JPS6035925B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPS6035925B2
JPS6035925B2 JP53023490A JP2349078A JPS6035925B2 JP S6035925 B2 JPS6035925 B2 JP S6035925B2 JP 53023490 A JP53023490 A JP 53023490A JP 2349078 A JP2349078 A JP 2349078A JP S6035925 B2 JPS6035925 B2 JP S6035925B2
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diisocyanate
lactam
resin composition
isocyanate
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徹 小山
俊和 奈良原
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は樹脂組成物に関し、特に湿気に対して安定化さ
れた硬化性の優れた樹脂組成物に関する。
最近、多官能性ヱポキシ化合物と多官能性ィソシアネー
ト化合物を反応させて、ィソシアヌレ−ト環とオキサゾ
リドン環とを形成させると、極めて耐熱性の良い樹脂が
得られることが判明し(特公昭52一3100び号公報
参照)、広範な用途に使用され始めた。
しかし、周知のように、イソシアネート基は極めて反応
性に富んだ官能基であり、密閉状態で保持しないと、大
気中の水分等と反応して短時間に変質してしまい使用不
能になる、すなわち、貯蔵安定性が悪いという欠点があ
った。この欠点を補うための方法として、多官能性ィソ
シアネート再生体の使用が提案されている(特開昭50
一58135号公報参照)。同公報によれば、この多官
能性ィソシアネート再生体は、一般式で表わされ、遊離
のィソシアネート基を有していないので水分等と反応し
難いため貯蔵安定性に優れているが、加熱すると次式の
ようにイソシアネート基を再生するものである。
ここに、Rは有機基を示し、×はマスク剤化合物から活
性水素原子を除いた部分構造を示す。
マスク剤(HX)はィソシアネート基と反応しうる活性
水素原子を有する化合物であり、このような化合物とし
ては、フェノール類、第2級アミン類、第3級アルコー
ル類、アミド類、ラクタム類等があり、一般的にはフェ
ノール類が使われている。これらのマスク剤でイソシア
ネート基を保護したィソシアネート再生体、ェポキシ化
合物及びへテロ環形成触媒を配合して硬化するわけであ
るが、この場合、硬化する際にマスク剤が遊離するので
、これを硬化物から揮散させるために高温を必要とした
り又はボィドが発生する等の欠点があった。本発明の目
的は、上記の従来技術の欠点を解消し、湿気に対して安
定化された硬化性の優れたィソシアネートーェポキシ系
樹脂組成物を提供することである。
本発明につき概説すれば、本発明の第1番目の発明の樹
脂組成物は、‘a}多官能性ェポキシ化合物【b}多官
能性ィソシアネートを直接ラクタムでマスクした多官能
性ィソシアネート再生体【c}ィソシアヌレート・オキ
サゾリドン形成触媒及び(d}ラクタム重合触媒を含有
することを特徴とするものであり、本発明の第2番目の
発明の樹脂組成物は、‘a}多官能性ェポキシ化合物‘
b}多官能性ィソシアネートを直接ラクタムでマスクし
た多官能性ィソシアネート再生体{cーイソシアヌレー
ト・オキサゾリドン形成触媒{d’ィソシアネート再生
体解離剤及び‘e’ラクタム重合触媒を含有することを
特徴とするものである。
本発明においては、イソシアネート基のマスク剤として
特にごーカブロラクタム等のラクタムを使用し、更にラ
クタム重合触媒が添加される。
硬化に際してィソシアネート再生体から遊離するマスク
剤ラクタムは、ラクタム重合触媒の作用により重合する
ので、これを高温で輝散させる必要もなく、したがって
このような輝散に起因するボィドの発生を防止すること
ができる。このようにして、本発明によれば、貯蔵安定
性に優れた樹脂組成物、例えばワニス並にプIJプレグ
用に適する樹脂組成物を提供することができ、しかもボ
ィドの発生を防止した硬化物を得ることができる。又、
本発明の第2番目の発明によれば、第1番目の発明の樹
脂組成物に更にィソシアネート再生体解離剤を添加する
ことにより、マスク剤ラクタムの解離を容易にし、より
低温で解離を行なうことができるので、ラクタム重合触
