JPS6038992Y2 - ベツドパツト - Google Patents

ベツドパツト

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JPS6038992Y2
JPS6038992Y2 JP12822981U JP12822981U JPS6038992Y2 JP S6038992 Y2 JPS6038992 Y2 JP S6038992Y2 JP 12822981 U JP12822981 U JP 12822981U JP 12822981 U JP12822981 U JP 12822981U JP S6038992 Y2 JPS6038992 Y2 JP S6038992Y2
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JP
Japan
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fibers
silica gel
cellulose diacetate
water
moisture
Prior art date
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Expired
Application number
JP12822981U
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English (en)
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JPS5833027U (ja
Inventor
純二 川本
明 宅佐美
Original Assignee
ダイセル化学工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吸湿性素材を基体として成るベッドパッドに関
する。
さらに詳しくは多量の体液を吸収しても尚肌ざわりが爽
やかであり、一旦吸収した水分を速やかに放出すること
ができるベッドパッドに関するものである。
本考案は長期療養中の病人や、失禁症の人などによって
なされるマットやフトン等の汚損を防ぐ目的で使用され
るベッドパッドである。
従来、該用途に用いられる繊維として、木綿や合成繊維
が単一あるいは混綿されて用いられているが、さらには
また、種々吸湿性物質が混合添加されて吸湿力の増強が
図られる場合もある。
木綿は古くから肌着やシーツとして好まれているように
、吸湿力が大きく、肌ざわりが極めて良いという長所を
有する反面、一旦吸湿した水分は放出し難い性質をもっ
ているため、ベラトリとした湿潤感を与えると共に保温
効果も低下してしまう。
また再生利用のため吸水している水分を乾燥するにも長
い乾燥時間を要するなどの欠点をもっている。
このような性質の木綿に対し、合成繊維は木綿と比較す
ると乾燥は容易である長所を有する反面吸湿力が小さい
為に短時間の使用で湿気を感じ肌ざわりが悪くなる欠点
がある。
このように木綿や合成繊維は夫々個有の物性があるので
、その長所、短所を考察し、長所とされる物性を目的に
よって上手に利用することがよい品質を得るための要件
であろうと思われる。
ベッドパッドにおいて、先ず要求される性能として肌ざ
わりがよくじめじめとした湿潤感を与えないという性質
が望まれる。
この要求を達する為には、繊維の性質として吸水性がよ
いこと、云い換えれば吸水が速いことが第1の要件であ
ろうと推察できる。
しかし、吸水性がよくても保水力が過大である場合には
、水分含有が多くなるに従って湿潤感を与える様になっ
てくる。
勿論乾燥にも時間がか)る。
適度の保水力であることが第2の要件であろうと推察で
きる。
斯くの如き推察に基づき、上述の要件に適合する繊維を
選んだ上、吸湿剤であるシリカゲルを利用すれば、繊維
が吸水した水分をさらにシリカゲルが吸収する様に働き
、従来各種用いられてきたベッドパッドよりはるかに肌
ざわりがよく、保水力に優れ、乾燥も容易なベッドパッ
ドが製作可能であろうと考えられる。
成上の観点から各種繊維のベッドパッドとしての性能を
追求して行った結果、該用途の必要な要件にもつとも適
合する性質を有する繊維はセルロース ジ アセテート
であって、同等の特異的性質を有する繊維は該繊維以外
に見当らないことが判った。
この理由を次に説明する。セルロース ジ アセテート
の特異性について他の繊維と比較して説明すれば凡そ次
のようになる。
セルロース ジ アセテートが水分を吸収する速さは、
ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、羊毛などの
繊維に比較してはるかに早く、木綿と比較しても遜色な
い事が位置らによって報告されている(繊学誌、昭4岬
、21巻、2号、91貢及び繊学誌、昭4岬、21巻、
9号、50傾)。
すなわち水と接触してぬれ易い繊維は、水との接触角が
小さく親水性であって、木綿、レーヨン、ビニロン、ア
