JPS6361015A - 貯蔵安定性の良好な樹脂組成物 - Google Patents

貯蔵安定性の良好な樹脂組成物

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JPS6361015A
JPS6361015A JP20382486A JP20382486A JPS6361015A JP S6361015 A JPS6361015 A JP S6361015A JP 20382486 A JP20382486 A JP 20382486A JP 20382486 A JP20382486 A JP 20382486A JP S6361015 A JPS6361015 A JP S6361015A
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Japan
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resin composition
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diisocyanate
regenerated
hydroxyl group
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JP20382486A
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Toru Koyama
徹 小山
Toshikazu Narahara
奈良原 俊和
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多官能イソシアネート再生体とアルコール性水
酸基含有多官能エポキシドとを硬化性成分として含む貯
蔵安定性の良好な樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、ドイツ連邦共和国特許公告1,115.922号
に記載のように多官能イソシアネートとアルコール性水
酸基含有多官能エポキシドとから成る樹脂組成物は加熱
すると高温寸法安定性を示す硬化物となるため、注型用
樹脂、接着剤、塗料などの形で工業的利用が拡がりつつ
ある。しかし、多官能イソシアネートは周知のように極
めて反応性に冨み、アルコールや大気中の水分と容易に
反応するため、アルコール性水酸基含有多官能エポキシ
ドと混合すると、ウレタンに変化したり、空気中の水分
と反応し、極めて短時間のうちに使用に耐えない迄に変
質するといった欠点があった。
一方、多官能イソシアネートと多官能エポキシドとから
成る樹脂組成物は貯蔵安定性が悪く、その改善策として
特公昭52−13997号に記載されているようにイソ
シアネート基をマスクして安定化した多官能イソシアネ
ート再生体を多官能イソシアネートとして用いることが
提案されている。
また、特公昭53−6979号に記載されているように
多官能イソシアネートと多官能エポキシドとから成る樹
脂組成物の貯蔵安定性の向上には、多官能イソシアネー
ト再生体を用いるだけでは不十分であり、多官能イソシ
アネート再生体と多官能エポキシドから成る樹脂組成物
を、酸性物質によって安定化、している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、多官
能イソシアネートとアルコール性水酸基含有多官能エポ
キシドとから成る樹脂組成物の貯蔵安定性を高度に向上
させることである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、多官能イソシアネートとアルコール性水
酸基含有多官能エポキシドから成る樹脂組成物において
、多官能イソシアネートの代わりに、イソシアネート基
をマスクして安定化した多官能イソシアネート再生体を
用いることにより貯蔵安定化を達成しうろことを見出し
た。
これは、多官能イソシアネート再生体がアルコールと容
易に反応することを考えると、アルコール性水酸基含有
多官能エポキシドが含まれる組成物において、多官能イ
ソシアネート再生体が貯蔵安定化に有効であるというこ
とは意外である。
さらに、少なくともに)多官能イソシアネート再生体と
■アルコール性水酸基含有多官能エポキシドを含む樹脂
組成物に0酸性物質を添加することにより貯蔵安定性を