媒の作用効果をいっそう有効ならしめ、ボィドの発生の
全くない良品質の硬化物を得ることができる。本発明に
おける多官能性ェポキシ化合物としては、例えば、ビス
フエノールAのジグリシジルエーテル、ブタジヱンエポ
キシサイド、3,4ーエポキシシクロヘキシルメチルー
(3,4ーエポキシ)シク。
へキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジオ
キサイド、4,4−ジ(1,2−エポキシエチル)ジフ
ニルエーテル、4,4−(1,2−エポキシエチル)ビ
フエニル、2,2ービス(3,4−エポキシシクoヘキ
シル)プロパン、レゾルシンのジグリシジルエーテル、
フロログルシンのジグリシジルエーテル、メチルフロロ
グルシンのジグリシジルエーテル、ビス(2,3ーエポ
キシシクロベンチル)エーテル、2−(3,4ーエポキ
シ)シクロヘキサン−5,5−スピロ(3,4−エポキ
シ).ーシクロヘキサンーmージオキサン、ビスー(3
,4ーエポキシ−6−メチルシクロヘキシル)アジべ−
ト、N,N′−m−フエニレンビス(4,5−エポキシ
ー1,2ーシクロヘキサンジカルボキシィミド等の2官
能性ェポキシ化合物、パラアミノフェノールのトリグリ
シジルエーテル、ポリアリルグリシジルエーテル、1,
3,5ートリ(1,2ーエポキシエチル)ベンゼン、2
,Z,4,4′ーテトラグリシドキシベンゾフエノン、
テトラグリシドキシテトラフエニルエタン、フェノール
ホルムアルデヒドノポラツクのポリグリシジルエーテル
、グリセリンのトリグリシジルエーテル、トリメチロー
ルプロパンのトリグリシジルヱーテル等の3官能性以上
のェポキシ化合物が用いられる。上記多官能性ェポキシ
化合物の中では、特にフェノールホルムアルデ、ヒドノ
ポラツクのポリグリシジルェ−テルが有用である。
又、ラクタムで直接マスクする多官能性ィソシアネート
としては、メタンジイソシアネート、フタンー1,1ー
ジイソシアネート、エタン−1,2−ジイソシアネート
、ブタン一1,2−ジイソシアネート、トランスビニレ
ンジイソシアネート、プロパン−1,3−ジイソシアネ
ート、ブタン一1,4ージイソシアネート、2ーブテン
ー1,4−ジイソシアネート、2ーメチルブタン、一1
,4−ジイソシアネート、ベンタン−1,5ージイソシ
アネート、2,2ージメチルベンタン−1,5−ジイソ
シアネート、ヘキサン−1,6ージイソシアネート、ヘ
プタンー1,7−ジイソシアネート、オクタン一1,8
ージイソシアネート、ノナン−1,9ージイソシアネー
ト、デカンー1,10ージイソシアネート、ジメチルシ
ランジイソシアネート、ジフヱニルシランジイソシアネ
ート、の,の′−1,3−ジメチルベンゼンジイソシア
ネート、也,の′−1,4−ジメチルベンゼンジイソシ
アネート、の,w′−1,3−ジメチルシクロヘキサン
ジイソシアネート、の,の一1,4−ジメチルシクロヘ
キサンジイソシアネート、の,山′一1,4ージメチル
ベンゼンジイソシアネート、の,の′一1,4−ジメチ
ルナフタリンジイソシアネート、■,の′一1,5ージ
メチルナフタリンジイソシアネート、シクロヘキサン−
1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサンー1,4−
ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンー4,4ー
ジイソシアネート、1,3ーフエニレンジイソシアネー
ト、1,4−フエニレンジイソシアネート、1−メチル
ベンゼン一2,4−ジイソシアネート、1ーメチルベン
ゼンー2,5−ジイソシアネート、1ーメチルベンゼン
−2,6−ジイソシアネート、1ーメチルベンゼン−3
,5ージイソシアネート、ジフエニルエ−テルー4,4
′ージイソシアネート、ジフエニルエーテル−2,4′
ージイソシアネート、ナフタリン−1,4ージイソシア
ネート、ナフタリン一1,5ージイソシアネート、ピフ
エニル−4,4′ージイソシアネート、3,3ージメチ
ルフエニル一4,4′ージイソシアネート、2,3′ー
ジメトキシビフエニルー4,4′ージイソシアネート、
ジフエニルメタン−44−ジイソシアネート、3,3′
ージメトキシジフエニルメタン−4,4′ージイソシア
ネート、4,4′ージメトキシシフエニルメタン一3,
3ージイソシアネート、ジフエニルサルフアイド−4,
4′ージイソシアネート、ジフエニルスルホン−4,4
−ジィソシアネート等の2官能性ィソシアネート、ポリ
メチレンポリフェニルィソシアネート、トリフエニルメ
タントリイソシアネート、トリス(4ーフエニルイソシ