クリルおよびセルロース ジ アセテートなどの繊維が
これに該当する。
これに対し水との接触角が大きい繊維はぬれにく)、む
しろ撥水性であってナイロン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン1、羊毛などがこれに該当する。
一方保水力について見れば、吸水性とは別の挙動を示す
ことが位置らによって報告されている(繊学誌、昭41
年、22S、 1号、4頂)。
すなわち、各種繊維の保水量を、繊維を水中に浸漬した
ときの見掛は比重値をもってしめす場合、殆んど水を含
まない繊維がポリプロピレン、ポリエステル、羊毛で、
比較的含水量の多い繊維がレイヨン、アクリル、木綿、
ビニロンで、之等の中間的な含水量をしめず繊維が、セ
ルロース ジ アセテート及びナイロンであることが明
らかにされている。
セルロース ジ アセテート繊維は、之等の報告によれ
ば、ぬれ易いにも拘らず保水量が小さいことが記載され
ていて、本考案発明者等の得た結果である本考案用途に
最適の繊維が、セルロース ジ アセテートであること
を裏付けている。
このように、セルロース ジ アセテート繊維をベッド
パッドに用いる場合は、湿分を速やかに吸湿し、繊維集
合体の見掛けの比重を増してゆくが、繊維層の保水量が
飽和状態になっても肌えの感触は爽やかであり、さらに
吸湿が続いて行なわれても、湿分は繊維層からシリカゲ
ル層へ移行するため、木綿のようなベトつきはない。
シリカゲルが湿分て飽和すれば、乾燥再生する要がある
が、その限度一杯まで爽やかな肌ざわりは変らない。
因ミに、セルロース ジ アセテート繊維の高湿度にお
ける吸湿率%は20℃、95R,H%では10.0〜1
1.0%である。
これに対し、レーヨンでは20℃、95R,H%で25
.0〜30.0%で、木綿はこれ以上である。
従って、セルロース ジ アセテート繊維は吸湿性が低
く、乾燥するのも簡単である。
これは分子中の疎水性のアセチル基を部分的に有する為
、水を放ち易い為であると考えられる。
本考案は、成上のセルロース ジ アセテート繊維を主
体とする多量の体液を吸収しても肌ざわりが爽やかで、
乾燥する要ある場合には、速やかに吸収している液体を
放出する優れた特徴を有するベッドパッドを提供せんと
することを目的とする。
すなわち、セルロース ジ アセテート フィラメント
を多数の点で接合せしめた三次元網状組織のマットであ
って、該マットへの内部にシリカゲル粒子を層状に包含
せしめた吸湿性基体を表装して戊る事を特徴とするベッ
ドパッドを提供するものである。
以下、本考案の実施例を図面によって詳細に説明するが
、これによって本考案を拘束するものではない。
本考案のベッドパッドの例として該ベッドパッドに用い
る吸収基体の一部切欠き斜視図を第1図及び第2図に示
す。
図中1は吸収基体であり、2はセルロース ジ アセテ
ート繊維であって、成型後は実質的に長い繊維の三次元
網状構造に形成される。
3はシリカゲルであって、繊維層に囲まれて脱落しない
様に包合されている。
2で示される繊維層の生皮は例えばセルロース ジ ア
セテートを紡糸して得られるフィラメントを捲縮加工し
、拡幅、開繊の上、網状構造とするため接合剤を繊維表
面に賦与した上、積層し、所望厚味に成型して得られる
繊維の積層方法は、例えば特願昭56−42412(特
開昭57−16115涛公報)に記載せる方法によれば
容易に実施可能である。
繊維同志を接合し、三次元網状構造とするための接合剤
としては、セルロース ジ アセテートの可塑剤を用い
る方法が、接着剤を用いる方法より容易で作業性もよい
また、セルロース ジ アセテート繊維以外の繊維を混
合して用いる場合は、実質的に効果を低下させない様、
混合率を30%以下にするか、あるいは肌に当らない裏
面側だけへ混合するなどの配慮が必要である。
こ)で用い得る可塑剤としては、トリアセチン、トリエ
チレングリコール ジ アセテート、1、−3ブチレン
グリコール ジ、アセテート、ジグリセリンテトラアセ
テート、l−リエチルサイトレート、ジメチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、トリブ
チルホスヘート、トリクレジルホスヘート、ジー(2−
エチルヘキシル)アジペート、ジ−2エチルへキシルア
ゼレート、グリコールトリプロピオネート、メチルフタ
リルグリコレート、エチルフタリルグリコレート、ブチ
ルフタリルグリコレート、ジエチルサクシネートの単体
および2種類以上の混合物あるいは之等を主成分とする
他の物質との混合物などがある。
繊維層内に包合させるシリカゲルは日本工業規格207
01−1977に該当するA形および/あるいはB形い
づれにても用い得るが、高い相対湿度において吸湿率が
大きく乾燥も容易なり形が使用状況から推奨できる。
シリカゲルと共に場合により活性炭などの消臭剤を添加
しても差支えはないが、余り多くすると乾燥再生する際
に時間がか)る欠点を生ずる。
本考案に用いるセルロース ジ アセテート フィラメ
ントの三次元網目構造マットの網目の寸法(繊維の間隔
