JPS6036422Y2 - 熱可塑性樹脂シ−トの折り曲げ線部成形装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シ−トの折り曲げ線部成形装置

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JPS6036422Y2
JPS6036422Y2 JP19044281U JP19044281U JPS6036422Y2 JP S6036422 Y2 JPS6036422 Y2 JP S6036422Y2 JP 19044281 U JP19044281 U JP 19044281U JP 19044281 U JP19044281 U JP 19044281U JP S6036422 Y2 JPS6036422 Y2 JP S6036422Y2
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JP
Japan
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thermoplastic resin
resin sheet
vibrator
mold
bending line
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Application number
JP19044281U
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JPS5894505U (ja
Inventor
亨 亘
正裕 竹内
Original Assignee
協和製凾株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、熱可塑性樹脂シートに折り曲げ線部を迅速
に成形することができる装置に関する。
一般に、熱可塑性樹脂シートを用いて例えば箱形容器を
製造する場合、所定の形状に切断された熱可塑性樹脂シ
ートに溝状の折り曲げ線部を成形し、この折り曲げ線か
ら折り曲げて箱形容器を組み立てている。
ところで従来、この種の折り曲げ線部を成形する方法と
しては、熱可塑性樹脂シートの折り曲げ線成形箇所に高
周波数の電界を付与して行なう方法(実公昭54−30
707号)が知られている。
すなわち、この方法はアンビルの上面に熱可塑性樹脂シ
ートを載置し、その熱可塑性樹脂シートに定規状の工具
の先端部を挿入するとともに、アンビルと工具との間に
高周波数の電界を付与して熱可塑性樹脂シートの内側部
分を細い帯状に溶融し、これによって折り曲げ線部を成
形するものである。
しかしながら、この方法にあっては熱可塑性樹脂シート
のアンビルと工具とによって挾まれた部分の内側全体を
溶融しているから、溶融の時間がかかり、その上溶融さ
れた部分を冷却する冷却工程が必要となり、従って折り
曲げ線部の成形作業の能率が悪かった。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、折り曲げ
線部の成形作業の能率向上を図ることができる熱可塑性
樹脂シートの折り曲げ線部成形装置を提供することを目
的とする。
この考案の特徴は、突条が設けられた金型と振動子との
間に熱可塑性樹脂シートを挾圧せしめた状態で振動子を
金型からすらす方向に振動させることにより、熱可塑性
樹脂シートに折り曲げ線部を成形するようにした点にあ
る。
以下、そのような特徴を有するこの考案の一実施例につ
いて添付した図面を参照して説明する。
図中1はテーブル2上に載置された装置本体部で、この
装置本体部1はベース部3とこのベース部3の後端部に
立設されたコラム4に上下位置調整可能に取り付けられ
た発振部5とから構成されている。
ベース部3の上面はぼ中央部には載置板6が固定されて
おり、さらにこの載置板6のほぼ中央部には加熱板7が
固定されている。
この加熱板7には一側端から他側端に向かって延びる挿
入孔8が設けられており、この挿入孔8には電熱器等の
加熱手段(図示せず)が挿入されるようになされている
また、加熱板7の上面には突条9aが設けられた金型9
が固定されている。
突条9aは断面略半円形状になされており、またその高
さはいずれも同じ高さになされ、しかも熱可塑性樹脂シ
ート10に折り曲げ線部の成形が完了した時点で、熱可
塑性樹脂シート10が突条9a以外の金型9部分に接触
しない程度の高さになされている。
また、金型9の一側端部および後端部には、案内定規板
11.12がそれぞれ設けられており、これによって熱
可塑性樹脂シート10の位置決めがなされ、突条9aが
熱可塑性樹脂シート10の折り曲げ線部成形箇所に対応
するようになされている。
なお、金型9は前述した加熱手段によって加熱板7を介
して約40℃程に予熱されており、これによって熱可塑
性樹脂シート10が加熱されるようになされている。
他方、発振部5であるが、その内部にはエアシリンダー
等の押圧手段(図示せず)が組み込まれている。
この押圧手段にはロッド13が設けられている。
このロッド13の下端部は発振部5から突出させられて
おり、またその下端部には振動子14が取り付けられて
いる。
この振動子14の内部てロッド13の下端部には周知の
振動発生手段が取り付けられており、振動子14が金型
9からすれる方向に、つまり第1図中左右方向に振動す
るようになされている。
この振動子14の振動方向は第1図の表裏方向であって
もよい。
なお、振動子14の下端面には、厚さ約0.08Trr
IrLのテフロンテープが貼着されており、これによっ
て熱可塑性樹脂シート10を振動子10から剥がし易く
しており、また振動子14が熱可塑性樹脂シート10に
傷つけるのを防止している。
なお、発振部5の前面には振動子14の下動スピードを
調節するためのセットつまみ15、振動子14の振動時
間を調節するためのセットつまみ16、振動子14の金
型9に対する押圧力を表示するための圧力計17および
振動子14を押圧してから発振させるまでの時間(通常
0.1秒位)を設定するためのダイアル18がそれぞれ
設けられている。
そして、以上のような装置を作動させるためのスタート
スイッチ19.20がベース部3の前面両側部に、また
停止させるための安全スイッチ21がベース部3の前面
中央部にそれぞれ配置されている。
