JPS6038326B2 - 湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法 - Google Patents

湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法

Info

Publication number
JPS6038326B2
JPS6038326B2 JP11572978A JP11572978A JPS6038326B2 JP S6038326 B2 JPS6038326 B2 JP S6038326B2 JP 11572978 A JP11572978 A JP 11572978A JP 11572978 A JP11572978 A JP 11572978A JP S6038326 B2 JPS6038326 B2 JP S6038326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphoric acid
kerosene
acid solution
uranium
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11572978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5541973A (en
Inventor
シエン−ラアン・チヤ−ン
ユ−チエン・チエン
サ−−シ−・チヤン
ツアイ−シユ・クオ
ガン・テイン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INSUTEICHUUTO OBU NYUUKURIAA ENAJII RISAACHI
Original Assignee
INSUTEICHUUTO OBU NYUUKURIAA ENAJII RISAACHI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INSUTEICHUUTO OBU NYUUKURIAA ENAJII RISAACHI filed Critical INSUTEICHUUTO OBU NYUUKURIAA ENAJII RISAACHI
Priority to JP11572978A priority Critical patent/JPS6038326B2/ja
Publication of JPS5541973A publication Critical patent/JPS5541973A/ja
Publication of JPS6038326B2 publication Critical patent/JPS6038326B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は湿式燐酸からウランを回収するための前処理方
法に関する。
湿式燐酸製造法においては25〜35%P205の燐酸
を汚染する副生物としてのスラッジが生じる。
このスラッジは懸濁液と石膏の過飽和溶液とを含み、ま
た非常に少量の可溶体若しくはコロイド状の物質は有機
物または腐蝕質より成っている。残念ながら、渡週によ
ってこのスラッジを経済的に除去することはできないし
、抽出工程で燐酸が抽出剤に接触すると、スラツジが有
機相を持って凝集し、有機相/水性相の界面に第3相の
物質を形成し、このような物質は後になって不都合な相
分離をもたらし、抽出工程を中断させることがある。従
って、緑式燐酸からうまくウランを回収するには前処理
が必要となる。近年この前処理技術に関して多くの研究
がなされており、その中には酸化、綿状凝集(nocc
ulation)、清澄、活性炭素処理、蝦焼といった
方法がある。
(011976年10月シェラトン・ビルトモア、ホテ
ルでの第26回化学肥料業界年次会議で提出された、ェ
フ・ハースト他の「湿式燐酸からウランを回収する方法
及び問題点」 ■カナディアン・ケミカル・プロセス1
978手度第62号12頁、エイチ・マッキンタィア「
新ウラン源:湿式酸」 湖ケミカル・プロセス1976
年度5月号30頁、アール・ヨーク「傾斜トレーセトラ
ーを用いて効果的に除去した燐酸スラッジ一等の論文を
参照。)今日、湿式法による燐酸からウランを回収する
のに用いられる方式の詳細は以前として商業上の秘密と
して扱われている。従って、本発明の主な目的は、ウラ
ン回収のための前処理として、前記の酸性溶液から懸濁
固体を除去する効果的で連続した方法を提供すること及
び酸性溶液から有機物を一掃するとともに、別に行なわ
れるウラン抽出工程における希釈剤として再使用される
ケロシンを精製するためのケロシンによる連続的な有機
物の抽出方法を提供することである。
本発明においては、グリーン燐酸25〜35%P2Qす
なわち瓜P04からウランを回収するための前処理方法
が確立されている。
すなわち、本発明は、ウラン抽出工程への供給液として
利用される湿式燐酸溶液及び同抽出工程において抽出剤
〔ジ(2ーェチル−へキシル)燐酸ならびにトリオクチ
ルフオスフインオキシド〕の希釈剤として利用される粗
製ケロシンを浄化するウラン回収のための前処理であっ
て、‘a} 該燐酸溶液に化学凝集剤を添加しないで、
燐酸溶液中の懸濁固体を傾斜波形プレート分離器によっ
てスラッジとして分離し、同溶液のスラッジ含有量を1
.0〜3.筋容積%から0.1%容積以下にまで除去す
る工程と、‘bー スラッジ含有量の減少した燐酸溶液
が複数段のミキサーセトラーを直列状に流通する間に、
ケロシンを各段のミキサーに並列状に供給して両液を交
差流動様式のもとに接触させ、ケロシンによる洗浄で燐
酸溶液から黒色有機物質を第3相としてケロシン相に取
り除き、燐酸溶液を浄化する工程と、‘c} セトラー
内でケロシン相に移った第3相物質を遠心分離器によっ
てケロシンより分離し、ケロシンを浄化する工程とから
成ることを特徴とする湿式燐酸からウランを回収するた
めの前処理方法である。
このような前処理を受けた燐酸溶液は直接に別のウラン
抽出工程に供給することができ、もはや有機物質による
相分離などの問題ないこウランの回収を行なうことがで
きる。
一方、遠心分離器によって有機物を除去した後の正常な
ケロシンは、安定度を増しており、ウラン抽出工程にお
ける良好な希釈剤として再使用される。さらに前記‘a
}工程で燐酸溶液から分離されたスラツジは分離器の底
部で濃縮されて、湿式燐酸製造装置に戻され、その含有
する燐酸分を全く損失なく回収される。次に添附の図面
を参照して本発明を具体的に説明する。本発明の方法は
、煩斜波形プレート分離器を用いた懸濁固体除去工程と
、4段階の箱型ミキサーセトラ−を用いたケロシン抽出
による有機物質若しくは腐蝕質の除去工程とを含む。湿
式燐酸製造装置から供給される25〜35%P2Qを含
有する酸性溶液は約3.0〜1.協賛積%の懸濁固体と
ある量のコロイド状黒色有機物とを含有している。懸濁
団体は濃縮沈澱物として第1工程で除去される。燐酸製
