JPS6040927B2 - 継目無し管の製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は継目無し金属管の製造装置に係り、特に圧延に
使用したマンドレルの冷却を均一に行うための装置を備
えた製造装置に関する。

〔発明の背景〕

従釆、この種のマンドレルミルの圧延に於ては、ミルの
入側より中空粗管にマンドレルを挿入した素材を供孫舎
して、所望の寸法になるまで圧延し、その後、マンドレ
ルをミル入側に引き戻して、製品となる継目無し管から
抜き取る方式のものがある。

このような方式の製造装置にあっては、圧延を終えたマ
ンドレルは、引戻し端よりマンドレル蚤方向に取出され
再使用の準備のために、後続ラインへ横走機及び搬送用
のローフナープル等にて移送される。圧延中のマンドレ
ルは、高温の中空粗菅に密着しているため高温となり、
圧延直後の移送段階でトランスファーや前記ローラテー
プル上に放置されると、冷却が均一に行われず、マンド
レルの曲がり変形等が生じやすい欠点がある。また、持
公昭５１−４３９９３号公報に見られる如く、マンドレ
ルを圧延後、継目無し管から抜き取った位置で、自転さ
せながら、マンドレルの内外に冷却液を供給して冷却す
ることが提案されているが、マンドレルを引き戻した位
置で冷却するため、マンドレルを冷却している間に別の
マンドレルを使って延圧することができず、製造装置の
効率が悪いという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は上記の欠点に鑑み、マンドレルが均一に
冷却され、かつ、マンドレルを冷却している間も別のマ
ンドレルを使って圧延作業が行えるマンドレル冷却装置
を備えた継目無し管製造装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するため、本発明においては、圧延後継
目無し管より抜き出されたマンドレルを径方向に移送す
る蹴出しレバーと、蹴出されたマンドレルを受けて次段
に送り込むスキッドと、該スキツド上のマンドレルを止
めるストッパーレバ・一と、蹴出されたマンドレルを載
遣してマンドレルに回転力を与える複数個の同一方向に
回転するロータと、このロータ上のマンドレルを次段の
ロ−タ上にピッチ移送するためのサドルと、ロータ上で
回転しているマンドレルを冷却するための冷却ノズルを
備えたことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下、本発明に係る継目醸し管製造装置の一実施例を図
面にしたがって説明する。

図において、中空粗管１２は材料供給装置１４により圧
延ラインに送り込まれる。

圧延ライン内に位置する中空粗管１２中にラックバー１
６に連結されたマンドレル１８をラックバー駆動装置２
川こよって挿入した後、中空組管１２とマンドレル１８
とを一体にして連続ミル２２に供給し、ここで圧延する
。圧延後製品である継目擬し管は、連続ミル２２の出側
（図面の左側）に送られる。一方、マンドレル１８は圧
延後、ミルの入側すなわち第１図に示す位置に引き戻さ
れ、マンドレルトランスフアー２４でマンドレルの径万
向に移送し、マンドレル１８の冷却を行う。なお符号２
６はラックバーガィドを示し、符号２８はマンドレルガ
ィドを示し、符号３０‘まベースを示すものである。第
２図及び第３図は、第１図に示したマンドレルトランス
フア−２４の詳細構造図である。

第２図及び第３図において、ラックバー１６に接続され
たマンドレル１８は、マンドレルトランスフアー１４の
位置まで戻されるとラックバー１６との連結が解かれ、
蹴出しレバー３２が矢印の方向に蹴出し軸３４の回りに
回転し、マンドレルはしバー３２によりスキッド３６上
に雛出される。このときストッパレバー３８が図示の位
魔に上っておりマンドレル１８はＡ位置で停止する。次
に、ストッパレバ−３８が昇降シリンダ４川こより軸３
４の回りに反騰計方向に回転すると、マンドレル１８は
スキツド３６上を転勤して、ロータ４２と４４の間のＢ
位置に移動する。ロータ４２，４４，５川ま、互に平行
な軸にピッチをずらして互に干渉しない位置に固着した
多数の円板を有し、隣接するロ−夕の円板が交錯する部
分の上にマンドレル１８が載遣される。

