JPS6040494Y2 - 傘用シヤフト整列供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、車用シャフト１をめっき用の治具１５に差し込む
場合第１図のように手で１本づつ又はある程度揃えて差
し込むようにしており、非常に非能率的であった。

本考案は、かかる従来例の欠点に鑑みてなされたもので
、その目的とするところは、めっき用の治具に合せてシ
ャフトを円滑に整列供給することができ、１度の作業で
車用シャフト整列供給装置を提供するにある。

以下、本考案を図示実施例に従って詳述する。

ホッパ２は、可動側板１０と固定側板１１、横架材１２
、背面材１３及び略く字状の前面材１４とで構成されて
おり、上方にｖ字状に開いている。

可動側板１０は横架材１２にボルト止めされていて車用
シャフト１の長さに合せて設定できるようにしである。

シュート部３は背面材１３と前面材１４の下端を平行に
下方に延出して構成してあり、その間隔は車用シャフト
１の直径とほぼ等しいものである。

振動装置４は可動側板１０を貫通し、固定側板１１間に
枢支された回転軸１６′と回転軸１６に固定された一対
の偏心カム１７とで構成され、偏心カム１７はホッパ２
の底部より突出没入してホッパ２内に収納された車用シ
ャフト１に底部より振動を与えるようになっている。

回転軸１６の一端にはプーリ１８を嵌着してあって架台
１９の下部に配設されたモータ２０にベルト掛けしであ
る。

シュート部３の下方にはレール部材２２を車用シャフト
１と略直角に配設してあり、その対向内側面にあり溝２
１を凹設してあり、このあり溝２１内にはスライド部材
２３が摺動自在に嵌め込んである。

この一対のスライド部材２３は、連結材２４にて連結固
定されている。

連結材２４はボルトを緩めることによって伸縮できるも
のである。

また、スライド部材２３には後方に延長したスライダ５
をボルト止めしてあって、この上面及び下面にはめつき
用の治具１５に合せてシャフト嵌入溝６を凹設しである
。

下面側のシャフト嵌入溝６は上面側のシャフト嵌入溝６
が摩滅した時に反転して使用するものである。

シャフト嵌入溝６は、第５図のように前方側の側面が垂
直となっていて車用シャフト１のひっかかりをよくして
あり、後方側の側面は斜面となっていて、シャフト嵌入
溝６内に取に残された車用シャフト１を滑り出しやすく
しである。

２５は終端確認用のリミットスイッチで、スライダ５が
最後端迄下った時にスライド部材２３にて押圧されるよ
うになっている。

２６は架台１９に架設された縦架材で、その上に復動型
の駆動シリンダ２７を載設してあり、そのロッド２８を
連結材２４に固着しである。

駆動シリンダ２７には流量調整バルブ２９を取付けてあ
り、架台１９の下部に配設した電磁弁（図示せず）に接
続しである。

シュート部３の下方には駆動シリンダ２７の両側に一対
の復動型のシリンダよりなるリフタ７を配設してあり、
このリフタ７も前記の電磁弁に接続しである。

３１はロッドに取付けられれた円板である。

３２はＬ字状のアームで、先端に前端確認用のリミット
スイッチ３３を装着してあり、連結材２４に螺着したス
イッチング用のねじ３４にて押圧されるようになってい
る。

３５は保護枠である。８は治具用ガイドで、車用シャフ
ト１の開口側にてスライダ５と平行に配設してあり、ス
ライダ５の後退停止位置にてシャフト嵌入溝６に一致し
てＵ字状の治具ガイド溝９を凹設しである。

治具用ガイド８の反対位置には上方開口の位置決め部材
３６を取り付けである。

３７は流量調整、ドレン抜き及びダスト除却部を備えた
圧縮空気浄化用の３点セットで、入口にコンプレッサ（
図示せず）を、出口を電磁弁に接続しである。

３８は一方の固定側板１１に取着した制御ボックスで、
スライダ５の後退停止位置での停止時間を定めるタイマ
３９と自動スタートスイッチ４０と非常停止ボタン４１
と表示燈４２とを装着しである。

４３はモータ用スイッチである。

非常停止ボタン４１はフットスイッチ４４に接続しであ
る。

制御ボックス内にはブレーカ４５、リレー４６及び端子
板４７を取り付けである。

第１図は本考案に利用するめつき用の治具で、上端がＵ
字状に屈曲された柄４８と柄４８の下端より直角に延出
された枝部４９と、柄４８の左右に所定間隔で枝部４９
より上方に突出した導電挿入バー５０とで構威しである
。

次に、本考案の動作について説明する。

まず開口端を揃え、水平にして車用シャフト１をホッパ
２内に収納する。

次いでモータ用スイッチ４３をオンにすると偏心カム１
７が回転し、ホッパ２内の車用シャフト１に振動を与え
る。

この振動により車用シャフト１はホッパ２内に詰ること
なくシュート部３内に１本づつ整列して収納されること
になる。

次いで自動スタートスイッチ４０をオンにするとコンプ
レッサと電磁弁とが働いて、まずリフタ７が伸長してシ
ュート部３内の車用シャフト１を持ち上げ、スライダ５
の上面に車用シャフト１が接触しないようにする。

