JPS6038509B2 - 一列引違戸付収納保管庫 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、引連戸としての機能を十分に発揮しっ）、閉
じた状態では左右の引戸を確実に一列にでき、体裁も良
好で、しかも開き始めに僅から力で引戸を開くことがで
きる−列引連戸付収納保管庫に関する。

従来より、収納保管庫には、二列にして左右の引戸で引
達戸として設けられている。

この収納保管庫は、一般に都室の壁面を背にして設置す
る。また、場合によって簡易な間仕切りとして使用する
こともある。近時、その収納保管庫の前面の左右の引戸
が壁面のように見える美観が要望されている。これを考
慮したものが開発されているが、開閉しにく）、部品点
数が多く、構成が複雑化し、高価である等の欠点があっ
た。そこで本発明は、保管庫本体の開□部上下面に、直
線状の主溝を設け、その両端寄り側方に向う外側傾斜溝
を形成し、且つ、主溝の中間寄りに、外側傾斜溝と略平
行の内側傾斜溝を夫々略左右対称に形成し、これらの溝
に、左右の引戸の上下に設けた左右の鯛部を滑動可能に
筋合し、その左右の内側傾斜溝端近くに、ガイド片を有
したＬ形ガイド板の中間部を枢着し、常時は、ガイド片
の先端で主溝を閉塞させるように、且つガイド片は内側
傾斜溝に沿うようにし、さらにそのＬ形ガイド板の内側
隅角箇所が、内側傾斜溝端より少しく内部に存在するよ
うにＬ形ガイド板を蝉発して設けたことにより、その左
右の引戸を閉じたときに確実に一列になるようにでき、
体裁も良好にでき、開き始めに引戸を僅かな力にて開く
ことができ、構成も簡単で安価に提供でき前記の欠点を
解消したものである。

その構造を図面について説明する。

１は保管庫本体であって、上部の夫板、下部の底板、両
側板、背板等で箱状に形成され、前面は開口され、この
開□部には左右の引戸２，２′が設けられている。

この引戸２，２′は左右対称をなし、一列にして突き合
せ状にする相互に内側部は傾斜（図面では約４５０）し
て平面的にみて先鋭状に形成されている。この引戸２，
２′の上下辺の左右に、一定間隔をおいて車由部３，３
′が上下方向を向いて固着されている。引戸２，２′の
下辺の左右の鞠部３，３′には、筒部の下部外周に鍔部
が形成されている合成樹脂製のスライド体４が挿入され
、その鞠部３，３′下端がスライド体４より下方に突出
している。或はそのスライド体４を設けないこともある
。その引戸２，２′の軸部３，３′は、その閉口部の夫
板の下面、庭坂の上面に夫々設けた後述のの溝〔主導５
外側傾斜溝６，６′内側傾斜溝７，７′〕を糟動するよ
うに構成されている。その下辺部の軸部３，３′にスラ
イド体４が設けられている場合には、そのスライド体４
の鍔部下面がその溝の側縁上を滑動する。その主溝５は
平面的にみて直線状をなし、その関口部の幅方向に向き
、開□部の両側部を少し除いた中間に横設されている。
この王緩５の両端寄り側方に連続して外側傾斜溝６，６
′が形成されている。この外側傾斜溝６，６′は関口部
の手前側にゆくに従って次第に広がるように、平面的に
みて額斜して構成され、左右略対称に設けられている。
その内側傾斜溝７，７′は、その主溝５の略中央位置の
少しの間隔をあげた２ケ所に連続し、前記の前側傾斜溝
６，６′と略同様に開口部の手前にゆくに従って次第に
広がるように平面的にみて傾斜して、左右略対称に設け
られている。その外側傾斜溝６，６′の傾斜角（関口部
の幅方向に対して平面的にみた角度）は、内側傾斜溝７
，７′の傾斜角よりも少なく綾傾斜している。或は両溝
を略同等傾斜角にすることもある。その主溝５外側傾斜
溝６，６内側傾斜溝７，７′は、板体をプレス加工等し
て形成され、この溝を有した板状体が、保管庫本体１の
天板の下面、底板の上面に固着されている。その引戸２
の一方側（第２図、第４図において左側）の麹部３を外
側傾斜溝６端に、他方側（第２図、第４図において右側
）の軸部３′を内側傾斜溝７端に夫々猪動ざせて停止さ
せ、また引戸２′の一方側（第２図、第４図において右
側）の軸部３を内側傾斜溝７′端に、他方側（第２図、
第４図において右側）の鞄部３を外側傾斜溝６機に夫々
猪動させると、その引戸２，２′は、引連戸であっても
、一列に構成される。８はＬ形ガイド板であって、先鋭
のナイフ形のガイド片９の基部より、平面的にみて直角
に板片が一体成形され、内側に弧状の隅角部１０が形成
されている。

