JPS6037257B2 - デツキプレ−トを用いた床パネルの施工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は先絶した鉄骨の大梁の間に小梁と共にデッキ
プレートを用いた床パネルを施工する方法に関するもの
である。

一般にデッキプレートを用いた床パネルの施工は、大梁
の間に小梁を架設したのちに行われる。

このためデッキプレートの敷込みは勿論のこと、小梁へ
のデッキプレートの固定も高所作業となることから、多
くの作業員を要し、また安全性の確保などから地上にお
ける場合に比べて作業能率が劣る等の問題があった。そ
こで、デッキプレートと小梁とを地上で先粗みして床パ
ネルとしたものを、クレーン等で吊上げ１枚１枚順次大
梁に敷設していく方法も考えられている。

しかし、これでも、風にあおられ、大梁に敷設するのに
手間がかかり危検であり、また小梁つきのデッキプレー
トの敷設を一つ置きに先行させ、その間に小梁を先付け
しないものを敷設する工法によるときには、湯重の回数
も多く、超高層建物のように延床面積の大きい建物では
、安全性と作業能率の面で大きな課題となる。

この発明は上記従釆工法における問題を解決するために
考えられたものであって、予めデッキプレートと小梁と
を地上で先組して床パネルとなし、この床パネルの複数
を展開自在に積重してユニットとなし、最下部の床パネ
ルを固定床パネルとして、大梁間に吊上げてセットした
のち、積重した他の複数の床パネルを、可動床パネルと
して引出し、展開して小梁と共に大梁に架設し、これに
よりデッキプレートの敷込みを簡略化するとともに、小
梁への固定を省略し、省力化及び作業の能率向上を可能
となしたものである。

以下この発明を図示の実施例により詳細に説明する。

まず地上にて、所要長のデッキプレート１を幅方向に側
緑を重ねて敷き並べ、支持される両側に小梁２，２を平
行に取付けた固定床パネルＡと、デッキプレート１１，
１１の一方の支持端部にそれぞれ小梁２２，２２をそれ
ぞれ取付けた可動床パネルＢ，Ｂとを作る。

このときパネルＡでは、デッキプレートーの端部は小梁
２のフランジの中心線までで支持され、のこりのフラン
ジ上では床パネルＢのデッキプレート１１の自由端側を
支持させるようにしてある。

次に上記固定床パネルＡの上に各可動床パネルＢ，Ｂを
、それぞれの小梁２２，２２を固定床パネルＡの小梁２
，２に平行に、その外方に突出させて交互向きに積重し
、さらに第２図に示す状態に、仮設材として使用される
形鋼材によるジョイント３，３を各小梁２，２２，２２
に架け渡して一体に固着し、各デッキプレート１，１１
，１１はその山、谷を重ねて１つのコンパクトなユニッ
トを構成する。

上記ジョイント３，３には予め吊り環４，４を取付け、
また可動床パネルＢ，Ｂの小梁両端には、キャスタ６，
５を上部フランジ２２ａ，２２ａに固定して取付けて置
く。

上記のようにして床パネルのユニットを完成したならば
、搬送機を用いてユニットを鉄骨架横の下に移送し、先
組した大梁６，６間に吊上げる。

大梁６，６の腹部には、前もって小梁の位置毎にガセッ
トプレート７，７及び７ａ，７ａが設けてあるから、ユ
ニットを中央部に吊り込んだのち、まず小梁２，２とガ
セツトプレート７，７との位置合わせを行い、固定床パ
ネルＡのセットを行つｏ固定床パネルＡを大梁６，６に
固着したならば、ジョイント３，３を取り外し、可動床
パネルＢ，Ｂを波形をガイドとして左右に引出す。

この可動床パネルＢ，Ｂの移動は、予め準備したウィン
チをもって左右同時に行い、またキヤス夕５，５が大梁
６のフランジ上を走行するため、ガイドは円滑、正確で
ある。各可動床パネルＢ，Ｂの引出しは、小梁２２，２
２のゥェブがガセットプレート７ａ，７ａに接する位置
までとなり、その両方を結合して小梁２，２２，２２を
架設すると共に、小梁上でデッキプレートー，１１の接
続を行い、各床パネルＡ，Ｂ，Ｂの敷込みとを完了する
。

なお上記実施例は３枚の床パネルを施工したものである
が、同様な方法によって５枚の床パネルの施工もでき、
一方のみへの引出し展開も可能であるからこの発明は特
に上記実施例に限定されるものではない。

この発明は上述のように、デッキプレートと小梁とを予
め一体に取付けて床パネルとなし、この床パネルの複数
を固定及び可動床パネルとして展開自在に積重してユニ
ットに構成し、このユニットを先組した大梁の間に吊り
上げ、固定床パネルを中央部など所定にセットしたのち
、可動床パネルを展開して小梁と共に大梁に架設したこ
とから、小梁の架設と床パネルの敷込みとを同時に出来
、しかもデッキプレートの取付作業が地上施工できるた
め、高所での作業に要する人手を減すことができる。

また中央の床パネルを基準にして敷込みを行うことにな
るので、中央の床パネルを正確にセットさえすれば「そ
れを定規代りにして他の床パネルの敷込みが実施できる
。さらにまた鉄骨建方と合わせて床パネルの施工を行う
ことができるため、早い時点で作業床が出来、高所作業
における安全確保の面からも有益であるばかりではなく
、地上においても製作ヤード・ストックヤードの縮小及
び床パネルの移動、製作の簡略化が期待でき、作業能率
も向上するなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係る床パネルの施工法を例示するもの
で、第１図は床パネルユニットの平面図、第２図は第１
図０−ロ線断面図、第３図は架礎の一部平面図、第４図
は大梁間に床パネルユニットを吊込んだ際の平面図、第
５図は大梁間に床パネルを展開した際の平面図、第６図
は大梁と可動床パネルとの取付状態を示す一部縦断面図
である。 １，１１……デッキプレート、２，２２……小梁、６…
…大梁、７，７ａ……ガセツトプレ−ト、Ａ・・・・・
・固定床パネル、Ｂ・・・・・・可動床パネル。 第２図第１図第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ デツキプレートの支持側両端に小梁を取付けた固定
   床パネルと、デツキプレートの一端側のみに小梁を取付
   け、該小梁を上記固定床パネルの小梁に平行にその外方
   に突出させて積重した可動床パネルとからユニツトを構
   成し、そのユニツトを先組した大梁の間に吊上げて上記
   固定床パネルをセツトしたのち、可動床パネルを展開し
   て小梁と共に大梁に架設することを特徴とするデツキプ
   レートを用いた床パネルの施工法。