然るのち駆動シリンダ２７が作動してスライダ５が前進
し、最先端に達した所で前端確認用のリミットスイッチ
３３を押圧し、この信号にてリフタ７を降下させる。

するとこれに伴って車用シャフト１も降下し、スライダ
５の最後端のシャフト嵌入溝６内に車用シャフト１が１
本嵌り込む。

然るのち駆動シリンダ２７が反転してスライダ５を後退
させる。

するとスライダ５上に載っていた車用シャフト１は次々
とシャフト嵌入溝６内に嵌り込み、スライダ５が最終端
に至った時終端確認用リミットスイッチ２５を作動させ
、タイマ３９を始動させる。

この詩聖てのシャフト嵌入溝６内には車用シャフト１が
嵌り込んでおり、この状態がタイマ３９にて設定された
時間だけ保持されることになる。

作業者はこの間、治具１５の柄４８を位置決め部材３６
の嵌め込むと共に導電挿入バー５０の先端を治具ガイド
溝９内にそれぞれ嵌め込み、その後治具１５をスライド
させて導電挿入バー５０を車用シャフト１の開口から内
部に挿入して行き、挿入が終了した所で治具１５を外す
。

車用シャフト１を装着した治具１５は、自動めっき装置
（図示せず）に吊られて順次重用シャフト１へのめっき
を行なっていく。

タイマ３９が所定時間をカウントし終よると電磁弁が作
動し、リフタ７のロッドが上昇してシュート部３内の車
用シャフト１を持ち上げると共にスライダ５が前進し、
前述と同じ動作を繰り返す。

駆動シリンダ２７の前進、後退速度は流量調節バルブ２
９にて行なう。

なお、治具１５に差し込み損ねてシャフト嵌入溝６内に
残った傘用シャフト１は、スライダ５の前進時にリフタ
７の円板３１に当接してシャフト嵌入溝６より押し出さ
れ、スライダ５の後端部に載った状態で戻されることに
なる。

この時シャフト嵌入溝６の後側面が斜面となっているた
め押し出されやすく卓用シャフト１がシュート部３にく
い込むという故障を生じない。

なお、治具１５も別途用意したシリンダにて移動させて
自動的に卓用シャフト１の装着を行なってもよい。

本考案は成上のように、シャフト嵌入溝を凹設したスラ
イダがホッパの底部に設けたシュートの下方をスライド
するようになっているので、スライダが一往復すると卓
用シャフトが１本づつシャフト嵌入溝内に嵌り込むこと
になり、所定の間隔て配設されたが本装置の後端位置に
供給されることになり、治具に卓用シャフトを装着しや
すいという利点があり、また、シュート部の下方に配置
され、スライダの前進時にシュート部内の卓用シャフト
をスライダの上面より高く持ち上げるリフタを設けであ
るので、スライダの前進時には卓用シャフトがスライド
に接触することが少なく、円滑にスライダを前進させる
ことができ、ホッパ内の卓用シャフトに振動を与える振
動装置をホッパの底部に設けであるので、卓用シャフト
がホッパ内でほぐされ、シュート部内に卓用シャフトを
円滑に供給できるという利点がある。

さらにシャフトの開口端側にてスライダの外側方にスラ
イダと平行にめっき用の治具ガイドを配設し、スライダ
の後退停止位置にてシャフト嵌入溝と一致して治具ガイ
ド溝を治具ガイドを凹設しであるので、治具をこの治具
ガイド溝に嵌め込むことができ、卓用シャフトを治具へ
簡単に装着できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に使用する治具の斜視図、第２図は本装
置の一実施例の斜視図、第３図は同上の機構部分の斜視
図、第４図は同上の平面図、第５図は本考案のシュート
部分の側面図、第６図は本考案の制御ボックスの斜視図
、第７図は同上の内部概略図で、１は卓用シャフト、２
はホッパ、３はシュート部、４は振動装置、５はスライ
ダ、６はシャフト嵌入溝、７はリフタ、８は治具用ガイ
ド、９は治具ガイド溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端開口の車用シャフトを水平にし、開口端を揃えて収
   納するホッパと、ホッパの底部に設けられ、ホッパ内の
   車用シャフトを上下に１本づつ積み重ねて整列させ、下
   方開口より下方に向けて１本づつ車用シャフトを供給す
   るシュート部と、ホッパの底部に設けられ、車用シャフ
   トに振動を与える振動装置と、シュート部の下方に配設
   され、車用シャフトに対して略直角方向に往復運動する
   スライダと、スライダの上面に所定の間隔で凹設され、
   スライダの後退時に車用シャフトが１本づつ嵌り込むシ
   ャフト嵌入溝と、シュート部の下方に配置され、スライ
   ダの前進時にシュート部内の車用シャフトをスライダの
   上面より高く持ち上げるリフタと、シャフトの開口端側
   にてスライダの外側方にスライダと平行に配設されため
   つき用の治具用ガイドと、スライダの後退停止位置にて
   シャフト嵌入溝と一致して治具用ガイドに凹設された治
   具ガイド溝とで構成された車用シャフト整列供給装置。