JPS6036115Y2 - ソフアベツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はソファベッドの改良に関するものである。

従来ソファ状になるベッドには腰部が移動せず、背上げ
、脚下げを行うためソファ状になってもベッドの占有面
積がなかったり、ベッド上面が移動し乍らソファ状にな
るものでは、ベッド状からソファ状になる途中に於て、
上脚を支える部分の傾斜が余りないため、寝乍らソファ
状にする時患者が脚部にすって了うケースもあり、体力
のない患者の場合に、特に発生する危険性大であり、す
った患者を適当な位置に戻す介護人も多人数要したり、
腰痛が発生したりする。

本考案は上記従来の不具合を解消したもので、第１図な
いし第５図に第１実施例を示す。

マット１は上半身部を支持する上半身支持板２、上脚部
を支持する上胸部支持板３、下脚部を支持する下脚部支
持板４及び足首を支持する足首支持板５にひも等で固定
されている。

上半身支持板２と上胸部支持板３とはピン６にて、上胸
部支持板３と下脚部支持板４とはピン７にて、下脚部支
持板４と足首支持板５はピン８にて夫々回動可能に軸支
されている。

上半身支持板２の下方に全長がベッド１の全長の約１７
３の長さの本体９が備えられ、本体９の中央部には駆動
軸１０が軸支され本体９の頭書りに固定された可逆転可
能な１箇のモーター１１によって駆動される。

駆動軸１０にはナツト１２が螺合しており、ナツト１２
は長方体で、バー１３の下部に固定されたハウジング１
４に多少の隙間をもって収められている。

隙間は床面１５が多少凸凹である場合、バー１３が多少
傾斜したとき無理なく運転できるため必要である。

バー１３の他端はキャスタ１６を固定する支持板１７に
固定されている。

支持板１７の上方に第一のアーム１８が固定され、上端
はピン７にて回転可能に軸支されている。

上半身支持板２の下方にはコ型の断面形状の半円状のカ
ム１９がベッド１の中心寄りに固定されている。

カム１９は頭部側では一部が上半身支持板２より上面に
出ている。

カム１９の回転中心はピン７の位置より高い位置にある
。

又、カム１９は補強板２０にて上半身支持板２に固着し
ている。

カム１９には本体９の上方に固定された長さの異なるア
ーム２１，２２，２３，２４の上端に夫々枢着されたロ
ーラ２５，２６，２７．２８がはまり込んでいる。

下脚部支持板４の両側面の外寄りに第三のアーム２９が
固定され、その下方にはレバー３０がピン３１で回転可
能に軸支されている。

レバー３０の他端は上半身支持板２の両側面の外寄りに
固定された第二のアーム３２にピン３３にて軸支されて
いる。

足首支持板５は下方に回動できないように足首支持板５
にストッパ３４、下脚部支持板４にはストッパ３５が夫
々下方に固定され、足首支持板５の下面には複数筒のキ
ャスタ３６が固定されている。

足首支持板５を上方に折り曲げることによりベッドの全
高を低く抑えることができる。

このことは車椅子への移載又は移乗、又は体の弱い人が
床面に下りる時に重要なことである。

本体９の両側面には横行のための駆動輪３７、従動輪３
８が軸支されている。

駆動輪３７の駆動源は省略しである。

但し、通常の人の場合、又は他の機器を工夫することに
より横行機能を取り去ってもよいことは勿論である。

横行機能がない場合はキャスタ１６．３６は一方向に転
勤可能な車輪とすることができる。

次に、本実施例の作用を述べると、モータ１１を駆動す
ることにより駆動軸１０が回転し、ナツト１２の前後動
によりキャスタ１６及びピン７が前後動する。

今、第１図の状態とすると、カム１９の半径Ｒの中心は
ピン７の位置より高い位置にあり、ピン７の後進により
上半身支持板２はカム１９、ローラ２４〜２８により円
弧運動を始める。

上胸部支持板３はピン６．７の動き（構造面より水平動
のみに規制された動き）で、ソファ状になるに従い前上
り、次いで多少これをもち直す動きをする。

下脚部支持板４はピン７の動きとレバー３０に規制され
た動きとなり、ソファ状になるに従い、次第に前下りと
なる。

足首支持板５は最初下脚部支持板４と同じ様に傾斜する
が、キャスタ３６が床１５に着地すると、これに規制さ
れて上向きの動きとなり、ソファ化が完了した時点では
ほぼ水平となる。

ソファ状からベッド状になるのは当然その反対の動きと
なる。

第５図に示すように、聖書りにソファが形成されるので
狭い部屋であってもソファ状になった時は有効な床面積
が広くなる。

即ち、長さＬだけ広くなる。

このＬは更に支持板５を着脱自在とし、マット１もこの
部分で分けられるようにしておけばＬ′と更に拡大され
、ソファ状時の占有面積はほぼ半減する。

第６図は第２実施例の一部を示したもので、本体９側の
アーム２１，２２，２３，２４に案内部材１９′を固定
し、可動部分側の上半身部を支持する上半身支持板２に
補給板２０にて円弧状のカム４１を固定し、ローラ支持
板４１にローラ４２．４３、・・・・・・４８を配置し
たもので、その作用効果は前例と全く同じである。