)は該マットの見掛けの嵩密度と単糸デニールにより変
化するが、凡そ25μ近辺である。
シリカゲルの粒度は大きすぎると感触が悪く、小さすぎ
ると脱落するが、30〜80メツシュ程度が使い易い大
きさである。
この程度の粒度のシリカゲルは上述のマットの内部に充
分固定支持され脱落のおそれはない。
シリカゲルの添加方法は、繊維間にシリカゲル粒子が固
定される様な方法であればどの様な方法でもよいが、第
1図に示す様な構造の吸湿基材を製造する場合を例にと
れば、特願昭56−108671号(特開昭58−13
758号公報)記載の装置により容易に実施し得る。
第4図に該特許装置の要部斜視図を示す。
第4図中の2はセルロース ジ アセテート フィラメ
ントであって、該繊維は既に接合剤を賦与された状態で
あや振り角筒6へ挿入される。
該角筒を通過后、移送用金網ベルト7上へあや振られな
がら落下してゆく。
あや振りは角筒6と連結されているピストン8によって
行なわれる。
シリカゲル3は送入装置9から散布管10を経て、繊維
層の周辺部を除く繊維ウェブ表面へ連続的に散布される
積層された繊維は内部にシリカゲルの多数の薄層を包み
込んだ状態で成型工程へ送られ底型される。
11は繊維層折曲げ部分の押さえ棒である。
12は空気吸引器であって、繊維層とシリカゲル散布工
程の安定した操業を補助する為のものである。
シリカゲルを包含している繊維層は、底型された後、図
示していないが、所定寸法に裁断され、表装層製品とな
る。
また、第2図の例で示す構成は、特願昭56−4241
2 (特開昭57−161152号公報)に記載されて
いる方法によって得られる積層された繊維ウエブヘシリ
カゲルを散布し、該シリカゲルへ他の系列装置によって
製造された同様の積層された繊維ウェブを重ねて底型す
ることにより得ることかできる。
シリカゲルが2層以上を要する場合に上記積層を更に繰
返せば多重層の積層物を連続的に得る事ができる。
斯くして得られたセルロース ジアセテート繊維層中に
シリカゲル層が包含された吸湿基体を所望の寸法で裁断
腰シリカゲル層の露出している端末を包装し、さらに要
あればシート全体を布でカバーすれば本考案のヘッドパ
ッドとなる。
該パッドは、また手術台などにおいても利用が可能であ
って、之等の場合も本考案に含まれる。
成上の様に本考案のベッドパッドは、ペットマットの上
へ敷くことによって、就床中の発汗やその他の水分を速
やかに吸収することができ、いつも爽やかな寝心地を与
えると共に、湿分による冷たい感触もなく、暖かい感触
を与えるベッドとして長期の使用が可能となる。
一方、ベッドパッドに包含されているシリカゲルの吸水
量が飽和されて、吸湿力が低下した場合は、通常天日乾
燥すれば再生され、再たび利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案ベッドパッドの一部切欠き
斜視図、第3図は製品の一例をしめず斜視図、第4図は
第1図に示す吸湿基体の製造装置の要部斜視図である。 1はベッドパッド、2はセルロース ジ アセテート繊
維、3はシリカゲル、4は端末カバー、6はあや振り角
筒、7は移送ベルト、8はビストンシリンダー 9はシリカゲル送入装置、 10は シリカゲル散布管、 11は繊維層押され棒、 2 は空気吸引器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. セルロース ジ アセテート フィラメントを多数の点
    で接合せしめた三次元網状組織のマットであって、該マ
    ットの内部にシリカゲル粒子を層状に包合せしめた吸湿
    性基体を表装して成る事を特徴とするベッドパッド。
JP12822981U 1981-08-28 1981-08-28 ベツドパツト Expired JPS6038992Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12822981U JPS6038992Y2 (ja) 1981-08-28 1981-08-28 ベツドパツト

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JP12822981U JPS6038992Y2 (ja) 1981-08-28 1981-08-28 ベツドパツト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5833027U JPS5833027U (ja) 1983-03-03
JPS6038992Y2 true JPS6038992Y2 (ja) 1985-11-21

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JP12822981U Expired JPS6038992Y2 (ja) 1981-08-28 1981-08-28 ベツドパツト

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