JPS6038236Y2 - 音響発振装置付腕時計側 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 近年腕時計は急速に電子化が進みアナグロ式。

液晶表示式、ＬＥＤ表示表示式等間範囲子腕時計が市場
に出廻りはじめた。

これは電子式であるがゆえに種々の方式が可能となり、
それも容易に多くの機能、例えばストップウォッチ機構
、クロノグラフ機構、カレンダー機構を用いることがで
きるという特徴をもっているからである。

この様に電子化が進み、最近当然のことながら時刻を音
で知らせる音響発振装置付の腕時計に発展してきた。

本考案はこの電子式時計の中の音響発振装置付腕時計の
分野における考案に関するものであり、以下にその詳細
を説明する。

本考案を図面により説明すると、第１図は本考案の一実
施例を示す部分断面図であり、１はムーブメント、２は
胴、３は音響発振装置、４は化粧板である。

音響発振装置３は胴２前面の一部に設けた音響発振装置
収納室に前面側より装着され、その前面を化粧板４て覆
っている。

該化粧板４はガラス７を除いた胴前面に設けられ、ガラ
スパツキン８の上面に載置され該パツキン８の抜は止め
も兼ねている。

化粧板４は音響発振装置の位置に音抜き穴４ａを有し、
端部４ｂにおいて胴２と固着されている。

化粧板の固定方法は第１図に示す方法に限らず、ネジ固
定等、他の方法も可能である。

又、胴の前記収納室の内壁の開孔部には、第１図のよう
に絶縁リング６とその中に導電ピン５が設けられている
。

音響発振装置への導電はムーブメント１の内部に装置さ
れた電池から導電ピン５により（＋）。

（−）の一方を、他の一方は胴２を介して行なわれる。

該導電ピン５は胴２と絶縁するため、ゴム等の軟質材か
ら成る絶縁リング６の円周穴部に圧入されており、胴２
と絶縁リング６、導電ピン５と絶縁リング６の間では軟
質材である絶縁リング６を押圧することにより、それぞ
れの部品間における防水性を保持している。

第２図は本考案の平面図であり、音抜きの穴４ａが音響
発振装置付であることを表限し、斬新なイメージを作り
出している。

第３図、第４図は音抜きの穴の形状配置を変えた例であ
り、この様に種々のデザインが可能である。

第５図は化粧板１４を胴筒面の一部に装置した例である
。

これらの化粧板は音抜き穴の形状、配置９表面の仕上げ
等を決定すれば薄板をプレス加工で容易に加工すること
ができるという特徴を持っている。

本考案は上記に示す通り、音響発振装置からの発振音を
化粧板の音抜き穴を通して効率よく外部に伝えると共に
、化粧板の音抜き穴や表面仕上げ等によりデザイン的に
も幅広い応用が可能であり、絶縁リングと導電ピンとが
防水性を確保して音響発振装置収納室の内壁に取り付け
られていることから胴の音響発振装置収納室からムーブ
メント収納室へ、水やホコリが侵入することを確実に防
止でき、今後の電子腕時計の分野で大きな効果をもたら
す考案といえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す部分断面図で第２図は
その平面図、第３図、第４図、第５図は応用例を示す平
面図である。 １・・・・・・ムーブメント、２・・・・・・胴、３・
曲・音響発振装置、４・・・・・・化粧板、４ａ・・・
・・・化粧板の音抜き穴、５・・・・・・導電ピン、６
・・・・・・絶縁リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴の前面の一部に音響発振装置収納室を設け、該収納室
   に音響発振装置を前面側より挿入し、該音響発振装置の
   前面、且つ胴表面のガラス部を除く部分に音抜き穴を有
   した化粧板を配置して胴に固定し、更に前記化粧板が前
   記ガラスのパツキン上面に載置されるようにするととも
   に、胴の前記収納室の内壁の開孔部に軟質材からなる絶
   縁リングを押圧して取りつけ、該絶縁リング内に胴と絶
   縁しムーブメントの内部の電池と導電するピンを圧入し
   ・保持し、該導電ピンが音響発振装置と導電するように
   構成したことを特徴とする音響発振装置付腕時計側。