JPS6036932Y2 - 遠隔制御装置における発信器の着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は遠隔制御によりテレビジョン受像機の電源オン
・オフ、音量の調節および選局を行なうことのできる発
信器をテレビジョン受像機本体に装着した状態でも上記
と同様の各種制御が行える遠隔制御装置において、前記
テレビジョン受像機本体への発信器の着脱が容易に行え
るようにしたものである。

以下本考案の一実施例について添付図面に用いて説明す
る。

図中１は発信器で、多数の選局釦２を有し、かつ一方の
側面の上部と下部におのおの係止用凹部３，４を設ける
とともに、前面と底面との間のコーナ一部を切欠いて凹
状の支点部５を形成している。

一方、テレビジョン受像機本体においてはエスカッショ
ン６に前記発信器１を収納しうる大きさの凹部７を形成
している。

前記凹部７の一方の側壁には上部に開口８を設けており
、下部に弾性を有する略り字状の係止片９をその先端が
凹部７内に突出するように一体に形成している。

１０はエスカッション６に回転自在に支持されたロック
片で、ばね１１により第３図、第４図において反時計方
向の回転力が常時加えられている。

したがってこの状態では、ロック片１０はその先端が前
記開口８を通して凹部７内に突出するようになる。

一方、前記ロック片１０の後端にはロックボタン１２が
当接しており、第３図の状態ではロックボタン１２の先
端は孔を通してエスカッション６の外部に十分突出して
いる。

また、前記凹部７の開口端部の下側には前記発信器１の
支点部５に対応する支点凸部１３を設けている。

さらに前記凹部７の底壁には開口１４を設け、この開口
１４より棒状の押出し片１５が凹部７内に突出するよう
にしている。

前記押出し片１５は発信器１を凹部７より押出すための
もので、第５図に示すようにガイドリブ１６により図面
左右方向に移動可能に支持されており、この押出し片１
５に一体のっぽ部１７と前記ガイドリブ１６との間に設
置されたばね１８により常に図面左方向、すなわち押出
し片１５にて発信器１を押出す方向に付勢力が加えられ
ている。

また、前記押出し片１５の後端にはギヤ１９を形成して
おり、このギヤ１９をギヤダンパー２０と噛み合わせて
いる。

この場合、ギヤダンパ−２０はシリコングリス等の摩擦
により回転をゆるやかにしている。

また、前記ばね１８の付勢力はこの摩擦力よりも強く設
定している。

次に上記発信器１の着脱操作について説明する。

前記発信器１を凹部７より外した状態では第３図に示す
ように、ロック片１０はばね１１により反時計方向の力
を受けるため、その先端部が開口８を通じて凹部７内に
突出する。

また、このロック片１０の状態によりロックボタン１２
は先端がエスカッション６の外部に十分突出する。

このとき、ロックボタン１２はつば部２１によりエスカ
ッション６外に飛び出すことはない。

またこれによりロック片１０の回転は規制される。

一方、押出し片１５はばね１８の力により、第５図に二
点鎖線で示すようにその先端が開口１４より凹部７内に
突出した状態となっている。

ここで、第２図に示すように発信器１をず下部を凹部７
内に入れて、その後上部を押し込むことにより凹部７内
に完全に収納する。

このとき、ロック片１０は一旦、発信器１により時計方
向の力を受けるが、凹部３が対応することにより、再度
ばね１１により反時計方向の力を受けてその先端が凹部
３に入り込み係止状態となる。

一方、押出し片１５は第５図に実線で示すように後退し
、ばね１８は圧縮し、ギヤダンパー２０は時計方向に回
転する。

さらに図示していないが、発信器１の凹部４に係止片９
の先端が入り込む。

この状態で前記選局釦２を操作することにより選局が可
能となる。

そして、遠隔制御により選局を行ないたいときは、第４
図に示すようにロックボタン１２をエスカッション６内
に押し込む。

すると、このロックボタン１２によりロック片１０がば
ね１１の付勢力に抗して時計方向に回転し、ロック片１
０と凹部３との係合が外れる。

これにより第５図のばね１８の圧縮が解除されるため、
このばね１８の力により押出し片１５が第５図に示すよ
うに矢印方向に移動して発信器１を凹部７より押し出そ
うとする。