アネートチオホスフエート)、3,3′,4,4′−ジ
フエニルメタンテトラインシアネート等の3官能性以上
のィソシアネート等を挙げることができ、又、これらの
多官能性ィソシアネートの2量体、3量体あるいは4,
4−ジフエニルメタンジイソシアネートの一部をカルボ
ジィミド化した液状ィソシアネート類も使用することが
できる。
本発明においては、上記多官能性ィソシアネートをマス
クするマスク剤としてラクタムを使用する。
ラクタムは一般式(式中mは整数を示す)の分子構造を
有し、一般式R★NCO)nの多官能性ィソシアネート
と反応して一般式のィソシアネート再生体を生成する。
このようなラクタムとしては、ムープロピラクタム(m
=2)、y−ブチロラクタム(m=3)、ご一力ブロラ
クタム(m=5)、fーエナントラクタム(m=6)、
き−カプリルラクタム(m=7)及びの−ラゥリンラク
タム(m=11)が適している。上記多官能性ェポキシ
化合物とラクタムでマスクした上記多官能性ィソシアネ
ート再生体の配合割合は、前者1当量に対し後者2当量
以上を配合することが効果の点から望ましく、又、前者
及び後者はそれぞれ1種以上用いることができる。本発
明におけるィソシアネート・オキサゾリドン形成触媒と
しては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン
、テトラメチルブタンジアミン、トリェチレンジアミン
などの第3級アミン類、ジメチルアミノェタノール、ジ
メチルアミノベンタノール、トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、N−メチルモリホリン等の各種アミ
ン類がある。又、セチルトリメチルアンモニウムフロマ
イド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデ
シルトリメチルアンモニウムアイオダイド、トリメチル
ドデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルテ
トラデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチル
/ぐルミチルアンモニウムクロライド、アリルドデシル
トリメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルジメチル
ステアリルアンモニウムブロマイド、ステアリルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルテトラ
デシルアンモニウムアセチレート等の第4級アンモニウ
ム塩がある。
更に、2ーメチルィミダゾール、2ーエチルイミダゾー
ル、2ーウンデシルイミダゾール、2ーヘプタデシルイ
ミダゾール、2−メチル一4−エチルイミダゾール、1
−プチルイミダゾール、1ープロピルー2ーメチルイミ
ダゾール、1′ーベンジルー2−メチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2ーメチルイミダゾ−ル、1ーシア
ノエチルー2ーウンデシルイミダゾール、1ーシアノエ
チル−2−フエニルイミダゾール、1ーアジンー2−メ
チルイミダゾール、1−アジンー2ーメチルイミダゾー
ル、1−アジン−2−ウンデシルイミダゾール等のィミ
ダゾール類が有用である。上記の触媒は、その少なくと
も1種を上記多官能性ェポキシ化合物と多官能性ィソシ
アネート再生体の混合物に対し0.01〜10重量%望
ましくは0.1〜2重量%の割合で配合される。
本発明におけるラクタム重合触媒としては、通常ど−カ
プロラクタムの重合に使用されている強塩基触媒を適宜
使用することができ、例えば、アルカリ金属、アルカリ
金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルコキシド、
ラクタムのアルカリ金属塩、MAZ(C2日5)4、M
OA夕(C2日5)2・Aぞ(C2公)3、等で表わさ
れるアート型化合物(MはNa又はKを示し、Rはアル
キン基を示す)を使用することができる。
ラクタム重合触媒の配合量は、一般にご−カプロラクタ
ムの開環重合反応に使用される1〜25モル%とするが
、触媒の種類により望ましい量は異なり、通常は3〜1
0モル%が適当である。
又、本発明においては、更に効果を発揮するため、上記
配合成分に加え、多官能性ィソシァネート再生体解離剤
を配合する。このような解離剤としては、ジメチルチン
オキサイド、ジブチルチンオキサイド、フエニルチンク
