JPS6040827B2 - 酵母製品の製造方法 - Google Patents

酵母製品の製造方法

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JPS6040827B2
JPS6040827B2 JP53140465A JP14046578A JPS6040827B2 JP S6040827 B2 JPS6040827 B2 JP S6040827B2 JP 53140465 A JP53140465 A JP 53140465A JP 14046578 A JP14046578 A JP 14046578A JP S6040827 B2 JPS6040827 B2 JP S6040827B2
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JP
Japan
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yeast
oil
slurry
odor
product
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JP53140465A
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源士 鈴木
賢一郎 光武
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酵母製品の製造方法に関し、さらに詳しくは酵
母臭がなく、かつ変色の少ない粉末状酵母製品を製造す
る方法に関する。
酵母は蛋白質舎量の多い栄養豊富な物質でありしかも安
定的に大量に入手しうるところから、食糧や飼料等とし
ての利用が提案され、すでに一部では企業化されている
ところで、酵母の利用上の問題点として、いわゆる酵母
臭と称される特有の臭気があげられる。
すなわち酵母は通常、乾燥酵母として各種分野において
利用されているが、特異な味と臭気を有し.ているため
、その利用範囲が制約されることが多い。このような問
題点の改善方法としては、含水酵母を100〜200o
oの食用油脂の中に添加し、酵母を揚げ、水蒸気の放散
と共に酵母の不快な臭味の成分を除去する方法(特公昭
47−4251計号公報、袴開昭50一140646号
公報)が知られている。
しかしながら、酵母を食用油脂で揚げると、酵母臭等を
効果的に除くことはできるが、酵母が変色(褐変)する
と共に箱粒状のカリカリした食感を与え、しかも当該処
理酵母を水に懸濁させた場合、油を分離するなどの欠点
があるため、その用途が限定される結果となる。また、
その製造工程の面においても、油をはげしい縄梓状態に
したり揚げた後の酵母と油との分離工程を必要とする等
製造工程が煩雑になる欠点がある。本発明の目的は、上
記のような欠点を解消し、酵母臭のない風味良好な酵母
を変色させることなく、しかも粉末状態で得ることであ
る。
本発明は酵母の水懸濁液に食用油脂を加え均質化処理し
たのち、乾燥処理することを特徴とする酵母製品の製造
方法を提供するものである。
本発明に使用する酵母は特に制限されないが、安定的に
大量、かつ安価に供給されるものが好ましい。また、酵
母製品の用途面を考慮すると、酵母自体が食用に供され
たり、あるいは各種食品の製造に利用されてその安全性
が認められている、いわゆる食用酵母が望ましい。食用
酵母の例としてキヤンデイダ・ユテイリス(Candi
dautilis)、サツ カミセス・セ レビシエー
(Saccharomyces cerevisiae
)、サツカロミセス・フラジリス(Sacch.fra
glis)、サツカロミセス ・ カ ル ス ベルゲ
ン シ ス(Sacch.carlsbergens
is)等があり、具体的にはアルコール酵母、ビール酵
母、パン酵母等が好ましいものである。酵母は生酵母、
乾燥酵母のいずれの状態でも使用できる。また、必要が
あれば核酸除去工程、破砕処理工程などの前処理を行な
ってから使用に供することもできる。酵母は水懸濁液と
して用いるが、濃度は均質化処理が可能な程度であれば
よく、通常は1〜35重量%、好ましくは2〜25重量
%の範囲とする。
′酵母に配合する食用油脂に関しても特に制限はなく植
物性油脂、動物性油脂の中から任意に使用できる。植物
性油脂の例としては大豆油、コーン油、ナタネ油、綿美
油、ゴマ油、オリーブ油、パーム油等があり、動物性油
脂の例としてはラード、鯨油、魚油等がある。食用油脂
の配合量は、酵母の重量に基いて2〜100%、好まし
くは5〜80%である。油脂の添加量が少ないと酵母臭
の除去が不充分であり、多すぎると乾燥物がべたついた
り、油を分離したりして製品価値が低下すると共に保存
上不都合を生ずる。酵母水懸濁液と油脂を混合した後、
そのままあるいは常温で固形状のパーム油やラードを用
いる場合には40〜10000に加温して油脂を液化し
てから均質化処理を行なう。均質化処理は高速回転の乳
化機など常用のものを使用でき、あるいは衝撃流を与え
たりして均質乳化させる。この場合乳化剤の添加は通常
必要としない。乾燥処理は通常、熱風乾燥により行ない
、贋霧乾燥が好ましい。
乾燥処理に際しては過度に加熱すべきでない。凍結乾燥
を適用すると酵母と油が分離しやすくなるので好ましく
ない。本発明によれば、酵母臭が低減し、かつ変色しな
いで白色の酵母が得られる。
しかも粉末状で得られるので利用範囲が広い。また酵母
製品の製造に際し、酵母と油の分離工程が不要であり、
得られる酵母製品は水と混合しても油を分離しないしべ
たつきも少ない。その上、微細な粉末状として得られる
製品はしっとりとしており、飛散性がない。したがって
、本発明の酵母製品は各種食品工業や飼料工業の分野に