一層改善することができることも本発明者らは見出した
これもまた、上記同様、多官能イソシアネート再生体が
アルコールと容易に反応することを考えると、アルコー
ル性水酸基含有多官能エポキシドが含まれる組成物にお
いて酸性物質が貯蔵安定性の向上に効果を有することは
予測し難いことであった。
多官能イソシアネート再生体とは、例えば5aun−d
ers & Fr1sch著Po1yurethane
s Partl Chemist−ry (インターサ
イエンス・パブリッシャーズ発行)118頁以降に記載
されているように、フェノール類、三級アルコール類、
芳香族第二級アミン類、ラクタムなどの活性水素化合物
で多官能イソシアネートのイソシアネート基をマスクし
て得られ、加熱されると解離してイソシアネートを再生
する化合物である。この再生体の合成に使用される多官
能イソシアネートとして例えばメタンジイソシアネート
、ブタン−1,1−ジイソシアネート、エタン−1,2
−ジイソシアネート、ブタン−1,2−ジイソシアネー
ト、トランスビニレンジイソシアネート、プロパン−1
,3−ジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシア
ネート、2−ブテン−1,4−ジイソシアネート、2−
メチルブタン−1,4−ジイソシアネート、ペンタン−
1,5−ジイソシアネート、2,2−ジメチルペンクン
−1,5=ジイソシアネート、ヘキサン−1,6−ジイ
ソシアネート、ヘプタン−1,7−ジイソシアネート、
オクタン−1,8−ジイソシアネート、ノナン−1,9
−ジイソシアネート、デカン−1,10−ジイソシアネ
ート、ジメチルシランジイソシアネート、ジフェニルシ
ランジイソシアネート、ω、ω’−1.3−ジメチルベ
ンゼンジイソシアネート、ω、ω−1.4−ジメチルベ
ンゼンジイソシアネート、ω。
ω’−1,3−ジメチルシクロヘキサンジイソシアネー
ト、ω、ω’−1.4−ジメチルシクロヘキサンジイソ
シアネート、ω、ω’−1.4−ジメチルベンゼンジイ
ソシアネート、ω、ω’−1.4−ジメチルナフタリン
ジイソシアネート、ω、ω’−1.5−ジメチルナフタ
リンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−ジイ
ソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネ
ート、1.3−フェニレンジイソシアネート、1,4−
フェニレンジイソシアネート、1−メチルベンゼン−2
,4−ジイソシアネート、1−メチルベンゼン−2,5
−ジイソシアネート、1−メチルベンゼン−2,6−ジ
イソシアネート、1−メチルベンゼン−3,5−ジイソ
シアネート、ジフェニルエーテル−4,4−ジイソシア
ネート、ジフェニルエーテル−2,4−ジイソシアネー
ト、ナフタリン−1,4−ジイソシアネート、ナフタリ
ン−1,5−ジイソシアネート、ビフェニル−4,4′
−ジイソシアネート、3.3′−ジメチルビフェニル−
4,4−ジイソシアネート、2.3′−ジメトキシビフ
ェニル−4,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン
−4,4′−ジイソシアネート、3.3′−ジメトキシ
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4.
4′−ジメトキシジフェニルメタン−3,3−ジイソシ
アネート、ジフェニルサルファイド−4,4−ジイソシ
アネート、ジフェニルスルホン−4,4′−ジイソシア
ネートなどあ2官能のイソシアネート、ポリメチレンポ
リフェニルイソシアネート、トリフェニルメタントリイ
ソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネートチ
オホスフェート)、 3.3’、 4.4−ジフェニル
メタンテトライソシアネートなどの3官能イソシアネー
トのイソシアネートが用いられる。
またこれらのイソシアネートの2量体、3量体あるいは
4.4−ジフェニルメタンジイソシアネートの一部をカ
ルボジイミド化した液状イソシアネートなども用いるこ
とができる。
又、アルコール性水酸基含有多官能エポキシドとは、ア
ルコール性水酸基を有する多官能エポキシドであれば特
に制限はない。例えばビスフェノールAのジグリシジル
エーテル、ブタジエンジエボキサイド、3.4−エポキ