なお、スタートスイッチ19.20を同時にオン状態と
しなければ、この装置は作動せず、これによって不慮の
事故を未然に防止している。
しかして、熱可塑性樹脂シート10を金型9にセットし
、スタートスイッチ19.20をオン状態にすると、振
動子14が下動し、熱可塑性樹脂シート10が振動子1
4によって突条9aに押圧され、約0.1秒たつと振動
子14が振動し始める。
なお、熱可塑性樹脂シート10はそのセット時から振動
子14が振動を始めるまでの間に、加熱手段によって金
型9を介して予熱される。
そして、振動子14の振動に伴なって熱可塑性樹脂シー
ト10が振動する。
すると、熱可塑性樹脂シート10の突条9aとの接触部
分およびその接触部分から熱可塑性樹脂シート10の内
部に向かって極く浅い表層部分が振動によって発生する
摩擦熱によって溶融される。
そして、熱可塑性樹脂シート10を溶融しなから突条9
aが熱可塑性樹脂シート10の内部に相対的に挿入され
、これによって熱可塑性樹脂シート10に折り曲げ線部
が成形される。
ここで、折り曲げ線部の成形のために溶融されるのは熱
可塑性樹脂シート10の突条9aとの接触部分および極
く浅い表層部分だけであるから、摩擦によって発生させ
る熱量は極く小さくて済み、従って振動子14の振動時
間を短くすることができ、ひいては折り曲は線部成形工
程時間を短縮することができる。
しかも、摩擦によって発生する熱量が小さく、かつ熱可
塑性樹脂シート1Gの溶融部分が突条との接触部分およ
び極く浅い表層部分だけであるから、振動子14の振動
を停止すると溶融部分は直ちに凝固し、従って従来のよ
うな冷却工程が不要となる。
なお、熱可塑性樹脂シート10を溶融する熱量が小さい
から、熱可塑性樹脂シート10の折り曲げ線部成形箇所
に隣接する部分が変形することがない。
次に、上記構成の装置を用いて熱可塑性樹脂シート10
に折り曲げ線部を実際に成形したデータを示すことによ
り、この考案をより一層間らかにする。
熱可塑性樹脂シート10の材質;硬質塩化ビニル、厚さ
;0.25rIr!n、折り曲げ線部の成形深さ;0.
5mm 、振動子14の振動数; 20KHz、振幅;
30μ、振動子14の押圧力; 55kaとして行なっ
たところ、折り曲げ線部成形工程に要した時間は0.2
〜0.第であった。
勿論、冷却工程は不要であった。
なお、振動数は20K Hz〜30KH2とし、また振
幅は20μ〜30μとするのが望ましい。
なお、上記実施例においては振動子14を上下動させて
いるが、これに限られることなく、金型9を上下動させ
てもよく、また金型9と振動子14とを上下方向に配置
したが、水平方向に配置してもよい。
また、上記実施例においては加熱手段を用いているが、
これは必ずしも必要ではない。
しかし、加熱手段を用いた場合には熱可塑性樹脂シート
10を予熱することによって折り曲げ線部成形工程時間
をより一層短縮することができる。
また、折り曲は線部対象物としては箱形容器に限定され
ないのは勿論である。
以上説明したように、この考案による熱可塑性樹脂シー
トの折り曲は線部成形装置によれば、突条が設けられた
金型と振動子との間に熱可塑性樹脂シートを挟圧せしめ
た状態で振動子を金型からずらす方向に振動させ、これ
によって熱可塑性樹脂シートを振動させ、熱可塑性樹脂
シートの突条との接触部分および極く浅い表層部分を溶
融して折り曲げ線部を成形するものであるから、折り曲
げ線部成形工程の時間を短縮することができ、しかも熱
可塑性樹脂シートの冷却工程が不要となり、従って折り
曲げ線部の成形作業の能率向上を図ることができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す正面図、第2図はそ
の■−■線に沿う一部省略拡大図、第3図はその正面図
である。 1・・・・・・装置本体部、3・・・・・・ベース部、
5・・・・・・発振部、9・・・・・・金型、9a・・
・・・・突条、10・・・・・・熱可塑性樹脂シート、
13・・・・・・ロッド、14・・・・・・振動子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性樹脂シートが押圧される突条が設けられた金型
    と、この金型の突条が設けられた面に対向して配設され
    た振動子と、この振動子を上記金型に向かって相対的に
    移動させて振動子と金型との間に上記熱可塑性樹脂シー
    トを挾圧せしめる押圧手段と、上記振動子を上記金型か
    らずらす方向に振動させる振動発生手段とからなること
    を特徴とする熱可塑性樹脂シートの折り曲げ線部成形装
    置。
JP19044281U 1981-12-21 1981-12-21 熱可塑性樹脂シ−トの折り曲げ線部成形装置 Expired JPS6036422Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP19044281U JPS6036422Y2 (ja) 1981-12-21 1981-12-21 熱可塑性樹脂シ−トの折り曲げ線部成形装置

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JP19044281U JPS6036422Y2 (ja) 1981-12-21 1981-12-21 熱可塑性樹脂シ−トの折り曲げ線部成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5894505U JPS5894505U (ja) 1983-06-27
JPS6036422Y2 true JPS6036422Y2 (ja) 1985-10-29

Family

ID=30104017

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19044281U Expired JPS6036422Y2 (ja) 1981-12-21 1981-12-21 熱可塑性樹脂シ−トの折り曲げ線部成形装置

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JPS5894505U (ja) 1983-06-27

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