ロサイド、ジトリルチンブロマィド、ジブチルチンジラ
ウレート等の錫化合物及びオクテン酸亜鉛等の亜鉛化合
物等が適当である。該解離剤の配合量は、一般にィソシ
アネート再生体の解離反応に使用される0.01〜1の
重量%とするが「通常は0.1〜5重量%が適当である
本発明においては、又、上記配合成分の他に必要に応じ
て既知の添加剤、充填剤、顔料及び溶剤等を添加して使
用することができる。本発明において、上記各成分の配
合順序は特に限定されず、本発明の樹脂組成物はこれら
成分を適当な割合で配合し混合することにより容易に製
造することができる。
得られた組成物は貯蔵安定性に優れ、室温、湿度70%
の室内に数週間放置しても安定で硬化後の特性にも異常
はない。本発明の樹脂組成物は通常の硬化手段すなわち
、例えば、70〜90q0で1虫時間程度、次いで15
0〜170ooで1虫時間程度、更に約200ooで2
時間程度の加熱により硬化することができ、硬化物には
ボィドが発生せず、又、電気的特性、機械的特性も良好
である。
次に本発明を実施例及び比較例により説明するが、本発
明はこれらによりなんら限定されるもので二‘まない。
比較例 1クレゾールをマスク剤とする4,4′ージフ
ヱニルメタンジイソシアネート再生体(日本ポリウレタ
ン社製MS−50)47夕(0.2当量)、ビスフヱノ
ールA系ジグリシジルェーテル(ダゥケミカル社製DE
R332)14夕(0.08当量)及び2−フェニルイ
ミダゾール0.5夕を、メチルエチルケトン40夕に溶
解したワニスを、90℃で1虫時間、次いで160℃で
1虫時間、更に、200qoで2時間加熱して厚さ2肋
の硬化物を得た。
この硬化物にはボィドが多数存在し、誘電率、誘電正綾
の測定は不能であった。比較例 2 ご−カプロラクタムをマスク剤とする4,4′ージフェ
ニルメタンィソシアネート再生体36.5夕(0.2当
量)、DER332を14夕(0.08当量)及び2一
フェニルィミダゾール0.5夕を混合した。
この混合物を90ooで1即時間、次いで150午0で
15時間、更に200qCで2時間加熱して厚さ2肌の
硬化物を得た。この硬化物にはボィドが多数存在し、誘
電率、譲亀正接の測定は不能であった。実施例 1 ご−カプロラクタムをマスク剤とする4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート再生体を36.5夕(0.
2当量)、DER−332を14夕(0.008当量)
、2一フェニルィミダゾール0.5夕、オクテン酸亜鉛
0.5夕及びごーカプロラクタムのナトリウム塩0.5
夕を混合した。
この混合物を90qoで15時間、次いで150qCで
1即時間、更に200こ0で2時間加熱して厚さ2柳の
硬化物を得た。この硬化物は褐色透明ボィドが存在しな
かった。この硬化物の赤外線吸収スペクトルは、硬化前
に存在していた910肌‐1のェポキシ基の吸収が消滅
し、ィソシアヌレート結合に基づく1710肌‐1の吸
収、オキサゾリドンに基づく1750弧‐1の吸収及び
アミド結合に基づく165比又‐1の吸収が現われた。
このことから、硬化物は主としてィソシアヌレート結合
、オキサゾリドン結合及びアミド結合を有する重合体で
あることがわかった。実施例 2 ごーカプロラクタムをマスク剤とする液状4,ページフ
エニルメタンジイソシアネート(4,4−ジフェニルメ
タンジィソシアネートの一部がカルボジィミド化された
常温で液状のMDI:当量約140)再生体50.6夕
(0.2当量)、DER332を14夕(0.08当量
)、2−フェニル−1−シアノェチルイミダゾール0.
5夕、ジブチルチンラウレート0.5夕及びご−カプラ
ラクタムのナトリウム塩0.5夕を混合した。
この混合物を7000で15時間、次いで170午Cで
1虫時間、更に200qCで2時間加熱して厚さ2側の
硬化物を得た。この硬化物は淡黄色透明であり、ポィド
は存在しなかった。この硬化物の赤外線吸収スペクトル
は、硬化前に存在していた910肌‐1のェポキシ基の
吸収が消滅し、ィソシアヌレート結合に基づく171比
力‐1の吸収、オキサゾリドン結合に基づく1750弧
‐1の吸収及びァミド結合に基づく1650伽‐1の吸
収が現われた。このことから、硬化物は主としてィソシ
アヌレート結合、オキサゾリドン結合及びアミド結合を
有する重合体であることがわかった。この硬化物は、2
25qoにおいて、引張強さ448k9/仇、伸び4.
9%を示した。
又、20000における誘電率は3.8誘電正藤は1.
0%、体積固有抵抗率は3.2×1び20・弧を示した
。又、2400Cで20日間保持後の加熱減少率は3.