おいてきわめて有用なものである。次に、本発明を実施
例によって詳しく説明する。
実施例 1 エタノールを炭素源として培養して得た酵母キヤンデイ
ダ・ユテイリス(Candidautilis)の7重
量%水懸濁液3k9に種々の食用油脂9雌を加え、50
00に昇温した後、高圧ホモジナィザー(三和機械製、
均質圧力600k9/地)で3回均質化した。
次いで入口温度20ぴ0、出口温度95℃でスプレー乾
燥した。得られた粉末酵母製品は、いずれも酵母臭がな
く、かつ色も淡黄色であり、試食したところ風味良好で
あった。この酵母製品の色を色差計を用いて測定した。
色差は△Eは標準白色板(L=90.5,aL=−0.
7,bL=−1.2)との色差を示す。さらに酵母粉末
30gに水5雌を加えてスラリ−状とし、このスラリー
の色についても同様の方法によって測定した。また、、
酵母の付着性については、酵母粉末4雌に水5雌を加え
てスラリーを調製し、レオロメーター(飯尾電気製)で
測定した。これらの測定結果を表−1に示す。表−1 実施例 2 実施例1と同じ方法で培養して得た酵母キャンディダ・
ュティリスを無処理のま)スプレー乾燥して得た乾燥酵
母とコーン油を種々の割合で配合し、次いで水を加えて
酵母、コーン油水懸濁液を得た。
この懸濁液を実施例1と同様にして均質化、乾燥して粉
末酵母製品を得た。得られた粉末酵母は、いずれも酵母
臭がなく、色も淡黄色であり、風味も良好であった。
この粉末酵母および実施例1と同様にして調整したスラ
リーについて色の測定を行なった。結果を表−2に示す
。一2 比較例 1 実施例1と同じ方法で培養して得た酵母キャンディダ・
ュティリスをそのま)実施例1に示した条件でスプレー
乾燥して無処理粉末酵母Aを得た。
他方、酵母を高圧ホモジナィザー(均質圧力600kg
/の)で3回処理したのちスプレー乾燥して均質化処理
粉末酵母Bを得た。
次に、実施例1に準じて酵母の粉末、スラリーのそれぞ
れについて色と付着性を測定した。
結果を表−3に示す。表から明らかなように、酵母粉末
の色は実施例1の製品と大差ないが、スラリーの色は実
施例1の製品よりも黄色が濃いことを示しいる。
また付着性については、明らかに大きな差異がみられる
。なお、酵母Aの、含油スラリーの付着性は0.74で
あり、単に油を添加しただけでは本発明の効果が得られ
ないことが確認された。この場合、コーン油を除いて酵
母28 gに水5雌を加えて調製したスラリーの付着性
は0.63であり、付着性に与える油の影響は非常に小
さかった。比較例 2 実施例1と同様の方法で培養して得た酵母キャンディダ
・ュティリスの培養液を遠心分離して固形分27%の酵
母スラリーを得た。
このスラリーを165℃に加熱したコーン油中に投入し
、2分間保持したのち取出し、遠心分離(14000×
g)して酵母から油を除去した。次いで該酵母を乳鉢で
粉末化して粉末酵母を得た。この酵母について粉末およ
びスラリーの色を測定した。
結果を表−3に示す。表から明らかなように、この酵母
は変色が著しく茶褐色を呈していた。
表−3 糸 酵母28夕、コーン油12夕、水502からなる
混合スラリー渋井 (1)酵母40夕、水50夕からな
る混合スラリー(2)酵母28夕、コーン油12夕、水
50夕からなる混合スラリ‐(3)酵母28分、水50
夕からなる混合スラリ−応用例 1各種の粉末酵母を使
用して表−4に示す配合にてプロセスチーズを製造した
チーズ製品について官能検査を試みたところ、肺.2の
製品では着色が認められ、かつ弱い酵母臭が感じられた
しかし、No.3およびNo.4の製品は酵母臭がなく
、着色も少ない、かつ〈せのないまろやかで良好な製品
であった。表−4 * 色差(4E)は豚1を基準としたものを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酵母の水懸濁液に食用油脂を加え均質化処理したの
    ち、乾燥処理することを特徴とする酵母製品の製造方法
    。 2 食用油脂を酵母の重量に基いて2〜100%加える
    特許請求の範囲第1項記載の酵母製品の製造方法。 3 乾燥処理が熱風による乾燥処理である特許請求の範
    囲第1項記載の酵母製品の製造方法。
JP53140465A 1978-11-16 1978-11-16 酵母製品の製造方法 Expired JPS6040827B2 (ja)

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JPS5568271A JPS5568271A (en) 1980-05-22
JPS6040827B2 true JPS6040827B2 (ja) 1985-09-12

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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LU85967A1 (fr) * 1985-06-20 1987-01-13 Oleofina Sa Procede de preparation de nouvelles levures comme composes d'alimentation pour alevins
JP6674308B2 (ja) * 2016-04-01 2020-04-01 小川香料株式会社 酵母エキス含有ペースト

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JPS5568271A (en) 1980-05-22

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