JPS604017A

JPS604017A - 射出成形機の運転条件設定方法

Info

Publication number: JPS604017A
Application number: JP11232283A
Authority: JP
Inventors: Kesaji Nishizawa; 西沢　袈裟二; Michiaki Takizawa; 道明滝沢; Takeshi Arai; 健荒井
Original assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Current assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority date: 1983-06-22
Filing date: 1983-06-22
Publication date: 1985-01-10
Also published as: JPS649177B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、射出成形機の運転条件設定方法に関し、一層
詳細には、射出成形機の射出速度、圧力等の運転条件を
設定する設定値と、この設定値に応じた実際の実行値と
の間に一般的に生ずるズレを予め演算して補正しておき
、設定値に対応して補正された指令を射出速度、圧力−
等を制御する駆動部に与えて、所望の運転条件に設定す
る方法に関する。

最近の射出成形は一層の精密化、自動化が要望されてい
る。

しかるに、射出成形機の型締動作、型開動作あるいは射
出動作などにおける速度あるいは圧力等を制御するため
に電磁比例弁等を用いており、各種運転条（ヰを設定す
る際に、設定した値に比例した電流出力が前記電磁比例
弁等に与えられる。このために弁の流量特性などによっ
て設定値と射出速度あるいは圧力の実際の実行値との間
に直線関係を得ることば極めて困難であり、設定値と実
行値との間にはズレが生ずることとなる。

この設定値と実行値との間のズレは、意図した通りに条
件が設定できず精密成形ができず調整も難しく、成形品
の品質の低下あるいは成形機の稼働率の低下の一因とな
り、集中コントロール、生産管理の面でも支障となって
いる。

このような弊害をなくすため設定値と実行値とを一致さ
せるための制御方式として、閉ループ制御があり、この
閉ループ制御によれば精度の高い設定が可能となるが高
価であり、制御系が複雑となるなどから汎用機には採用
し難く、一般に開ループ制御が行われている。

従来、前記開ループ制御における、速度あるいは圧力等
の運転条件を所望の条件に設定するには、設定値と目的
とする制御量とがいかなる関係を有するかについて知る
ために、予め、所望の動作をさせて設定値と実行値との
関係をグラフあるいは表などに表し、これを用いて所望
運転条件を実行させる設定値を見い出すことにより行っ
ている。

このため、直観的に目的とする制御量を知ることができ
ず、また一つの金型を複数の成形機で成形する場合に各
成形機間で僅かではあるが特性値に差があることから、
同じ型式の成形機間であっても運転条件を設定し直す必
要があり、さらに成形機の運転条件を制御する電磁比例
弁等を交換すれば再度運転条件を設定し直さなければな
らないなど、設定回数が多いことと相俟って設定作業は
煩わしく、さらにまた、設定をする作業者によってグラ
フ等の読み違いによる誤差が生ずるなどして精度の高い
成形は期待できないとともに、一層の自動化を図る上で
の障害となっている。

さらにまた、前記グラフあるいは表を作成するにはかな
りの時間を必要とし、油圧駆動式における作動油の種類
の変更あるいは油温の変更などのように設定値と実行値
とのズレ量の割合が根本的に変わる場合には既成のグラ
フあるいは表を使用することができず、再度のグラフや
表を作成しなければならずその回数が多いことと相俟っ
て、成形機の稼働率の低下をもたらし、またグラフや表
の作成に要する時間が一定でないこともあって生産管理
面でも支障となっている。

本発明は上記難点に鑑みてなされたものでありその目的
とするところは、設定値の調整作業および所望の成形条
件への設定操作を容易とし、開ループ制御であっても閉
ループ制御とほぼ同等な制御精度を可能にして、射出成
形の一層の精密化と自動化を図ることができる運転条件
の設定方法を　町提供するにあり、その特徴とするとこ
ろは、射出速度、圧力等の運転条件を射出成形機へ設定
する際に、運転条件の設定値とこの設定値に応じた実際
の実行値とを一致させるべく、設定値を順次変えて設定
値に応じた実行値を予め測定し、この測定値によって設
定値と実行値とが比例関係となるように射出速度、圧力
等を制御する駆動部への出力を演算装置そ演算処理・し
、この演算結果を記憶した後は、設定値に対する前記駆
動部への出力を前記記憶装置から得るようにしたところ
にある。