造装置からの酸性溶液(日3P04、グリーン酸、25
〜35%P205)は流量制御器(図示しない)を通っ
て傾斜波形プレート分離器の底部へ供給され、アップフ
ロー式に連続して進む。分離器は酸性溶液から懸濁固体
の大部分を重力の作用で分離することができる。実験結
果によれば、設計能力の運転のもとでは分離器上部から
溢流される酸性溶液に含まれている残存固体は0.1容
積%以下である。分離器底部の収集ホッパに入って濃縮
した沈澱物は手敷バルブによって分離器の底部から周期
的に吐出され、含有する僅かな燐酸分を回収するために
燐酸製造装置に戻される。しかしこの分離器には有機物
除去の効果はない。傾斜波形プレ−ト分離器45oの角
度で傾斜し約2肌の等間隔で平行な波形を施したプレー
トを多数有する矩形のタンクである。
分離器の底部に供給された燐酸液は多孔邪魔板などによ
って分流されて、主として各鏡斜プレートの下面に沿っ
てプレートの間を上昇する。この場合の流速はかなり遅
いので液中の懸濁固体は重力によって沈降し各下段傾斜
プレートの上面に沿ってその凹所を滑落する。滑落した
沈澱物はポツパに集められ上記のように、濃厚となった
時点で周期的に排出される。懸濁固体を分離した燐酸液
は、分離器内の流れの均一な配分のために通常ジグザグ
形にされた溢流堰を越えて次工程に送られる。煩斜プレ
ートとしては安価で物理的に丈夫であるポリ塩化ビニル
波形プレートが主として用いられる。本発明の方法は周
囲温度で進められる。懸濁固体を除去した後の燐酸液は
、有機物質の分離のために4段のケロシンによる洗浄ミ
キサーセトラーの第1段目のミキサーに直接流入される
ケロシン洗浄工程では両方の液が連続的にシステムとし
て交差的に流動する様式が選ばれる。すなわち図に示し
たように、酸液が第1段目から次の段へと順次直列的に
流出する間に、ケロシンはその貯留タンクから4つの段
の各ミキサーに並列的に分流する。酸液とケロシンとの
流量比率は酸液中の有機物質の含有量によって2:1か
ら1:3まで変化される。第4段目のミキサーセトラー
の底部には流出物として十分に浄化された酸液が得られ
、この酸液はもはや有機物質による相分離の問題ないこ
、別のウラン抽出工程に直接供給できる。4段ミキサー
セトラーの各段溢流ケロシン相には黒色有機物が集めら
れ、ケロシンは貯留タンクへ戻る。
数回の循環サイクルを繰返した後、使用したケロシンは
遠心分離器(図示しない)によってケロシン相から黒色
有機物を分離される。ミキサーからのセトラーへ溢出す
るまでのミキサー内での2相の混合は、ケロシンの紬粒
が酸液中に均等に分散されかつ十分微小になっていなけ
ればならない。
このためにミキサー内での十分に滞留時間が混合のため
に必要であり、両液の合計流量に応じて所要の容積がミ
キサーに与えられる。滞留時間は少なくとも5分が望ま
しい。本方法の条件下では、ケロシンをその貯留タンク
から4段のミキサーセトラーに60回以上循環させた後
で、ケロシンの消耗減量は同時にミキサーセトラーを通
過して処理された酸液の0.07%以下である。酸液中
のウランは黒色有機物を伴ったケロシンによっては抽出
されない。ジ(2−エチルーヘキシル)燐酸ならびにト
リオクチルフオスフィンオキシドを抽出用溶剤とし、そ
の希釈剤にケロシンを用いた溶剤抽出法による、150
0その前処理された燐酸からのウランの回収の実験を行
なったが、有機物は有機/水性界面にはほとんど観察さ
れないことがわかった。また、本発明の前処理に用いら
れたケロシンの沃素価は、ケロシンが貯留タンクとミキ
サーセトラーの間を数回循環使用される間に14から2
に減少する。このようにして沃素価の減少したケロシン
はその有機相がより安定であるので、燐酸からウランを
抽出するための希釈剤としてより効果的に用いられる。
すなわち実験の結果では、第3相にたまる有機物の量は
未処理、すなわち沃素価の減少していない希釈剤の場合
より60%少ないことを示した。本発明の方法によって
前処理した酸と処理済希釈剤とを用いてウラン回収を進
めるともはや黒色第3相はほとんど表われない。図に示
した前処理方法は実験室で傾斜波形プレート分離器と箱
型ミキサーセトラーとを用いて各々6夕/時と100〆
/時との酸供給条件で行ない、上記のようなすぐれた結
果が観察された。本発明の利点は化学反応をほとんど起
さない点、維持が簡単である点、この方法を行なうため
の装置が安価ですむ点にある。
【図面の簡単な説明】
図は燐酸からウランを回収するための本発明前処理方法
の工程系統図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ウラン抽出工程への供給液として利用される湿式燐
    酸溶液及び同抽出工程において抽出剤〔ジ(2−エチル
    −ヘキシル)燐酸ならびにトリオクチルフオスフインオ
    キシド〕の希釈剤として利用される粗製ケロシンを浄化
    するウラン回収のための前処理であつて、(a) 該燐
    酸溶液に化学凝集剤を添加しないで、燐酸溶液中の懸濁
    固体を傾斜波形プレート分離器によつてスラツジとして
    分離し、同溶液のスラツジ含有量を1.0〜3.0容積
    %から0.1容積%以下にまで除去する工程と、(b)
    スラツジ含有量の減少した燐酸溶液が複数段のミキサ
    ーセトラーを直列状に流通する間に、ケロシンを各段の
    キキサーに並列状に供給して両液を交差流動様式のもと
    に接触させ、ケロシンによる洗浄で燐酸溶液から黒色有
    機物質を第3相としてケロシン相に取り除き、燐酸溶液
    を浄化する工程と、(c) セトラー内でケロシン相に
    移つた第3相物質を遠心分離器によつてケロシンより分
    離し、ケロシンを浄化する工程とから成ることを特徴と
    する湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法。
JP11572978A 1978-09-20 1978-09-20 湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法 Expired JPS6038326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11572978A JPS6038326B2 (ja) 1978-09-20 1978-09-20 湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11572978A JPS6038326B2 (ja) 1978-09-20 1978-09-20 湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5541973A JPS5541973A (en) 1980-03-25
JPS6038326B2 true JPS6038326B2 (ja) 1985-08-31

