JPS6037647Y2 - 文字処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、手書き文字図形教育装置に係り、解答となる
文字図形等が書かれる画数、筆順等の途中の過程を分析
、認識し正しい答を教えるだけでなく誤まった箇所を指
摘し、応答を返す装置に関する。

従来から手書文字等を認識する装置は種々開発されてい
るが、これらの装置は入力された文字等がきれいに書か
れているか、画数筆順等が正しく書かれたかといった様
な事にはかかわらず、認識装置があらかじめ持っている
認識辞書と照合し一致するもの（完全に一致しなくても
ある範囲以上に一致しているもの）を認識結果とし、一
致するものがなければ読取不能であるという応答を出す
様なものである。

又、読取できない場合にも、どの辺がきちんと書かれて
いないから読取れないのだという事を応答で返す事や、
誤まって書かれた文字の場合、どこに誤りがあるのかを
指摘する様なことなどは行なっていないのが現状である
。

認識の技術を用いて入力された文字が正しく書かれたか
を調べるために、入力された文字の標準的な辞書パター
ンと照合をとり、それと一致するかどうかを調べるとと
もに、一致しない場合にどこが一致しないかを検出し、
書かれた文字のどこが誤まったかを応答的に返してやる
事により、学習、教育の効果を高める事を目的とする。

そして文字の手書き入力手段とこの入力手段により入力
された文字を文字の書き順から認識する文字認識手段と
、認識して、文字を表示する表示手段とを備えた装置に
おいて、文字の書順や画数の誤りを表示する誤り表示回
路を設けたことにより上記目的を遠戚することができた
。

以下この考案を図により詳しく説明する。

第１図はこの考案に係る文字処理装置の一実施例構成図
である。

第１図において１はディジタイザ形式等を採る文字入力
部、２は書き順から文字を認識する文字認識部、３はこ
の考案に基く文字表示回路、４は表示手段である。

また２１は文字の画数辞書、２２は文字の特徴辞書、２
３は文字判定部、３１は画数処理部、３２は筆順処理部
、３３は表示部である。

第１図はタブレット上で書かれた文字のＸ、 Ｙの座標
点及びペンのアップダウンの回数が文字入力部１から入
力されると、最初に画数のチェックがペンのアップダウ
ンの回数をもとに画数辞書２１を参照し文字判定部２３
で行なわれる。

ここで画数が違っている場合は、この旨を通える応答を
画数処理部３１により表示手段４に表示するが、画数が
正しい場合は、文字判定部２３がＸ、 Ｙ座標の時系列
から、正規化等の前処理や特徴抽出を行い、抽出された
特徴をもとに各文字ストローク相互の位置関係、交叉関
係やストローク毎の形状特徴を、特徴辞書２２のそれと
マツチングをとり一致するかどうかのチェックを行ない
、一致すれば正解である旨の応答を表示部３３が表示手
段４に表示するが、不一致の場合は、筆順処理部３２が
不一致の箇所をおぼえておくとともに、筆順を人かえて
再度辞書とのマツチングを繰返すことにより一致するパ
ターンが存在するかのチェックを行なう。

別筆順にして一致がみられる場合には、筆順をこの様に
誤まったのではないかと解答者にたずねるような応答を
表示部３３が表示手段４に表示する。

また、どの筆順でも一致しない場合には、どの辺があや
しいかを応答により表示させることができる。

第２図は表示された文字の例であり、ａは画数の誤り、
ｂは形状の誤り、Ｃはストロークの位置、交叉関係の誤
り、ｄは筆順の誤りを示した図で、誤って入力された文
字と正しい文字の比較して表示した例である。

以上の説明における辞書は正解となるべき文字パターン
の他、たとえばバネがあってもなくてもよい場合や、筆
順が入替っても良い場合など複数の正解パターンを用意
しておくことはもちろんの事、誤りやすいパターンも記
憶しておき、誤りの検出を行なう様にした。

以上説明したようにこの考案は文字認識時ニチェックす
る種々のデータを基にその誤り部分を各々表示させるこ
とにより文字の教育効果を向上させることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に基く文字処理装置、第２図は誤り文
字の表示例である。 又、第１図において１は入力手段、２は文字認識部、３
は文字表示回路、４は表示手段である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 文字の手書き入力手段とこの入力手段により入力された
   文字を文字の書き順から認識する文字認識手段と、認識
   した文字を表示する表示手段とを備えた装置において、
   文字の書順や画数の誤りを表示する誤り表示回路を設け
   たことを特徴とする文字処理装置。