JPS6040476Y2 - 貯蔵タンク - Google Patents
貯蔵タンクInfo
- Publication number
- JPS6040476Y2 JPS6040476Y2 JP9090882U JP9090882U JPS6040476Y2 JP S6040476 Y2 JPS6040476 Y2 JP S6040476Y2 JP 9090882 U JP9090882 U JP 9090882U JP 9090882 U JP9090882 U JP 9090882U JP S6040476 Y2 JPS6040476 Y2 JP S6040476Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- peelable
- storage tank
- rust
- inspection
- Prior art date
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- Expired
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- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は鋼板を溶接して形成される貯蔵タンクに関す
るものである。
るものである。
石油や高圧ガス等の貯蔵タンクとして、鋼板を溶接して
形成される貯蔵タンクが使用されている。
形成される貯蔵タンクが使用されている。
このような貯蔵タンクは素材である鋼板の腐食を防止す
るために、タンク全体の地肌外表面に防錆塗料を塗布し
て塗膜を形成し、保護することが行われている。
るために、タンク全体の地肌外表面に防錆塗料を塗布し
て塗膜を形成し、保護することが行われている。
ところで、このような溶接により形成される貯蔵タンク
においては、溶接部にひずみが残り、長期の使用中にク
ラック等の欠陥が発生するため、定期的に溶接部の欠陥
の有無を検査する必要がある。
においては、溶接部にひずみが残り、長期の使用中にク
ラック等の欠陥が発生するため、定期的に溶接部の欠陥
の有無を検査する必要がある。
このような欠陥の検査方法としては一般に非破壊検査が
行われ、例えば超音波探傷法、カラー試験法、X線透過
探傷法、磁粉探傷法などがある。
行われ、例えば超音波探傷法、カラー試験法、X線透過
探傷法、磁粉探傷法などがある。
ところが、このような非破壊検査を行う場合、上記のよ
うな従来の貯蔵タンクでは、全面が防錆塗膜で覆われて
いるため、検査対象面の塗膜を剥離し、素地を調整する
必要があった。
うな従来の貯蔵タンクでは、全面が防錆塗膜で覆われて
いるため、検査対象面の塗膜を剥離し、素地を調整する
必要があった。
このための塗膜の剥離方法としては、砂を吹きつけるサ
ンドブラスト法や、高圧水に砂を混入させ、これを吹き
つけるウェットサンドブラスト法などが採用されている
が、検査対象面は溶接線を中心に幅20〜30crrL
の範囲であり、溶接線の長さは大容量のタンクでは長く
、例えば10万一の球形タンクの場合、約1000mに
もなり、この範囲の塗膜を剥離するのに約10日を要し
、既に剥離した部分は発錆する欠点があった。
ンドブラスト法や、高圧水に砂を混入させ、これを吹き
つけるウェットサンドブラスト法などが採用されている
が、検査対象面は溶接線を中心に幅20〜30crrL
の範囲であり、溶接線の長さは大容量のタンクでは長く
、例えば10万一の球形タンクの場合、約1000mに
もなり、この範囲の塗膜を剥離するのに約10日を要し
、既に剥離した部分は発錆する欠点があった。
この場合、非破壊検査法として磁粉探傷法が採用される
場合には、検査対象面が発錆していると防害されるため
、検査直前に再びワイヤーブラシ等で錆落しをしなけれ
ばならず、また検査も検査業者による検査と官庁による
検査の2回の検査があり、その間に発錆が起こるため、
同様に錆落しが必要になり、煩雑を極めた。
場合には、検査対象面が発錆していると防害されるため
、検査直前に再びワイヤーブラシ等で錆落しをしなけれ
ばならず、また検査も検査業者による検査と官庁による
検査の2回の検査があり、その間に発錆が起こるため、
同様に錆落しが必要になり、煩雑を極めた。
そして、このような検査は定期的に行う必要があり、そ
の都度上記の作業が必要となる欠点があった。
の都度上記の作業が必要となる欠点があった。
この考案は上記のような従来の欠点を解決するためのも
ので、溶接部に可剥性塗膜を形成することにより、検査
に際して容易に塗膜を剥離でき、しかも錆落し等の作業
を行うことなく、簡単に塗膜の形成、剥離を繰返えすこ
とができる貯蔵タンクを提供することを目的としている
。
ので、溶接部に可剥性塗膜を形成することにより、検査
に際して容易に塗膜を剥離でき、しかも錆落し等の作業
を行うことなく、簡単に塗膜の形成、剥離を繰返えすこ