Family

ID=14669648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11572978A Expired JPS6038326B2 (ja) 1978-09-20 1978-09-20 湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6038326B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6323529U (ja) * 1986-07-26 1988-02-16
JPS6323530U (ja) * 1986-07-30 1988-02-16

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6323529U (ja) * 1986-07-26 1988-02-16
JPS6323530U (ja) * 1986-07-30 1988-02-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5541973A (en) 1980-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1336020C (en) Clarification process
CN212597897U (zh) 一种飞灰水洗处理系统
US4087512A (en) Process for removing solid organic material from wet-process phosphoric acid
CN110316896A (zh) 干法活性焦/炭脱硫脱硝富气预处理废水的处理系统
JPS62171906A (ja) 湿式法燐酸から不純物を除去する方法
SE446015B (sv) Forfarande for utvinning av koppar genom lakning med svavelsyra och extraktion med aminlosningsmedel
US4233278A (en) Process for purifying crude phosphoric acid
CN110382109B (zh) 用于加工包含镧系元素的矿物和生产稀土氧化物的系统和方法
US4256570A (en) Purification of phosphoric acid
US3261665A (en) Process for the treatment of waste sulfuric acid pickle liquor
CN108689538A (zh) 脱硫废水的处理装置及其处理方法
JPS6038326B2 (ja) 湿式燐酸からウランを回収するための前処理方法
CN110294561A (zh) 萃取剂及高盐高酚废水的处理方法
US3511606A (en) Process for removing aluminate from aqueous alkali metal hydroxide solutions
CA1279197C (en) Cobalt recovery method
US5093088A (en) Apparatus for producing phosphoric acid from phosphate ore
CN212894309U (zh) 一种拟薄水铝石生产废水回用的系统
CA1115484A (en) Pretreatment method for the recovery of uranium from wet-process phosphoric acid
RU2192492C2 (ru) Способ переработки урановых руд
US4289609A (en) Process for removing solid organic materials and other impurities from wet-process phosphoric acid
JP3620640B2 (ja) 亜鉛回収方法
US4717558A (en) Phosphorus recovery from phosphorus-containing pond sludge
US4424195A (en) Recovery of organic extractant from secondary emulsions formed in the extraction of uranium from wet-process phosphoric acid
CN1191495A (zh) 液体介质的萃取提纯方法
CN206447972U (zh) 一种废弃磷石膏制备无水硫酸钙晶须的系统