第７図は第３実施例の一部を示したもので、マット及び
支持板を分断し、夫々マット１−１．１−２、・・・・
・・、上半身を支える上半身支持板２−１、２−２、・
・・・・・、上脚部を支持する上胸部支持板３−１．３
−２、・・・・・・とじ、上半身部を支持する部分及び
上脚部を支持する部分に夫々フレーム５１．５２を設け
たもので、支持板２−１．２−２、・・・・・・、３−
１．３−２、・・・・・・の下方の空間が大きい。

このことは便器挿入、依類脱着等のために支持板及びマ
ットを長手方向に分断し、夫々を機械的に降下させる際
に有利となる。

即ち、重病人用のベッドに支持板部及びマットを交換す
ることによって転用できる。

以上実施例に述べたように本考案は、上半身、上脚部、
下脚部等を夫々支持する支持板を夫々回動可能に軸支さ
れたベッドにおいて、ベッドの頭部寄り下方にベッド全
長の約１７３の本体を備え、該本体上面を長手方向に移
動する駆動装置を備え、該駆動装置の先端上部を前記上
脚部と下脚部を支持する支持板を軸支するピンに回動可
能に連結し、前記上半身部の支持板が前記ピンより高い
位置にある回転中心を中心として前記本体と相対的に回
転運動をする回転機構を具えたことを特徴とするソファ
ベッドであるので、 （１）ベッド状からソファ状になる過程において腰部が
大きく降下するため、 （ｉ） 体力の弱い患者の場合、足元の方へ患者がず
り落ちることを防止できる。

このため、患者を元の位置に戻すため、多人数（通常３
〜４人）の介護人が不用となり、介護人が腰痛を起すよ
うな不具合がなくなる。

（ｉｉ） 健康な人が使用する場合でも安楽椅子とし
て十分使える。

支持板３の傾斜がなかったり、傾斜が緩い場合には寝て
いる間にすって了うことがままあるが、かかる不具合が
なくなる。

（２）通常の病院ベッドでは背上げ、脚下げは別々のモ
ータにて行なわれているが、本考案はリンクを用いるこ
とにより１モータで行なえるので、重量軽減、故障率の
低下、コストダウン等に有利である。

（３）ベッド状になったときは、聖書りにソファが形成
されるので、狭い部屋であっても、ソファ状になったと
きは有効な床面積が拡大される。

第５図で、Ｌはソファ状にしたときの占有面積の減少の
長さを示腰更にＬ′は支持板５を着脱可能にして外した
状態で、ベッドの長さはベッド状の場合のほぼ半分にな
る。

（４）足首部の支持板５を上方に折り曲げることにより
ベッドの全高を低く抑えることができる。

このことは、車椅子への移載または移乗、または体の弱
い人が床面に降りる時に重要なことである。

（５）第１図、第４図、第５図から容易に判るように、
上半身部および上脚部の支持板の下方の空間が大きい。

このことは便器挿入、依類脱着等のために支持板および
マットを長手方向に分断し、それぞれを機械的に降下さ
せる際に有利となる。

等のすぐれた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本考案の第１実施例で、第１図は
ベッド状の時の中央側面断面図、第２図は第１図のＡ−
Ａ断面図、Ｂ−Ｂ断面図、第３図は第１図のＣ−Ｃ断面
図、Ｄ−Ｄ断面図で、第２図、第３図においては中央線
に対して対称であるため片側断面は省略している。 第４図はベッド状からソファ状になる中間側面断面図、
第５図はソファ状になった時の中央側面断面図、第６図
及び第７図は夫々第２実施例及び第３実施例の一部を示
したものである。 １：マット、２：上半身を支持する支持板、３：上脚部
を支持する支持板、４：下脚部を支持する支持板、６，
７：ピン、９：本体、１０：駆動軸、１３：バー １８
：第一のアーム、１９゜４１：カム、２０：補強板、２
１，２２．２３゜２４＝アーム、２５，２６．２７，２
８：ローラ、２９：第三のアーム、３２：第二のアーム
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上半身を支持する上半身支持板、同上半身支持板の一端
   部側とピンを介して回動可能に一端部側か軸支された上
   脚部を支持する上胸部支持板、同上脚部支持板の他端部
   側とピンを介して回動可能に一端部側か軸支された下脚
   部を支持する下脚部支持板からなるソファベッドにおい
   て、前記上半身支持板の下方にベッド全長の約１７３の
   長さの本体を配置し、同本体の上面を前記ベッド長手方
   向に移動するバーを駆動手段と連結して配置し、同バー
   の下脚部支持板側に位置する端部は前記上胸部支持板と
   下脚部支持板とを軸支した前記ピンに回動可能に設けら
   れた第一のアームの端部と連結し、前記本体に取り付け
   られた高さが異なるアーム群にローラを介して移動可能
   に支持され下方に湾曲したカムを前記上半身支持板の下
   方に取り付け、前記上半身支持板と上胸部支持板とを軸
   支したピンに回動可能に第二のアームを設け、同第二の
   アームの端部と前記下脚部支持板に下方に伸びて連結さ
   れた第三のアームの端部とをレバーで連結したことを特
   徴とするソファベッド。