とができる貯蔵タンクを提供することを目的としている
。
この考案は鋼板を溶接して形成される貯蔵タンりにおい
て、溶接部付近の地肌表面に可剥性塗膜を形成し、溶接
部付近以外の地肌表面に防錆塗膜を形成したことを特徴
とする貯蔵タンクである。
て、溶接部付近の地肌表面に可剥性塗膜を形成し、溶接
部付近以外の地肌表面に防錆塗膜を形成したことを特徴
とする貯蔵タンクである。
以下、この考案を図面の実施例により説明する。
図面はこの考案の一実施例による貯蔵タンクの一部を示
す断面図である。
す断面図である。
図面において、タンク1は銅板2,2を突き合せ、突き
合せ部を溶接して容器状に形成されており、溶接部3付
近の地肌外表面に可剥性塗膜4が形成され、それ以外の
地肌外表面に防錆塗膜5が形成され、可剥性塗膜4上に
も防錆作用を有する保護塗膜6が形成されている。
合せ部を溶接して容器状に形成されており、溶接部3付
近の地肌外表面に可剥性塗膜4が形成され、それ以外の
地肌外表面に防錆塗膜5が形成され、可剥性塗膜4上に
も防錆作用を有する保護塗膜6が形成されている。
剥離性塗膜4は可剥性塗料の塗布によって形成される剥
離可能な塗膜である。
離可能な塗膜である。
可剥性塗料としては、■塩化ビニルと酢酸ビニルの共重
合体樹脂系、■エポキシ樹脂系、■スチレンとブタジェ
ンの共重合体系などがある。
合体樹脂系、■エポキシ樹脂系、■スチレンとブタジェ
ンの共重合体系などがある。
可剥性塗膜4は上記塗料をシンナー等の溶剤に溶解させ
、はけ塗またはスプレーガンによる塗布などによって形
成される。
、はけ塗またはスプレーガンによる塗布などによって形
成される。
この可剥性塗膜4は可剥性であればよく、組成は制限さ
れないが、防錆作用のあるものが望ましい。
れないが、防錆作用のあるものが望ましい。
防錆塗膜5は通常の防錆塗料の塗布により形成されるも
ので、銅板2の地肌に密着し、保護できるものが使用で
きる。
ので、銅板2の地肌に密着し、保護できるものが使用で
きる。
保護塗膜6も同様のものが使用できるが、この塗膜6は
場合によっては省略することができる。
場合によっては省略することができる。
これらの塗膜はいずれも1層である必要はなく、複数層
に形成してもよく、この場合下塗に防錆力の優れたもの
、上塗に耐候性の優れたものなどを形成するのが望まし
い。
に形成してもよく、この場合下塗に防錆力の優れたもの
、上塗に耐候性の優れたものなどを形成するのが望まし
い。
また可剥性塗膜4、防錆塗膜5、および保護塗膜6は親
和性を有し、亀裂、浮上がり、剥離等が生じないものが
望ましい。
和性を有し、亀裂、浮上がり、剥離等が生じないものが
望ましい。
以上のように構成された貯蔵タンクは、鋼板2を溶接し
てタンク1を形成し、溶接部3付近の地肌表面に可剥性
塗料を塗布して可剥性塗膜4を形成するとともに、その
他の地肌表面に防錆塗料を塗布して防錆塗膜5を形成し
、さらに必要により可剥性塗膜4の表面に保護塗膜6を
形成して製作される。
てタンク1を形成し、溶接部3付近の地肌表面に可剥性
塗料を塗布して可剥性塗膜4を形成するとともに、その
他の地肌表面に防錆塗料を塗布して防錆塗膜5を形成し
、さらに必要により可剥性塗膜4の表面に保護塗膜6を
形成して製作される。
可剥性塗膜4および防錆塗膜5はどちらを先に形成して
もよく、また防錆塗膜5および保護塗膜6は同時に形成
してもよい。
もよく、また防錆塗膜5および保護塗膜6は同時に形成
してもよい。
さらに保護塗膜6は検査のための剥離が近い時点では形
成する必要はなく、検査終了後長期にわたって剥離の必
要がない場合には形成するのが望ましい。
成する必要はなく、検査終了後長期にわたって剥離の必
要がない場合には形成するのが望ましい。
溶接部3の非破壊検査を行う場合は、可剥性塗膜4を剥
離して検査対象面の地肌を露出させ、検査を行う。
離して検査対象面の地肌を露出させ、検査を行う。
可剥性塗膜4は乾燥状態で50〜300ミクロンと、膜
厚に大きな幅があるが、次の作業の直前に剥離可能であ
り、剥離方法も制限はなく、手作業による剥離も可能で
ある。
厚に大きな幅があるが、次の作業の直前に剥離可能であ
り、剥離方法も制限はなく、手作業による剥離も可能で
ある。
この剥離作業は手作業で短時間で行えるので、タンク1
の全検査対象面について短時間で検査が終了する場合は
、一時に全部の可剥性塗膜4を剥離してもよいが、検査
に日数がかかる場合は、検査を行う部分ごとに剥離を行
ってもよい。
の全検査対象面について短時間で検査が終了する場合は
、一時に全部の可剥性塗膜4を剥離してもよいが、検査
に日数がかかる場合は、検査を行う部分ごとに剥離を行
ってもよい。
検査が終了した検査対象面は直ちに可剥性塗料を塗布し
、再度可剥性塗膜4を形成する。
、再度可剥性塗膜4を形成する。
この場合、業者による検査と官庁による検査の中間時点