そのガイド片９は、内側傾斜溝７，７′と略同等の長さ
を有し、この内側片の直線部が磯部３，３′の案内をす
る。このＬ形ガイド板８の中間部〔隅角部１０箇所付近
〕が、内側煩斜溝７，７′端の近くの外側位置に夫々左
右対称にして枢着され、その左右のガイド片９，９は平
面的にみて略八の字状に構成されている。そのＬ形ガイ
ド板８，８の板片相互間には引張コイルスプリング１１
が張設され、常時、ガイド片９，９の先端相互が開くよ
うに弾発されている。或はその弾発のために枢着部にゼ
ンマイバネ等を設けることもある。この礎発されている
状態では、ガイド片９の先端が、主綾５を閉塞し、主溝
５と内側煩斜溝７，７′とが夫々達通するようになり、
且つそのガイド片９は内側傾斜溝７，７′に沿うような
位置となり、さらに、その隅角部１０が内側傾斜溝７，
７′より少し〈内部に存在するように構成されている。
その軸部３，３′を内側煩斜溝７，７′端まで滑動させ
、同時に引張コイルスプリング１１の弾発に抗して隅角
部１０を押圧すると、そのＬ形ガイド板８が少し〈回動
して、その主溝５の閉塞が解かれ、同時に主溝５と内側
傾斜溝７，７′との運通が遮断されるように構成されて
いる。こ）において、軸部３，３′が隅角部１０を押圧
しときに、この状態を放置しても、そのＬ形ガイド板８
を回転ごなし、ように引張コイルスプリング１１の弾発
力が適宜設定されている。１２は戸当り板であって、引
戸２，２′の裏面の外側部近くに突設されている。

その引戸２，２′の何れか一方を閉じ、その引戸２，２
′の何れか他方を開くとき、この引戸２，２′の内側部
が戸当り板１２に当って停止し、このとき開いた引戸２
，２′の軸杵３，３′の何れかがＬ形ガイド板８を弾発
に抗して少し揺動するように構成されている。或は、そ
の戸当り板１２は関口部箇所の保管庫本体１に固設する
。１３は取手で、引戸２，２′の前面に設けられている
。

