JPS6040972Y2 - 複合磁気ヘツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカセットテープレコーダ等における複合磁気ヘ
ッドに関する。

一般にこの種の複合磁気ヘッドでは録音ヘッドと再生ヘ
ッドとを互いに磁気遮蔽するシールド部材を設けたもの
が知られている。

又、磁気ヘッドにおいて、作動キャップを有するチップ
部とコイルが巻装されたボディ部とを接合して略々リン
グ状のコアを形成するようにしたものも知られている。

ところで、上記の複合磁気ヘッドにおいて、録音ヘッド
と再生ヘッドのチップ部を予め一体的に固定し、このチ
ップ部にそれぞれコイルが巻装されたボディ部を接合す
るようにすると、上記チップ部におけるシールド部材と
ボディ部におけるシールド部材とが別体となり、録音ヘ
ッドと再生ヘッドとの磁気遮蔽が不充分なものとなる虞
れがあった。

本考案は上記した複合磁気ヘッドにおいて、録音ヘッド
と再生ヘッドとの磁気遮蔽を充分なものとすることがで
きる複合磁気ヘッドを提供するものである。

以下に、本考案の一実施例を図について詳細に説明する
。

第１図は複合磁気ヘッドのチップブロックを図すもので
あり、作動ギャップｌａ、ｌｂを有する録音ヘッドのチ
ップ部２ａ、２ｂと、作動ギャップ３ａ、３ｂを有する
再生ヘッドのチップ部４ａ、４ｂとを有する。

上記チップ部２ａ、２ｂの間にはガラス板５ａ、５ｂに
挾まれたシールド板６が介在され、又チップ部４ａ、４
ｂの間にはガラス板？ａ、７ｂに挾まれたシールド板８
が介在されている。

９．１０．１１は磁性体よりなるシールド体であり、こ
れらのシールド体により上記チップ部２ａ、２ｂは略々
コ字状に囲繞され、又これらのシールド体９，１０．１
１と上記チップ部２ａ、２ｂとの間にはガラス体１２ａ
、１２ｂ＝ １３ａ、１３ｂが介在されている。

１４，１５．１６は磁性体よりなるシールド体であり、
これらのシールド体により上記チップ部４ａ、４ｂは略
々コ字状に囲繞され、又これらのシールド体１４．１５
．１６と上記チップ部４ａ、４ｂとの間にはガラス体１
７ａ、１７ｂ、１８ａ、１８ｂが介在されている。

１９ａ、１９ｂは磁性体であり、チップ部の上下にそれ
ぞれ粘着されている。

２０はシールド板１０．１５の間に介在されたガラス体
である。

上記のチップ部２ａｔ ２ｂｔ ４ａｔ ４ｂ、
シールド板６，８、シールド体９． １０． １１．１
４．１５，１６及び磁性体１９ａ、１９ｂはそれぞれ磁
性フェライトにより構成されている。

又、ガラス板５ａｔ ５ｂｔ ７ａｔ ７ｂｓガ
ラス体１２ａ、１２ｂ、１３ａ、１３ｂ、１７ａ、１７
ｂ。

１８ａ、１８ｂ、２０はガラスにより構成されているが
、非磁性フェライトにより構成することもできる。

これらの磁性フェライトよりなるチップ部’ｌ ａｔ
２ ｂｙ ４ ａｔ ４ ｂ等、及びガラス体１２ａ
ｔ１２ｂｔ・・・・・・等は互いに接着されて第１図に
示すチップブロックが一体的に固定されている。

このチップブロックは第２図乃至第５図にも示されてい
る。

尚、上記シールド体９，１０．１１及び１４゜１５．１
６は予め一体成形のものを使用しても実施でき、又シー
ルド体９，１０，１１又は１４゜１５．１６と磁性体１
９ａ、１９ｂとを予め一体成形にしても実施できる。

上記磁性体１９ａ、１９ｂをガラス体に代えることもで
きる。

上記のように構成したチップブロックにおけるチップ部
２ａ、２ｂ、４ａ、４ｂにはそれぞれコイルが巻装され
た略々Ｕ字状のボディ部を接合して、それぞれ録音ヘッ
ド又は再生ヘッドの略々リング状のコアが形成される。