以下、本発明の好適な実施例を射出速度に用いた場合に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。

第１図に、射出速度と時間との関係を示す。射出速度曲
線は、射出シリンダの前進開始により初期の立上りの過
渡応答部たるＡ部を経て一定の速度となるＢ部に至り、
Ｂ部に続く変速時の過渡応答部たる０部、Ｂ部より短時
間な定速度となるＤ部を経てストロ−゛り終端での急停
止とバウンドする８部に至る。

本実施例においては、射出速度の測定に際し、射出速度
曲線のの比較的長時間に亘り定速度となっているＢ部に
着目し、高価なタコメータジェネレータ等を用いること
なく、位置検出器を用いて定区間における射出シリンダ
の移動時間を計測することにより射出シリンダの移動速
度を測定し、射出速度の実際の実行値とした。なお、前
記Ｂ部はできるだけ長い区間に亘って一定にすることが
望ましく、また、Ａ部の区間がどの程度の時間であるか
を予め知っておく必要がある。

第２図に射出速度を設定する装置の構成図を示す。図に
おいて、１は射出シリンダの射出ピストンであり、２は
電磁方向切換弁である。３は作動油の流量をコントロー
ルする電磁比例弁であり、射出ピストン１と電磁方向切
換弁２を接続する配管の中途に接続されている。

４は射出シリンダ内のスクリュ位置を検出する位置検出
装置であり、スクリュに取り付けられた位置センサの検
出信号が入力される。

５は位置設定器であり、スクリュの速度切換位置、ある
いは停止位置を設定するための複数の位置設足部５ａ、
５ｂ、５ｃ・・・５ｇ、５ｈ、５ｉ）から成る。なお各
位置設定部（５ａ・・・５ｉ）に対応する前記位置セン
サのそれぞれの距離間隔は予め知られている。

６はｃｐｕであり、所望の演算処理および制御を行う。

なお、前記位置設定器５は設定値入力部７を介して、ま
た前記検出装置４は位置検出部８を介して、前記電磁比
例弁３は電磁比例弁出力部９を介して、前記電磁方向切
換弁２は電磁方向切換弁出力部１０を介してそれぞれ前
記ＣＰｔ１６に接続される。

１１はＲＯＭであり、所定のプログラムが予め書き込ま
れている。また１２はＲＡＭであり、所定の演算結果を
記憶するとともにこの記憶を保持すべくバッテリ１３が
接続されている。このＲＯＭＩＩ。

、ＲＡＭ１２はＣＰＵ　６に接続されている。

１４は射出速度を設定するだめの速度設定器であり、前
記設定値入力部７を介してＣＰＵ　６に接続されている
。

１５は射出成形機の操作スイッチ群であり、この中の調
整開始スイッチ１５ａ、設定開始スイッチ１５ｂはスイ
ッチ入力部１６を介してＣＰＵ　６に接続される。

このように構成した装置により、射出速度を設定する方
法について説明する。

調整開始スイッチ１５ａをＯＮすることにより、ＲＯＭ
　１１に書き込まれたプログラムは以下の動作を成形機
に行わせる。

位置設定機５の中の特定の位置設定部５ａの位置に位置
検出装置４から位置検出部８を経て入力された位置が一
致するまで、電磁方向切換弁２の電磁方向切換出力部１
０への出力によって射出ピストンｌを移動させる。

次に電磁比例弁３への出力を速度設定器１４の中の最小
設定値に相当する信号を電磁比例弁３に出力するととも
に、射出ピストン１が前進するように電磁方向切換弁２
を励磁する。

しかして射出ピストン１は、第１図に示す射出速度曲線
のような速度で前進し、その速度は電磁　１比例弁３で
調整された流量に依存する。

そして、射出ピストン１の移動速度は位置設定器５の中
の所定の位置設定部間に亘り移動時間を計測することに
よって演算される。なお、位置設定器５の中の最初の区
間、例えば位置設定部５ａ〜５Ｃの区間は第１図に示す
Ａ部に相当する恐れがあるため無視することとする。こ
れにより射出ピストン１の移動速度が一定となる第１図
のＢ部について射出ピストン１の移動速度が演算され、
速度設定器１４の中の最小設定値に相当する射出速度を
知り得るものとなる。

速度設定器１４中の設定値を順次自動的に変え、前述の
ように設定値に対応した射出速度を計測することにより
、第３図のＸ点で示すような曲線が得られる。このＸ点
の数すなわち設定値分解能は出来るだけ細かいことが望
ましい。

第３図のＸ点曲線に示すように、設定値と射出速度との
間には比例関係が得られていない。そこで、第３図に直
線で示したように、設定値の最高値（図では設定値が９
９％）のときの速度と零の点とを結ぶ比例関係を想定し
ＣＰＵ　６で演算処理する。