その引戸２，２′の内側部は切欠きを形成するように屈
曲形成されることもある（第１０図参照）。次に作用効
果について説明する。

まず、引戸２，２′が一列になって閉じられている状態
（第２図、第４図、第９図参照）から述べる。

その引戸２を開こうとして引くと、その瞬時に、引戸２
の軸部３′にはＬ形ガイド板８の隅角部１０の適宜の弾
発力が働いており、その軸部３′が滑動する。そして隅
角部１０から鞠部３′が離れた瞬間に、その引張コイル
スプリング１１の弾発力で、Ｌ形ガイド板８が開いて、
ガイド片９の先端で主導５を閉塞し、内側傾斜溝７と主
導５とが連通する。さらに引戸２を引くと、引戸２の藤
部３′は主溝５に達し、鞠部３は外側傾斜溝６の途中で
滑敷している（第５図参照）。こ）で、引戸２′を閉じ
ていることから内側傾斜溝７′箇所のＬ形ガイド板８の
ガイド片９の先端による主導５の閉塞が解かれている。
そして、麹部３′を主溝５に沿って滑動させると、その
内側傾斜溝７′に入ることなく、さらに主溝５上に滑動
する。このときに軸部３は主溝５を滑動し始める。する
と引戸２′に設けた戸当り板１３に引戸２の内側部が当
接し、且つその鞠部３で内側傾斜溝７箇所のＬ形ガイド
板８のガイド片９の先端を、弾発力に抗して少し閉じる
ようになし、引戸２の開き作用を完了する（第１図、第
６図参照）。実際には、この一連の開き作用は極めて短
時間のうちに行なわれる。これを閉じるときには、この
引戸２を前述の逆方向（第６図において左方向）に引く
。少し引くと、鞠部３で少し閉じていたＬ形ガイド板８
が弾発力で開いて、ガイド片９の先端で主溝５を閉塞し
、内側傾斜溝７と王滝５とを蓮適する。そしてさらに引
くと、その鞠部３は主港５から外側傾斜溝６に順次滑動
し、鞠部３′は主溝５から内側傾斜溝７に順次絹勤する
。さらに引くと、鞠部３は外側傾斜溝６端に滑動して停
止し、藤部３′は内側傾斜溝７端に滑動しつ）Ｌ形ガイ
ド板８の隅角部１０を押圧し、Ｌ形ガイド板８を少しく
回動させて停止し、そのときガイド片９先端による主溝
５の閉塞を解き、同時に主溝５と内側傾斜藩７との蓮通
を遮断し、引戸２の閉じる作用を完了する。この作用も
、実際には極めて短時間のうちに行なう。その状態で引
戸２と引戸２′とを一列になす。また、この両引戸２，
２′を閉じた状態から引戸２′を開いたり、閉じたりす
るには、前述した引戸２の開閉と同様に行なう。本発明
以上のような構造であるため、一方の引戸２′を閉じ、
他方の引戸２を開くときには、この引戸２の軸部３，３
′はその外側傾斜溝６内側傾斜溝７から主演５に糟敷し
、閉じた引戸２′に設けたＬ形ガイド板８のガイド片９
の先端は主溝５の閉塞を解除しており、このガイド片９
には何等支障されずに、主溝５をスムーズに滑敷して、
その引戸２を、閉じた引戸２′の磯面に略重合するよう
に確実に開くことができるし、また、この引戸２を閉じ
るときには、その鞄部３は主溝５から外側傾斜溝６にス
ムーズに滑動ごせ、そしてＬ形ガイド板８の弾発により
ガイド片の先端で王滝５を閉塞し、主溝５と内側煩斜溝
７とを薫通させ、ガイド片９が内側煩斜溝１に沿ってい
ることにより、藤部３′が主簿５から内側懐斜溝７に確
実に縄動させることができ、その引戸２を閉じることが
できる。また、引戸２を閉じた状態で、引戸２′を開閉
するときも前記同様にスム−ズに行なうことができる。
即ち、引戸２，２′にて引連戸としての機能を十分に発
揮しつ）、閉じた状態では左右の引戸２，２′を確実に
一列にすることができる。この閉じた状態の引戸２，２
′表面は、壁面のように平坦状となり、体裁も良好にで
きる。このような一列引連戸を設けた収納保管庫は、一
般の部屋に壁面を背にして設置できることは勿論、簡易
な間仕切として使用しても体裁の良いものにできる。ま
た、本発明では、左右の内側額斜溝７，７′端近〈に、
ガイド９を有したＬ形ガイド板８の中間部を松着し、常
時は、ガイド片９の先端で主溝５を閉塞させるように、
且つガイド片９は内側傾斜溝７，７′に沿うようにし、
さらにそのＬ形ガイド板８の内側隅角部箇所が、内側穣
斜溝７，７′端より少し〈内部に存在するようにＬ形ガ
イド板８を磯発して設けたことにより、その引戸２，２
′の藤部３，３′を内側傾斜溝７，７′まで滑動させ、
内側隅角部箇所を押圧すると、そのＬ形ガイド板８が少
し〈回敷して、その主溝５の閉塞が解かれること）なる
。これによって、引戸２，２′を閉じてある場合、その
引戸２，２′の何れか一方を開くときには、Ｌ形ガイド
板８のガイド片は９は、その開き作用に何等の支障もな
くなっており、常にどちらかの引戸を開ける状態を保持
できる。さらに、その引戸２，２′を開き始めには、軸
部３，３′にＬ形ガイド板８の内側隅角部箇所で押し出
す弾発力が働いていること）なり、僅かな力が十分であ
り、その開き作用を極めてスムーズに行なうことができ
る。また、本発明の構成は、繭部３，３′を滑動するこ
とで、一列引蓮戸ができる簡単なもので、部品点数も少
なく、長期の使用に耐え得るものであるし、比較的安価
に提供できるものである。なお、その左右の引戸２，２
′群を連続して４枚戸とすれば（第９図参照）、中央の
２枚の引戸２，２′を両側に糟動させることで、開口箇
所が広くなり、大物の収納にも十分に利用できる。

また、引戸２，２′の下辺部の鞄部３，３′にスライド
体４を設ければ一層渚動をスムーズに行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の全体斜図、第２図、第３図は本発明の
主要部の一部切除した斜視図、第４図は両引戸を閉じた
状態の本発明の姿部横断平面図、第５図は一方の引戸を
開く途中の状態の本発明の要部横断平面図、第６図は一
方の引戸を開いた状態の本発明の要都議断平面図、第７
図は本発明の要部縦断側面図、第８図は引戸を裏面から
みた斜視図、第９図は４枚引戸にし、これを閉じた状態
の要部横断平面図、第１０図は両引戸の別の実施例の横
断平面図である。 １……保管庫本体、２，２′……引戸、３，３′・・・
・・・軸部、５・・・・・・主溝、６，６′・・・・・
・外側傾斜溝、７，７′・・・・・・内側傾斜溝、８・
・・・・・Ｌ形ガイド板、９……ガイド片である。 第′図 第７図 第２図 第ム図 第３図 第６図 第３図 第８図 群ヲ図 濃′○図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 保管庫本体１の開口部上下面に、直線状の主溝５を
   設け、その両端寄り側方に前方に向う外側傾斜溝６，６
   ′を形成し、かつ、主溝５の中間寄りに、外側傾斜溝６
   ，６′と略平行の内側傾斜溝７，７′を夫々左右対称に
   形成し、これらの溝に、左右の引戸２，２′の上下に設
   けた軸部３，３′を嵌合し、上下または下のみの左右の
   内側傾斜溝７，７′端近くの外方に、一方をガイド片９
   としたＬ形ガイド板８の中間部を枢着して略八字状に配
   設し、そしてＬ形ガイド板８，８の他方端を引張りコイ
   ルスプリング１１で連結したことを特徴とした一列引違
   戸付収納保管庫。