JPS6036296Y2 - 運動量の測定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、人間の運動量の測定装置に関するものである
。

従来のこの種装置は、運動量を単に物理的にとらえ、足
踏回数のように運動回数として、あるいは運動時間とし
て表示するに過ぎなかった。

そこで、本考案は、運動の動作をペース速度設定装置に
より作動する可視聴的表示器の表示に従って行なわせ規
則的なものとしてとらえ、その運動の種類あるいは速度
などにより選択的に設定されるエネルギーの消耗係数と
、その運動の動作によって運動数検出器から出力される
電気的パルス信号とを乗じ、加算累計された値、即ち運
動によるエネルギーの消耗量を運動量として表示器に表
示するようにし、合理的に運動を管理すると共に、健康
の増進を図ることを目的とする運動量の測定装置を提供
するものである。

即ち、本考案は、人体の動きを規則的に保つためのペー
ス速度設定装置により作動する可視聴的表示器を設ける
と共に、その人体の動きに応じて揺動する揺動体とその
揺動によりスイッチング作用をして電気的パルス信号を
出すスイッチング部とから成る運動数検出器と、あらか
じめ運動の種類あるいは速さにより選択されるエネルギ
ー消耗係数を設定するためのエネルギー消耗係数値設定
装置と、運動数検出器により得られる値とエネルギー消
耗係数設定装置の値とを乗算して運動量の値として算出
する２値乗算回路と、その出力を表示する表示器とを設
けたことを特徴とする運動量の測定装置を要旨とするも
のである。

次に、本考案を図示実施例に基づいて説明すれば、１は
運動による変位を電気的パルス信号に変換するための運
動数検出器で、例えば、この検出器１を腕あるいは脚な
どの身体に装置することにより、その人の運動に対応し
て電気的パルス信号を出力するようになっている。

その出力信号を計数回路２で計数し、その値をその人の
運動数とする。

一方、３はエネルギー消耗係数値設定装置であつて、運
動の種類あるいは速度などに応じたエネルギー消耗係数
値があらかじめ設定される。

例えば、１分間に１０吋のランニングを行なうとすると
、その時のエネルギー消耗係数を別に設定した表から求
め、いま仮にその値を３．５とすると、エネルギー消耗
係数値設定装置に３．５と設定する。

人間の運動量は、運動数に、その運動のエネルギー消耗
係数を乗じた値と考えられるから、２値乗算回路４によ
り、運動数検出器１及びエネルギー消耗係数値設定装置
３の出力を乗する。

即ち、運動数検出器１より１回パルス信号が出力される
度に、２値乗算回路４において、エネルギー消耗係数値
設定装置３に設定されたエネルギー消耗係数値が加算累
計されていく。

従って、随時現時点までの運動によるエネルギーの消耗
量、即ち運動量の確認が可能である。

また、必要に応じて累計途中において、運動の種類を変
更腰その運動に対応するエネルギー消耗係数値の設定を
変更すれば、その時点までの運動量に加えて、新規のエ
ネルギー消耗係数値による運動量を加算累計することも
でき、総合した運動量が、２値乗算回路４から出力され
る。

なお、計数回路２及び２値乗算回路４は、任意にその計
数値をリセットし、ゼロ復帰することができる。

２値乗算回路４には、運動数検出器１からのパルス信号
でなく、計数回路２の出力を入力させて、置数値と乗算
させることもできる。

本考案における運動量の算出にあたって、その運動のペ
ース速度については、それを規則的なものとしている。

従って、規則的な運動を維持できるようにするために）
本装置にはペースメーカとなるべき装置を併設しておき
、ペースメーカの発する音あるいは光に合わせて運動す
るようにしである。

５は、ある一定の周期で発振しているパルス発振器であ
り、ペース速度設定装置６へ信号を出力する。

該ペース速度設定装置６は、分周回路であり、その分周
比をデジタルスイッチで変え、ペース速度を設定する。

そして、この設定ペース速度は、前記計数回路２の出力
である運動数、２値乗算回路４の出力である運動量、及
びエネルギー消耗係数値設定装置３の出力である設定エ
ネルギー消耗係数値などと共に、表示切換回路７で切換
えられ、表示器８に選択表示される。

ペース速度設定装置６により分周設定された出力信号は
、切換回路９及び音声発生・消去回路１０を経て、音声
発生装置１１を制御する。

即ち、ベース速度設定装置６の出力信号の１周期毎に、
音声発生装置１１を作動させ、スピーカなどによる音声
発生器１２を駆動し、運動者にペース速度を認識させる
。

音声発生・消去回路１０は、例えば運動者が周囲の状況
などにより、ベース音を出したくない場合もあり得るの
で、音声発生を停止できるように、音声発生装置１１へ
の制御信号を遮断するためのスイッチである。

また、運動数検出器１は、運動の種類等に応じて身体へ
の装着位置を変更することもあり、表示器８が運動時に
見づらい位置へ装着した場合は、音声によって運動数検
出器１の動作を確認できるようにしておくのが望ましい
。

そのために、図示の場合は該検出器１の出力信号を、検
出器動作確認回路１３を経て、前記切換回路９へ導き、
そこで音声発生装置１１の制御信号として運動数検出器
１からの信号に切換えることにより、音声発生器１２か
らの音声により、運動数検出器１の動作を確認できるよ
うにしである。

音声発生器１２は、例えばランプなどの視覚で認識でき
るものに置き換えてもよいし、両者併用してもよく、こ
れらを可視聴的表示器と総称する。

以上述べたように、本考案によれば、運動者の好みの運
動種類や運動ペース速度をベース速度設定装置６で設定
すると共に、この設定ペース速度に対応するエネルギー
消耗係数を対照表から求めて、エネルギー消耗係数値設
定装置３に設定し、例えばペース速度設定装置の出力信
号に応じて発するベース音に合わせて運動すれば、随時
現在時までの運動によるエネルギーの消耗量、即ち運動
量を知ることができる。

また、表示切換回路７や音声切換回路９などの付随装置
を操作することにより、運動量と併せて、それに関する
各種の情報が得られ、運動の合理的な管理・推進が図れ
る。

しかも、回路構成が簡単なうえ、運動数検出器が身体に
装着する構成であることから、両者を一体として携帯可
能に構成することができると共に、運動者自身で容易に
かつ合理的に運動によるエネルギーの消耗量を運動量と
して知ることができて、運動を管理し、体力を増進する
装置として極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案による運動量の測定装置の一実施例を示す
回路構成図である。 図において、１は運動数検出器、３はエネルギー消耗係
数値設定装置、４は２値乗算回路、６はペース速度設定
装置、８は表示器、１２は音声発生器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 人体の動きを規則的に保つためのペース速度設定装置に
   より作動する可視聴的表示器を設けると共に、その人体
   の動きに応じて揺動する揺動体とその揺動によりスイッ
   チング作用をして電気的パルス信号を出すスイッチング
   部とから成る運動数検出器と、あらかじめ運動の種類あ
   るいは速さにより選択されるエネルギー消耗係数を設定
   するためのエネルギー消耗係数値設定装置と、運動数検
   出器により得られる値とエネルギー消耗係数設定装置の
   値とを乗算して運動量の値として算出する２値乗算回路
   と、その出力を表示する表示器とを設けたことを特徴と
   する運動量の測定装置。