のように、近い時点で再度剥離を行う場合は、その上に
保護塗膜6を形成する必要はないが、官庁による検査終
了時点のように、しばらく剥離の必要がない場合には、
さらに上部に保護塗膜6を形成すると、防錆力を向上さ
せ、長期にわたり保護を完全にすることができる。
のように、近い時点で再度剥離を行う場合は、その上に
保護塗膜6を形成する必要はないが、官庁による検査終
了時点のように、しばらく剥離の必要がない場合には、
さらに上部に保護塗膜6を形成すると、防錆力を向上さ
せ、長期にわたり保護を完全にすることができる。
なお、上記説明において、タンク1の構造、溶接継手の
種類、可剥性塗膜4、防錆塗膜5および保護塗膜6の組
成、構造、形成方法等は制限されない。
種類、可剥性塗膜4、防錆塗膜5および保護塗膜6の組
成、構造、形成方法等は制限されない。
また本発明は新設の貯蔵タンクを上記構成とすることに
より実施することができるが、既設の従来の貯蔵タンク
に対しても、検査のための塗膜の剥離を行った後、可剥
性塗膜4を形成することにより実施することができる。
より実施することができるが、既設の従来の貯蔵タンク
に対しても、検査のための塗膜の剥離を行った後、可剥
性塗膜4を形成することにより実施することができる。
さらに本考案は石油、高圧ガス用に限らず、他の貯蔵タ
ンクにも適用可能である。
ンクにも適用可能である。
以上のとおり、本考案は溶接部に可剥性塗膜を形成する
ように構成したので、溶接部の検査に際して直前に、手
作業により容易に塗膜を剥離でき、錆落し等の作業を行
うことなく完全に検査対象面を露出でき、このため、検
査のための事前作業を簡素化できるとともに、検査の精
度を上げることができ、また検査の終了後は容易に塗膜
の形成および剥離を繰返えすことができ、これにより、
検査作業を能率化して短時間で行えるなどの効果が得ら
れる。
ように構成したので、溶接部の検査に際して直前に、手
作業により容易に塗膜を剥離でき、錆落し等の作業を行
うことなく完全に検査対象面を露出でき、このため、検
査のための事前作業を簡素化できるとともに、検査の精
度を上げることができ、また検査の終了後は容易に塗膜
の形成および剥離を繰返えすことができ、これにより、
検査作業を能率化して短時間で行えるなどの効果が得ら
れる。
図面はこの考案の一実施例による貯蔵タンクの一部を示
す断面図であり、1はタンク、2は鋼板、 3は溶接部、 4は可剥性塗膜、 5は防錆塗 膜、 6は保護塗膜である。
す断面図であり、1はタンク、2は鋼板、 3は溶接部、 4は可剥性塗膜、 5は防錆塗 膜、 6は保護塗膜である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 #4板を溶接して形成される貯蔵タンクにおいて、
溶接部付近の地肌表面に可剥性塗膜を形成し溶接部付近
以外の地肌表面に防錆塗膜を形成したことを特徴とする
貯蔵タンク。 2 可剥性塗膜の上に保護塗膜を形成した実用新案登録
請求の範囲第1項記載の貯臓タンク。 3 可剥性塗膜は防錆作用を有している実用新案登録請
求の範囲第1項または第2項記載の貯臓タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090882U JPS6040476Y2 (ja) | 1982-06-18 | 1982-06-18 | 貯蔵タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090882U JPS6040476Y2 (ja) | 1982-06-18 | 1982-06-18 | 貯蔵タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58194194U JPS58194194U (ja) | 1983-12-23 |
JPS6040476Y2 true JPS6040476Y2 (ja) | 1985-12-05 |
Family
ID=30099347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9090882U Expired JPS6040476Y2 (ja) | 1982-06-18 | 1982-06-18 | 貯蔵タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6040476Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-06-18 JP JP9090882U patent/JPS6040476Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58194194U (ja) | 1983-12-23 |
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