JPS6039266Y2 - 扉を開くと音が出るカ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、扉を開くと音がでるカードに関するもので、
クリスマスカード、バレンタインカード、バースデーカ
ード、マリッジカード、グリーテイングカード、引出物
カード、その他記念カード等に用い、その目的とすると
ころは、従来の単なる文字、文章あるいは絵画に、さら
に音楽、音声を加えて、目と耳とより立体的な効果を楽
しむようにするにある。

従来よりカードに、文字、絵柄以外の要素を組込むこと
は、種々試みられたが、その厚さが改良、開発の支障と
なっていた。

しかし、薄形電池及び薄形電子メロディアラーム発生装
置等が開発されるに及んで、本考案は、これらを利用す
ることにより、その支障となっていた部分を解消して、
カード表面の絵柄と共に、これと適合した音声を聞くこ
とにより、目、耳よりの立体的な効果を楽しめるように
したものである。

以下、本考案の実施例の１つであるクリスマスカードを
図面について説明する。

本考案の扉を開くと音が出るカードは、カード本体ａと
扉すとからなるものである。

カード本体ａ内には、電池Ｃ及び電子メロディ発生装置
ｄが設けられており、また扉すの裏面には、これらの電
池Ｃと電子メロディ発生装置ｄとを結ぶ回路を開閉する
スイッチ板ｅの基端が取付けられている。

カード本体ａは、表板１と中板２と裏板３とからなるも
ので、表板１には、絵柄４、音声用透孔５、ブツシュボ
タン用透孔６及びスイッチ板ｅ用の切欠き７が設けられ
ている。

中板２には、電池Ｃを納置する切込み８、電子メロディ
発生装置ｄを納置する切抜き９が設けられており、この
切込み８には電池Ｃが、切抜き９には電子メロディ発生
装置ｄがそれぞれ納置されていて、これらは接着テープ
１０等で中板２に止められている。

そして、これらの電池Ｃと電子メロディ発生装置ｄとを
結ぶ回路１１は、中板２の裏面において配線されている
。

電子メロディ発生装置ｄの回路は、第６図に示すような
もので、符号１２は選択用のブツシュボタン、１３はス
ピーカーであって、これらは外部に突出している。

電池Ｃには、普通の乾電池と基本的に変わらず、正極活
物質には、二酸化マンガン、負極活物質には亜鉛、電解
液には中性塩が用いられ、正極合剤、セパレーター、負
極亜鉛、集電体、外装に薄く加工した正負極板、金属箔
、フィルムを積重してつくられており、中板２の表側に
おいて、細長い正極１４、負極１５部分があられれてい
る。

電池Ｃの両極１４，１５に接離して回路１１を閉じたり
開いたりする導電板１６を取付けたスイッチ板ｅは、そ
の基端が、扉すの裏面に接着されていて、その導電板１
６のある他端は、表板１の切欠き７を潜り抜けて電池Ｃ
面上にあって、扉すを開閉することにより、スイッチ板
ｅが電池Ｃ面上を摺動し、導電板１６が両極１４，１５
に接離するようになっている。

この扉すの開閉によって作動するスイッチ装置は、以上
のような摺動するスイッチ板ｅの外に、押圧部材のよう
な機械的なもの、あるいは電磁作用、光作用によるもの
等が考えられる。

カード本体ａは、表板１と中板２と裏板３を互いに接着
して構成するのであるが、これにより中板２の電子メロ
ディ発生装置ｄのブツシュボタン１２は、表板１の透孔
６より表面に露出し、スピーカー１３は透孔５に対置す
る。

電池Ｃ及び電子メロディ発生装置ｄは、薄形のものであ
るから、これらを収納するカード本体ａが薄形なものと
なり、したがって製品も薄形なものとなる。

本考案は、以上のような構成であるから、カード本体ａ
に対して扉すを開くと、その基端が扉すの内側に接着さ
れているスイッチ板ｅは、表板１の切欠き７より引出さ
れるように摺動するから、そのスイッチ板ｅに取付けら
れている導電板１６は、電池Ｃの正極１４及び負極１５
に接触して回路１１を閉成する。

この回路の閉成によって、電子メロディアラーム発生装
置ｄは、スピーカー１３よりメロディを発する。

ここにおいて、カード表面の透孔より発するスピーカー
のメロディが、カード表面の絵画、文字、文章等と一致
するように、例えばクリスマスカードであるならば、メ
ロディをクリスマス用のものにすることにより、絵画、
文字、文章等にさらに音声が加わって一層興趣が豊かな
ものとなり、カードを受ける側に大変よろこばれ、価値
のあるものとなる。

これを要するに、本考案は、カード本体に電池及び音声
発生装置を設け、これらを結ぶ回路を、扉の開閉によっ
て閉じたり開いたりするように構成したものであるから
、扉の開披によって発生する音楽、音声により、今まで
の視覚だけのものに、聴覚によるものも加わって立体的
なものとなり、さらに興味を増すという効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のｌ実施例を示すもので、第１図はカード
の扉を開いたところの斜視図、第２図は表板の平面図、
第３図は中板の平面図、第４図は中板の裏側の平面図、
第５図は表板を開いたところの斜視図、第６図は電子メ
ロディ発生装置の回路図である。 符号ａ・・・・・・カード本体、ｂ・・・・・・扉、Ｃ
・・・・・・電池、ｄ・・・・・・電子メロディ発生装
置、ｅ・・・・・・スイッチ板、１・・・・・・表板、
２・・・・・・中板、３・・・・・・裏板、４・・・・
・・絵画、５，６・・・・・・透孔、７・・・・・・切
欠き、８・・・・・・切込み、９・・・・・・切抜き、
１２・・・・・・ブツシュボタン、１３・・・・・・ス
ピーカー、１４・・・・・・正極、１５・・・・・・負
極、１６・・・・・・導電板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カード本体内に薄形の電池と音声発生装置とを設け、こ
   の電池と音声発生装置とを結ぶ回路を、扉の開閉によっ
   て閉じたり開いたりするように構成した扉を開くと音が
   出るカード。