JPS6040784Y2 - 既設旧窓枠への新窓枠の適合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、窓枠を換装する装置に関し、より具体的に
は、建造物基台に既設の旧窓枠を除去することなくその
まま新窓枠を取り付けるに際し、新窓枠を開窓枠内に能
率的かつ的確に適合させることのできる簡易な装置を提
供することを目的とするものであり、従ってここに特徴
とする処は、建造物の基台に残存する既設の旧窓枠に対
し、四角形状に枠組みされたアルミニウム製新窓枠を嵌
め入れて取り付ける装置において、枢支点と該枢支点に
対し漸次遠ざかるべく曲線状のカム面を内外対向状にも
つ回転カム体を、旧窓枠又は新窓枠の一方に枢支させる
と共に、新窓枠又は旧窓枠には、回転カム体の両カム面
間に相対的に摺動する固定カム体を備え、回転カム体の
回転操作にて新窓枠の嵌入量が大小に調節されるように
構成した点にある。

以下、図示した各側によってこの考案を説明する。

第１図はこの考案の装置を用いて改装された窓を室内側
から見た正面図であり、その■−■線の拡大断面が第２
図に、又第２図■−■線断面が第３図に示されている。

第１図に示す上枠部分において１は建造物基台であり、
２はこの基台１に残存された鋼鉄製図窓枠の上枠である
。

３はアルミ製新窓枠の上枠材であってその頂部には室内
側と室外側に対応する個所を介して長子状の溝３ａ、３
ａが形成されていると共に、頂部室外側には通し状の化
粧材３ｂが上向きに突出した形で一体形成されている。

この新窓枠の上枠材３の上部には、ピース型のアンカ金
具４が前記溝３ａ、３ａを利用して組みつけられこれは
平面的にひねることによって脱着自在とされている。

この金具４上にはピン型固定カム体１０が直立状に一体
形成されている。

これに対しアンカ金具４に略々対応する間怠枠側には前
記上枠２底部を介して取付基盤５が止着（或いは溶接一
体化）され、この基盤５の室内側に垂直向きの枢軸６が
設けられている。

この枢軸６には扇型に形成された回転カム体７．７が水
平回転できる状態で備えられ、この場合同カム体７，７
は大小２枚を重ね合わせたものとされると共に、各カム
体７には枢軸６から漸次遠ざかるように形成された肩部
外周縁に沿って下向きに突出する一体的なカム面？ａ、
？ａが形成され、ここに内外に対向するカム面？ａｗ７
ａは胴中心に同心状としである。

こうした両カム面７ａ、７ａには上記ピン型固定カム体
１０が相対摺動自在に嵌入するのであり、しかして新窓
枠を旧窓枠内に嵌入し固定カム体１０を回転カム体７の
両カム面７ａ、？ａ間に適合させて後、回転カム体７を
所望方向に水平回転させれば枢軸６が偏心点であること
により固定カム体１０は両カム面７ａ＊７ａ間を摺動し
つつ前後方向に押し引きされる訳である。

これによって固定カム体１０側の新窓枠は旧窓枠に対し
その嵌入量を調節され、これが両カム面７ａ、？ａに固
定カム体１０を挾持した格好であるから前へも後へも強
制的に応動させうるのである。

これら装置は上枠個所だけでなく新窓枠をバランス良く
フィツトさせるため型枠個所に対しても付される。

こうして適合すると第４図示のようなロック片１１を螺
着する等して立体的に固定するのである。

勿論こうした場合化粧材３ｂと旧窓枠、基台１との間に
はシール材１２を介入しておき、更に又最終的には室内
側に固定枠を付設するのである。

尚、他の型式について説明すると、例えば第４図に示す
ものは、前記固定カム体１０を取付基盤５のある開窓枠
側として回転カム体７を新窓枠側としたものである。

又第５図に示すものはアンカ金具４をなくし第２図示と
類似した型式をとったものであるほか、内外のカム面７
ａ、７ａを一体型として並設したものである。

更に第６図に示すものはロックのための特別な案で別体
型の回転カム体７，７の一方を枢軸６付近に突設した持
揚ピース１３によって傾動させ、固定カム体１０を挟持
固定することで一層の固定化を図るようにしたものであ
る。

この考案は以上の如くであり、従って建造物基台に既設
の旧窓枠を除去することなくそのまま新窓枠を旧窓枠内
に取り付けるに際し、新窓枠を旧窓枠内に能率的かつ的
確に適合させることができるのであり、これが極めて簡
単な装置でもって安価なもとに達成でき、特にカム体の
回転を新窓枠の進退運動に変換する方式であるから通常
の作業者でも楽に調節することができる有利さがあるだ
けでなく調節後にはカム体が一つの補強具として作用し
新窓枠の安定性を確実化するために寄与する。

更に固定カム体を内外のカム面で嵌入し案内する方式と
したことにより新窓枠を外だけでなく内へも調節できミ
スなく好適な適合状態に導くことができることとなった
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は改装された窓枠を室内側からみた全体の正面図
、第２図はその上枠部分を■−■線に沿って示す拡大断
面図、第３図は第２図■−■線断面図、第４図から第６
図は変形例を示す断面図である。 １・・・・・・基台、６・・・・・・枢軸、７・・・・
・・回転カム体、７ａ・・・・・・カム面、１０・・・
・・・固定カム体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建造物の基台に残存する既設の旧窓枠に対し、四角形状
   に枠組みされたアルミニウム製新窓枠を嵌め入れて取り
   付ける装置において、枢支点と該枢支点に対し漸次遠ざ
   かるべく曲線状のカム面を内外対向状にもつ回転カム体
   を、旧窓枠又は新窓枠の一方に枢支させると共に、新窓
   枠又は旧窓枠には、回転カム体の両カム面間に相対的に
   摺動する固定カム体を備え、回転カム体の回転操作にて
   新窓枠の嵌入量が大小に調節されるように構成したこと
   を特徴とする既設間窓枠への新窓枠の適合装置。