シシクロヘキシルメチル−(3,4−エポキシ)シクロ
ヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジオ
キサイド、4.4′−ジ(1,2−エポキシエチル)ジ
フェニルエーテル、4.4’−(12−エポキシエチル
)ビフェニル、2.2−ビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)プロパン、レゾルシンのジグリシジルエーテ
ル、フロログルシンのジグリシジルエーテル、メチルフ
ロログルシンのジグリシジルエーテル、ビス(2,3−
エポキシシクロペンチル)エーテル、2−(3,4−エ
ポキシ)シクロヘキサン−5,5−スピロ (3,4−
エポキシ)−シクロヘキサン−m−ジオキサン、ビス−
(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル)アジ
ペート、N、N’−m−フェニレンビス(4,5−エポ
キシ−1,2−シクロヘキサンジカルボキシイミドなど
の2官能のエポキサイド、バラアミノフェノールのトリ
グリシジルエーテル、ポリアリルグリシジルエーテル、
1,3゜5−トリ (1,2−エポキシエチル)ベンゼ
ン、2゜2’、4.4′−テトラグリシドキシベンゾフ
ェノン、テトラグリシドキシテトラフェニルエタン、フ
ェノールホルムアルデヒドノボラックのポリグリシジル
エーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテル、トリ
メチロールプロパンのトリグリシジルエーテルなどの3
官能以上のエポキサイドのオリゴマ、あるいは酸無水物
、又はアミン等の付加物等がある。このうち、特にビス
フェノールAのジグリシジルエーテルのオリゴマやビス
フェノールFのジグリシジルエーテルのオリゴマが有用
である。
なお、前記多官能イソシアネート再生体およびアルコー
ル性水酸基含有多官能エポキシドはそれぞれ単独もしく
は2種以上混合して用いることができる。そして多官能
イソシアネート再生体と水酸基含有多官能エポキシドと
の配合割合は特に限定されないが、多官能イソシアネー
ト再生体の配合量が多くなるほど、耐熱性が良好となる
が固く脆くなる傾向にある。逆に多官能エポキシドの配
合量が多くなるほど可撓性に冨むが耐熱性が低下する傾
向にある。好ましくは、アルコール性水酸基含有多官能
エポキシド1当量に対し、多官能イソシアネート再生体
を0.5〜15当量配合するのが良い。
少なくとも多官能イソシアネート再生体とアルコール性
水酸基含有多官能エポキシドを含む樹脂組成物の変質を
抑制する酸性物質とは、その樹脂組成物に添加したとき
、その液性を酸性にする化合物である。
例えば、ホウ酸、リン酸などの無機酸、酢酸、ラウリン
酸、安息香酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸などの
カルボン酸およびカルボン酸無水物、メタンスルホン酸
、ブタジェンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、1
−ナフタレンスルホン酸などのスルホン酸、ベンゼンホ
スホン酸などのホスホン酸などである。またホウ酸トリ
エチル、ホウ酸トリイソプロピル、ホウ酸トリフェニル
、ホウ酸トリクレジルなどのホウ酸エステルや、リン酸
トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル、
リン酸トリクレジルなどのリン酸エステルなどのように
それ自体は中性でも溶剤などに含まれる水分により部分
加水分解されて対応する酸のジエステル、モノエステル
のような酸性化合物を生成し得る化合物も包含される。
さらに、フェニルカルバモイルクロライド、アセチルク
ロライドなどの加水分解性塩素を有する化合物も包含さ
れる。又、化学大辞典(共立出版社、昭和35年刊)、
4巻、94頁に定義されているような活性メチレン、活
性メチルもしくは活性メチン基を分子中に含むCH酸性
化合物も包含される。そのような化合物として、具体的
にはメチル基、メチレン基もしくはメチン基に隣接して
例えば〉C=0、−CN、  Not、−5OI11基
などのような電子吸引性基を有する化合物である。その
ような化合物としては例えばシアノ酢酸、シアノ酢酸メ
チル、シアノ酢酸エチル、α−シアノアセトアミド、α