5重量%、225℃における引張強さは452k9/仇
、伸びは4.0%を示した。これらの電気的特性は、マ
スクしない場合に比し殆んど同様であった。次に、ワニ
スの貯蔵安定性を調べるために、前記混合物を、25q
o、湿度70%室内に3週間放置した。
この混合物は、外観の変化がなく又上記条件で硬化して
も放置前に比較してその特性に変りはなかった。実施例
3 ご−カプロラクタムをマスク剤とする4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート再生体の代わりにごーカプ
ロラクタムをマスク剤とするトリレンジィソシアネート
再生体を使用した以外は、実施例1と同様の原料を使用
し、実施例1と同機にして、厚さ2脚の褐色透明でボィ
ドの存在しない硬化物を得た。
この硬化物の赤外線吸収スペクトルは、硬化前に存在し
ていた910肌‐1のェポキシ基が消滅し、ィソシアヌ
レート結合に基づく1710弧‐1の吸収、オキサゾリ
ドン結合に基づく1750伽‐1及びアミド結合に基づ
く1650肌‐1吸収が現われた。このことから、硬化
物は主としてィソシアヌレート結合、オキサゾリドン結
合及びァミド結合を有する重合体であることがわかった
。実施例 4 ご−カプロラクタムをマスク剤とする4,4′−ジフェ
ニルメタンジィソシアネート再生体の代わりにのーラウ
リンラクタムをマスク剤とする4.4−ジフヱニルメタ
ンジイソシアネート再生体を使用した以外は、実施例1
と同じ原料を使用し、実施例1と同様にして、厚さ2柳
の褐色透明でボィドの存在しない硬化物を得た。
この硬化物の赤外線吸収スペクトルは、実施例1と同様
であり、このことから、硬化物は主としてィソシアヌレ
ート結合、オキサゾリドン結合及びアミド結合を有する
重合体であることがわかった。.次に、他のラクタム重
合触媒を使用した実施例及びィソシアネート再生体解離
剤を使用しない実施例を一括して示す。
実施例5〜13 下記の表に示す組成の原料をよく混合した後、90qo
で2時間、次いで15000で1即時間、更に20ぴ○
で2時間加熱して、厚さ2側の硬化物を得た。
実施例13の硬化物にはボィドが僅か存在したが、金属
カリウムを添加しない硬化物におけるよりボィドの発生
は少なかった。その他の硬化物は、いずれも褐色透明の
ボィドのない樹脂で、その電気的特性及び機械的特性は
実施例2で得られたものと同様であった。表 実施例 14 硬化条件を170ooで1虫時間、次いで20000で
1餌時間とした以外は実施例13と同じ条件で操作し、
厚さ2肋の硬化物を得た。
この硬化物は褐色透明でボィドは存在せず、その電気的
特性及び機械的特性は実施例2で得られたものと同様で
あった。以上の結果から、従釆技術によるェポキシ化合
物、ィソシアネート再生体、イソシアヌレート、オキサ
ゾリドン形成触媒からなる混合物を硬化した硬化物には
ボィドが存在するが、本発明によるこれにラクタム重合
触媒を添加し、更にはィソシアネート再生体解離剤を添
加した混合物を硬化した硬化物にはボィドが存在せず、
しかも電気的特性、機械的特性等が従来のものに比して
遜色がなく良好であることがわかる。以上述べたように
、本発明の樹脂組成物は湿気に対して安定化された硬化
特性の優れたものであり、特にプリプレグ用樹脂組成物
及び含浸ワニス等回転機用高耐湿耐熱性絶縁材料として
有用なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)多官能性エポキシ化合物(b)多官能性イソ
    シアネートを直接ラクタムでマスクした多官能性イソシ
    アネート再性体(c)イソシアヌレート・オキサゾリド
    ン形成触媒及び(d)ラクタム重合触媒を含有すること
    を特徴とする樹脂組成物。 2 (a)多官能性エポキシ化合物1当量に対し(b)
    多官能性イソシアネートと直接ラクタムでマスクした多
    官能性イソシアネート再生体2当量以上を配合する特許
    請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。 3 ラクタムがε−カプラクタムである特許請求の範囲
    第1項記載の樹脂組成物。 4 (a)多官能性エポキシ化合物(b)多官能性イソ
    シアネートを直接ラクタムでマスクした多官能性イソシ
    アネート再生体(c)イソシアヌレート・オキサゾリド
    ン形成触媒(d)イソシアネート再生体解離剤及び(e
    )ラクタム重合触媒を含有することを特徴とする樹脂組
    成物。 5 (a)多官能性エポキシ化合物1当量に対し(b)
    多官能性イソシアネートを直接ラクタムでマスクした多
    官能性イソシアネート再生体2当量以上を配合する特許
    請求の範囲第4項記載の樹脂組成物。 6 ラクタムがε−カプロラクタムである特許請求の範
    囲第4項記載の樹脂組成物。 7 イソシアネート再生体解離剤がジブチルチンラウレ
    ート、ジトリルチンブロマイド又はオクテン酸亜鉛であ
    る特許請求の範囲第4項記載の樹脂組成物。
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JPS54117598A (en) 1979-09-12

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