＡＤｎとＣＭ
の５ＰＡＤ１〜５ＰＡＤｎのうち、該当する５ＣＡＤ及
び５ＰＡＤを記録し、ＣＭデータ１０を記録する。

今、ＣＭのトータル時間がＬとすれば、トラックの必要
数ｎはｎ＝Ｌ／Ｔ個となる。

即ち１つのＣＭはｎ個の５ＣＡＤ工〜５ＣＡＤｎが付さ
れたトラックのデータで構成される。

読み出し時には、中央制御部１より転送されて来るＣＭ
のスポットアドレス番号５ＰＡＤにより、アドレス格納
エリア８のセクタから５ＣＡＤを読み取り、この５ＣＡ
Ｄに従って、第４図Ｂに示すように、例えば５ＣＡＤ、
に対応した１トラック分のＣＭデータ１０を読み出す。

後続する５ＣＡＤ２〜５ＣＡＤｎについても、順次、こ
のような読み出しを行なう。

本考案に於ては、第２図に示すような、素子６．５及び
７より成る磁気ディスク再生装置、読み出し書き込み制
御部４並びにデータ処理回路３を、複数組、並列に配設
する。

かくすれば、成る期間内で、複数のデジタルデータを同
時に書き込み、又は読み取ることが出来る。

然し、この場合は、第４図Ｂに示す如く、データの１ト
ラック分が時間Ｔ秒で区切られ、この区間毎に、最終点
で、ヘッド７を移動させる信号を取り出している。

よって、令弟６図に示す如く、第１のＣＭであるＡの時
間が、Ｌ□であり、第２のＣＭであるＢの時間がＬ２で
あり、第３のＣＭであるＣの時間がＬであり、第１のＣ
Ｍを第１の磁気ディスク装置で、第２のＣＭを第２の磁
気ディスク装置で、第３のＣＭを第３の磁気ディスク装
置で、夫々読み出し書き込みを行うとすると、・・今、
同期信号発生回路が複数のメモリに対し、１つだけであ
れば、第６図りに示す如く、１トラック分のデータの読
み出し又は書き込み期間（トラック期間）が終る毎に、
ヘッド切換えパルスＤ□〜、が取り出されるため、最Ｉ
Ｍ時間りの終了パルスＤ、が終了するまで、第１のＣＭ
であるＡと第３のＣＭであるＣとは、Ｌ４及びらで示す
時間が無駄になり、第２のＣＭであるＢも、ＣＭがｌト
ラック期間Ｔの整数倍で終了しないかぎり、Ｌ６で示す
時間的な空白を生ずる欠点がある。

そこで本考案に於ては、第５図に示す如く、複数の磁気
ディスク装置に対応する複数のデータ処理回路３を並列
に配すると共に、これと同数の同期信号発生回路８ａ・
・・・・・８ｂを設けて、各別に磁気ディスク装置への
データ書き込み及び読み出しを行なう様にしているので
、第６図のチャートに示す如く、第１、第２及び第３の
ＣＭの長さがそれぞれり、、 Ｌ２及びＬ３であるとき
、最も長い第２のＣＭがその末尾のトラック期間が終了
した時点で、ヘッド切換えパルスＤ、によって、第２の
磁気ディスク装置の書き込み、読み出し動作が一旦終了
して、この第２の磁気ディスク装置は新な書き込み、読
み出し動作が可能な待機状態とされる。

一方、第１及び第３のＣＭに対応する第１及び第３の磁
気ディスク装置は、それぞれＬ時間及びＬ３時間が経過
した直後のヘッド切換えパルスＤ３及びＤ２によってそ
れぞれ待機状態とされるので、第１〜第３の磁気ディス
ク装置の読み出し及び書き込みは、別々に行われ、短時
間のＣＭに対応する第１及び第３の磁気ディスク装置の
空白期間は、図示の場合、それぞれ１トラック期間Ｔ及
び２トラック期間π宛短縮されて、システムの運用効率
が改善される。

更に、第１〜第３のＣＭの終点にエンド信号９′を設け
て置けば、各同期信号発生回路８ａ・・・・・・８ｂは
、この信号９′をトリガーとして、第６図のＡ″、Ｂ″
、Ｃ“の如く、各エンド信号９′の直後に、それまでと
は位相の進んだヘッド切換えパルスを発生するので、図
示のように、各ＣＭがＴ秒のトラック期間の中間部で終
了した場合でも、各磁気ディスク装置は、ＣＭ終了直後
にヘッドを切換えることができる。

依って、Ｌ４．Ｌ５．Ｌｅで示す空白期間の全くない書
き込みまたは読み出しを行なうことができて、システム
の運用効率が一層改善される。

〔考案の効果〕

本考案は、叙上の如く構成させ、且つ動作させる様にし
たので、磁気ディスク装置を並列運転する場合、書き込
み、読み出し時の空白期間を短縮することができて、シ
ステムの運用効率を改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されるデジタルディスク装置の系
統図、第２図は第１図のデータ処理部及び読み出し書き
込み制御部の系統図、第３図は本考案に用いるデータフ
ォーマットを説明するためのディスクの平面図、第４図
Ａ及びＢはディスクに記録されるデータの説明図、第５
図は本考案の読み出し部分の系統図、第６図は第５図の
読み出し部分の説明のためのタイムチャートである。 図に於て、１は中央制御部、２はディスク制御部、３は
データ処理部、４は読み出し書き込み制御部、６はディ
スク、８ａ、８ｂは同期信号発生回路である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 並列運転される複数のディスク装置と、該複数のディス
   ク装置にそれぞれ接続される複数のデータ処理部と、上
   記複数のディスク装置にそれぞれ対応する複数の同期信
   号発生回路とを有し、長さの異なる複数のデータが、上
   記複数のデータ処理部を介して、上記複数のディスク装
   置にそれぞれ搭載されたディスクの異なる複数本のトラ
   ックに書き込まれ、またこの異なる複数本のトラックか
   ら読み出されるとき、 上記複数のディスク装置は、上記データが書き込まれ、
   または読み出される末尾のトラックの書き込みまたは読
   み出し期間が終了した時点で、それぞれ対応する上記複
   数の同期信号発生回路により制御されて、書き込みまた
   は読み出し可能とされるようにして戊るディスク装置。