JPS6038517Y2 - 包装品緩衝体 - Google Patents

包装品緩衝体

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JPS6038517Y2
JPS6038517Y2 JP1980178858U JP17885880U JPS6038517Y2 JP S6038517 Y2 JPS6038517 Y2 JP S6038517Y2 JP 1980178858 U JP1980178858 U JP 1980178858U JP 17885880 U JP17885880 U JP 17885880U JP S6038517 Y2 JPS6038517 Y2 JP S6038517Y2
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JP1980178858U
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JPS57110073U (ja
Inventor
健二 小松
Original Assignee
日立運輸株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装品緩衝体に係り、特に、被輸送品となる内
容物を容器に収納してなる包装品をその荷役時及び輸送
時に外力から緩衝保護するために包装品外表面に突出状
に取付けられる弾性材製の緩衝体の構造改良に関するも
のである。
従来技術とその問題点を第1図〜第3図により説明する
第1図は従来の緩衝体の一例を示す図でaは正面図、b
はその底面図である。
被輸送品となる内容物1が容器2に収納されて包装品を
構成している。
この包装品の底面に、荷役時及び輸送時の包装品を外力
から緩衝保護するために、樹脂発泡体などの弾性材で作
られた緩衝体3が取付けられる。
緩衝体3の受圧面積及び高さは、包装品の荷重に見合う
ように決められる。
従来の包装品緩衝体の設計においては、特にその受圧面
積及び高さの決定においては、荷役時の落下等の衝撃か
ら包装品を保護することに主眼が置かれていたので、大
きなエネルギーをもつ衝撃に対する緩衝機能は有してい
たが、輸送時等の振動に対する防振機能は小さく、共振
による包装品内容物の破損や表面にコスレ傷が発生する
等の事故が起きやすかった。
即ち、従来の緩衝体においては、大きな衝撃エネルギー
を吸収することができるように、その緩衝荷重に見合う
だけの大きな受圧面積となるようにしていた。
第2図に示す包装系モデルにおいて、4は包装品、5は
外部振動源、Kは緩衝体によって形成される振動系のバ
ネ常数、βは同じく減衰常数を示しており、緩衝体の受
圧面積Sと包装系の固有振動数fnとの間には(1)式
の関係が成立し受圧面積Sが大きくなると、固有振動数
fnも大きくなる。
、。
=±J=±J】2w m 2w rn t
””’ただし、Eは緩衝体材料のヤング率、mは包装品
4の質量、tは緩衝体の高さである。
一方、振動源5から包装品4への振動伝達率Trは(2
)式で与えられ、振動伝達率Trと振動源の振動数fと
の関係は第3図に示すようになる。
T、=(1+ 2 ff、)2 2〕■・・・(2)(
1−(f/fn)2〕”+ (2βflfo〕ただし、
第3図は、減衰常数βを0.125として画いである。
振動伝達率Trの値が1.0以下となるいわゆる防振領
域は一//2fn以上の振動数領域である。
従って、固有振動数f。
が大きくなると、それだけ防振領域が狭くなることにな
る。
このことから、緩衝機能を充分持たせるために受圧面積
Sを大きく設計していた従来構造の緩衝体の場合は、輸
送振動のような複数の振動数の振動から合皮されている
不規則振動に対する防振効果は小さくなっていた。
本考案の目的は、上記した従来技術での問題点を解決し
、緩衝機能と防振機能を併せ備えた包装品緩面体を提供
するにある。
本考案の特徴は、上記目的を遠戚するために、包装品の
荷重に見合う受圧面積及び高さを有する第1の緩衝体と
、受圧面積が上記第1の緩衝体の受圧面積より小さく、
かつ高さが上記第1の緩衝体の高さより高い第2の緩衝
体とを設ける構成とするにある。
以下図面により本考案を説明する。
第4図は本考案の一実施例で、aは正面図、bはその底
面図を示す。
第4図において、3は包装品の荷重に見合う受圧面積S
と高さtとを有する、緩衝機能を持たせるために設けら
れた、第1の緩衝体であり、6が本考案により設けられ
る第2の緩衝体である。
第2の緩衝体6は、その受圧面積は第1の緩衝体3の受
圧面積Sより小さく、かつ、その高さは第1の緩衝体3
の高さより高く設定される。
第5図は包装品の荷重・変位曲線を本考案実施例と従来
品とで比較したもので、縦軸は包装品の荷重(単位は自
重の倍数)を、横軸は緩衝体6の無負荷状態を零にとり
自重及び振動による緩衝体の変位を長さの単位で示して
いる。
曲線(3)は従来の第1の緩衝体3のみによる荷重・変
位曲線、曲線(6)は第2の緩衝体6のみによる荷重・
変位曲線、実線で(3)十(61として示した曲線が本
考案を採用した場合の荷重・変位曲線である。
第5図から判るように、包装品の自重及び輸送時等の振
動のような小さな荷重に対しては、第2の緩衝体6のみ
が支持するので、荷重・変位曲線の傾きで与えられるバ
ネ常数Kが従来品の場合より小さくなり、従って、(1
)式で与えられる固有振動数fnが小さくなり、前述の
理由から、輸送時等の振動に対する防振性能を高めるこ
とができる。
さらに、具体的な数値例を挙げて比較する。
第1の緩衝体3及び第2の緩衝体6を発泡スチロール樹
脂で作成するとし、従来の第1の緩衝体3のみを設ける
