JPS6038934Y2 - 扁平な鍔付容器の陳列台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、扁平な鍔付容器の陳列台に関する。

製品を収納した扁平な鍔付容器（以下たんに容器ともい
う）は、そのままでは鍔部を下にして起立させて並べる
ことは難しいため、一般には、蓋部を上に向けてそのま
ま高く積み重ねて販売用の棚等に載置されたり、あるい
は流通面等に大量に詰めこまれたままで陳列され販売に
供される。

そのためこの容器詰製品を購入する者にとって容器の陳
列される位置・場所によっては容器の蓋部（扁平の容器
では内容物・品質等の表示箇所）で内容物の識別・確認
が困難であり、また、販売者にとっても広い陳列スペー
スを使用するわりには、販売効率が悪いものであった。

本考案は、製品を充填した起立し難い扁平の鍔付容器を
販売・陳列する場合、その陳列する位置・場所の如何に
かかわらず内容物の識別・確認が容易で、且つ大量に起
立陳列も可能であり、そのうえ製作コストも安価である
扁平鍔付容器の陳列台を提供することを目的としてなさ
れたもので、硬質シートをそのまま折り曲げるか、また
は三角柱状とした硬質シートを平板にとりつけて、一対
の平行な山嶺部を形成し、この山嶺部の前端を低く後端
を高く形成するとともにそれぞれの山嶺部の長手方向に
複数個のＶ字型切り込みを設けたことにより上記目的を
遠戚する扁平な鍔付容器の陳列台を完成したものである
。

以下、本考案に係る陳列台を、図面にもとすいて説明す
る。

第１図は、本考案に係る扁平な鍔付容器の陳列台の一例
で裏面に補強板を付したものの斜視図、第２図は、同じ
く陳列台の一例で扁平形状の鍔付容器を載置・起立させ
て陳列した斜視図である。

第３図は、３種類の形状の異なる容器をそれぞれ載置・
陳列した背面図、第４図は、扁平容器を積み重ねた従来
の陳列状態の斜視図である。

図において、１は本考案の鍔付容器の陳列台、２は、硬
質シート折り曲げにより形成された斜壁部で、２′は、
同じく山嶺部、３は、同平面図、４は、山嶺部に設けら
れたＶ字型の切り込み、５は、陳列台裏部補強板、６は
、扁平な鍔付容器、６′は、同容器の蓋部であり、内容
物等の印刷表示がされた透明の材質等で形成されている
、７は同容器口部周縁に設けた鍔である。

本考案の陳列台は、このような形状としたので、容器が
扁平で底が浅く、起立させ難い形のものであっても、本
考案陳列台の切り込みに、容器の鍔部を嵌入させること
により、容器鍔部において２ケ所、陳列台の斜壁部また
は山嶺部と容器側壁部との接触部で２ケ所の少くとも４
点で容器を支持することができるので、これにより扁平
鍔付容器は起立状態でも安定に保持される。

特に、この陳列台は、一対の斜壁部または山嶺部で容器
側壁部を保持するので、この陳列台が１台あれば、第３
図に図示したように、口径や形状の異なる種々の容器に
ついて使用することができる。

また容器口部（底部）がまる型（円形ないし楕円形）の
ものの場合はもちろん、四角い型の容器であっても、そ
の角（かど）は通常まるく成形しであるので、容器側壁
部は、一対の斜壁部によって斜め下方から押し上げられ
るようにして支持されることになり、容器は安定に保持
される。

そのうえ陳列台の山嶺部の前端を低く後端を高く形威し
であるので購入者にとっては、容器が起立状態のままで
陳列個数等も一目でわかるようになるとともに容器の蓋
部を見て内容物を識別することが容易となり安心して購
入できる。

また、販売者にとっても、容器を大量に陳列することが
可能となり、その結果販売効率をよくすることができる
。

尚、本考案において、陳列台の山嶺部を形成するにあた
り、あらかじめ合成樹脂等の硬質シートで三角柱状の柱
を形威し、これに切り込みを設けたものを平板にとりつ
けることによって、本考案と同様の形状の陳列台を作成
してもよいし、また、一枚の硬質シートを折り曲げて作
成してもよい。

また、Ｖ字型切り込みを設ける際には、山嶺部が前端を
低く、後端を高くしである（すなわち長手方向にも傾斜
している）ので、この傾斜に対してＶ字型切り込みを垂
直に設けるよりも傾斜角度をつけて設けるとよい。

このことは、Ｖ字型切りこみを山嶺部の傾斜に対して垂
直に設けると、平面部に対しては垂直とはならない。

したがって陳列される鍔付容器が垂直に起立せずに不安
定な前傾姿勢で起立することになり、しかも内容物の識
別・確認もし難くなるので、これらを避ｋｊるという理
由による。

以上のとおり、本考案に係る陳列台は、特に扁平の鍔付
容器を大量に効率よく陳列する場合に適するものであっ
て、これを使用すれば、扁平容器のような陳列が困難の
製品であっても、製品（容器）の内容物の識別も容易と
なり、販売・陳列の効率もよくなり、製品の売れ残り等
も少くすることができる。

そのうえ、従来のように製品（容器）を積み上げたまま
の場合において生じた最上部の製品が螢光燈等の照射光
によって内容物が退色・劣化するという欠点も未然に防
ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る扁平な鍔付容器の陳列台に補強
板を付したものの斜視図、第２図は、同陳列台に鍔付容
器を並べた斜視図、第３図は、陳列台に他の鍔付容器を
並べた時の支承状態を表す背面図、第４図は、従来実施
例の斜視図である。 １・・・・・・陳列台、２・・・・・・斜壁部、２′・
・・・・・山嶺部、３・・・・・・平面図、４・・・・
・・切り込み、５・・・・・・補強板、６・・・・・・
容器、６′・・・・・・容器蓋部、７・・・・・・鍔。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）硬質シートをそのまま折り曲げるかまたは三角柱
   状とした硬質シートを平板にとりつけて、一対の平行な
   山嶺部を形成し、且つこの山嶺部の前端を低く後端を高
   く形成するとともに、それぞれの山嶺部の長手方向に複
   数個のＶ字型切り込みを設けたことを特徴とする扁平な
   鍔付容器の陳列台。
2. （２）Ｖ字型切り込みに傾斜角度を設けた実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の扁平な鍔付容器の陳列台。