−シアノアセトアニリド、マロンニトリル、アセトニト
リル、アクリロニトリル、アセチルアセトン、メチルア
セトアセテート、ジエチルマロン酸、無水マレイン酸、
ニトロメタン、ジニトロメタン、トリニトロメタンなど
がある。
酸性化合物の添加量は特に限定されないが、−般的にl
X10.5〜5重量%の添加が望ましい。
本発明の樹脂組成物に粘度を低下させる目的で溶剤を添
加したり、加熱硬化を促進する硬化触媒、ポリブタジェ
ンやポリクロロプレン等の合成ゴムによる変性、ポリエ
ステル変性、シリカ、アルミナ、ガラス粉、マイカ等の
無機充填剤や有機充填剤を配合して使用することができ
る。
なお、本発明に配合し得る硬化促進剤としては、例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、テトラメチルブ
タンジアミン、トリエチレンジアミンなどの3級アミン
類、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノペンタ
ノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、
N−メチルモルホリンなどの各種アミン類がある。
また、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムアイオダイド、トリメチルドデシルア
ンモニウムクロライド、ベンジルジメチルテトラデシル
アンモニウムクロライド、ベンジルジメチルパルミチル
アンモニウムクロライド、アリルドデシルトリメチルア
ンモニウムブロマイド、ベンジルジメチルステアリルア
ンモニウムブロマイド、ステアリルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、ベンジルジメチルテトラデシルアンモ
ニウムアセチレートなど第4級アンモニウム塩がある。
さらに2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾー
ル、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイ
ミダゾール、2−メチル−4−エチルイミダゾール、1
−ブチルイミダゾール、1−プロピル−2−メチルイミ
ダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1
−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノ
エチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチ
ル−2−フェニルイミダゾール、1−アジン−2−メチ
ルイミダゾール、1−アジン−2−メチルイミダゾール
、1−アジン−2−ウンデシルイミダゾールなどのイミ
ダゾール類が有用である。あるいはこれらの金属塩も用
いることができる。
〔作 用〕
酸性物質の作用機構は明らかではないが、恐らく多官能
イソシアネート再生体のウレタン結合が開裂してイソシ
アネートを再生する反応を抑制するため、貯蔵安定性が
大幅に向上したものと考えられる。
〔実施例〕
次に実施例および従来技術による比較例によって本発明
を説明する。貯蔵安定性の評価は有栓ガラス容器に30
℃で貯蔵した際の外観変化のほか、貯蔵後のワニスを2
00℃、30分焼付けて得た塗膜の鉛筆硬度によった。
硬度が9H以上であれば変質していないと認められる。
(本頁、以下余白) 実施例1 0il                HOで表わさ
れる多官能イソシアネート再生体(日本ポリウレタン社
製MS−50) と水酸基含有ビスフェノールAのジグ
リシジルエーテル(油化シェル社、Epon 1010
)、硬化触媒2−エチル−4−メチル−イミダゾール(
四国化成製2 E4NZ)を使用した場合について説明
する。いずれの場合もトルエンで希釈し、濃度50%の
溶液として貯蔵した。得られた結果を第1表に示す。
(本頁以下余白) 比較例I MS−50の代わりにジフェニルメタンジイソシアネー
ト(日本ポリウレタン社製MDI)を用いた以外、全〈
実施例1と同一条件で貯蔵安定性を調べ、第1表に記し
た。
実施例2 で示される多官能イソシアネート再生体(日本ポリウレ
タン社製APステープル)100部、水酸基含有ビスフ
ェノールAのジグリシジルエーテル(油化シェル社、E
pon 1010)と塩化ヘンザルコニウム1部とから