場合は 包装品の質量(m)・・・・・・6に9 緩衝体材料のヤング率(E) ”””2−0kg ・W/cft 緩衝体の受圧面積(S)・・・・・・180cJ緩衝体
の高さく1)・・・・・・2.5c1nであり、包装品
の固有振動数fnは(1)式より約24H2となる。
これに対し、本考案の第1の緩衝体3と第2の緩衝体6
の両者を設ける場合は 受圧面積(S)・・・・・・45−(従来の25%)高
さく1)・・・・・・3.0cm (従来の120%)
とすることにより、固有振動数fnは約]IHzと小さ
くなる。
荷役時の落下衝撃に対しては、予想される最大荷重を自
重の50@以上として緩衝体の受圧面積及び高さを設計
するのが一般的であり、このような大きな荷重が第1及
び第2の2つの緩衝体3,6にかかる時は、第2の緩衝
体6は容易に圧縮され、第5図の荷重・変位曲線の変位
点Dc以降は第1と第2の2つの緩衝体3,6が荷重支
持に加わることになり、この結果、大きなエネルギーの
吸収が可能となり緩衝機能を発揮する。
以上のように本考案においては荷重の大きさに応じて荷
重の支持面積が変化することを応用しているので、上記
第4図実施例では第1の緩衝体3と第2の緩衝体6を容
器2の底面に並列状に突出させて設けているのに対し、
第6図実施例に示すように、第1の緩衝体3と第2の緩
衝体6とを直列状にして用いることもできる。
第4図及び第6図のいずれの実施例の場合も、容器2と
2つの緩衝体3,6との3者を例えば発泡スチロール樹
脂などで一体的に成形しても良く、あるいは別個に成形
した緩衝体を接着その他の方法で容器に取付ける方式で
も良く、さらに第6図の場合、2つの緩衝体3,6は一
体成形してこれを容器2に接着などで取付ける方式でも
良く、さらに容器2と緩衝体3は一体成形し、これに緩
衝体6を取付ける方式でも良い。
さらに、緩衝体3,6の形状として、実施例では、いず
れも円柱状として説明したが、円柱に限定されず、任意
の形状でも効果に差を生じない。
第7図はさらに本考案の他の実施例を示す正面図と底面
図であり、第4図及び第6図実施例では内容物1を収納
している容器2の底面に第1の緩衝体3及び第2の緩衝
体6を取付けるとしたが、第7図実施例は、容器2を用
いず、内容物1の底面の4個所を、分割したパッド状の
支持体7で支持し、この支持体7の夫々の下端面に第1
の緩衝体3及び第2の緩衝体6を設けたものである。
なお、上記実施例ではいずれも、包装品の底面に設ける
緩衝体に適用するとして説明したが、包装品の種類や輸
送状況によっては緩衝体を包装品の側面にも設ける場合
があり、このような側面に設けられる緩衝体に対しても
本考案の構成は効果を生じ得るものである。
以上説明したように、本考案によれば、緩衝機能を持た
せるように従来から設けられていた第1の緩衝体に、受
圧面積が小さく、高さが高い第2の緩衝体を追加して設
けるだけの簡単な構成で、従来の緩衝性能を阻害するこ
となく防振性能を著しく高めることができ、共振による
包装内容物の破損を防止できるようになり、表面保護材
を用いることなく内容物の表面のコスレ傷の発生を防止
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の緩衝体の正面図と底面図、第2図は一般
の包装系モデルの振動説明図、第3図は振動源から包装
品への振動伝達特性を説明する図、第4図は本考案の一
実施例の正面図と底面図、第5図は荷重・変位曲線の比
較図、第6図及び第7図は夫々本考案の他の実施例を示
す正面図、底面図である。 符号の説明、1・・・・・・内容物、2・・・・・・容
器、3・・・・・・第1の緩衝体、4・・・・・・包装
品、5・・・・・・外部振動源、6・・・・・・第2の
緩衝体、7・・・・・・パッド状の支持体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被輸送品となる内容物を容器に収納してなる包装品をそ
    の荷役時及び輸送時に外力から緩衝保護するために包装
    品外表面に突出状に取付けられる。 弾性材製の緩衝体において、包装品の荷重に見合う受圧
    面積及び高さを有する第1の緩衝体と、受圧面積が上記
    第1の緩衝体の受圧面積より小さく、かつ高さが上記第
    1の緩衝体の高さより高い第2の緩衝体とを設けたこと
    を特徴とする包装品緩衝体。
JP1980178858U 1980-12-15 1980-12-15 包装品緩衝体 Expired JPS6038517Y2 (ja)

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JP1980178858U JPS6038517Y2 (ja) 1980-12-15 1980-12-15 包装品緩衝体

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JP1980178858U JPS6038517Y2 (ja) 1980-12-15 1980-12-15 包装品緩衝体

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JPS57110073U JPS57110073U (ja) 1982-07-07
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ID=29974034

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4826761A (ja) * 1971-08-09 1973-04-09

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