ロータ４４の軸４６は、第２図の下段にオフセットして
示している如く減速機５６及びカップリング５４を介し
てモ−夕５２が連結され、常時、図示矢印方向の回転が
与えられている。更に、ロー夕４２及び５０１まチェー
ン４８によりロータ４４の回転力が伝えられるようにな
っており、３本のロー外まともに同一方向に回転する。
Ｂ位置にあるマンドレル１８は、ロータ４２，４４の回
転力を受けて、その位置で回転しつつ空冷される。

ロータの両端には、サドル７２が設けられ、このサドル
７２はクランク軸７０の回りに間欠的に駆動されるバラ
ンスウェイト７６の一端にピン７４で連結されており、
カウンターウェイトが軸７０の回りに反時計方向に回転
すると、サドル７２の上面に形成した凹部で、マンドレ
ル１８を下方からす〈し、上げて、Ｂ位置からＣ、Ｄ位
置へ１ピッチだけ移送する。Ｃ位置に移動したマンドレ
ル１９は上方に位置するノズルヘツダー斑に敬付けたノ
ズル６０から噴出する冷却水により水冷される。

ノズルヘッダー５８はへツダーガィド６２によって案内
されフレキシブルホース６４を介して冷却水主管６６に
蓮適している。Ｃ位置で所定の温度まで冷却されたマン
ドレル１８はサドル７２により○位置まで送られ出口テ
ーブル６８をマンドレルの藤方向に移送され、再使用の
ための位置へ送られる。再使用のために系外へ運び出さ
れたマンドレルは例えば、第２図のラックバー１６の右
側から、ラックバーの鱗心に一致する位置に送り込まれ
て、次の圧延に使用される。本実施例によれば、圧延の
終ったマンドレルを圧延ラインすなわち、ラックバー１
６の鍬心よりマンドレルの径万向に移動させて、ロータ
上で、回転させながら冷却するので、ラックバー１６に
新たなマンドレルを供給すれば、先に使用したマンドレ
ルを冷却している間も引き続き圧延作業が行える。

しかも、マンドレル１８は、ロータ上で回転させながら
冷却するので、均一な冷却が行え、マンドレルの曲りや
歪の発生を少なくすることができる。更に、ロータ上で
マンドレルを複数の位置にステップ的に送り、Ｂ位置で
空冷し、Ｃ位置で水冷することができるので冷却温度勾
配を初期に比較的ゆるやかにすることができ、最初から
水袷するものに比べて発生する歪を小さくする利点もあ
る。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、マン
ドレルを蓬方向に移送した位置で回転させながら冷却を
行うので、マンドレルの冷却が均一に行え、しかもマン
ドレルの冷却中も別のマンドレルを使って圧延作業が行
えるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る継目無し管の製造装置の一実施例
を示す全体構成図、第２図は第１図のマンドレルトラン
スフアーの詳細構造図、第３図は第２図のロータ部の詳
細構造図である。 １２・・・・・・中空相管、１８…・・・マンドレル、
２２・・・・・・連続ミル、２４・・・・・・マンドレ
ルトランスフアー、３２・・・・・・蹴出しレバー、３
６……スキッド、３８・・・・・・ストツパレバー、４
２，４４，５０・・・・・・ロータ、６０……ノズル、
７２……サドル。 第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中空粗管にマンドレルを挿入したものを複数の圧延
   機によつて同時に連続して圧延することによつて継目無
   し管を製造する製造装置において、圧延後、圧延機側に
   引き戻したマンドレルを径方向に移送する蹴出しレバー
   と、蹴出されたマンドレルを受けて次段に送り込むスキ
   ツドと、該スキツド上のマンドレルを止めるストツパレ
   バーと、蹴出されたマンドレルを載置してマンドレルに
   回転力を与える複数個の同一方向に回転するロータと、
   このロータ上のマンドレルを次段のロータ上にピツチ移
   送するためのサドルと、ロータ上で回転しているマンド
   レルを冷却するための冷却ノズルを備えたことを特徴と
   する継目無し管の製造装置。