成る系をメチルエチルケトンとトルエン(50150重
量比)の混合溶剤に溶解し、濃度40重量%になるよう
にした。この樹脂組成物を有枠ガラス容器に入れ、30
℃で保管した。1週間後も何ら異常が認められず、又、
貯蔵後の樹脂組成物を焼付けた塗膜の鉛筆硬度は9部以
上であった。
実施例3 ジフェニルメタンジイソシアネート(日本ポリウレタン
社製MDI)100部、水酸基含有ビスフェノールAの
ジグリシジルエーテル(油化シェル社製、Epon 1
010)56部および硬化触媒2E4M21.56部を
酢酸セロソルブ100部に溶解し、100℃で1時間反
応させてイソシアヌレート・オキサゾリドンプレポリマ
(主としてイソシアヌレート)を得た。これにメタクレ
ゾール43部を50℃において加え、プレポリマ分子の
末端イソシアネート基を反応させてウレタン化した。そ
の後、酢酸セロソルブで希釈して固形分濃度40%のフ
ェスにした。このフェスの貯蔵安定性を第1表に示す。
実施例4〜17 で表わされる多官能イソシアネート再生体(日本ポリウ
レタン社製MS−50)と水酸基含有ビスフェノールA
のジグリシジルエーテル(油化シェル社、Epon 1
010)、硬化触媒2−エチル−4−メチル−イミダゾ
ール(四国化成製2E4MZ)および第2表に示す各種
の酸性化合物を使用した場合について説明する。いずれ
の場合もトルエンで希釈し、濃度50%の溶液として貯
蔵した。得られた結果を第2表に示す。酸性化合物を添
加すると特に加温貯蔵安定性が優れることが分かる。
(本頁以下余白) 第  2  表 MS−50/Epon 1010/2E4MZ =10
0/25/1実施例18 で示される多官能イソシアネート再生体(日本ポリウレ
タン社製APステーブル)100部、水酸基含有ビスフ
ェノールAのジグリシジルエーテル(油化シェル社、E
po口1010)と塩化ベンザルコニウム1部とから成
る系をメチルエチルケトンとトルエン(50150重量
比)の混合溶剤に溶解し、濃度40重量%になるように
し、マロンニトリル1wt%添加し、た。この樹脂組成
物を有枠ガラス容器に入れ、30℃で保管した。6ケ月
後も何ら異常が認められず、又、貯蔵後の樹脂組成物を
焼付けた塗膜の鉛筆硬度は9H以上であった。
実施例19 ジフェニルメタンジイソシアネート (日本ポリウレタ
ン社製MDI) 100部、水酸基含有ビスフェノール
Aのジグリシジルエーテル(油化シェル社製、Epon
 1010)56部および硬化触媒2E4M21.56
部を酢酸セロソルブ100部に溶解し、100℃で1時
間反応させてイソシアヌレート・オキサゾリドンプレポ
リマ(主としてイソシアヌレート)を得た。これにメタ
クレゾール43部を50℃において加え、プレポリマ分
子の末端イソシアネート基を反応させてウレタン化した
。その後、酢酸セロソルブで希釈して固形分濃度40%
のワニスにした。このワニスにマロンニトリル又はシア
ノ酢酸メチルを1wt%添加したワニスの貯蔵安定性に
ついては、3ケ月以上経過しても外観に何ら異常が認め
られず、又、貯蔵後の樹脂組成物を焼付けた塗膜の鉛筆
硬度は9Hであった。
なお、マロンニトリルについては、上述の多官能性イソ
シアネート再生体とアルコール性水酸基含有多官能エポ
キシドを含む樹脂組成物に対して貯蔵安定性を付与する
だけでなく、多官能イソシアネート再生体と多官能エポ
キシドを含む樹脂組成物の貯蔵安定性、特に加温安定性
を向上させる点でも有効である。多官能エポキシドとは
、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルやフェノー
ルノボラックのポリグリシジルエーテル等のエポキシド
であり、また、マロンニトリルの添加量は1×10−5
〜5重量%の場合特に有効である。以下に、参考例とし
て、マロンニトリルを用いた場合の貯蔵安定性を他の酸
性物質と比較して示す。貯蔵安定性の評価は前記実施例
と同様に行った。
参考例1〜5、比較例3〜6 で表わされる多官能イソシアネート再生体(日本ポリウ
レタン社製MS−50) とビスフェノールAのジグリ
シジルエーテル(ダウケミカル社DER332)、硬化
触媒2−エチル−4−メチルイミダゾール(四国化成社
製2E4MZ)および第3表に示す貯蔵安定化剤を使用
した場合について説明する。比較例5および6を除いた
いずれの場合も、トルエンで希釈し、濃度50%の溶液
として貯蔵した。なお、比較例5および6はトルエンを