第６図はボディ部が接合された状態を示すものであり、
チップ部２ａ＋２ｂにそれぞれ接合された録音ヘッド用
のボディ部２１ａ、２１ｂが示されている。

２２ａ。２２ｂはボディ部２１ａ、２１ｂにそれぞれ巻
装された録音ヘッド用のコイル、２３ａ、２３ｂは上記
ボディ部２１ａ、２１ｂに重ねられた非磁性材を示すも
のである。

上記したチップ部とボディ部とを接合するために、第７
図乃至第９図に示す非磁性体よりなるホルダ２４が用い
られている。

このホルダ２４は、前記チツプブ吊ツク部２ａｔ ２ｂ
ｖ ４ａ、 ４ｂ。

シールド体１０．１５及びガラス体２０が挿入される貫
通孔２５，２６．２７を有し、第７図乃至第９図ではチ
ップブロックの嵌合された状態が示されている。

この貫通孔２５，２７に上記チップ部２ａ、２ｂ、４ａ
、４ｂ及び前記ボディ部を嵌合した状態で第６図に示す
ように積重ね、例えば突起２８と前記した非磁性材２３
ａとの間に板ばね等を介在することにより、上記チップ
部２ａ。

２ｂ、４ａ、４ｂと前記ボディ部（２１ａ、２１ｂのみ
図示）とが接合される。

第１０図において、２９．３０はシールド板を示すもの
である。

これらのシールド板２９．３０はパーマロイよりなり、
略々コ字状に形成され、ばね３１等よりなる弾性部材に
より前記シールド体１０．１５に圧接されている。

このシールド板２９．３０は前記ボディ部を磁気遮蔽す
るものであるが、第１０図ではボディ部の図示は省略さ
れている。

第１１図はホルダ２４をも省略して、磁性体１９ａ、１
９ｂ及びシールド体１０．１５にシールド板２９．３０
が接合された状態を示す。

第１２図ではホルダ２４及びシールド板２９が分解され
た状態で示され、又前記チップブロックが鎖線で示され
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第１２図は本考案の一実施例を示すものであり
、第１図はチップブロックの斜視図、第２図はチップブ
ロックの正面図、第３図はチップブロックの平面図、第
４図はＡ−Ａ線横断平面図第５図はＢ−Ｂ線横断平面図
、第６図はチップブロックとボディ部との側面図、第７
図はホルダに嵌合したチップブロックの平面図、第８図
はホルダに嵌合したチップブロックの背面図、第９図は
ホルダに嵌合したチップブロックの底面図、第１０図は
ホルダに嵌合したチップブロック及びシールド板を示す
背面図、第１１図はチップブロックに接合したシールド
板の平面図、第１２図はホルダとシールド板を示す分解
斜視図である。 ２ａ、２ｂ、４ａ、４ｂ：チップ部、９，１０．１１，
１４，１５，１６：磁性体、２１ａ。 ２１ｂ：ボディ部、２２ａ、２２ｂ：：Ｆイル、２９．
３０：シールド板、３１：ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 録音ヘッドと再生ヘッドとよりなる複合磁気ヘッドにお
   いて、上記録音ヘッド及び再生ヘッドのチップ部はそれ
   ぞれ各別の磁性体により磁気遮蔽され、かつ上記チップ
   部は上記磁性体を介して互いに一体的に固定され、上記
   チップ部にはそれぞれコイルが巻装されてボディ部が接
   合されて上記録音ヘッド用及び再生ヘッド用の各別のリ
   ング状のコアが形成され、上記ボディ部をそれぞれ磁気
   遮蔽する各別のシールド板は上記した磁性体にそれぞれ
   接合され、少くとも上記録音ヘッドと再生ヘッドとの間
   に位置する上記接合の部分では上記磁性体とシールド板
   とが重なり、かつこの重なる位置において上記磁性体と
   シールド板とを圧線する弾性部材を設けた複合磁気ヘッ
   ド。