例えば、第３図において、設定値２０％のときは２０ｍ
ｍ／ｓｅｃの射出速度が比例関係を満足するのに対して
、実際にば５＋ｎ／ｓｅｃである。そこで２０１１ｎ　
／　５ｅｃの射出速度を示す設定値を見ると３５％の設
定値が対応している。したがって、ＲＡＭ１２の特定の
領域にテーブルを作り、速度設定器１４で設定値２０％
として与えられたときは、設定値３５％に相当する出力
が電磁比例弁出力部９から出力されるようにする。

同様にして、設定値と射出速度とが第３図の直線で示す
比例関係となるように各設定値に対して１？ＡＭ　１２
のテーブルを作成する。この作成が終わった時が調整開
始スイッチ１５ａをオンした時からの一連の動作の終了
時であり、この作業は自動的になされるものである。な
お、この終了はランプ、ブザ等で調整者に報知するのが
望ましい。

なお、上記演算および記憶はデジタル値で行われ、デジ
タル値が中間の値となることがあるが、この場合には最
近値を用いればよい。

また、例えば電磁比例弁９を交換した場合のように、設
定値と実行値との間のズレ量の割合が根本的に変わらな
い場合には、設定値９９％のときの射出速度が交換前の
射出速度となるように調整するだけで、交換前の演算し
記憶したものをそのまま使用することができる。

そして、射出速度を所望の成形条件に設定するには、設
定開始スイッチ１５ｂをＯＮＬ、た後、設定すべき射出
速度を表示している位置に速度設定器１４を設定する。

なお、上述の実施例においては、記憶部にＩＩＡＭ１２
を用いたが、これに限らず、書き込み読み出しができる
ものであればよく、また射出速度について実施した例を
示したが、射出圧力、あるいは射出成形機の他のアクチ
ュエータ、たとえば型締。

型開等の速度などにも有効に実施できる。

このようにして本発明によれば、設定値と実行値とが比
例関係となるように調整する際に、調整作業者は調整開
始スイッチを投入すれば自動的に調整が行われ、調整作
業が容易であるとともに調整に要する時間は短時間で済
み、その時間も予め知り得るものとなる。

また、成形機を所望の成形条件に設定する際に、設定値
と実行値との間に比例関係が得られているため、設定作
業者は直観的に設定することができ、設定作業者による
誤差は全く生ずることがなく、その設定作業は極めて容
易に行うことができる。

そして設定が容易であり、また、調整時における設定値
分解能を極めて容易に細く行うことができるので射出成
形の一層の精密化を図ることができ、さらに調整作業、
設定作業を短時間に行うことができるので生産管理を行
い易く、また集中コントロールによる一層の自動化を図
ることができるなど０著効を奏する。

以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが
、本発明はこの実施例に限定されるものではな（、発明
の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは
もちろんのことである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の好適な実施例を示し、第１図は時間−射出
速度曲線、第２図は射出速度を設定する装置の構成図、
第３図は設定値−射出速度曲線である。Ａ部・・・立上り部、　Ｂ部・・・一定速度部。０部・・・変速時宜上り部、　Ｄ部・・・一定速度部、
Ｅ部・・・ストローク終端部。 ■・・・射出ピストン、２・・・電磁方向切換弁、３・
・・電磁比例弁、４・・・位置検出装置、５・・・位置
設定器、　５ａ、５ｂ−５ｈ、５　ｉ・・・位置設定部
、６・・・ＣＰＵ、７・・・設定値入力部、８・・・位
置検出部、９・・・電磁比例弁出力部、１０・・・電磁
方向切換弁出力部、　１１・・・ＲＯＭ、　１２・・・
１？■。１４・・・速度設定器、１５・・・操作スイッチ部、１
５ａ・・・調整開始スイッチ。１５ｂ・・・設定開始スイッチ、１６・・・スイッチ入
力部。

Claims

【特許請求の範囲】１、射出速度、圧力等の運転条件を射出成形機へ設定す
る際に、運転条件の設定値とこの設定値に応じた実際の
実行値とを一致させるべく、設定値を順次変えて設定値
に応じた実行値を予め測定し、この測定値によって設定
値と実行値とが比例関係となるように射出速度。圧力等を制御する駆動部への出力を演算装置で演算処理
し、この演算結果を記憶した後は、設定値に対する前記
駆動部への出力を前記記憶装置から得るようにしたこと
を特徴とする射出成形機の運転条件設定方法。