用いず、貯蔵安定化剤であるアセト酢酸メチルまたはマ
ロン酸ジエチルを溶媒兼用とした。得られた結果を第3
表に示す。
(本頁以下余白) 参考例1〜5と比較例3〜6とを比較すると、マロンニ
トリルが他の安定化剤を用いた場合より特に加温貯蔵安
定性が優れていることが分かる。
しかも、マロンニトリルは無水酢酸などと異なり銅等の
金属を腐食することがない。
参考例6 で示される多官能イソシアネート再生体(日本ポリウレ
タン社製APステーブル)100部、ノボラック型エポ
キシド(チバ社製アラルダイトECN1273) 10
部と塩化ベンザルコニウム1部とからなる系をメチルエ
チルケトンとトルエン50150重量比)の混合溶剤に
溶解し、濃度40重量%になるようにし、マロンニトリ
ル1wt%を添加した。この樹脂組成物を有枠ガラス容
器に入れ、40℃で保管した。6ケ月後も何ら異常が認
められず、又、貯蔵後の樹脂組成物を焼付けた塗膜の鉛
筆硬度は9部以上であった。
参考例7及び8、比較例7及び8 ジフェニルメタンジイソシアネート(日本ポリウレタン
社製MDI) 100部、ビスフェノールAのジグリシ
ジルエーテル(ダウケミカル社製bER332) 56
部および硬化触媒21114M21.56部を酢酸セロ
ソルブ100部に溶解し、100℃で1時間反応させて
イソシアヌレート・オキサゾリドンプレポリマ(主とし
てイソシアヌレート)を得た。これにメタクレゾール4
3部を50℃において加え、プレポリマ分子の末端イソ
シアネート基を反応させてウレタン化した。その後、酢
酸セロソルブで希釈して固形分濃度40%のワニスにし
た。これに貯蔵安定化剤を加えたワニスの貯蔵安定性を
第4表に示す。
貯蔵安定化剤としてマロンニトリルを加えると貯蔵安定
性が向上することが明らかである。
〔効 果〕
以上説明したように、本発明によれば、多官能イソシア
ネート再生体及びアルコール性水酸基含有多官能エポキ
シドから成る樹脂組成物とすることにより貯蔵安定性を
向上しうる。
さらに、多官能イソシアネート再生体とアルコール性水
酸基含有多官能エポキシドを含む樹脂組成物に酸性物質
を加えることによりその貯蔵安定性を大幅に向上させる
ことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも(A)多官能イソシアネート再生体及び
    (B)アルコール性水酸基含有多官能エポキシドを含む
    ことを特徴とする貯蔵安定性の良好な樹脂組成物。 2、少なくとも(A)多官能イソシアネート再生体およ
    び(B)アルコール性水酸基含有多官能エポキシドを含
    む樹脂組成物において(C)酸性物質を含むことを特徴
    とする貯蔵安定性の良好な樹脂組成物。 3、酸性物質(C)が(A)多官能イソシアネート再生
    体と(B)アルコール性水酸基含有多官能エポキシドと
    の混合物の合計重量を基準にして1×10^−^5〜5
    重量%含まれていることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の貯蔵安定性の良好な樹脂組成物。 4、酸性物質(C)が、活性メチレン基、活性メチル基
    もしくは活性メチン基を分子中に含み、かつCH酸性を
    示す化合物であることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項または第3項記載の貯蔵安定性の良好な樹脂組成物。 5、化合物(C)がシアノ酢酸エステル、マロンニトリ
    ル、α−シアノアセトアミド、マロン酸エステル、アセ
    チルアセトン、アセト酢酸エステル及びマレイン酸エス
    テルから選ばれる少なくとも1種の化合物であることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項記載の貯蔵安定性の良
    好な樹脂組成物。 6、化合物(C)がホウ酸エステル、リン酸エステルか
    ら選ばれる少なくとも1種の化合物であることを特徴と
    する特許請求の範囲第4項記載の貯蔵安定性の良好な樹
    脂組成物。 7、化合物(C)が加水分解性塩素を有することを特徴
    とする特許請求の範囲第4項記載の貯蔵安定性の良好な
    樹脂組成物。
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