このとき押出し片１５の移動によりギヤダンパー２０が
徐々に回転し、発信器１は滑らかに押出されていく。

発信器１が凹部７に収納された状態で支点部５を支点凸
部１３は底台状態となっており、この嵌合部分を支点に
して発信器１は上部より凹部７外に飛び出してくる。

このとき、発信器１は、凹部４に入り込んでいた係止片
９が第６図に示すように凹部４の側壁に係合することに
より、第５図に二点鎖線で示すように発信器１は一定角
度回動した状態で回動が停止し、この状態ではいまだエ
スカッション６に保持された状態となる。

この後、操作者は発信器１の上部をつかんで凹部７より
完全に取り出す。

以上実施例より明らかなように本考案によれば、発信器
をテレビジョン受像機本体の凹部に押し込むだけでその
取付けが完了し、また取外す場合はロックボタンを押す
だけでその一部が凹部外にあられれるため操作が容易に
なるとともに、この取外し時発信器を一部のみ表出せし
めた状態でいまだ支持するようにしているため、発信器
を不用意にテレビジョン受像機本体より落下させること
がない。

また、発信器とテレビジョン受像機本体とにおのおの支
点部を形成しているため、これにより取外し時、発信器
を円滑に回動せしめることができるととに、発信器を上
下逆にして、いわゆる誤挿入することが防止できる。

また、ばねとギヤダンパーにより押出し片が滑らかに移
動するため、発信器は急に飛び出すことなく、徐々に表
われるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における遠隔制御装置におけ
る発信器の着脱装置の斜視図、第２図は発信器を装着す
る状態を示す一部断面側面図、第３図は発信器を装着し
た状態の要部断面図、第４図は発信器を取外すときの状
態を示す断面図、第５図は同装置の他の要部の構成を示
す断面側面図、第６図は発信器を取外すときの状態を示
すさらに他の要部の断面図、第７図は発信器の要部を示
す斜視図である。 １・・・・・・発信器、２・・・・・・選局釦、３，４
・・・・・・係止用凹部、５・・・・・・支点凹部、６
・・・・・・エスカッション、７・・・・・・収納凹部
、８，１４・・・・・・開口、９・・・・・・係止片、 １０・・・・・・ロック片、 １４゜ １８・・・・・・は゛ ね、 １２・・・・・・ロックボタン、 １３・・・・・・支点凸部、 １５・・・・・・押出し片、 １６・・・・・・ガイドリブ、 １７゜ ２１・・・・・・つば部、 １９・・・・・・ギヤ、 ２０・・・・・・ギャグ ンノく−

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 側面の上部および下部におのおの第１、第２
   の係止用凹部を設けた発信器と、テレビジョン受像機本
   体に設けられた、前記発信器収納用の凹部と、この収納
   用凹部に装着された前記発信器の第１の凹部に一部が入
   りんで係合する回転可能なロック片と、このロック片を
   一部が前記第１の凹部に入り込むように付勢する第１の
   弾性体と、前記ロック片と第１の凹部の係合を解除する
   ためのロックボタンと、前記収納用凹部に装着された前
   記発信器の背面に一端が当接し、第２の弾性体により発
   信器を常時押し出す方向に付勢する押出し片と、この押
   出し片の一部に形成されたギヤと噛み合うギヤダンパー
   と、前記押出し片により押し出されようとする前記発信
   器の第２凹部に入り込んで係合し発信器を一部飛び出し
   た状態でテレビジョン受像機本体に保持するための係止
   片とを設けてなる遠隔制御装置における発信器の着脱装
   置。
2. （２）発信器は前面部と底面部との間のコーナ一部に支
   点用凹部を有し、かつテレビジョン受像機本体は収納用
   凹部の開口端部に前記支点用凹部と嵌合する支点用凸部
   を有する実用新案登録請求の範囲第１項記載の遠隔制御
   装置における発信器の着脱装置。